今日も元気にメゼポルタ広場からお届けします。【完結】   作:沙希斗

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これはネタを探そうと情報サイトを見ている時に、MHP2Gのネコートさんから受けられるクエストとして紹介されていたものです。
なので「フロンティア」のクエストではありません。
ですが内容的に「ギルドナイト」としてベナトールが受けた形にしたら面白いのではと思い、こんな話にしました。

クエスト内容は情報サイトとこのクエの様子を撮影した動画を見て参考にしております。
ですが、その後の話は私が考えたものです。


少し長め(六千字超え)です。


狙われた【バサルモス】

 

 

 

 その日、ベナトールはある男に路地裏にある酒場に呼び出された。

 そこは鄙びてはいたがちらほらと客が入っており、安い酒を求める者や秘密裏に話を進めるような者には都合の良い場所であった。

 

 

「……。誰にも、見付かってねぇよな?」

 

 小さなテーブルを挟んで不安気に囁く男に、「あぁ、問題無い」とベナトールは答えた。

 

「……。話とは?」

 

 そう促す彼に、男は次のように切り出した。

 

「実はな、上位【岩竜】狩猟を内密に依頼したいんだよ」

「……。ほぉ」

「それもただの【岩竜】じゃねぇ。噂じゃ猛毒持ちらしいんだわ」

「【特異個体】か?」

「詳しい事は分からん」

 

 男はそう言ってから、身を乗り出して彼の耳元でひそひそと話し始めた。

 

「でな、【ギルド】には『失敗した』と報告して欲しいんだ」

「理由は?」

「その素材を集めるだけ集めて秘密裏に卸せば丸儲けになるからに決まってんだろ。おめぇさんが剥ぎ取った持ち分も、【ギルド】で取引されてる価格より高値で買ってやっからよ。どうだ悪い取引じゃねぇだろう?」

「……。なぜ、その話を俺に?」

「おめぇさんの腕を見込んでな。こういうのは苦戦して時間が掛かる輩にゃ頼めねんだよ。ちゃっちゃとやってとんずらしてぇ訳」

「…………」

「俺の仲買次第ではかなり高値になるぜ。受けてくれさえすりゃその高値でおめぇさんの取り分を買ってやるよ。なんなら剥ぎ取り分だけでなく、もっと分け前を増やしてやっても良い。どうだ?」

「……。良かろう」

「そうでなくっちゃな!」

 

 男は嬉しそうにベナトールの肩を叩き、強い酒の入ったグラスを差し出して来た。

 彼が自分のグラスを合わせると、相手は一気に呷った。

 ベナトールもそれに合わせるように、グラスの中を空にした。 

 

 

 

 【旧沼地】と呼ばれる【ジォ・テラード湿地帯】に着くと、相手は赤紫の大きな結晶が目立つ《エリア7》で擬態していた。

 恐らく【ノヴァクリスタル】だと思われるそれは、内側から微かな光を発している。

 光が弱いのは、今が日中だからなのだろう。

 周囲には【ランゴスタ】と【カンタロス】がうじゃうじゃいる。

 

 地中から飛び出る衝撃を避けるために普通のハンターならばマーキングも兼ねた【ペイントボール】を投げるところなのだが、ベナトールは溜めた【ハンマー】を振り被っていきなり【岩】の端あたりに叩き付けた。

 大慌てで飛び出す相手の衝撃を即座に後転する事で受け流し、面食らってキョロキョロしている相手の腹下に溜めつつ潜り込んで腹に溜め攻撃をお見舞いする。

 短い悲鳴を上げて怯んだ隙に二回程叩き付け、腹下から離脱した。

 

 ようやく彼を見止めた様子の相手は、唸りながら頭を低くして身構えた。

 その突進の予備動作を強い攻撃で怯ませる事によって、その場から離れる事を防ぐ。

 再び腹下に潜った彼にタックルが襲ったが、体を打ち付ける動作に合わせて横転する。

 腹下に潜ったまま回転攻撃による踏み潰しや毒ガスなどを躱しつつ、何度か腹を叩き付けていると腹部の堅殻が砕け、赤剥けの皮膚が剥き出しになった。

 通常ならばこうする事によって更に攻撃が通りやすくなるので積極的に部位破壊を狙った方が良い。

 だから彼もそうした訳なのだが、それがどうも逆効果らしいと分かった。

 

 何故なら突如相手が溜めるように踏ん張り、その力を開放するかのように力を抜いた時、発せられた毒ガスの濃度が明らかに変わったからである。

 

「成程、『猛毒持ち』というのはこう言う事か……」

 

 ベナトールは予備動作を見て離脱してからその濃度を見て呟いた。

 今までも毒ガスは出していたが、これ程の濃度は無かった。

 どうやら腹破壊で逆に毒の濃度が増すようなのだ。

 

 ただでさえ巻き込まれていた【ランゴスタ】と【カンタロス】の巻き込み範囲が広くなり、面白い様にバタバタと死んでいく。

 こちらの方は完全に無視をしていた彼は、虫退治が早く済んで助かるなと思った。

 

 毒の濃度が上がっているのが自分でも分かっているのか、相手は頻繁に毒ガス攻撃をするようになって来た。

 だが毒ガスが猛毒に変わったというだけで、【特異個体】に見られるような、着弾したブレスが広範囲に爆発するというような事はなかった。

 ただし滅多にはしなかったが【グラビモス】のように熱線型ブレスを吐く事があったため、通常の【バサルモス】よりは少し成長した個体なのかもしれないと彼は思った。

 その証拠に熱線型を吐こうとして口元を発光させるものの、吐く動作だけで不発に終わる事もあった。

 

 

 特に大怪我を負う事もなく討伐して剥ぎ取りをしていると、「ご苦労だった」と依頼主がやって来た。

 

「見た感じじゃ通常型よりデカそうだな」

「……。通常個体より、少し成長していたようだ」

「そうか。なら余計に素材が手に入るってぇ寸法だな!」

 

 男はホクホク顔でそう言うと、仲間と思われる荷車を引いて来た数人に合図した。

 彼らが寄ってたかって素材を剥いでいるのを眺めながら、ベナトールは男に言った。

 

「時に、この素材はどこで卸しているのだ?」

「そんな事を知る必要はねぇだろう」

「そういう訳にはいかん。俺は直にその取引業者と話がしたくなった。そこには【ギルド】で捌いている以上の素材があるはずだ。恐らく【古龍】の物や、レア物の貴重な素材もたんまりあるはず」

「もちろんあるさ。だがかなりの高値で売られている。それでも良いのか?」

「ゼニーはいくらでも出す。だから頼む。このまま取引場所へ連れて行ってくれんか?」

「そんなに言うなら良いだろう」

「恩に着るぜ」

 

 ついでに解体を手伝った彼は、それを荷車で一緒に運んでやった。

 待機していたらしい【竜車】に積み、他の仲間にも話を通して取引場所まで同行する。

 二日程【竜車】に揺られて着いたそこは、移動拠点になっているらしく大型のキャラバンテントがあった。

 ただしやはり堂々と店を構えている訳では無いようで、表向きには商人が運営しているキャラバンに見えた。

 

 取引所のカシラに紹介してもらうと始めは訝し気な目をしていたが、「ここにある素材を全て買っても良い」と言うと目を丸くし、「太っ腹だねぇ!」と豪快に笑った。

 捌いていた品物は様々だったがやはり【モンスター】のものが多く、思った通りに【古龍】やレア物の素材もあった。

 依頼主の男が言っていた通りに【ギルド】で提示しているどころか【ドンドルマ】に来る商人が提示するよりもかなり高値で取引されている。

 そこで「後で買い占められる程のゼニーを持って来るから」と言い繕って取り敢えず買えるだけの素材を買い、今回は一旦帰る事にした。

 もう場所は分かったので一人で帰ろうとしたのだが、太っ腹な彼を気に入ったらしい取引業者の仲間に送ってもらう事になった。

 

 

 【街】に帰ったベナトールは、誰にも付けられないように注意しながら【ギルドマスター】の部屋に赴いて次のように報告した。

 

「非合法の仲買人に接触し、囮捜査として依頼を受けて達成いたしました」

「御苦労じゃった」

「今回の依頼は上位の【岩竜】でしたが、どうやら【グラビモス】への成長途中で少し手強い個体だったようです」

「ほぉ、どう違ったのじゃ?」

「腹破壊前までは毒ガスが通常のものでしたが、破壊後は猛毒になっておりました。恐らく堅殻を破壊した事によって、成長途中の毒ガス生成が制御不能になるのではないかと思われます」

「成程のぉ」

「それと【グラビモス】のような熱線型ブレスを吐くようになっておりました。ただしこちらのブレスはまだ使いこなせない様子で、滅多に吐けない上に不発に終わる事もありました」

「ほっほっ、可愛いのぉ」

「仲買人を泳がすついでに取引業者のアジトも突き止めましたぜ。ただし移動拠点だったので本部ではありませんでしたが……」

「おぉ、でかしたの!」

「素材を買い占めるゼニーを持って来る名目で後で行く手筈になっております。どうします? やはり本部まで突き止めますか?」

「んむ、そうじゃのぉ……」

 

 【ギルドマスター】は少し考えてから、口を開いた。

 

「先に今集まっている輩を叩いておいた方が良いかもしれんのぉ。彼奴等が本部に集まってからでは撃ち漏らす者も出るかもしれん。じゃが本部に助けを呼べるように、今いる連中の一人か二人はわざと逃がせよ」

「カシラはどうしますか?」

「生け捕りにしたいが、無理ならば殺しても構わん」

「承知しました」 

 

 

 

 後日、落ち合う約束をしていた取引業者の仲間と共に、再び移動拠点へ。

 カシラに持って来たゼニーの束を示すと、「まさか本当にこれだけのゼニーを持って来るとはな!」と驚愕していた。

 

「いくらでも出す、と言ったはずだ。だが……」

 彼は一呼吸置くと、こう言った。

 

「仲買人も含め、これは非合法ではないのか?」

 

「ぎゃははは! 今更何を言ってやがる」

 カシラは下卑た笑いを響かせた。

 

 聞いていた周りもついでに笑い声を響かせている。

 

「ならそうと分かって買い占めようとしているてめぇは何だ? 同罪の奴に言われたかねぇな」

「おめぇよぉ、【ドンドルマ】登録のハンターなんだろぉ? おめぇこそこんな所に来ていいのかぁ? それこそ【ギルドナイト】とかいう怖ぁい連中が黙ってねぇんじゃねぇのかよ?」 

「まさか処刑覚悟で買いに来てるとか言うんじゃねぇだろな? まあそうならてぇしたタマではあるがなぁ」

 

 面白がってからかうようにそれぞれで好き放題に言っている連中に、彼は静かな口調で答えた。

 

「逆だ……」

「……あん?」

「今なんつった?」

「逆だ、と言ったのだよ。処刑されるのは貴様らの方だ。その怖ぁい【ギルドナイト】によってな」

「ぎゃはは、そりゃ面白ぇ!」

「呼んでみろよその【ギルドナイト】をよ。言っとくが同罪のおめぇも処刑対象だからよ。それ分かって言ってんならとんだ馬鹿だぜこいつ」

「てか、ここに来る事自体頭おかしいんじゃねぇのか?」

「違ぇねぇ!」

 

「くっくく、もう呼んでるよ」

 含み笑いをしながら言った彼の言葉に、その場にいた全員が騒然となった。

 

「な、なにぃ!?」

「どど、どこだ!?」

「くく、目の前にいるぜ? とっくにな」

「馬鹿じゃねぇのかおめぇ」

「まさかその【ギルドナイト】とやらがてめぇだとか言うんじゃねぇだろな?」

「そのまさかだが?」

「やっぱ頭逝ってるわこいつ。登録ハンターが堂々とここに来る事からしておかしいとは思ってたが、ここまでイカレてるとは思わなかったぜ」

「くく、そりゃそうだ。元から俺は非合法の仲買人に接触して、囮捜査をする目的だったんだからな。で、ついでにここの拠点にも連れて来てもらったと言う訳だ。こんなにすんなりここに来れるとは思わんかったがな」

 

 そうして彼は、厳かに次のように告げた。

 

「非合法の取引による罪で、【ギルドナイト】が貴様らを処刑する」

 

「……く、くく。ぎゃははは!!」

 

 一瞬強張った顔をしたカシラは、すぐに含み笑いから豪快に笑い始めた。

 

「ぎゃははは! やれるもんならやってみろよ! 丸腰でこの人数相手に一人で闘えるとでも思ってんのかぁ?」

 

 ちなみに今のベナトールの服装は普段着である。

 前回ここに来た時は狩りの後だったのでハンター装備だったのだが、今はゼニーを持って来ただけなので武器すら携えていなかった。

 

 だが、彼は楽しそうに口の端を持ち上げたまま、言い放った。

 

「貴様らなんぞ武器すらいらんわ」

 

「なんだとコラ!?」

「おいおい、随分と舐めてくれるじゃねぇかよ」

 

 たちまち殺気立った連中が周りを囲む。

 

「くくっ、試してみるか?」

 

 その言葉と同時に一人が襲い掛かる。

 が、踏み込んだ片刃の剣は空を突き、代わりに首を掴まれた。

 

「ホレまずは一人」

 

 楽しそうな声と同時に首の骨の折れる音が響く。

 それを見て他の者はたじろいだが、「やっちまえっ!」と一斉に襲い掛かって来た。

 

 死んだ者の首を掴んだまま振り回し、近くにいる連中を薙ぎ払ってから放り投げる。

 直後に脇、背後の突き、二人で狙って来た首を避け、次に襲って来た者の首を掴み様に折る。

 クロスボウで射て来た矢を今殺したばかりの死体と他の数人で盾にし、直後に飛び付いてその内の一人の首を折る。

 長剣で切り掛かって来たのを避け、その首を折ると同時に死体を薙ぎ払いつつ投げる。

 

 取引業者の連中は一般人だったらしく、全員対人用の武器で襲って来ていたが、例えハンター専用武器で襲われたとしてもやられる彼ではなかった。

 

 

「化け物め! これを食らえっ!」

 

 カシラを護りつつ闘っていた取り巻きの一人が水鉄砲のようなもので青灰色に輝く液体を撃ち出して来た。

 避けると彼らの仲間である一人に掛かり、彼はしまったという顔をした。

 

「うわあぁっ! 助けてくれえぇ!!」

 

 掛った者はそれが何であるか分かっているらしく、蒼白な顔でよたよたと足を縺れさせながら、カシラの元に駆け寄ろうとした。

 

「ば、馬鹿来るんじゃねぇっ!」

 

 カシラどころかそれに気付いた周りの連中までもが血相を変え、大慌てで逃げる。

 

「カシラ、カシラ助けてくれよぉっ! オレぁ死にたくねぇよぉっ!」

 

 泣き叫ぶようにまろぶ者の体に結晶が生え、見る見るうちに大きくなっていく。

 

「これは、まさか――!」

 ベナトールが言い掛けた直後、『彼は爆発した』。

 

「うわあぁっ! すまねえぇっ!!」

 

 液体を掛けた者が飛び散った血肉を体中に張り付けたまま蹲った。

 流石にこれには戦意を喪失したらしく、全員動きを止めてシーンと静まり返ってしまった。

 

 

「お、おい……。こりゃどういうこったよ?」

 

 知らなかったであろう一人がおずおずと声を上げると、液体を掛けた者は半狂乱になって叫び始めた。

 

「物凄く良い武器が作れたと思ったんだよぉっ! これを売り捌けば億万長者間違い無しだとっ! カシラにも認められて、そのゼニーで本部ももっと大規模な施設が作れるってえぇっ!!」

 

「……。貴様は、武器の研究をしているのか?」

 

 ベナトールのその問いに「あぁそうさ! 強力な武器を作って売り捌けば、わざわざハンターを雇わずとも【モンスター】の脅威も無くなるし、【西シュレイド】でも【東シュレイド】でも、とにかく軍に売り付けりゃあかなり高額で買ってもらえるからな」と彼は開き直った。

 

「とんでもねぇ物を作ってくれたな? おい」

 

 驚愕のあまりか黙っていたカシラは、その表情のままボソッと言った。

 あの液体が何であるかは分かっていた様子だったが、まさかそれを武器にするとは思いもよらなかったようである。

 

「かかカシラ、この水鉄砲に入っている液体はいったい何なんです!?」

 震える指で水鉄砲を指差しながら、一人が言った。

 

「……。【アクラ・ヴァシム】、もしくは【亜種(ジェビア)】の尾先の結晶から噴出される液体だよ。爆発性のな」

 カシラが口を開く前に、ベナトールが言った。

 

 途端に知らなかった者達が騒めいた。

 

「……。救えねぇなぁ? おい?」

 

 ベナトールは言いつつ、ゆっくりと液体を掛けた者に近付いて行った。

 

「くく来るなっ!」

 

 震える手で水鉄砲を向けた彼だが、避けられると分かっているので撃てないまま追い詰められている。

 

「させるかよぉっ!」

 

 首に手を伸ばした瞬間背後から切り掛かって来た者がいたが、首を掴みつつ避け、折りつつ向き直って背後の者も始末した。

 

 

「さてと、続きをやろうじゃねぇか?」

 

 楽しげに見回すベナトールに、連中は完全に怖気付いている。

 

「闘う気が無くとも処刑命令が下されている以上、貴様らを見逃すつもりは無い。逃げるのは勝手だが、一旦【ギルドナイツ】に睨まれたらどこに行こうが逃げられねぇのは分かってるよな?」

「…………」

「あぁ、どうせ逃げるなら本部の方へ逃げてくれると助かるんだがな。ついでに本部も潰せて一石二鳥な訳だし。――まぁどっちにしろ本部が見付かるのは時間の問題ではあるが……」

「おぉ、オレらはカシラに無理矢理雇われて使われているだけだ!」

「そそそうだ! カシラを差し出すから命だけは――」

 

 言い掛けた者は、首を掴んで持ち上げられた。

 

「……。見逃すつもりは無いと言っただろう。貴様らは全員処刑される運命なのだ。一人残らず例外無くな」

「ひ――」

「やめ――」

 

 左右の手で一人ずつの首を掴んで持ち上げていたベナトールは、瞬時にその首を折って投げ捨てた。

 

「ひいぃっ!!」

「逃げろおぉっ!!」

 

 もはや闘うどころかカシラさえ放って我先にと逃げ出す連中を、先読みして立ちはだかりつつ手当たり次第に処刑していくベナトール。

 一方的な殺戮者と化している彼の姿は、傍から見ればどう見ても悪魔にしか見えないだろう。

 

 戦闘中はあれ程楽しそうな顔をしていた彼だったが、今はただ刑の執行を事務的にこなすかのように無表情になっていた。

 

 

 その後、最後までわざと生かしていたカシラがこっそり【伝書鷹】で連絡した情報を念のために近くで待機していた他の【ギルドナイト】が手に入れ、本部の位置が発覚した。

 移動拠点より人数が多いとの情報が入り、【ギルドマスター】は組んで攻め込むようにベナトールに促したが、結局単身で乗り込んで生かすように言われていた幹部以外を全滅させた。

 それでもほぼ無傷で帰って来た彼を見て、関係者全員が呆気に取られたのは言うまでもない。 

 

 カシラはその後、調査した上で本部の幹部連中と共に処刑されたという。 

 

 

 

 

 




私はPSPまではやってますのでこのクエストも受けているはずなんですが、依頼内容までは見ていなかったためこんな密猟を促すようなクエストがあるのは知りませんでした。

このクエ、依頼文では「失敗の報告をして欲しい」と書かれてあるそうなんですが、クエスト成功しても何故かギルド側からは何も言われません。
てか、実際に私も(知らないままに)討伐成功して次のステップに移ってましたし。
受けるのが「普通のハンター」という事で、ギルド側が密猟(囮捜査)だと気付かせないようにしているのかもしれません。

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