今日も元気にメゼポルタ広場からお届けします。【完結】 作:沙希斗
こちらもHR帯のものと同期間の2019年9月4日(水)メンテナンス終了後~2019年9月18日(水)メンテナンス開始まで開催されているようです。
貸与された【リーデレGPシリーズ】を着込んだベナトールは、【潮島】に来ていた。
【ユニス】には「(ギルドナイトの)立場で行かなくても良い」と言われたのだが、やはり個人的に調査したいと思って受けたのだ。
GRの資格がない他の三人ではG級専用の狩場で調査は出来ないから、というのも理由の一つであった。
夜に着き、エリアに出ると、暗闇に巨大な【チャチャブー】が群れているのをヘッドライトが捉え、面食らった。
喧しくキィキィと騒ぎ立てながら向かって来るのを取り敢えず躱しながら、他に変わった事は無いかと探す。
異常に巨大化した【彼ら】に恐れを成したのか、大型どころか他の【モンスター】の気配が無い。
ただエリアの至る所に喚き散らしながら向かって来る巨大化した【彼ら】がいるだけ、という光景が、逆に異様な雰囲気だった。
【依頼文】に『洞窟から元のエリアに戻りたい時は足をかける場所を探せ』というような事が書いてあったため、洞窟の方にも行ってみる。
ただでさえ暗いのに更に暗くなった洞窟内でヘッドライトの光に浮かび上がったもの。
それは、異様に巨大化した【チャチャブー】ではなく、逆に異様に小さくなった【メラギナス】だった。
……。『大は小へ、小は大へと変化する』というのは、こういう事か?
そんな事を思いながら体の比率から見れば異様に大きく発達した耳をそばだて、高い周波数の音を発しながらキョロキョロ見回している小さな小さな【メラギナス】を見ていた。
と、こちらの気配に気付いたらしい相手が向き直り、吠えた。
こうなるとしつこく追い回されるため、やむを得ず討伐を選ぶ。
とちらにしろ【マスターオーダー】が決まっていなく、『??????の討伐、??????の討伐』と謎だったので討伐のオーダーが出ているならばこいつだろうと思った。
卵から出て間もないだろうと思うような小さな個体だったが、どうも幼体ではなく成体だったようで、攻撃力もG級のものだった。
そのため地形破壊を伴うバックボディープレスや、角で地面を削り飛ばしながら振り上げる攻撃の範囲が体の予測よりも広く、うっかり巻き添えを食らう事があった。
目が退化している分、真正面を避ける事によってそちらに向き直ろうとする遅れが生じるのだが、それでもやはり【剛種】扱いになっている、【凄腕】から狩れるHR帯のものよりも素早い。
突進に移る動作。その勢いを避けた直後に背後を狙うブレス。
地面を長距離まで這う闇属性のブレスは氷を伴いながら黒金のスパークを放ち、いずれも避けにくい。
それらを掻い潜りながら頭を狙うのも容易ではなかったが、何度かスタンはしてくれるのでその隙になるべく攻撃力の高いものを叩き付けた。
討伐は成功したがクリア条件はまだ満たしていなかったらしく、ギルド職員の合図が無い。
ならばもう一つの討伐は巨大化した【チャチャブー】なのだろうなと洞窟から出てやっつける。
五体程倒すと合図が出たため、クリアの確認をして帰る。
【ユニス】に報告すると、貰えた報酬は今までの【お月見イベント】で入手出来た歴代武器の生産素材と、それらの内の【弓】【太刀】を【辿異武器】に強化する素材だった。