今日も元気にメゼポルタ広場からお届けします。【完結】 作:沙希斗
これで「湯けむり繁盛記」のエピソードは終わりになります。
クエスト内容は実際(MH4G)のものに沿っており、「イサナ船」が狩場になってますが、「フロンティア」には「イサナ船」どころか海上クエストなどはありませんので「凄腕」ランクで闘える「セルレギオス」のいる「砂漠」で挿絵撮影をしております。
「フロンティア風」にはしておりますが、クエスト自体はMH4Gの「外伝:乗りかかった輸送船編」に参加したものとして上げられていた動画を参考にしました。
※挿絵はグロ注意です。
船は、何かに追われるようにフルスピードで蛇行を繰り返しながら波を蹴立てて走り続けていた。
しかしそれを嘲笑うかのように、甲板に【モンスター】が舞い降りる。
【セルレギオス】である。
「すまんやはり振り切れん! あんたら頼むっ!!」
「おぉっ!!」
悔し気に叫んだ船長に応えて相手を取り囲むように四人は甲板に飛び出した。
ピギィヤアァ~~~!!!
鳥とも獣ともつかぬような、甲高い咆哮が海の上を木霊する。
それは遠くまで響き渡った。
「……。船か……」
それより三日程前、相談を受けたベナトールは渋い顔でそう呟いていた。
「やっぱ、そうなるよな」
船(というよりは海上の揺れ)に弱いのを知っているアルバストゥルは、そんな様子に苦笑いした。
今回の相手【セルレギオス】は、【遷悠種】の中でもつい最近になって【ドンドルマギルド】管轄内で棲息が確認されるようになった【飛竜種】の仲間らしい。
狩猟報告もあまりないような【モンスター】なためにアルバストゥルは見た事もなく、当然ながら積極的に狩りをしない二人は言わずもがな。なので三人で行くには不安要素しか無かった。
そこでベナトールに相談した訳ではあるのだが、やっぱ無謀だったかと彼は思った。
それでも、もう少し畳み込んでみる。
「輸送に使われてるのが【イサナ船】っつう船でな、俺らが狩りに行く時に乗って行く船よりはちったぁデカいが、仕組みとしては【砂上船】に近いんだと。【激龍槍】も装備されててな、まぁ【銅鑼】はねぇみてぇんなんだが――」
「……。【砂上船】なら、乗った事はあるが……」
ちなみに【砂上船】とは【砂漠】を走るように設計された船の事である。
【ドンドルマ】のある地域では【砂漠】でも使われていないが、【ロックラック】という【大砂漠】が広がる地域にある都市や【タンジア】という【大砂漠】に近い海辺の都市では日常的に使われている。
その地域に出没する巨大古龍【ジエン・モーラン】を狩るために各ギルドへハンター召集の命令が出た事があり、二人にも声がかかって出掛けた事があるのだ。
「なら行けるよな? 大丈夫海上も砂上も似たようなもんだから」
「…………」
それでも【にが虫】を噛み潰したような顔をしていたベナトールだったが、参加は承諾してくれた。
ガラガラッと小さな硬い何かを打ち鳴らしたような音がし、同時に相手の首の周りが逆立った。
それは巨大な針葉樹の実が開いたかのように見えたが、それは首周りの鱗が全部独立して立っているから、という事を三人は知る。
直後に「刃鱗飛ばしだ避けろ!」とベナトールからの声がかかり、黄金色の鱗が数枚襲い掛かって来た。
「きゃあっ!」
「くうっ!」
避けたつもりだった二人は腕や脚を鱗が掠めて声を上げる。
一応ガードしたアルバストゥルだが完全に鱗を止める事は出来ず、何枚かは体を切り裂きながら【大剣】の隙間を抜けて行った。
「いってぇ、えらく切れ味良いのな畜生」
そのせいなのか、【回復薬】を飲んでもすぐには血が止まらない。
「……オッサン、これ急所に受けたらやべぇんじゃねぇのか?」
「あぁ【出血やられ】って奴だ。こいつが飛ばす【刃鱗】というのは特殊でな。切れ味も然る事ながら縁がギザギザになっているせいで非常に傷が塞がりにくい。太い血管やただでさえ血が止まりにくいヶ所などをやられると致命的になるから気を付けろよ」
傷の様子で判断したらしい彼にそう言われ、彼は「分かった」と返した。
なるほど、だから【千刃竜(せんじんりゅう)】呼ばわりされてんのか。
アルバストゥルは、納得した。
相手は足先が器用らしく、低空で掴み掛って来たりそのまま引っ掻いて来たりと後ろ足をよく使って来る。
【イサナ船】は大型【モンスター】と闘うにはいささか狭く、しかも今までのような翼が発達したタイプの【飛竜】には見られない、翼(前脚)も地面に付けて闘うタイプなので『組んず解れつ』という感じでバタバタとした戦闘になってしまう。
そんな中、振り抜かれた翼に弾き飛ばされたアルバストゥルは、落ちる先が海上なのを空中で見て青褪めた。
「アレクうぅ!!!」
カイの絶叫が聞こえる。
首を向けると甲板の縁から目一杯手を伸ばしているのが見えた。
俺の心配してる場合かよ!
そう思いつつ海面に叩き付けられ派手な飛沫と共に一瞬沈む。
が、置いて行かれない自信があった。
何故なら【砂上船】と同じように、落ちた時に戻れるように腰にロープを装着する事を予め指示されていたからである。
浮かび上がったアルバストゥルは、ロープを手繰りながら泳いで船を目指した。
が、舞い上がった【セルレギオス】がそれを目掛けて【刃鱗】を飛ばして来た。
無防備になったのを見て優先的に狙ったらしい。
「ぐぬぅっ!」
彼はロープを目一杯に張りつつ一瞬で潜った。
それでもすぐ脇を【刃鱗】が通過して行く。
たまたま近くを泳いでいたらしい魚の群れが、次々に切り裂かれていくのが見えた。
「アレク! アレクぅ!!」
カイは一瞬で海の中に消えたアレクトロが、上がって来ないのを見て叫び続けていた。
そしてその辺りが赤く染まり始めたのを見て飛び込もうとし、【セルレギオス】に阻まれて「どけよおぉっ!!」と斬り付けたりしていた。
只事ではないカイの様子を気に掛けていたハナではあるが、とても対処出来る余裕は無い。
むしろアレクトロがいなくなった事すら気付いていなかった。
ベナトールはそんな事はお構いなしとでも言うように攻撃し続けている。
相手がスタンして大きな隙を晒しても、海の方を見もしない。
彼が気付かない訳がない。
それが薄情者に見えて、カイは相手諸共切り殺してやろうかとまで考えた。
ようやく隙を見付けて飛び込もうとした彼は、急に肩を掴まれて引き戻された。
「放せよ!!」
叫んで振り解こうと振り向くと、掴んでいたのはずぶ濡れになったアレクトロだった。
「何やってんだ? おめぇ」
呆れた口調で言う彼に、ホッとしながら「何やってんだじゃないだろおぉっ!?」と突っ込む。
「戻るの分かってんだから助けようとすんなよ。大袈裟な奴だな」
「だって海中に血が一杯――」
「あぁそれで狼狽えてたのか。ありゃ魚の群れが切り裂かれた血だ。俺んじゃねぇ」
「……そか、良かっ――」
「安心してんなボケぇっ!」
カイは直後に切り上げられた。
面食らったまま飛ばされた先は幸いにも海の上ではなかったのだが、飛ばされたアレクトロと同じように空中で青褪めた。
今自分がいた場所に【刃鱗】が飛んで来たのを見たからである。
落ちた場所で受け身を取ってすぐに起き上がったカイは、体を曲げるようにして倒れている者を庇いながら、二人が【セルレギオス】と闘い始めたのを見た。
それが誰であるかが分かった途端、絶句する。
そして凍り付いた自身を無理矢理動かして絶叫しつつ駆け寄った。
「ハナああぁ!!!」
そう。倒れていたのはハナだったのだ。
ハナは血の吹き出す太腿を抱え込むようにして呻いていた。
状況から言って先程の刃鱗飛ばしのとばっちりを受けたのだろうが、出血が酷く、【出血やられ】になっているのは間違いない。
そして恐らく、位置的に太い血管もしくは動脈をやられた可能性が高いだろう。
その時、地面に翼を付いた相手が反動を付けて体を捻りながらハナ目掛けて振り抜いた。
だが彼女が弾き飛ばされる事は無かった。
ベナトールが横脇に抱えて掻っ攫い、軌道から反らせたからである。
彼はなんと、そのままで闘い始めた。
【ハンマー】は本来両手でしか扱えない武器である。
その重量性故片手では制御出来ず、そんな事をしようものなら体ごと持って行かれるし腕が折れてしまう。
「オッサンやめろ! ハンター辞めてぇのか!?」
それが分かっているアルバストゥルは気が気じゃない。
とにかく自分だけに注意を向けさせようと、なるべく攻撃力の高いものを叩き込んで行く。
カイも参戦しようと向かって行くと、ベナトールがハナを放り投げた。
「うわわっ!?」
こちらに落ちて来たハナを慌てて受け止める。
勢い余って尻餅を付きつつ抱え直していると、ベナトールの声が聞こえた。
「ハナを、頼む」
「で、でも――」
二人が抜ける事になるのを逡巡していると、今度は【モドリ玉】を投げて来た。
緑色の煙に囲まれて微かに見えたのは、彼がこちらを向いた状態で仁王立ちになった姿。
だからカイは見なかった。
消えていく二人を護るようにして立っていた彼の背中に、無数の【刃鱗】が突き刺さったのを。
相手の鱗が音と共に逆立ったのを見て注意をしようとしたアルバストゥルは、ベナトールがこちらに背中を向けて仁王立ちのまま、微動だにせずその背に全ての【刃鱗】を受けたのを見る。
「オッサ――!」
それとほぼ同時に緑色の煙が上がったのが背中越しに見えた。
簡単に避けられたはずの彼が動かなかったのは、カイ達を逃がすためだったのだと理解する。
だが「【出血やられ】になるから急所には受けるな」と注意したのは彼なのだ。
そうする事でどういう状態になったかを思うと、体が震えてしまう。
そして懸念した通り、一瞬遅れて背中の至る所から血が吹き上がった。
音を立てて勢いよく吹き出したそれは、もう止まる事を知らないかのように迸り続けている。
にもかかわらず、彼はそのまま振り返りつつ【ハンマー】を振り抜いた。
動く事によって更に出血が増す。なのに、それがさも当然であるかのように、彼は平然と闘い続けている。
「やめろオッサン! 死にてぇのか!?」
声を掛けたが届いていないかのように彼の勢いは止まらない。
やめさせようとしたが勢いがあり過ぎて取り縋れない。
彼は回復すらしようとせずに、無言のままで闘い続けている。
が、その息遣いは荒い。
「畜生、『狂戦士モード』に入りやがった……!」
アルバストゥルはせめて少しでも苦痛を減らそうと、【生命の粉塵】を掛けながら闘った。
ハンター用に宛がわれた部屋に移動したカイは、抱えていたままのハナを簡易ベッドに寝かせた。
全部の鎧を外してみたが、幸いにも大きな傷は他には無く、大腿部の治療だけすれば良いと分かって取り敢えず安心する。
が、出血は止まっておらず、しかも鼓動に合わせて溢れ続けていた。
「ハナ、しっかりしろ!」
声を掛けながら【回復薬グレート】を布に染み込ませて傷に宛がい、圧迫する。
そうしていると呻きながら、掠れた声でこう言った。
「……寒い……」
見ると震えている。
失血で体温が低下しているのだ。
慌てて何か温める物は無いかと周りを見回すと、近くの棚に毛布が仕舞ってあったのを見付けたので引っ張り出して包む。
しかしそれでも彼女の震えは止まらなかった。
船の中では焚火なんて出来ない。
こうなれば、温める方法はただ一つ。
カイは意を決して裸になり、ハナも裸にして密着して毛布に包まった。
お互いの体温で温め合う事で生命維持が出来る程の体温を保つためである。
しかしハナの呼吸は段々浅く、弱々しくなっていった。
「ハナ頑張れ! 死ぬんじゃないぞ!」
カイはハナを温めながら励まし続けた。
甲板から激しい戦闘音が響いている。
二人が苦戦している事を鑑みるとこんな事をしている場合ではないと焦ったが、それでもカイは動かなかった。
このまま動けないし、多分飲む力も無いだろうと、自分の口に含んだ【回復薬グレート】を口移しで飲ませる。
【秘薬】も一応持ってはいたのだが、今飲ませたら心臓の負担に耐えられないだろうと思ってやめた。
ハナの呼吸は今にも止まりそうになっていたが、それでも乱れなくはなったようだった。
ピギャイヤアァ~~~!!!
「うるせえぇ~~~!!!」
全身の鱗を逆立てながら大咆哮した相手に、同じようにしてアルバストゥルは吠えた。
そして吠えた勢いをそのまま【大剣】に乗せて振り下ろした。
大上段から落ちて来たそれは尾の先近くに食い込み、そのまま切り飛ばした。
短い悲鳴を上げてつんのめった相手は、勢い余って横回転しながら転がった。
追い掛け、痛そうに唸る相手に更に斬り込む。
側面から翼に食い込んだ【大剣】は、翼爪や翼の一部を切り飛ばした。
「はぁはぁ、やっとか……」
対峙した事の無い【モンスター】だったというのもあったからなのか、部位破壊に思ったよりも時間が掛かってしまった。
対してベナトールは、鼻先にまるで剣を一本取り付けたかのように生えていた刃のような形の角を、とっくにへし折ってしまっていた。
アルバストゥルが気付いた時にはもう折れていた事を考えると、きっと対戦してすぐに折ってしまったに違いない。
興奮しているからなのか白い息を吐き続けている相手は、執拗に頭を狙い続ける彼を掴もうと、後ろ足をばたつかせながら迫った。
と、避けようとして急に体勢が崩れ、片膝を付いた。
「オッサン!」
助けようとして相手に阻まれ、歯軋りする。
まだ倒れてはいないがやはり踏ん張る力が無く、すぐに立ち上がれないでいる様子。
動きも緩慢になっている。恐らく意識が朦朧となっているのだ。
そんな彼に、鋭い鉤爪の付いた足指が襲い掛かる。
「させるかてめえぇっ!!」
吠えたアルバストゥルは今まさに掴もうとしていた指目掛けて【大剣】を叩き付けた。
横薙ぎに斬り込まれたそれは深々と指に食い込み、相手は堪らずに悲鳴を上げながら横倒しになった。
「オッサン! 今の内に――」
一旦退かせようと駆け寄ったアルバストゥルは、彼の行動に戦慄する。
なんと【ハンマー】を甲板に打ち付けながら立ち上がる勢いをバネにして飛び上がり、空中で縦回転しながら頭に叩き付けたからである。
その攻撃は確か【極ノ型】のもの。
つまりは一番筋肉の負担が大きい最大溜めの攻撃を、この明らかに血が足りていない状況で繰り出したのだ。
そうする事で残った血が一気に吹き出し、更に血を失う事も厭わず。
軽い地響きを起こす程の勢いで叩き付けられた【ハンマー】が動きを止めた直後、彼はとうとう俯せで倒れた。
「オッサン!!」
アルバストゥルは相手の状態も見ずに彼に駆け寄った。
それは逆に彼を更に危険な状況に陥らせる危険があったのだが、幸いにも相手は反撃して来なかった。
それもそのはず。【セルレギオス】の頭は甲板にめり込んだままひしゃげていたからである。
「オッサン、オッサン!」
動かない彼の肩を揺さぶり、呼び掛ける。
返事は無いが、大きく背中が上下している事で死んでいないのが確認出来てホッとする。
「……て、くれ……」
囁くように聞こえた声に「何?」と口元に耳を寄せると、こう言われた。
「……抜いてくれ……」
「抜くって……、【刃鱗】をか?」
「……あぁ……」
「抜いたらもっと血が無くなるんじゃねぇのかよ?」
「……かま、わん……。抜かねば……傷は、塞がらん……」
「……。それが止めになっても知らんからな?」
「……そうは、ならんよ……。多分……な……」
そこで、少しずつ止血しながら抜く事にした。
なんとか持ち直してくれたハナの様子を見ながら、これなら置いておいても大丈夫と確信し、カイはそっと毛布から抜け出した。
顔はまだ蒼白だが、呼吸は正常に戻っている。
抱いている間に眠ったようだったので、なるべく音を立てないように鎧を着直し、少し躊躇したがハナはそのままにして甲板へ出る。
だが、甲板に頭をめり込ませたまま動かなくなっている【セルレギオス】の傍で、今度はベナトールが血塗れになって倒れているのを見付けて蒼白になりつつ駆け寄った。
「よぉ、ハナはもう良いのか?」
アレクトロが異常に落ち着いている様子に逆に違和感を感じる。
「……危なかったけどなんとか持ち直したよ。今は寝てる」
「そうか」
怪訝に思いながらもそう答えると、「手伝ってくれ」と言われた。
どうも彼はベナトールの背中一面に無数に刺さっている【刃鱗】を抜いているようなのだ。
「そんな事したら死ぬんじゃないのか?」
ぐったりしているベナトールの様子と夥しく広がり続けている血の様子を見て深刻な状態なのを知り、彼は言った。
「そうしなけりゃ傷が塞がらんって言われたんだもんよ。大丈夫抜いた所はすぐに塞がってっから。てか、逆に急いで抜かねぇとどんどん血が流れてしまうみてぇなんだ」
「そうなのか。じゃあ急ごう」
そう言って【刃鱗】を引っ張ったカイは、ベナトールの呻くような声を聞いた。
「……カイ……。すまんが、もう少しそっと抜いて……、くれ、んか……?」
どうやら痛かったらしい。
全て抜き終えて包帯でぐるぐる巻きにした頃、ふら付きながらもハナが甲板に上がって来た。
戦闘音が完全に消えたのを聞いていたのか、インナーだけ着込んでいるようである。
「よぉハナ、大丈夫なのか?」
「うん。もう平気」
それでもカイに縋る様子に「わざとだろ」とからかうアルバストゥル。
と、ベナトールがむっくりと起き上がった。
陸地に着いたとの知らせがあってすぐだった。
そうして仲間だけでなく心配する船長や乗組員にも目もくれず、一目散に降りて行った彼は船の脇の桟橋の縁へ、よたよたと向かって行った。
どうしたのだろうと追い掛けた三人は、そこで海に向かって吐いているベナトールを見た。
「そっちかよっ!」
「心配して損したぁ」
「う、うん。ベナらしいね」
後ろから付いて来ていた船長及び乗組員は、全員呆れていたという。
「フロンティア風」にしているので狩場も「砂漠」に変えて書き直そうかとも思ったんですが、丁度「ジォ・ワンドレオにて(第125話)」でベナトールが海の揺れに弱いという事が発覚しておりましたので、このネタを盛り込んだ方が面白いと思ってそのまま「イサナ船」での狩猟にしました。
ただし、他のシリーズで「裂傷」と呼ばれている刃鱗飛ばしで負う傷は、フロンティアでは「出血やられ」と呼ばれておりますのでこちらはフロンティア用語に従ってます。
これを受けると挿絵のようにしばらくの間血が吹き出し続け、体力がみるみるうちに下がって行きます。
なので下手をすれば出血多量でそのまま死にます。
これを防ぐには「止血玉」というアイテムを持って行くしかないようです。
ですがどうも「凄腕」ランクで飛ばす刃鱗には出血の作用が無いようで、後ろ足での引っ掻きにその効果が付くという事が分かりました。
なのでどうしようか迷ったんですが、MH4Gの話でもあるので話の中では「MH4G仕様のセルレギオス」として書く事にしました。
ちなみにこの引っ掻きによる出血作用は、後ろ足を攻撃してその爪を部位破壊する事で効果が無くなるようです。