今日も元気にメゼポルタ広場からお届けします。【完結】   作:沙希斗

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これは2019年1月23日(水)メンテナンス終了後~2019年1月30日(水)メンテナンス開始まで配信されていた、「体験!冒険ネコの気持ち」に参加したものを書いたものです。
何故こんな中途半端な時期に投稿しているかというと、前回のエピソードシリーズの後に書いたもなので、順番に投稿したかったからです。

なので、挿絵もその時に撮影しております。
※一枚グロイものがあります。


体験! 冒険ネコの気持ち

   

 

 

 

 【ドンドルマギルド】が設けている【猟団】という施設は、ランクに応じて色々なサービスが受けられるのだという。

 その中に【冒険ネコ】というものがあり、なんでも【彼ら】に頼めば【猟団部屋】で料理して団員達に振舞える、【猟団料理】のレア食材を持って帰ってくれるのだとか。

 様々な場所に冒険に行かせる事により様々なレア食材が集まる仕組みになっているらしく、【猟団】を起ち上げて【冒険ネコ】を雇えるようになったランクに達した【猟団部屋】では重宝しているサービスなのだという。

 

 しかし、【猟団】なるものを起ち上げたり予めある他の【猟団】に入ったりするような事の無かった四人にとっては、まったく関係の無い施設やサービスであった。

 

 そんなかかわりの無い施設の話を何故しているか。

 それはギルドが提供しているクエストの中に、【冒険ネコ】の気持ちが分かるというクエストがあったからである。

 

 そのクエストにいち早く興味を持ったのは、カイであった。

 何故なら【猟団部屋】で【彼ら】が持って帰るという、レア食材が手に入るという依頼内容だったからだ。

 食いしん坊のカイは当然のように「面白そう♪」と飛び付いた。

 【猟団】を利用していない者にはまず手に入らない食材だったからである。

 ただしアイテム無所持であり、尚且つ装備貸出という条件で上位の【リオレウス】を狩猟しなければならなかったのが、少し躊躇した。

 

 それでも「やるだけやってみよう」と出発したカイは、【森丘】に飛ばされた。

 ちなみに他の仲間を誘わずに一人で受けたのは、レア食材を手に入れて(特にハナを)驚かせたかったからである。

 そうして貸与された防具を見て、思わず苦笑いしてしまった。

 それは【アイルー】を模した着ぐるみと言えるもので、武器も【にゃんにゃんぼう】という猫の手を模した【片手剣】だったからである。

 

【挿絵表示】

 

 

「にゃっ、にゃっ……」

 

 着替えたカイは何故か猫語を呟きながらフィールドを駆けていた。

 貸与された【にゃんにゃんぼう】及び猫手を模した【片手剣】にはハンターを猫にさせる暗示が掛けられているらしく、これを装備する者は例外無く猫語を喋るようになってしまうのだ。

 

 そうして地図で言う《1》に出たカイは、そこに群れていた【アプトノス】に「にゃあぁっ!」と言いながらいきなり切り掛かった。

 

【挿絵表示】

 

 マスターオーダーの一つが【こんがり肉】二個の納品だったからである。

 アイテム無所持なので【生肉】及び【こんがり肉】を持って行けず、自力で調達するしかなかったのだ。

 

 【竜骨(小)】しか剥げなくてうんざりしながらどうにか【生肉】を確保し、支給されていた【猫の肉焼きセット】で焼く。

 肉焼きソングも「にゃあにゃあ」言う賑やかなもので、そのタイミングを計りながら肉を持ち上げ――。

 

 【生焼け肉】になってしまってがくりと肩を落とした。

 

 そんなこんなで二個焼き終わった物を納品する。

 次は【メラルー】四匹の討伐である。

 

 

 適当にフィールドを徘徊していればその内見付かるだろうと高を括っていたカイだったが、道なりに《2》《3》《4》と行っても見付からない。

 そこでどっちにしても【リオレウス】を探さないといけないしと、《8》を経由して《9》に行ってみる。

 ここは狭くて戦闘向きの地形ではないのだが、よく【彼】が休憩場所として使っているからである。

 

 と、奥まった所で【彼】の声が聞こえて身構えた。

 しかも通路のようになっている場所に何匹かの【メラルー】がいた。

 

 こんな所にいたのかぁ。

 

 そう思いつつ通路に踏み込む。

 カイを見付けてにゃあにゃあと小躍りした【メラルー】は、盗みを働くべく駆け寄って来た。

 

 直後、咆哮が響き渡った。

 

 【メラルー】共々ビクッとなってその方向を見る。

 通路を突進して来る【彼】が見え、慌てて開けた場所まで逃げ戻った。

 【彼】は慌てふためいて逃げ惑っている【メラルー】共を踏みつけ、蹴飛ばしながらこちらまで迫って来た。

 焦ったが数匹がまともに食らって地面を潜って逃げて行ったのを見て、これで【メラルー】討伐はクリアだなと彼は思った。

 

 とにかく狭い場所なので、無理に闘おうとはせず支給されていた【ペイントボール】をぶつけて逃げる。

 《3》で移動するのを待っていると《4》に行ったため、そこで闘う事に決めた。

 

 降りて来る影に駆け寄ったが、幸いにも〈風圧(大)〉のスキルが付いていたらしく、怯む事無く切り掛かる事が出来た。

 【太刀】を使う普段ならば翼など側面からでも攻撃出来るが【片手剣】では届きにくいため、必然的に足を狙う事になる。

 だがあまり使わない武器なので勝手が違い、突進に巻き込まれたり踏みつけられたりして何度も痛い目にあわされた。

 

 【支給用回復薬グレート】だけで、足りるかな……。

 

 カイは不安になって来た。

 

 

 案の定怒り時に戦闘不能にさせられたカイは、【猫車】でキャンプ送りにされて泣きたくなった。

 『びっくりするほど大変ニャよ』と依頼書に書かれてあった事を思い出し、こんな事でくじけてなるものかと自分を奮い立たせる。

 が、早々に【支給用回復薬グレート】が無くなってしまって再びキャンプ送りにされた。

 

 個人で持てる数として定められた十個以上が【支給品ボックス】に入っていたので残りを取りつつチャレンジ。

 これは本来ならPTでは分けなければならない分なのだが、今回は一人で来ていたので独り占め出来た。

 しかし最初に体力向上の食事をしていても一度戦闘不能になってしまえば基本体力まで戻されるのもあって、特に怒り時に食らうとかなりきつかった。

 

 

【挿絵表示】

 

 それでも三乙前にどうにか討伐成功し、なんとか無事に帰って来れた。

 

 が、そんなに苦労して達成した報酬は、各レア食材数種を一つずつ。

 こんな状態では皆に分ける事すら出来ない。

 

【挿絵表示】

 

「これじゃ割に合わないよぉ……」 

 

 ぼやいたカイは、もう二度とこのクエには行くもんかと思った。

 

 

 

 

 




あまりにも報酬が割に合わないのに苦情が出たのか、リニューアルしたものが2019年3月6日(水) メンテナンス終了後~2019年3月13日(水) メンテナンス開始まで配信されました。
ですが、こちらは報酬で貰える食材が増えた代わりにリニューアル前では一人(一キャラ)当たり二十回までクリア出来ていたものが十回までに減らされておりました。
クエスト内容はまったく変わってませんでしたので、難易度の割には報酬がしょぼいのがほんの少しだけマシになっただけだったみたいです。
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