今日も元気にメゼポルタ広場からお届けします。【完結】   作:沙希斗

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2019年12月18日21時00分、ついに「モンスターハンターフロンティアZ(MHFZ)」がサービス終了を迎えました。
これはその日に合わせて投稿するつもりで書いたものですが、終了してサーバーが落ちるまでログインしていたのと、撮影したものを加工していたりと色々やっていたら結局日にちを跨いでしまいました。


メゼポルタが閉じる日

 

 

 

 今日、【メゼポルタ】が閉じる。

 

 元々【ドンドルマ】の一角にあった【メゼポルタ広場】は、いわば公然の公園のような、ハンターだけでなく一般人にも開かれた場所であった。

 だがハンターの数が増えるにつれ、ハンター専用として機能するようになった。

 元々広かった広場だったが更に拡張したり、それでも手狭になって同じような広場が点在するようになり、そうした場所が増えた事によって【大長老】はその街の一区画を【ハンターズギルド】に明け渡す事にした。

 始め【メゼポルタ広場】として街の一角にあったものは、【メゼポルタ】としてまるでハンターズギルドだけの街であるかのように機能するようになった。

 

 そんな場所で何年も【ドンドルマギルド】の活動は続き、その間にこのギルド特有のハンター施設として様々なものが出来たり、HRだけだったランク制度がSR、GRと更に上のものが設けられたりしてギルド内でも随一の規模を誇る場所となって行った。

 

 だが、その【メゼポルタ】を閉じるという通達が出た。

 

 なんでも大規模なハンター達の活躍により、【メゼポルタ広場】だった頃には頻繁に襲来していた【古龍】や【シェンガオレン】の活動報告が無くなり、【ドンドルマ】周辺でも何年も見かけなくなったという報告がずっと【古龍観測隊】の間でもされているのと、同じく周辺で脅威をもたらすような【モンスター】を見掛けなくなって久しいという事を鑑みて、【メゼポルタ】としてハンター専用の区画を置いておく必要が無くなったという事らしい。

 【ドンドルマギルド】自体は残るらしいのだが今後はかつての【メゼポルタ広場】よりも規模を収縮し、ハンターの登録、募集をやめて極小規模な活動を続けるのだという。

 そして今まで登録していたハンターも、全て他のギルドに移す方針になったのだという。

 

 

 半年前にギルドからその発表があった時はそれは大騒ぎで、ハンターのみならず彼らのために食事及び食材を提供したり、武具の扱いなどを受け持ったりするような一般人も大袈裟に言うとこの世の終わりのような雰囲気になったものだった。

 だがその店仕舞いなどを準備していたのもあり、今日はもう、誰もが粛々としていた。

 

 まだハンターを続ける希望者は他のギルドへ移る手続きを済ませていたが、これを機に引退する者も少なからずいて、その者達は街に残って違う職に就いたり、故郷に帰るか他の地方に移るかするようだった。

 

 

 そんな中、彼ら四人はというと……。

 

「なぁ、これからどうすんだよ?」

「オレはこのまま街に残ってモデルを続けるよ。ハンター用だけでなく、需要があれば一般用でも出来るしね」

「私はおじいちゃんがいる限り、この街を離れる気はないわ」

「じゃあ、二人はずっとこの街で暮らしていく気か?」

「そうだね。なんとなく伸ばし伸ばしになってたけど、これを機に結婚しようと思ってるし」

「ふっ、じゃあようやくこれで【金魚のフン】ともおさらばか。離れてくれてせいせいするぜ」

「相変わらず酷いなぁアレクは」

「よく言うわよ。ホントは寂しいくせに」

「けっ、せいぜい幸せに暮らすんだな。頭ん中お花畑同士だからさぞやのほほんとした家庭になるだろうぜ」

「ひっどいわねぇ。そういうあんたはどうなのよ? レインと結婚しないの?」

「俺は……。そうだな。一旦一緒に故郷に帰って、それから他のギルドに移るつもりだ」

「え? レインは置いてくの!?」

「いいや、連れてくよ。今度ばかりはそうしろと頑として聞かねぇもんでな」

「そっかぁ……。遠くに行っちゃうんだねぇ、二人共」

「まぁ、便りは出してやるよ。気が向いたら、だがな」

「うん。こっちも遊びに行くね。出来たら、の話だけど」

 

「そういやオッサンは?」

「あの人がここを離れるわけないじゃない。【ドンドルマギルド】自体は無くならないんだから」

「だよな」

「なんてったって、あの人はギルドナ――」

「お、おいハナ! おめぇまさか――!」

「え? もしかしてアレクも知ってたの!?」

「二人共なんの話? 『も』って何?」

「い、いや、『ドンドルマギルド内に残るのを知ってたのか』っつう話だよ。あの人も他のギルドに移るのかと思ってたからさ」

「そ、そうよ。あの人なら他のギルドでも引っ張りだこだろうにと思って」

「そうだろうねぇ。てか、逆にそれを断るのが大変だったんじゃないのかな」

「想像付くなぁ」

「ねぇ、でもうちの【マスター】かなりベナを気に入ってるから放さないと思うよぉ」

「相思相愛ってやつかもな」

「ベナなら有り得るからやめてよぉ」

 

 

 半年前にそんな会話を交わした三人は、今日からそれぞれの道を歩む事となる。

 ベナトールは、結局別れの日には現れなかったという。 

 

 

 

 

 




四キャラでログインし直しながら「手を振る」アクションで撮影したものを、それぞれの背丈イメージに合わせて加工し、合成してみました。
(実際は全て同じ背丈です)

【挿絵表示】

話の中ではベナトールは登場していませんので「おまけ」です。
ハナ役の子だけ話と人種が違いますが、この黒人キャラも個人的には気に入っていたので「イメチェンポイント(1ポイント800円)」を6ポイント分タダで使えた終了前でも変える気はありませんでした。
(これを使うと外見、声、性別などが変えられる)

最終日はソロ中心の「ワールド」からわざと人の多い「ワールド」へ移動したりしていたんですが、「満員で入れません」というメッセージが出る「ランド」がいくつかあり、そんな事はここ最近あまり無かった事でしたので「なんかすげぇ」と思いました(笑)
全盛期はそれが当たり前で、フレのいるランドに行く事すら諦めなければならないという事まであったというのに。


さて、「モンスターハンターフロンティアZ」の短編集である「今日も元気にメゼポルタ広場からお届けします。」はサービス終了に伴いこれにて完結になります。

今まで読んで下さった皆様、本当にありがとうございました。
こんな話を「面白い」と言ってくれた友人にも感謝しております。
そもそも友人に読ませるつもりで書いたものがここまで溜まったものだったので、「また書いて」と催促されなかったらこんなに続きませんでした(笑)

後は「いざMHWIBへ!」と言いたい所なんですが、今までどっぷりハンター漬けの生活(ゲーム)をしておりましたので、他のゲームといいましょうか、他の話も書きたくなりました。

なので、しばらく投稿をお休みします。

とか言ってもしかしたら舌の根も乾かない内に出すかもしれませんし、しれっとハンターの話も書くかもしれませんが、今の所はまったく未定です。

近い内にまたここで投稿出来る事を信じて、取り敢えず一旦筆を置こうと思います。
読者の皆様には返す返す感謝しております。
それでは、いつかまた。
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