今日も元気にメゼポルタ広場からお届けします。【完結】 作:沙希斗
普段は散々せっつかなければ書こうともしてくれないのに、この時は「インタビューして来たよ~~」と向こうから送ってくれました。
今回はそれを投稿にあたって読みやすいように(タイトルも含め冒頭に【狩りに生きる】がインタビューして来たようにしたのと、行間を空けたり段落を加えたりして)ほんの少しだけ手を加えました。
ですがほぼ友人の書いた原文のままです。
ある日【月刊・狩りに生きる】のインタビュアーがやって来て、カイにインタビューを取り付けた。
なんでも《ハンターの素顔を知りたい》という特集記事を書くためなのだという。
カイ「なんか、インタビューするとか聞いたんだけどさ、聞きたいことがあるならアレクのほうが詳しいんじゃないかな? 今一人で狩りに行ってるみたいだけどさ」
私「ちょっと教えて。アレクさんとカイくんは、いつからの付き合い?」
カイ「おいら、いや、オレとアレクとはココット村で物心ついたころから一緒なんだ。だから兄弟みたいな感じかな。だからお互い言いたいこと言ってる♪」
私「ちょっと詳しく知りたいから質問するね」
カイ「なんで知りたいの? いよいよ有名になってきたか(^^) いいよ」
私「カイくんの特技とか、どうしてハンターになったのかとか教えて」
カイ「えっと、ハンターになったのは、アレクがハンターになったからに決まってるだろ? アレクがさ、村も救えるし、面白いこともたくさんあるから、興味あるならお前もどうだって言ったんだ。おいら、いや、オレは迷わなかったね、アレクが面白いって言うんだからさ。でも、アレクと違っておいらは一人で狩りに出かけてどうこうしたいとかないんだよな~。アレクが行くっていうなら一緒に行くけどさ、それほど真面目じゃないというか。だからどんどんたくましくなっていくアレクをすげえなあとは思うけど、そこまでトレーニングしないから、防具着てフィールドに出たら、姉ちゃんと間違われることがあんだよ。全く、どこ見てんだよって言いたいね。そのくらいイカした顔してるってことだな、きっと。うん」
私「えっと(;^ω^)、特技は?」
カイ「あ、おいら、いや、オレの特技? 罠の仕掛けかな。あと武器は太刀か双剣だなあ。アレクはさ、おいらに忘れ物のスキル付けたのか? なんて言うんだ。確かに少しは忘れるけどさ、ちゃんと必要なものを厳選して運んでるんだから、そこを見てもらいたいね。何度アレクをそれで助けたかわからないくらいだよ」
私「まぁ、そこはお互い様ってことだよね?」
カイ「ん? まぁ、そうとも言うかな。そろそろメシの用意する時間だからさ、また今度アレクにでも聞いてよ。今日は夜から狩りに行く約束してるし、おいら、いや、オレの当番だから忙しいんだよ。スタミナ付けろだの、色々注文あってさー。あ、姉ちゃんも食う? 味より、結果重視だけどな(笑) アレクなんてさ、お腹壊すような食べ物出すときあるんだからなぁ、まったくよぉ」
私「じゃあ、今度アレクさんにも話聞こうかな。食事はまた今度ね。ありがとね」
カイ君フラれるの巻(笑)
普段自分の事を「おいら」と言う彼がやたら「オレ」を意識しているのは、友人曰く「インタビューされた事で格好付けている」のだそうな。
「フィールドで姉ちゃんと間違えられる」と言うシーンを見て、「防具の外見で分かるんだから女に間違えられるわけないだろ」と突っ込んだんですが、「それを踏まえて間違えられるぐらいカイが女らしく見えるんだと思う」と言われました。
私自身も女顔で華奢なイメージを描いていたんですが、友人から見てもなよっとしているのかもしれません(笑)