今日も元気にメゼポルタ広場からお届けします。【完結】   作:沙希斗

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友人が書いてくれたカイへのインタビューで思い付いた、アレクトロへのインタビュー。
インタビュアー(友人)が行った質問と、まったく同じ質問にしております。

アレクトロが同じ質問にどう答えるかが知りたかったんで。


【月刊・狩りに生きる】インタビュー(アレク編)

   

 

 

(コンコン)「アレク~、いる~~?」

「いるぜ~~?」

(カチャリ)「入っていい?」

「おぅカイ。どした?」

「あのねアレク。この前《狩りに生きる》から取材があったんだけど……」

「へ? あの【ハンター】大人気の月刊誌からか!?」

「うんそう。おいら人気者だから♪」

「マジで!?」

「うんマジで(笑)」

「嘘こけ! おめぇに聞く事なんてあんのかよwww」

「あったから取材が来たんだろっ(怒) なんでも『ハンターの素顔を知りたい』っていう特集を今度組むらしくて、色々ハンターにインタビューして回ってるらしいよ。――で、君にもインタビューしたいって言うから今外で待たせてるんだけど、どうする?」

「まままマジかよ!? ――てか、お前、変な入れ知恵したんじゃねぇだろな?」

「いや『聞きたい事があるならアレクの方が詳しい』って言っただけ(笑)」

「思いっきし俺に丸投げしてんじゃねぇかっ!!!」

「え?(笑) でも一応質問には答えたよ? 『ハンターになったきっかけ』とか『特技』とか……」

「あそ。で、なんて答えたんだよ?」

「それは秘密♪ ほらあんまり長く待たせちゃ悪いから呼ぶよ?」

「あ、ちょ、おま、待てオイ!?」

「んじゃ頑張ってね~~」(パタンッ)

 

 

「え~コホン。まずはインタビューを受けていただいてありがとうございます」

「あ、ハイ。アレクトロと申します。以後お見知り置きを……」

「まあそう畏まらずに(苦笑) 普段のアレクトロさんを知りたいんですから」

「良いんですかい? 俺普段は相当口悪いっすよ?w」

「かまいませんよ? 緊張されるよりは、こちらもその方が聞きやすいですし(笑)」

「え~~? そんなもんなんスか?w」

「はい。そんなもんなんス(笑)」

「wwwwww」

 

「ではお聞きします。ハンターになったきっかけは?」

「成り行きでw」

「え?(笑)」

「というのは嘘で、――う~~ん、なんつうのかなぁ。【ココット村】の連中は、ガキの頃から大抵自然の中で遊びながら育つんですよ。それが当たり前みたいな感じで。 で、親からも【狩猟】の仕方を教わったりして。んでそうやってく内に自然に【ハンター】として生きていけるようになるっつうか……」

「なるほど。では【ハンター】になるのは当たり前の事だったと?」

「う~~ん。でもならない奴はならなかったっすよ。ガキの頃にいくら自然と触れ合ってても、大人になったらまったく関係無い仕事に就いてたり、【街】の方で商売やってたり」

「じゃあそんな中でアレクトロさんが【ハンター】を選んだのはどうして? 他の仕事を選ぶ選択肢もあったわけでしょ?」

「俺は自然の中で生活する方が合ってるんですよ。〈人と触れ合う〉っつうか、〈慣れ合う〉っつうか、そういうの好きじゃねぇし、自然界での生物同士の営みを、観察してんのも好きだし。もちろん【狩猟】も」

「それでよく一人で狩りに行く事が多いわけね?」

「まぁそんなとこっす。というか、俺の場合単に一対一でやった方が、命のやり取りをしてるみたいで好きだってだけですけどね」

「なんかカッコいいわね(笑)」

「(苦笑)」

 

「特技は?」

「これと言っては……。あ、強いて言うならPT戦で、〈ヘイト〉が自分に向いてねぇのに切り掛かっては避けられて、スカる事かな?w」

「それは【特技】とは言わないのでは……(苦笑)」

「『お前空気切んなよwww』ってよく笑われてるよ俺。で、付いたあだ名が【エアスライサー】ってねwwwwww」

 

(笑い事で済ませていい問題だろうか……)

「なんか言ったっすか?」

「いえ何も(^^;) では得意な武器は?」

「【大剣】だな。【ハンマー】も使うっちゃ使うけど、ほぼ【大剣】しか担いでねぇしな」

「へぇ、その点ではカイさんとは逆ですね」

「カイはなんつってたんですかい?」

「【双剣】とか【太刀】なんかを使うと」

「んな軽い武器ばっか使ってっから筋肉付いてねんだよアイツは! ハンターには筋力が必要だってのに。見て下さいよこの筋肉! ハンターはこんくらい筋肉量がなきゃですね……」

「わわ、分かりましたからっ! 何も胸筋まで脱いで見せなくても(^^;;;)」

「なんなら大腿筋も……」

「良いというのにっ!!!」

「そうっすかぁ?(不満気)」

 

「(はぁはぁ)……。カイさんとは幼馴染だそうですね?」

「だな。いわゆる【腐れ縁】ってヤツ?w アイツちっせぇ頃から弱っちくて、自然の中に連れ回して【狩猟】の真似事をしてた頃もピーピー泣いてたわ。まぁそれが面白くてこっちも連れ回すんだけど」

「それは可哀想なのでは……(苦笑)」

「だってよ、いくら泣こうが俺の行くとこ全部付いて来ようとすんだもんよ。【ハンター】になったのも、どうせ俺がこの仕事選んだからに決まってるし」

「そんな事を言ってました」

「だろ? だったら俺がある程度は護ってやんなきゃしゃあねぇでしょが。あの野郎、弱っちい癖に俺がどんなに難しい【クエスト】に出向いても付いてくんですよ。で、ヘマこいてはピンチに陥りやがる。もう命がいくつあっても足りねぇっすよ。俺の!w」

「でもカイさんは『何度アレクを助けたか分からない』って言ってましたよ?(笑)」

「そうなんすよ! 俺がピンチになったらどんな無茶をしてでも護ろうとしやがる」

「じゃあお互い様じゃないですか」

「まぁそうとも言うけどよ……」

 

 

「――大体分かりました。これでインタビューは終了です。本日はありがとうございました」

 




アレクトロがこんなに筋肉自慢をして来るとは思わなかったです(笑)
この時、本当に「大腿筋」まで見せようとしてズボン脱いだら問答無用で後頭部を殴ってやろうかと思ってました。

ちなみに攻撃をスカって「エアスライサー」というあだ名を付けられていたのは私です。
私がPT戦でよくやらかしていて、何故か溜め中はじっとしていた相手が分かっているかのように最大溜めを振り下ろす瞬間に(他の者にヘイトが移って)避けやがる事がありまして、その度に仲間内で大笑いされた思い出を基に書きました。

なので実話です(笑)

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