今日も元気にメゼポルタ広場からお届けします。【完結】   作:沙希斗

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これは、「ココット村に刺さっていた剣の話が読みたい」と言う友人の要望を受けて書いたものです。

今回は長めです。


ハナ、【ココット村】にて奮闘す

 

 

 

「あのねベナ。あたしね、【ココット村】に行く事にしたの」

「ん? カイが帰郷しているのか?」

「違うの。あのね、【ココット村】にね、【伝説の剣】が眠ってるっていう話を聞いたのね。だからそれを見てみたいなって」

「あぁ、【ヒーローブレイド】とやらの事だな」

「ベナ知ってるの?」

「うむ。なんでも、あの村の【村長】が昔使ってた【片手剣】だとかなんとか……」

「【片手剣】なの!? なら手に入れたいっ!」

「ハナよ、【伝説の剣】と言われている以上、そう簡単に手に入る訳では――」

「そんなの行ってみないと分かんないじゃないっ。【村長】のものだったんなら交渉すれば譲って貰えるかもしれないし」

「……。そう上手く行くとは思えんが……」

 

 と、いう訳で、今二人は【ココット村】に来ている。

 

 【村長】に伺いを立てると、「あぁ、それはここにあるのじゃよ」と、あっさり案内された。

 それは奥まった所にあり、木々で隠されたようになった、静かな場所で眠っていた。

 いや「眠っていた」という表現は正しくないかもしれない。硬い岩盤に刺さっていたからである。

 

「これはの、この剣を振るうに相応しい者が現れるまで、ここでこうして眠っておるのじゃよ」

「相応しい者が現れたら?」

「その時はその者に仕えるように、抜けるであろうな」 

「ふぅん……」

 

 ハナは試しとばかりに剣の束に手を掛けてみた。

 

「えいっ! えいっ!」

 しかしありったけの力でいくら抜こうとしても、ビクともしない。

「ほっほっほっ、今までも数々のハンターが挑戦しておったがな、一人として抜けた試しがないわい」

「抜けないぃ~~。ねぇベナやってみてよ」

 

 一応ベナトールも形だけやってはみたが、「やめておこう」とすぐに引き下がった。

 

「なんでよぉ」

「俺の力でこれ以上やると、抜ける前に折れちまいそうだ」

 見た感じ華奢な作りをしているので、大事な剣を折る訳にはいかないと考えたのだ。

「ほっほっ、それ程弱くはないであろうがの」

 笑っている【村長】に、苦笑いを返すベナトール。

「ねぇ【村長】、この剣に認められるにはどうしたらいいの?」

「さてのぉ……」

 

 【村長】は顎に手を当てて考えてから、「やはりハンターとしてこの【村】で活躍する事を、この剣は望んでおるのではないかな?」と言った。

 

「あたし頑張るっ!」

「待てハナよ。まさかこの【村】でしばらく暮らすつもりか!?」

「当然でしょ? 【ヒーローブレイド】が出に入るまで、絶対に帰ってやんないんだからっ」

「【村長】、良いんですかい?」

「儂は歓迎するが……」 

 

 二人は、複雑そうな表情で顔を見合わせている。

 彼が【ギルドナイト】だからである。

 

「ほらっ、【村長】もそう言ってるんだし。決まりねっ♪」

「……。ハナよ。すまんが、俺は残ってやれんぞ」

「えぇっ!? どうしてぇ!?」

「【仕事】があるのでな。【街】からは離れられんのだ」

「そんなの、そんなのあたしがいる間休めばいいじゃないっ」

「そう言う訳にはいかんのだ。いつ【依頼】が来るか分からんのでな」

「そんなのやだぁ……」

「そう泣きそうな顔をするな。どうしても残りたいと言うのなら、時々は見に来てやるから」

「ハナ。ベナトールはの、こう見えて【街】で大事な任務を任せられておるのじゃよ。じゃから聞分けておくれ」

 

「……。見に来た時は、手伝ってね?」

 

「良い子じゃハナ」

 ハナは【村長】に頭を撫でられた後、しゃがんだベナトールに頭をポンポンされて照れ臭そうにした。

 穏やかな笑みさえ浮かべて静かにハナを見詰めるベナトールを見ながら、【村長】は次のように思った。

 

 随分と優し気な表情をするようになったものよの。と。

 

 

 ベナトールが帰ってから、ハナは【村長】から村人たちに紹介され、彼女のための【マイハウス】を宛がわれた。

 たった一人で依頼をこなすのは、特に大型【モンスター】の狩猟ともなると不安で仕方が無かったのだが、自分で残ると決めた以上やるしかないと覚悟を決めて、まずは小型【モンスター】から徐々に難易度を上げて狩って行った。

 【村長】がいきなり強い【モンスター】が出る依頼を回さなかったのもあって、段階を経て難易度が上がる仕組みになっていた。

 【街】と比べて【村】の【モンスター】はハンターの目に触れる事が少なく、従って手負いになったりして手強くなるものがいないためか、ハナの腕でもなんとか一人で狩れるようである。

 とはいっても、やはり大型になって来ると彼女の腕ではきつく、何度も気絶しては泣く泣く【リタイア】を選ぶ事もあった。

 ベナトールが様子を見に来てくれる時は一緒に手伝ってもらったりはしたのだが、【街】での任務が忙しいのかそう再々は来てくれなかったため、殆どの依頼を一人でこなすしかなかった。

 

 村人は皆優しく、【村】付きのハンターではない彼女でも甲斐々しく世話をしてくれ、ハナが【クエスト】に失敗したり傷だらけで息も絶え絶えに帰って来た時などは、それこそ村人総出といっても良いくらいの勢いで一丸となって回復させようともしてくれた。

 だから寝かされたベッドで目を開けた時、

大勢の心配そうな顔が囲んで覗き込んでいて、思わず苦笑した事もあった。

 

 

 そんな中、いよいよ【リオレウス】を狩猟する事となった。

 

 いかに【街】と比べて手強くないといえど、【飛竜種】の代表格である【彼】を狩るにはかなり危険を伴うであろう。

 

 が、こんな時に限ってベナトールは来てくれてはいなかった。

 

 彼に頼れない以上一人で狩るしかないのだが、ハナは不安で不安で仕方がない。

 だが、いつまでも彼に頼りっきりになる訳にもいかないと考えていた。

 彼がいない今こそ、逆に成長の証を手に入れられるんじゃないか?

 そう思ったが、死ぬかもしれないとも思った。

 

 一人で死んだら、きっとベナは悲しむというよりは悔しがるんだろうな……。

 

 彼の性格から考えて、ハナはそう思った。

 あんなに、何度も何度も自分の身を犠牲にしてまであたしを護ろうとしてくれるんだもん。それが護れなかったとなったら、きっと悔やんでも悔み切れない程責任を感じるんだろうな。

 

 だが、そう思いつつも、この依頼は一人で受けようと決めていた。

 

 【伝説の剣】とまで言われている【ヒーローブレイド】に認めてもらうには、誰かに頼らずに自分の力だけで狩猟をしないといけない気がしたからだ。

 自分だけの力で認めさせてこそ、あの剣は自分に従うと思ったのである。

 

 

 入念に準備を済ませ、【村長】の元へ。

 

「――いよいよじゃな」

「――はい」

「怖ければ、ベナトールが来るまで待っても良いのじゃぞ?」

「いいえ、あの剣に自分の力を認めさせたいんです。そのためにあたしはここに残ると決めたんですから」

「ほぉ、中々良い面構えになっておる。成功を祈っておるぞ」

「ありがとうございます」

 

 

 【森丘】に着いたハナは、のんびりした景色とは裏腹に、緊張しまくっていた。

 だが固まった身ではまともに闘えないと、無理にでも深呼吸したりストレッチしたりして体をほぐす。

 

 手始めに【ランポス】や【ブルファンゴ】などを狩っていると、どうやらスムーズに動けるまでには緊張がほぐれたようだ。

 

 《3》を経由して《4》《9》と探してみるも、目的の【リオレウス】の姿は無い。

 【飛竜】の名の通りによく飛び回る【モンスター】なので、見付けるのもけっこうやっかいなのだ。

 《10》に入ったハナは、木々の暗がりの奥の水場で佇む、赤茶色の巨大な影を見付けた。

 

 ――いた――!

 

 途端に体が硬くなり、手が汗ばむ。

 無理矢理深呼吸をして心を落ち着かせ、茂みに隠れつつそろりと近寄る。

 【ペイントボール】をぶつけると、まだ気付いていないのか、キョロキョロと長い首をゆっくり回している。

 その隙に逃げ出そうとするも背後で咆哮が響き、ビクッと固まった。

 悲鳴を上げたいのを堪え、一目散に《3》へ。

 この場所は狭く、木々が生い茂っていて暗いので、闘うのは得策ではないからである。

 

 移動するのを待っていると、よりによって更に狭い《9》に向かったのが分かった。

 

 ベナトールならばどこに行こうが構わず突っ込むだろうが、とてもじゃないがハナにはそんな真似は出来ないので、イライラしながら他に移動してくれるのを待つ。

 

 幸いにも《4》に移動してくれたため、そちらに向かう。

 

 ここも比較的狭いのは狭いのだが、木々が茂っていないのが幸いして明るく開けているため、意外にも闘いやすいのだ。

 

 自分を見付けて吠えている【リオレウス】に、もう一度【ペイントボール】を付ける。

 とにかく飛び回る【モンスター】なので、見失うと大変だからである。

 

 突っ込んで来るのを回避し、つんのめったのを見て二、三度切って回避。

 振り向きが速いと突進が来るので避け、ゆっくり振り向くブレスを狙い、足元を切り刻む。

 

 上手くこけてくれれば手数が増えるのだが、早々上手くはいかない。

 

 だが【麻痺属性】の【片手剣】は全武器種一の状態異常を与えられるため、麻痺を利用して更に手数を稼ぐ事が出来た。

 

 めげずに足元を切っているとこけたので、一番体勢が低くなる事を利用して尻尾を狙う。

 それを繰り返して尻尾の切断に成功した。

 抜刀したままアイテムが使える事を利用して、痛そうに吠える相手に【閃光玉】を投げる。

 

 視界を奪われている間に連続攻撃をしていると、回転尻尾で跳ね飛ばされた。

 

「~~~っ!」

 涙が滲むのを堪えつつ、隙を見て回復。

 攻撃を受けても誰も助けてはくれないため、当たり前だが自分で全て立ち直らなければならない。

 

 舞い上がったのでブレスを警戒しつつ、影に【落とし穴】を仕掛ける。

 下りたと同時に落ちた相手を切り刻み、落とした状態のままで麻痺させる。

 抜けるまでにかなりの手数を稼げたが、抜けた途端に怒ってしまった。

 

「きゃっ!?」

 怒り時に移る特大の咆哮に、ビクッとなりつつ耳を塞ぐハナ。

 〈風圧無効(大)〉は付けられても、〈耳栓〉までは付けられなかったのだ。

 

 相手は、よくも今までやってくれたなと言うように、ゆっくりと振り向いてピタリとハナに狙いを定めた。

 まだ硬直から立ち直れない彼女に、ブレスが迫る。

 当然のようにまともに食らったハナは、火達磨になって吹っ飛ばされた。

 

【挿絵表示】

 

「きゃあぁ~~~!!!」

 あまりの熱さに転がり回っていると、相手は飛び上がりつつ低滑空して鷲掴んで来た。

 

【挿絵表示】

 

 鋭く、巨大な爪が鎧に食い込む。

 

 顎先の尖った馬鹿でかい顔が、眼前にあった。

 その恐ろしさと胸に体重を掛けられた苦しさで、彼女は意識を失った。

 

 

 目を開けたら、そこは【ベースキャンプ】だった。

 

 あたし、生きてるのよね……?

 

 疑いながらも起き上がろうとしたら、引き攣ったような火傷の痛みを感じて呻きつつ蹲った。

 呻きながらもどうにか体を動かし、簡易ベッドに這い上がる。

 

 ……ベナ……、痛いよ……。

 ハナは泣きながら眠りについた。

 

 それでも、目が覚めた頃には起き上がれるまでになっていた。

 簡易ベッドの端に腰を掛けて、考える。

 正直怖い。もう二度とあの顔を見たくないと思う。

 

「でもっ!」

 ハナは決意を固めるように、声を出した。

 

「でも、でもやらなきゃ! 成功させなきゃっ! 【ヒーローブレイド】に認めさせるんでしょっ!?」

 気合を入れるように大きく声を出したハナは、意を決したように駆け出した。

 

 

 幸いにも寝ている間に【ペイントボール】の効力が消えていなかったので、今度は《2》にいる【リオレウス】の前へ。

 咆哮に怖気付こうとする身を叱咤し、わざと相手を睨む。

 

 ブレスを躱して近付き、斜めから飛び込みつつ切り込んで足元へ。

 離れて隙を見て【ペイントボール】をぶつけ、回転尻尾をガード。

 腹下に潜り込み、尻尾を避けつつ脚を切ってこかせ、手数を稼いでいる間に麻痺らせる。

 麻痺っている間に(恐怖を抑えつつ)弱点である頭を集中攻撃し、甲殻を破壊。

 

【挿絵表示】

 

 頭に寄ったついでに少し前に出て【閃光玉】を投げ、回転尻尾や噛み付きに注意しながら攻撃。

 

 それを繰り返していると怒ったが、今度は音の衝撃波をガード出来たので、耳を塞がずに済んだ。

 

 攻撃力、素早さ共に増す怒り時は、無理をせずに逃げる事を意識して攻撃していく。

 が、舞い上がったのでホバリングブレスが来ると思って影下に近付こうとすると、想定外の速さで相手が降って来て、蹴られた。

 

【挿絵表示】

 

 二連続の蹴りが意識を奪い、目の前に星がチラつく。

 その衝撃と毒の苦しさで、視界が暗転していく。

 

 ……ベナごめん。あたし死ぬかも……。

 そう思いながら、ハナは再び気絶した。

 

 が、目を開けたら【ベースキャンプ】だった事で、幸いにも致命傷には至らなかった事を知る。

 ホッとしつつも、次に気絶したら【クエスト失敗】になる事実に、暗澹した気分になる。

 

 このまま【リタイア】しようか。

 

 そう考えたハナだったが、それより悔しさが先に立ち、失敗してもやるだけやろう! と気を奮い立たせて【リオレウス】の前に立ちはだかった。

 相手はまだ怒ったままだったが、それまでにかなり攻撃を加えているはずなので、今度は慎重に、なるべく【閃光玉】や【罠】などを駆使して縛りつつ、攻撃を加えて行った。

 そして、とうとう相手が脚を引き摺りだした。

 

 よし! もう少し……。

 

 無理をせずに巣のある《5》まで逃がして寝かせ、【支給品ボックス】に入っていた【支給用大樽爆弾】を頭付近に置く。

 離れた位置で起爆させると起きつつ吠えたが、次の瞬間、ゆっくりと倒れ伏した。

 

 ……。やった、のよね……?

 

 【リオレウス】は、もう立ち上がらない。

 

 本当に、成功したのよね?

 

 あれだけ生き生きと躍動していた体にはまったく生気がなく、だらしなく開いた口の、鋭い牙の間から垂れている舌さえも、もはやピクリとも動かない。

 

【挿絵表示】

 

 当然、呼吸音も聞こえない。

 

 そして、見開かれたままの目には、もう光は宿っていない。

 

「……。やった……!」

 ハナは全身の力が抜けて、へなへなとその場にへたり込んだ。

 それでも「やった……! やった……!」と、まるで熱にうかされたかのように、倒れたままの【リオレウス】を見詰めながらその言葉を繰り返した。

 

 

 【村】に帰るともう知らせが届いていたのか、【村長】だけではなくて村人たちが待ち構えていた。

「ようやったなハナ! おめでとう!!」

 興奮した様子の【村長】が握手を求め、背中を(といっても彼は小さいので腰辺りを)抱き締めてくれた。

 興奮冷めやらぬ村人たちに担ぎ上げられ、胴上げされて歓声が上がる。

 

「これであの剣も認めるじゃろうて。抜いてみよ」

 

 その言葉で村人たちはピタリと静まり、ハナを下ろしてぞろぞろと後ろを付いて行った。

「おぉ、間に合ったか」

 嬉しそうに【村長】が声を掛けた先に、ベナトールがいた。

 

「ベナぁ~~~!!!」

 ハナはベナトールを見止めるや否や、まるで幼子のように駆け寄って、「怖かったよぉっ!」と泣きそうな顔で抱き付いた。

 

 思わず苦笑いするベナトール。

 

「すっごく怖かったし痛かったの! でもね、でもね、あたし頑張ったんだよっ!!」

「分かった分かった、でかしたから離れろ。お前どれだけの人に見られているか分かっているのか?」

 

 そう言われてハッとなって周りを見回して、恥ずかしそうに彼の後ろに隠れるハナ。

 それを見て、村人たちは大笑いした。

 

 ベナトールに連れられて、改めて【ヒーローブレイド】の前へ。

 深く息を吐いて、ハナは束に手を掛ける。

 

 すると、あれ程どんなに力を入れて抜こうとしてもビクともしなかった剣が、一切抵抗無くするりと抜けた。

 

「おぉ! 抜けたのぉ」

「抜けたようだな」

 

 勝利宣言する剣闘士のようにハナが頭上に剣を突き上げると、周りがどよめき、それから歓声が上がった。

 

【挿絵表示】

 

 いつまでも鳴り止まない歓声と拍手に包まれながら、ハナは呆けたように我が物となった【ヒーローブレイド】を見詰めるのだった。  

   




挿絵は「パートナー」を切った状態でハナ役のキャラで撮影しております。

ハナの推定年齢は十代後半もしくは成人前なんですが、元々精神年齢が低い上にベナトールの前では幼子のような態度になるようです。
なのでもはやベナトールが父親代わりのようになってしまっています(笑)

「ヒーローブレイド」のエピソードは、「2(ドス)」もしくはそれ以前の無印やGでの「ココット村」で「リオレウス」を倒す事で発生するイベントなのですが、「フロンティア」からでは「ココット村」には行けませんので、「森丘」のクエストで狩りの再現をいたしました。
当然「ヒーローブレイド」を引き抜くシーンもありませんので、適当な狩場でそれらしい攻撃モーションになった瞬間を狙って撮影しております。


※「フロンティアZ」は9月26日現在でアップデートし、ZZ(ダブルゼット)というナンバリングタイトルに変わりました。

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