退屈な日々を忘れたい俺がなぜバンドの手伝いをしているんだ......   作:haru亜

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ポテチって美味しいよね。

オ↓マ↑ケ↑

???「さぁ、さっさと小説を書くのだharu亜(作者)!」

作者「あ、LAWS○Nでバンドリコラボしてるじゃん!コンビニ行ってくる!」

???「マジで!?ちょ、我も行く!」

作者「あくしろよ、俺も止まらねぇからよ…止まるんじゃねぇぞ…」

???「いや、信号は止まれよ?」

作者「ちっ、なんで家からLAWS○Nまでの道に信号が3つもあるんだ…」

???「知らねぇよ…ていうかお前この前」

作者「いやちょっと待て!」

???「ど、どうした」

作者「これ以上話したら本編まで長ーよ!、とか言われてしまう!!だから本編へどうぞ!!!」

???「なんの話だ?」



第10話 修学旅行ってこんなに大変だったかなぁ

リサに呼ばれて京都巡りに行くことになった俺は時間とカレンダーを見て時間が10時ごろである事を確認し、下に行った。

するとそこにはみんなが待っていた。

 

「すまん、遅くなった」

 

するとみんな

 

「あっ、陽菜来たよ〜」

 

「やっと来たー!おっそーい!」

 

「でも、これで皆さん揃いましたね。ジブンこれから楽しみです!」

 

「うんっ!わたしも楽しみだよ♪」

 

「さぁ、早くみんなで儚いひと時を過ごそうじゃないか」

 

「そうだね☆みんなで楽しもう!

それで、みんな最初どこ行くの?」

 

「えっとね〜、私は」

 

「あっ、それならジブンも行きたい所が…」

 

そしてそれを聞いていた俺と友希那は

 

「これは中々大変そうだな」

 

「そうね、私は別に行きたくなかったのだけどリサが…」

 

「……あっ、そういえば京都って猫が多いらしいな」

 

「!………そう」

 

「まぁ、あの子達色んな所に行くらしいから途中で猫に会えたりするかもな」

 

「…早く行きましょう」

 

「ん?」

 

すると日菜が

 

「友希那さんと陽菜くんも早く行くよー!」

 

そう言うと日菜は友希那の腕を掴み引っ張っていった。

 

「!…わかったから引っ張らないでちょうだい」

 

「陽菜くんも早く早く!」

 

「ああ、わかった。

…それで、最初はどこに行くんだ?」

 

するとリサが

 

「えーっとね、まずみんなの意見をまとめたら、1日目は…下鴨神社に行ってから昼食を食べる感じそれで少し休憩時間を取ってから八坂神社に向かってその次に清水寺に行って、次は金閣寺に行ってから龍安寺に行く。

これで多分夕食の前にはここに着いて間に合うと思うよ☆」

 

「……こんな一瞬でまとめられるのがすごいよ」

 

「…さすがリサね」

 

「ありがとう2人とも☆」

 

すると麻弥が

 

「あっ、もしかして2日目も決まってるですか?」

 

「うんっ!えっとね、2日目に…嵐電に乗って嵐山に着いたらまずは、伏見稲荷神社に向かって、その後はみんな自由時間で集合場所は嵐山駅に暗くなってきたらみんな集合して…」

 

そこから先はリサは話さなかった。

それが気になり

 

「?集合して?」

 

「ううん!それは明日のお楽しみにって事で♪」

 

悩みがあるわけではなさそうだったので、少し安心した。

まぁ、とりあえず俺の体力が持つかわからんが

 

「…1日目のルート頑張ろうか」

 

「「「「「おー!

おー」」」」」

 

そうして俺たちは1日目のルートを周って行ってわかった。

リサがいてくれて本当に助かった。

日菜と薫を制御するのはリサが適任だな。

そして、やっと清水寺に着き、景色が見える所へ移動した。

すると麻弥が

 

「おおっ、これです!ジブンが見たかったのは!」

 

「わー!なんかここ、るんっ♪ってするよ!もうちょっと近くで見てくる!」

 

「では、私も美しい景色を見るとしようじゃないか」

 

るんっ♪ってなんだろう…

でも、そうやってはしゃいでいる3人の姿を見ると

落ちそうで危ないなぁ転ばないかなぁ大丈夫かなぁ怪我しないか心配だなぁ。

そう思っていると

 

「……そんなにあの3人が心配?」

 

そう言ったのは友希那だった。

 

「えっ!?いやいや、まさかそんな…」

 

「顔に出てるわよ」

 

「……」

 

「…心配しすぎよ、リサとあなたがいるなら何の問題もないわ」

 

「…そうか……ん?今なんて言った?」

 

「……なんでもないわよ」

 

「今、結構いい事言われた気がするんだけどなぁ…」

 

「気のせいよ、それより早く見に行きましょう」

 

「そうだな」

 

そして見に行くと

 

「おお、本当に絶景だな」

 

「そうね」

 

すると薫が

 

「やあ、子猫くん楽しんでるかい?」

 

「ああ、もちろん」

 

「それは良かった。

君も色々思う事もあるだろうけど、みんなの事は、私に任せてくれたまえ」

 

俺ってそんなに顔に出てるのか。

でも

 

「薫がそう言ってくれるなら俺も少しは楽になれそうだな」

 

「あはは、それは良かった。

では私はこの儚いひと時を過ごそうでないか」

 

そう言って薫は日菜と麻弥がいる場所へ向かった。

 

「ああ、楽しんでこい」

 

そしてその後もリサが指示して金閣寺と龍安寺を周った。

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

俺は夕食を済ませた後、すぐ風呂に入った。

少し喉が渇いたのでそのまま1階に降り、自動販売機で珍しくオレンジジュースがあったのでそれを買い、椅子に座って飲んでいると

 

「あっ、陽菜さんじゃないですか!」

 

「ん?麻弥か。

どうしたこんな所で」

 

「ジブンも陽菜さんと同じで、喉が渇いたのでジュースを」

 

すると麻弥はジュースを買ってからこちらに来た。

 

「隣いいっすか?」

 

「いいよ」

 

「ありがとうございます。

それにしても今日は楽しかったですねっ!

ジブンずっと前から清水寺の景色見たいなって思ってたんですよ、そしたら想像よりも景色が綺麗でした」

 

「ああ、景色もそうだけど、清水寺に釘が使われてないにしても結構普通の建物みたいですごかったな」

 

「はいっ!

ジブンああいうの見るの好きなんですよ。

いつかパスパレのみんなで…」

 

すると少し悩んでいるような顔をしていた。

女の子が悩んでいるかどうか分かるのは、Roseliaで何回か見た気がするからだろうな。

しかし、やはり気になってしまうので

 

「…どうした?」

 

「えっと、その〜、少しだけ相談したいんですがいいですか?」

 

「相談?」

 

「はい…実はジブンPastel*Palettesって言うアイドルみたいなバンドに入ってるんですよ」

 

Pastel*Palettesって確かこの前、紗夜とショップに行った時にポスターが貼ってあったな…

そう考えているが今は話を聞く。

 

「それで、時々ジブン、スカウトされた時のことを思い出してしまって」

 

「スカウトされた時?」

 

「はい、実はジブンいつも音楽のサポートばかりしていた時に千聖さんという方に出会ってその人にスカウトされたんですよ。

それで、千聖さん実はアイドルでして、まさかジブンがアイドルにスカウトされるなんて思いませんでした」

 

「?それのどこが相談なんだ?

スカウトされて良かったじゃないか」

 

「いえっ、スカウトされたのは嬉しいんですが…未だに実感が湧かないんですよ。

ジブンがPastel*Palettesのメンバーって事はわかるんですけど……」

 

「一緒に練習してるのに?」

 

「ええ、そうなんですよね。みんなと演奏してる時は一体感があるんですが……ふとした時に、ジブンがみんなの中にいていいのか、って。

あっ!もちろん疎外感があるってわけじゃないんです。

皆さん本当に優しくて良い人ばかりですから」

 

「……いっそ直接メンバーに聞いてみたらどうだ?」

 

「ええ!!でも、ちょっと聞き辛いじゃないですか…」

 

「だからこそ、今聞いといた方が遠慮せずに意見する事ができる。

これもバンドメンバーとしては必要だからな」

 

「!」

 

すると向こうから見た事のある子が来た。

 

「ちょうどいい所に日菜が来たじゃないか、いってら」

 

「え、ええ!」

 

すると向こうも気づいたらしく。

 

「ん?麻弥ちゃんと陽菜くん、そこで何してるのー?」

 

「日菜。

麻弥が聞きたいことがあるそうだ」

 

「ちょ、陽菜さん!?」

 

「ん?なーに麻弥ちゃん」

 

「その…日菜さん、ちょっとだけ話してもいいですか?」

 

2人が話し始めたので俺はとりあえずこっそり部屋に戻る事にした。

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

自分の部屋に戻った。

…にしても暇だなぁ。

でも、今日は本当に楽しかったなぁ、明日は夜まで自由時間か…まぁ、10時までだけど。

そしてしばらくすると

扉を勢いよく開ける音がした。

 

「たーのもー!!」

 

入って来たのは別の高校生の女子だった。

大声で入って来た子は髪に耳みたいな物が生えていた。

するとその子と目が合い

 

「「だれ!?」」

 

そして玄関から新たに入って来た金髪ツインテールの子が

 

「いや!それお前のセリフじゃねぇーよ!!」

 

その時、少し混乱していた俺は

えっ!?俺!?

すると更にもう1人、ポニーテールの子が入って来た。

 

「ご、ごめんなさい!すぐに出て行きますので!」

 

「あれ?有咲と沙綾どうしたの?」

 

「どうしたの?

じゃねぇーよ!ここ、そもそも私達の部屋じゃねぇし!」

 

「ええ!!どうりで部屋の形が違ったんだ」

 

「どうしてそこで気づかなかったんだろう、香澄は…」

 

「いや〜、なんか違うと思ったんだけど、もしかしたら部屋が勝手に変わったのかとついつい…」

 

「いや!変わるわけねーだろ!とりあえず早く戻るぞっ」

 

「あっ!この人と少しだけお話ししちゃダメかな?」

 

「はぁ?ダメに決まってるだろ、いいから早く帰んぞっ!」

 

「ええー、この人とあったのも何かの縁だと思うんだけどなぁ」

 

「ちょっ!そんな目でこっち見んな!」

 

「うう、お願い!ねぇ、沙綾も何か言って」

 

「うーん、さすがにそれは無理かな〜」

 

君たち、その会話に俺の意思は存在してない。

そう思った俺がいる。

すると

ポニーテールの子が

 

「すみません。

この子一度言ったら全然引かないんです、少しだけでいいのでお話してもいいですか?」

 

「………いいよ」

 

すると髪に耳みたいなのを生やしてる子が

 

「わぁい、やったー!」

 

「それで、何を話すんだ?」

 

「………」

 

「「「決まってないの!?」」」

 

思わず3人して突っ込んでしまった。

 

「いやいや、話す内容はあるよ!うん…」

 

すると金髪ツインテールの子が

 

「最後自身なさげにするのやめろ」

 

「うう、だって話す内容がないもん」

 

それを聞いた金髪ツインテールの子が

 

「じゃあ、自己紹介とかはどうだ?お互い知らないだろ?」

 

「おお!さすが有咲!」

 

「ちょっ!いきなり抱きつくなって!」

 

「ちょっと2人ともここはこの人の部屋だからね」

 

「「あっ!」」

 

これは自己紹介まで長引きそうだな。

仕方ない

 

「とりあえず、自己紹介誰からする?」

 

すると

 

「じゃあ私から!

私、戸山香澄。16歳!

Poppin'Partyってバンドやってるんだ、それと香澄でいいよ!」

 

バンド?

 

「ちょっ、バンドの事話すのはマズイだろ」

 

「えー?なんでー?」

 

「なんで、ってそりゃお前」

 

「いやいや、別にいいよ。

俺の所もバンドしてるから」

 

「「「えっ!!」」」

 

すると香澄が目をキラキラさせて

 

「そうなんですか?なんて言うバンドなんですか?」

 

少し考えたがメンバーでもない俺が言ってしまってはいけないだろう。

そう思い

 

「……悪いけど、バンド名を言ったら、俺が怒られそうだ。

俺はそのバンドには入ってないからな」

 

すると金髪ツインテールの子が

 

「怒られるって…そんなにヤバイ所なのか…」

 

「いやいやいや、違うから。

そうだな…ただ彼女達はどこの事務所にも入らずに音楽の頂点を本気で目指してるバンドって事だ」

 

「「「…おお」」」

 

するとポニーテールの子が

 

「なんで入ってないんですか?」

 

「俺はただの手伝いだ」

 

何か聞かれそうだったなので

 

「まぁ、それは置いといて、次は誰にする?」

 

すると金髪ツインテールの子が

 

「じゃあ次は私で」

 

「じゃあ、有咲の次は私で」

 

最後に俺か…最後にしては味気のないものを持ってきたな。

そう思った。

そして自己紹介を聞く事にした。

 

「市ヶ谷有咲です。

私もさっき言ったPoppin'Partyに入ってバンドをやってます。担当はキーボードをしています」

 

キーボードか、ドラムをやってるイメージだった。

少し気になったので

 

「…キーボード、上手いのか?」

 

「えっ!?いや、そんなに上手くありませ」

 

するとそれを遮って

 

「うんっ!有咲はキーボードがめちゃくちゃ上手いんだよっ!」

 

「ちょっ!そんなに褒めんじゃねぇ!」

 

「あははっ、じゃあ次は私の番ね」

 

次はポニーテールの子か…

 

「私は山吹沙綾、それと私もPoppin'Partyに入ってて、担当楽器はドラムをしてるよ」

 

ドラムか、キーボードをやってるイメーj(ry

すると香澄が

 

「それとねっ!沙綾の家のパンはすごく美味しいんだよ!」

 

「あははっ、ありがとう香澄」

 

「それはどこのパン屋さんなんだ?」

 

「山吹ベーカリーだよっ!その近くにも羽沢珈琲店とか、北沢精肉店があるよ!」

 

「へー色んなのが……ん?羽沢珈琲店なら、俺前に一回だけ行ったことあるぞ」

 

「ええ!ということは…私達の高校って結構近くにあるんだねっ!」

 

「まぁ、とりあえず次は俺だな」

 

そう言って話そうとすると

 

「あっ!そういえばもうそろそろ時間がヤベーんじゃ…」

 

「あっ!本当だ、おたえと、りみりんが部屋で待ってる!」

 

「しかも香澄、先生から呼び出されてなかったっけ?」

 

「忘れてた!こうなったら有咲と沙綾ついて来て!」

 

「「ええ!!」」

 

「あっ!でも、あなたの名前聞いてない、なんて名前なの?」

 

「如月陽菜だ。

急いでいるなら早く行った方がいいぞ」

 

「わかった!じゃあね!陽菜!」

 

そう言って香澄は有咲と沙綾の手を掴んで引っ張って行った。

 

「階段に気をつけろよ」

 

「はーい!」

 

そう言って出て行った。

ふと時間を見ると

 

「…げっ…寝るか」

 

消灯時間がかなり過ぎてから寝る事にした。

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

修学旅行2日目

 

朝からみんなに電話で起こされた上に、更に寝不足な上、叶先生に呼び出しをくらった、内容は何で男子が1人しかいないの?と言うものだった。

 

そんな事俺は知りたくない。

…知ってるけど…

とりあえず下に降りて、昨日集まった場所に行った。

すると

 

「やっぱり陽菜くんが最後だったね☆」

 

「仕方ないだろ、先生に呼び出しくらったんだから」

 

「それじゃあ、早く行こっ♪」

 

日菜のスルースキルは相変わらずだな。

そう思っていると麻弥が来て小声で

 

「…昨日はありがとうございます。

日菜さんに話したら結構グサッときたこともありましたけど、少し楽になりました」

 

「じゃあ、これからもパスパレ、頑張れよ」

 

「はいっ!」

 

「じゃあ、今日は楽しむか」

 

そう言い、リサが立てた2日目のルートを通る事にした。

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

電車に乗り、嵐山に着き、伏見稲荷神社に行った。

そしてしばらく歩き、伏見稲荷に着いた。

 

「じゃあ、ここからはみんな自由行動していいよ♪

ただし、日菜は迷子にならないように気をつけてね☆」

 

「大丈夫大丈夫!」

 

そう言ってそれぞれ別行動となった。

しばらく経った時、俺は

 

「ここ…どこだ?」

 

迷子になっていた。

しかし、今考えた所で道がわからんから無理だな…

そしてしばらく道がわからないまま鳥居を進んでいくと人気がなくなり、ベンチが置いてあった。

 

「疲れたし座るか」

 

そして座るとベンチがかなり綺麗で、誰かに使われた痕跡はなく、人1人が寝転んでも大丈夫な感じの………寝転んでも?

…………少し睡眠不足だから仮眠をとるか…。

そう思い寝転ぶとすぐに眠りに落ちた。

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

すると日の光に睡眠を妨げられた。

思いっきり寝てしまったな…そろそろ起きるか。

そう思い起き上がろうとすると

 

「えっ?なにこれ?」

 

起き上がろうとしたが、俺の体の上に猫が3、4匹気持ち良さそうに寝ていた。

どんだけ人懐っこいんだこの猫達は…とりあえず誰か携帯で呼ぶか…って場所わかんねぇ……どうしよう…

すると

 

「…何をしているの如月」

 

「おお、その声は友希那か?」

 

「ええ、それで何をしているの?」

 

「実はここで少し睡眠をとってたら、いつのまにか、こうなってた」

 

「……そう…それは羨ま…いえ、良かったじゃない」

 

「ん?……それよりも助けてくれないか、この猫達、全然動かん」

 

「嫌よ」

 

「なんでぇ」

 

「……助けたら……猫達が起きちゃうわ」

 

えっ、何この子、めっちゃ可愛い事言ってる。

そう思うと

 

「それに……あなたがそんな所で寝るから…」

 

「いやいや、昨日の夜は色々あって、早く寝れなかったんだよ」

 

「?色々?」

 

「あっ、いや、なんでもない」

 

すると寝ていた猫が起き、にゃー、にゃー、と鳴き始めた。

 

「……かわいい」

 

「ん?」

 

声が小さくてよく聞こえなかったな。

そう思っていると猫達は散らばって行った。

 

「あっ……!」

 

友希那は残念そうにしていた。

 

「……暗くなったら駅前に集合だったよな」

 

「……ええ」

 

「…もう少しだけ、猫達がいる場所探すか」

 

「……別にいいわ」

 

「…俺が見たいだけだから…じゃあ、俺はそこら辺探してくるから友希那は帰ってていいよ」

 

「!…待って!」

 

「どうした?」

 

「…私も付いて行くわ。

如月、帰り道わかるの?」

 

「いや、知らない。道に迷ったからここにいたんだ」

 

すると友希那は少し微笑み

 

「じゃあ、私も付いて行くわ。

暗くなって遅れないようにね」

 

「そうか、それは助かる」

 

そしてしばらく歩くと猫がたくさんいる所があった。

しかも、ここにいる猫はどうやら全員、人懐っこいようだ。

 

「…ふふ」

 

猫に囲まれている友希那が幸せそうな表情を浮かべていた。

なので

 

「…なぁ、友希那が猫に触れ合ってる時の写真撮っていいか?」

 

「!…ダメよ」

 

「えぇ、リサとか喜ぶと思うけど…」

 

「ダメな物はダメよ」

 

「…わかりました」

 

「…でも…」

 

「ん?」

 

「…猫の写真なら撮っていいわよ」

 

「じゃあ後で、友希那に写真送っておく」

 

「…ありがとう」

 

友希那は小声で何か言ったが聞き取れなかった。

とりあえず暗くなる前に写真を撮るか。

そして、撮り終わり、集合場所に集まる事にした。

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

駅前に着いた頃にはもう、辺りが真っ暗になりそうで、みんなもう集まっていた。

 

「すまん、遅れた」

 

「ううんっ!ちょうどいい暗さだから、今から竹林に行こう♪」

 

「「「「「竹林?」」」」」

 

すると麻弥が

 

「どうして今から竹林に行くんですか、真っ暗で何も見えませんよ?」

 

その質問にリサは自身あり気に

 

「そこら辺は大丈夫だよ☆」

 

「大丈夫って、どうして?」

 

「それは着いてからのお楽しみ♪」

 

すると日菜が

 

「なにそれ気になるー♪早く行こっ!」

 

日菜がそう言った瞬間に竹林の方へ走って行った。

 

「ちょ、待ってください、日菜さん!」

 

麻弥も走って行ってしまった。

それを見て薫も

 

「私も付いて行こうかな」

 

そう言って竹林の所へ2人とも行ってしまった。

そして取り残された俺たちは

 

「「「………」」」

 

「…まぁ、早く行こうか」

 

「う、うん、そうだね…」

 

「…すごい体力ね…」

 

そう言って竹林の入り口に行くと日菜達が待ってくれていたので、一緒に入って行った。

そして夜の竹林は

 

「おお、綺麗だな。

…ライトアップされてるのか」

 

「みんなの笑顔…儚く、美しい…」

 

「ジブンこんなに素晴らしい竹林見たことありませんよ」

 

「なんかここ、るんっ♪って感じがするね!」

 

「本当に綺麗な竹林ね」

 

「うんうん!みんな気に入ってくれたみたいで良かった良かった☆」

 

そしてしばらくみんなで竹林の中を見てまわり、もう辺りは真っ暗になったので帰る事にした。

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

宿に戻り、帰る準備をしていた。

すると一本の電話がきた。

 

「……もしもし」

 

「ああ!やっと出た!」

 

「その声……マサヤ兄さんか、どうした?」

 

「………親父から連絡があってな。

いとこのお前を連れ戻して来い、との事だ」

 

「!?ちょ、ちょっと待てよ!まだ時間はあるだろ?」

 

「いや、それがもうないんだ。今年中にお前には海外に行ってもらう事になった。

……すまない」

 

「……いや、いいよ。

でも今年中って事は、あの子達のライブが見れないって事か…」

 

「……ああ」

 

「……なぁ、少しだけ期間を延ばせないか?」

 

「なに?」

 

「今年の12月に入った時点で俺は、親父さんの所に行く、そう伝えてくれ」

 

「……わかった。

ただし、そこまで引き延ばせないかもしれないぞ、それでもいいのか?」

 

「いいよ。このままアイツらに、何もしてやれないまま飛び立つ。

なんて事したら、次会った時どんな顔してやればいいのか、わからんからな…」

 

「アイツら……ああ、Roseliaのメンバーか。

お前結構気に入ってるんだな」

 

「……ああ、はっきり言って退屈しないし、楽しいよ。あのバンドは」

 

「…そうか。まぁ、延期の件はこっちに任せておいてくれ」

 

「わかった、じゃあな」

 

「おう、残りの時間、楽しめよ」

 

そう言って電話を切ってから寝て、そのままバスに乗って帰り、修学旅行は終わり、俺は

はぁ…修学旅行ってこんなに大変だったかなぁ

心からそう思った。




お気に入りしてくれた方1人増えましたので紹介します。
最新の方が先に来ると思いますよ、最初だけ

田中さん様 月季様 ー咲良様 勇気ブレイブ様 貧弱様 ユダキ様 天駆けるほっしー様 あと1人は…名前が見えんのだよ

でも、本当にありがとうございます。
これからも頑張ります。

次回予告

最後の最高ライブイベントになるかもな

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