退屈な日々を忘れたい俺がなぜバンドの手伝いをしているんだ......   作:haru亜

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気づきました、編集してる時に気づきました。

たうそ きさまや様でした。

本当に名前を間違えてすみません。
後、一応これから第2章としてみてください……

本当にすみませんでした。


以上!


第2章 剣と歌姫
第1話 こんなの鬼畜ゲームだろ……


目が覚めた

 

「……結構、遅くなったな」

 

親父さんからの最後の課題

それは、ある男を告発する為の証拠を集める為にゲームにログインして確かめろ。

であった。

 

「何を確かめろと言うんや……全く」

 

久しぶりの関西弁が出た所で、今は高3の始まりである。

俺はあの子達に会えると少し楽しみにしていた。

そういえば……あのゲーム機、なんて言ったっけな。

ええと……

 

「ああ、思い出した……ナーヴギア、だったな」

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

同時刻、Roseliaメンバー side

 

いつもの練習が終わったその帰り道

 

「りんりんっ!この前やってたあのゲーム機とカセット買った?」

 

「うん……!人混みが大変だったけど……なんとか4つ買えたよ…」

 

「な、なんで4つも?」

 

「あこちゃんが……買うのはわかってたから……それに、ゲームをするなら……みんなでやった方が……楽しいかなって……」

 

「さっすがりんりんっ!あこもなんとか買えたよっ!」

 

「ふふ……でも、サービス開始が……確か明後日だったよね……?」

 

「うんっ!あこ、ベータ版出来なかったから、すっごく楽しみっ!」

 

「うん……!そうだね……」

 

その会話が聞こえてきて

 

「あこと燐子は何の話をしているの?」

 

「はいっ!えっと、最近テレビでCMとかやってるナーヴギアっていう、ヘルメットの形をしたゲーム機なんですけど、これに専用のカセットを入れてナーヴギアを被るとゲームの世界に入る事が出来るんですっ!!」

 

「ゲームの世界に入る?

……あこの言ってる事がよくわからないわ」

 

「えっと……要するに……『仮想世界』……ですね。

五感全てをリンクして……ゲームの中だけど……現実みたいに感じれるんです」

 

「へ〜、ゲームの中かぁ…なんか面白そう♪」

 

「でしょでしょっ!」

 

「あの……今井さんも……やりますか……?

……よかったら……皆さんにも貸しますけど……」

 

「やるやるっ♪ねぇ、友希那と紗夜はどうする?」

 

「「やらないわよ」」

 

するとあこが

 

「ええー!なんでですかー?絶対楽しいと思うんだけどなぁ…」

 

「あこ、それに燐子とリサも、私は如月が帰ってくるまで、演奏技術を上げておきたいの、だから…」

 

「そ、それもそうですけど……あこ、みんなで一緒にやりたいですっ!だから、お願いしますっ!!」

 

「友希那さん……わたしからも……お願いします……」

 

2人に頭を下げられて

 

「………はぁ、わかったわよ」

 

「やったぁ!!」

 

それを聞いて紗夜が

 

「……湊さん、いいんですか?」

 

「こういう時のあこと燐子は、引かないってわかってるから。

紗夜はどうするの?」

 

「まぁ、湊さんがいいのなら…」

 

「でもあこちゃん……ナーヴギア……どうやって持ってくれば……いいかな……?」

 

「えーっと……どうすればいいかなぁ」

 

「?私達が白金さんの家まで行って、そこでゲームをするのではないですか?」

 

「はい……ゲームをプレイするには……仰向けの状態でするしかないんです……だから一旦皆さんに一度……わたしの家に来てもらってから自分の家でやってもらわないといけなくて……」

 

「それくらいなら構わないわ。

練習にちゃんと参加してくれるのなら」

 

「はいっ!あこ、ちゃんと参加しますっ!」

 

そして明後日、燐子の家でナーヴギアをもらい、家でしばらく時間があり、音楽雑誌を見ていると時間が過ぎているのに気づき、急いでナーヴギアをかぶり、ゲームの中に入った……

 

 

 

 

Roseliaメンバー side out

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

家に帰ると荷物が届いていた。

 

「……妹よ、これはなんだ?」

 

すると妹は、春だと言うのにアイスを食べながら

 

「んー?あー、多分あのオッサンからの荷物でしょ」

 

そう言われ、自分の部屋に荷物を持っていき、箱を開けてみると

 

「なるほど、これがナーヴギアか…」

 

そこには、ナーヴギアと呼ばれるゲーム機とカセットが入っていた。

すると

 

「はぁ…この『ソードアートオンライン』に入って何を確かめろと……」

 

なんか二回くらい言ってる気がするが気のせいだろう…

それよりもサービス開始っていつだ?

そう思い、調べてみると

 

「えっ、今日かよ…」

 

とりあえず、身体検査なのかわからないが身体のあちこちを触ってからナーヴギアをかぶり、ゲームの中に入った。

すると

赤や青、黄色や黒などの無数の色が飛びかった後に、黒と白の部屋に入ったら目の前にウィンドウが表示され、名前を入れてください、と出てきたので。

 

「まぁ、確かめるだけだから、名前はそのままでいいか……」

 

そう考え名前をはるな、と入れウィンドウの丸ボタンを押した瞬間、光りが足元から体全体を覆っていき目をゆっくりと開けると

 

「おお……これはすごいな」

 

そこにあったのは数人のプレイヤーと時計塔だった。

 

「あっ、まいったな…」

 

そう言いつつ、自分の右手を頭に乗せて考えていた。

まずは、自分のいる場所を確かめる為にウィンドウを開こうとしたが開き方がわからなく、頭に乗せていた右手を下に下ろすと

シャラランと音を立てながら、ウィンドウを開くことができた。

 

「あっ……」

 

これはラッキー……なのかな?

まぁ、とにかくマップを…

そして、マップを確認した。

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

まずは町の探索、それからフィールドに出て色んなモンスターを狩っていた。

すると向こうで

 

「痛っ!」

 

青色の猪に股間に体当たりされているバンダナを巻いたプレイヤーとそれを見ているプレイヤーがいた。

おうっ……痛そうだな。

そう思っていると見ていたプレイヤーが

 

「痛みなんか感じないだろ」

 

「ぐぉぉぉぉ…!って、あれ?ホントだ、痛くねえ」

 

「だろ?」

 

「にしてもよ〜、どうやったらその『ソードスキル』っての使えんだ?」

 

すると聞かれた方の男が青色の猪を相手にしながら

 

「ほんの少し、力を溜めてスキルが立ち上がるのを感じたら、ズパーンっと打ち込む感じ……っ!」

 

そう言いながら、モンスターのヘイトをもう片方のバンダナを巻いた男に向けた。

するとバンダナ男の刀がオレンジ色に発光し、流れるようにモンスターの背中を斬り、その斬った後には少しだけオレンジの軌跡が残って、モンスターは光を放ち弾けてから無数の結晶のかけらとなって消えた。

 

「おお!あんな事もできるのか!じゃあ、俺も」

 

そう言って俺は、目の前に新しくポップした猪のボアに気づき、腰にかけた片手直剣の取っ手を右手で握り、さっき言ってた通り…

 

「ほんの少し、力を溜めて……」

 

打ち込む!

すると片手直剣が青白く発光し、ボアの口を斬ったと同時に目の前にウィンドウが現れて

 

『レイジスパイク』

 

と、表示された。

技名か?てかこれ戦ってる時に邪魔だな…後で設定いじっとこう。

と思っているとクリティカルヒットしたのか、ボアは一撃で倒せた。かと思ったが、微妙にボアのHPバーにHPが残っていた。

 

「え?ボア強っ」

 

いや違うな、レベルと武器が初期だからだな……よしっ、夕方までレベリングするか。

『ソードスキル』ってのも扱い方がわかったところだ、存分に楽しんでやる。

 

「あっ……」

 

そこで俺は課題の事を思い出したが

 

「ま、まぁ、ちょっとぐらい遊んでも……いいだろ、うん」

 

そう言って、本当に夕方までレベリングをした。

そして

モンスターを倒し、レベルが初期値の1からレベル9まで上がった。

 

「はぁはぁ……痛み感じないのに疲労はするってどういう事だよ……」

 

そんな事を考えていると向こうから

 

「おーい、そこの子っ!後ろ後ろ!!」

 

「後ろ?」

 

言われて、後ろを見てみると

 

「えっ?」

 

そこにはボアよりも図体がでかいボアが突進してきていた。

 

「うわあっ!!」

 

間一髪のところで突進をかわし、腰の剣を右手で抜いた。

するとさっき呼びかけてくれた男とバンダナ男が寄ってきて

 

「危なかったな、大丈夫だったか?」

 

「ああ、なんとか…ありがとう。

俺は如ら……はるなだ、よろしく」

 

「俺はキリト、こいつはクライン、よろしく」

 

「俺のセリフとんなよ、キリト〜」

 

そんな挨拶をしているとさっき突進してきたボアがこちらを見ていた。

 

「まずは、こいつを倒してからだな。

こいつはフィールドボスみたいな存在だから、HPが普通のボアより多いけど、攻撃手段は変わらないから」

 

「なるほどな。てか、なんでキリトはそんなに詳しいんだ?」

 

するとまた、突進してきて俺とキリトは左右に避け、クラインは避けたつもりで当たっていた。

 

「あふんっ!?」

 

「まぁ、それはこれが終わってからだ!」

 

「だな」

 

「オレのこと無視!?」

 

声が聞こえた気がしたが無視した。

そして、しばらく戦い、ボアのHPが赤色になった瞬間

 

「はるな!」

 

「ああ!」

 

そう言い返し、『ソードスキル』を発動させた。

するとキリトも発動させていたらしく、俺はそのままボアを斜めに斬った。

そして、ボアのHPが底をつき、ボアは光を放ちながら、弾けて無数の結晶のかけらになり消えていった。

 

「ふぅ、お疲れさま。

ナイスコンビネーション」

 

そう言いキリトは手を前に出してきて、俺は握手をした。

 

「ああ、お疲れさま。

そしてナイスコンビネーション」

 

そして、キリトにこのゲームの事を色々教えてもらっていた。

そこで俺は思い出して

 

「そういえば、なんでキリトはさっきのボアの事を知ってたんだ?」

 

「そりゃあ、こいつが元ベータテスターだからだよ!」

 

「『元ベータテスター』?」

 

「ああ、ナーヴギアが開発されて、この『ソードアートオンライン』のβテスト版があったんだ。

俺はそれに参加できて、今の奴も戦った事があったからな」

 

「βテスト版かぁ……」

 

βテスト版でなぜ親父さんは疑惑に気づかなかったんだ?いや、気づいたのがβテスト版が終わってからだったのか……う〜ん、わからんな。

とりあえず、ログインして確かめろって事はゲームの中に親父さんが持っている疑惑があるはずだな。

そう考えていると

 

「?どうした?」

 

「…いや、何でもない。

それよりも、俺はレベル1つ上げてからログアウトするけど、クラインとキリトはどうする?」

 

「う〜ん、俺はもうそろそろピザが届く時間だろうから、一旦落ちるわ」

 

「わかった。

じゃあ、フレンド登録しとくか」

 

「おっ!へへ、そうだな」

 

そして、クラインとキリトとフレンド登録をし、クラインがウィンドウを出した。

すると

 

「ん?どうなってんだ、これ……」

 

「?どうしたんだクライン」

 

「ないんだよ、ログアウトボタンが…」

 

「いやいや、そんな訳ないだろ」

 

そう言って俺も自分のウィンドウを開き、ログアウトボタンがある場所を押そうとすると

 

「本当だ、無い……これはまずいだろ」

 

「ああ、今後の運営にも影響するからな」

 

「ええ、俺のピザが…」

 

すると

ゴーン!ゴーン!ゴーン!

 

「なんだ、これ……」

 

「時計塔の音か?」

 

そう言った瞬間に光に覆われて、目を開けると

 

「「なっ!?」」

 

「これって強制テレポートってやつだな」

 

「ああ、でもなんで…」

 

そして、周りを見てみると他にもプレイヤーが集められてきている。

すると

 

「りんりんっ!これってなんかのイベントかな?」

 

「多分……そんな感じ、じゃない……と思うけど……」

 

「宇田川さん、これは一体……」

 

「ビ、ビックリした〜、急に移動したから何かあったのかと思っちゃったよ」

 

「あこ、あまり騒がないでちょうだい」

 

……どこかで聞いたような話口調だったが、見た目が全員、幼女であった。

すると空が赤くなり、空に警告文字が現れたと思うと、警告文字は急速に広がっていき、その隙間から血のようなドロドロした物が落ちてきたが、それは空中で集まり赤いローブを着た人型が現れた。

そして、現れると同時に

 

「プレイヤー諸君、私の世界へようこそ」

 

『私の世界』ってどういう事だ?

 

「私の名前は茅場晶彦。

さて、プレイヤー諸君はすでにメインメニューからログアウトボタンが消失している事に気づいているだろう。

だが、これは『SAO本来の使用である』そして『諸君らは自発的にログアウトする事はできない』

あるいは、外部の人間からの解除、停止が試みられた場合またはプレイヤーのHPがゼロになった場合。

『諸君らの脳はナーヴギアによって破壊される』

諸君らが解放される条件はこのゲームをクリアすればよい」

 

「ゲームクリアって……ベータ版でも、ロクに上がれなかったんだろ?」

 

クラインが言った通りで、

当たり前の事だが、周りからは非難の声ばかりが聞こえてきた。

すると

 

「最後に諸君らにプレゼントを2つ用意してある。

1つはスキルウィンドウを見ればわかる事だ。そして、もう1つはメニューを開いて確認してくれたまえ」

 

そう言われて全プレイヤーがメニューを開けてプレゼントを受け取っていた。

そして、俺もメニューを開けプレゼントボックスをみると

 

「手鏡?」

 

そして、その手鏡を見てみると突如テレポートに似た光が全身にまとわりつき、しばらくすると

 

「おっ……と」

 

すると身長が少し伸びたような感じがし、キリトとクラインがどうなったか見てみると

 

「「「だ、誰だお前ら……」」」

 

「お前、まさかキリト……か?」

 

「じゃあオメーは、はるなか?」

 

「てことは、こいつがクライン?」

 

「「「えっ?」」」

 

そして、手鏡を見ると、現実世界の自分の顔になっていた。

という事はキリトやクラインも……いや、それよりも、親父さんが言ってた疑惑ってこういう事か、ログインすればわかるって……ログアウトできなかったら報告できねぇじゃん。

……こんなの鬼畜ゲームだろ……。

そう考えていると

 

「それでは、『ソードアートオンライン』正式サービスのチュートリアルを終了する。

プレイヤーの諸君、健闘を祈る」

 

ローブを着た人型はラグと共に煙を出しながら消えていった。

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「クライン、はるな、ちょっとついて来てくれ」

 

そう言われついて言った。

そして、ついたのは町の商店街の路地裏であった。

するとキリトが

 

「2人とも、よく聞け。

あいつの言葉が本当ならこの世界で生きるには強くならないといけない。

効率よく稼ぐ為にはすぐに隣の村を拠点にした方がいい」

 

「っ!」

 

それを聞いた瞬間、俺はあの広場で話していた、あの5人組の子達がもし、Roseliaのみんなだったら……

そう考えた。

 

「だから…」

 

キリトが何かを言おうとするとクラインが

 

「……おりゃ、他のゲームでダチだった奴らと徹夜で並んで買ったんだ。あいつらを置いてはいけねぇ……」

 

「……」

 

キリトは黙ってその言葉を聞いていた。

 

「オレだって、前のゲームじゃギルドのアタマ張ってたからな。

…これ以上お前に迷惑かけらんねぇよな。

それに、お前に教わったテクで乗り切ってやんよ。

……だから、気にせずお前らだけで次の村に行ってくれ」

 

それを聞いて

 

「キリト、俺もおそらくあの広場に、俺の知り合いがいる。

だから、俺はキリトと一緒には行けない……」

 

「……そっか。

わかった、じゃあまたな、クライン、はるな。

……何かあったら、メッセージ飛ばしてくれ」

 

「…ああ。

クライン、俺は先に広場に戻ってるが、そこからは別行動だ……」

 

「…わかった。元気でな」

 

そう言われ、頷いてから走って広場に戻った。

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

広場の空は夕焼け色になっていた。

そして、広場を走り周り、あの子達を探していると

 

「えっ、陽菜さん!?」

 

「ん?」

 

そこにいたのはAfterglowの全メンバーだった。

 

「な、おま、なんで?」

 

「いや〜、あたし達もこのゲームに遊びに来たんですよ〜。

そしたら、こんな事になっちゃって〜」

 

「モカは相変わらずなんだな」

 

「ふっふっふ〜、モカちゃんはいつでもどこでもモカちゃんなのだ〜!」

 

すると蘭が

 

「いや、それよりもどうして陽菜さんがここに?海外じゃ、このゲーム、発売されてないですよね?」

 

「…日本に帰って来たからな」

 

「「「「「ええっ!?」」」」」

 

なんか懐かしいな、こういうの

いや、今はそれどころではない。

 

「なぁ…」

 

Roseliaの事を聞こうとすると

 

「あれ?陽菜っ!?」

 

後ろからその声は聞こえた。

 

「っ!!…リサ、それにみんなも…」

 

「如月……!?

……いつ、戻って来たの?」

 

「今日の4時半くらいに帰って来たんだ。

連絡しても出ないから結構心配したぞ」

 

「も〜、陽菜ってば心配し過ぎだよ…」

 

「そうか…っ!?」

 

急に腹に何か飛んできた。

 

「陽兄ぃっ!!」

 

「あこっ!痛みはないけど、締め付けないでくれ……」

 

「……いいなぁ……」

 

「燐子?」

 

「あっ、いえ、な……なんでもない、です……」

 

すると

 

「あっ!おねーちゃんっ!」

 

「あこっ!」

 

締め付けられた時、息がしにくくなった気がしたな……

そんな事を思っていると

 

「あ、あの……陽菜さんは……これから……どうすればいいと思いますか……?」

 

「?どうすればって?」

 

「えっと……さっきまで…みんなでこれからどうするか……悩んでいたんです……」

 

「そうだな……みんなはこの町からフィールドに出ない事だ」

 

それを聞いて巴が

 

「みんな『は』って、どういう事ですか?」

 

「……文字通りだ。

みんな『は』ここに残って俺はフィールドでもうちょっとレベルを上げて、次の村に進む」

 

「っ!それはみんなをここにおいて行く、って事ですか?」

 

「ここに残ってた方が安全だ。

それにこの世界はゲームオーバーイコール現実での死になる」

 

するとつぐみが

 

「で、でもっ!陽菜さんだけが行くのはおかしいじゃないですか!

また……みなさんをおいて行くんですか?」

 

「それは……」

 

それを言われたら、敵わないけど

現状のリスクを伝えておこう。

 

「おいて行く事になるのはわかってる。

それに、圏内ならHPは絶対に減らない、デュエルでもしない限りな。

でもフィールドに出て、こちらのHPが減るのはモンスターと戦った時だけじゃない」

 

「ど、どういう事……ですか……?」

 

「いいか、このゲームにいるプレイヤーの数は1万もいる。

その1万のうち、6割が恐怖して圏内に残り、3割はゲームクリアを目指して動くだろうな……

でも、残りの1割は最悪の場合、人殺しをする殺人鬼だ」

 

「「「「「っ!!」」」」」

 

「そんな……」

 

「でも…陽菜、このゲームでそんな事したら、死んじゃうんだよ?」

 

「ああ、そうだ。

考えてもみてくれ。

このゲームには剣や刀、斧や槍、レイピアなど色んな武器があるんだ」

 

すると燐子が怯えた様子で

 

「でも……どうして……殺人なんて……」

 

「言い方が悪いけど、現実ではできない殺し方ができる世界だ。

それを好む奴が1万プレイヤーの中に数人はいる。

……こんな話を聞いても、俺についてくるか?」

 

さすがにここまで言えば大丈夫だろう。

そう思っていると

 

「私は…こんな世界でただ朽ちていくだけなんて嫌よ。

だから…私は如月について行く」

 

「友希那は命をかけるのか…?」

 

「ええ、かけるわ」

 

友希那の目を見て覚悟したのだと思った。

 

「はぁ……他のみんなはここに残るってことでい」

 

いいか?と聞こうとすると蘭やあこも

 

「あたしも、ここでただ脱出を待ってるだけなんて嫌」

 

「ゆ、友希那さんが行くならあこも行くっ!」

 

「アタシもあこの姉としてついて行かせてもらう」

 

「わ、わたしも……一緒に行きます……っ!」

 

この状態じゃみんながそう言いそうだったので

 

「わ、わかった。とりあえずついてくる人は手上げて」

 

まぁ、うん、知ってた。

 

「はぁ……じゃあまずは次の村、トールバーナだったかな。

そこに向かう……前に全員、レベルは?」

 

「えっと……さっきまでみんなで狩りに出てたから……Roseliaのメンバーは多分全員……レベル4だと思います」

 

「結構レベリングしたな……蘭達はどれくらいだ?」

 

「あたし達も青い猪みたいなの倒してたからレベル3になってる」

 

「じゃあ、問題ないか……」

 

そして、俺達は次の村へ向かった。




さて、第2章はSAOとバンドリのコラボで完全なるオリジナルストーリーになっております。

オマケ
我が友よ……全略ではない…前略だ……。

次回予告

ボス攻略会議

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