退屈な日々を忘れたい俺がなぜバンドの手伝いをしているんだ......   作:haru亜

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第4話 ボスと情報と黒幕

友希那を送った次の日の事

朝早く街で燐子達と出会った。

 

「あっ、陽菜さん……お久しぶり…ですね」

 

「そういえばそうだな、久しぶり、…昨日はいなかったけど友希那達とは別れたのか?」

 

「いえ、わたし達はクエストに出ていただけで……今日もそれで別行動をしていたんです」

 

「なるほど……じゃあ、まだアフロのカフェには行ってないんだな」

 

すると紗夜が

 

「なんですか?それ」

 

「Afterglowがカフェ店を開いてたんだ。

よかったら、Roseliaのみんなで今から行ってきたらどうだ?」

 

「如月さんは行かないんですか?」

 

「ああ、昨日色々あって結晶アイテムを使ったからお金がないんだよ。

だから、今日からクエストで稼いでくる」

 

それを聞いてあこと燐子が

 

「ええ!?陽兄ぃあのクリスタル買ったの!?」

 

「あれ……確か相当お金を貯めないと買えない物ですよね……?

どうやってそんなに…」

 

「レベリングしながら、他のクエストも受けてたから結構溜まって、試しに買って見たんだ」

 

「試しに、ってそんな物をどうして売ってるんでしょうか」

 

「……元々そういう仕様なんだろ、多分。

とりあえずクエスト行ってくるから、何かあったらメッセージ飛ばしてくれ」

 

「わかりました。

気をつけてくださいね」

 

「ああ、じゃ、行ってくる」

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ダンジョンに潜って数時間がたった。

クエストを複数受けて、それを1つずつ確実にクリアしている。

もちろんの事、友希那の許可はもらった。

 

小1時間の話し合いの末、友希那は早く帰ってくる事と死なない事を守ってくれるならいいと言ってくれた。

優しい。

 

そこでもう一度、ダンジョンに潜って()()()が経った。

 

そして次が最後のクエスト、中ボスクラス1体の討伐が残っていた。

精神的な疲労が溜まってきて、ちょっとキツイが大丈夫だろうと思い、中ボスがいる所へ向かっていると

 

「……そこにいるの誰だ?」

 

出てこなかった

だからリピールを使い見てみると

 

「あっ、キリトと鼠か」

 

そこに出てきたのはキリトと鼠のアルゴだった。

 

「ほ〜ら、だから言ったロ?キー坊じゃバレるッテ」

 

「う、うるさいな、いけると思ったんだよ…」

 

すると

 

「ヨッ!久しぶりだナ陽坊。

あの噂の広がり用はすごかったナ」

 

あの噂、というのは俺が牛男達を狩っているという噂だろう

 

「第一層のボス戦前以来だな。

……それで2人ともこんな所で何してんだ?」

 

「陽菜こそ、こんな所で何してんだ?」

 

「俺は普通に中ボスクラスの討伐クエに向かってる最中なんだ」

 

そう言うと

 

「へぇ、そりゃ良かったじゃないカ、キー坊。

お仲間がいテ」

 

「仲間……という事は2人もあのクエストを?」

 

「まぁなそういう事ダ。

それで相当レベルが必要だけど、陽坊って今レベルいくつくらいダ?」

 

「38にさっき上がった」

 

「は、はい!?」

 

「なに、どうしたよ」

 

「イヤイヤ!陽坊、ちゃんと休んでるのカ?食べてるのカ?寝てるのカ?」

 

「この前、というか昨日までは休んでたよ…」

 

そして呆れたように

 

「はぁ…ホントに陽坊はビギナーなのカ?キー坊と一緒とか、一体どういうレベリングをしてんダ」

 

「このゲームがベータ版の時のフロアボスのレベルは階層+10って鼠が言ってたから、ただひたすらに自分より強いモンスターを第一層で相手にするのを繰り返してたら上がった」

 

「キー坊より危ない事して、よく死ななかったナ」

 

「とりあえず早く奥に進んで、早く帰ろう。

手伝えばいいんだな?」

 

「ああ、手伝ってくれると助かる」

 

「任せろ。

『手伝い』は俺の得意分野だ」

 

「ナンダそれ?」

 

「鼠は知らなくていい、変な情報流されたらシンドイ…」

 

「ニャはは、幾ら何でもそれは……」

 

するとキリトが

 

「いやわからないぞ。

コイツは勝手にアスナの情報を流したからな」

 

「アスナ?」

 

「そっか、陽菜に紹介してなかったな。

俺が第一層で戦ってた時に隣にいただろ?」

 

そう言われてようやく思い出し

 

「……ああ!あのフード被ってた細剣使いか」

 

「ま、まぁ、とりあえず先に進むゾ」

 

「そうだな。

さっさと終わらせようか」

 

そして中ボスが現れスイッチの繰り返しで呆気なく倒せた。

アイテムを確認し、レアアイテムを俺とキリトは手に入れた。

すると

 

「いや〜、2人ともお疲れサマ」

 

「おいこら、鼠」

 

「ン?ドウシタ?」

 

「お前なぁ…一回も攻撃してなかっただろ!

しかも、ハイディングで隠れやがって」

 

「ま、まぁまぁ、レアアイテム出たから良かったじゃないカ。

それにオレっちのレベル足りなかったシ」

 

そんな会話をしているのを見ていると、ある事を思い出し

 

「あっ、そうだ。

アルゴに依頼があるんだけど」

 

「何コル出ス?」

 

「まず金の話かよ…」

 

「当たり前ダ、それで何コル出ス?」

 

「5000コルとさっきのレアアイテム」

 

「ノッタ!それで内容ハ?」

 

「ああ、鼠は第一層攻略の時に『演奏スキル』を使ってた子達を覚えてるか?」

 

「ああ、モチロン。

その子達がどうかしたのカ?」

 

「昨日、その1人がさらわれた。

敵は3人いて全員牢獄に送ったが、そいつらは誰かに命令されて動いていた。

だから、その黒幕を探ってほしい」

 

「……他にハ?」

 

「おそらくだが、あの3人と黒幕は一時的に共闘してたんだろう。

3人組の1人が、あの方に顔向けできない、と言ってたから立場は黒幕の方が上だったんだろうけど…」

 

「フム…わかった。

こっちで色々調べておく」

 

調べておく…という事はアルゴも知らない情報なのだろう。

でも、アルゴの情報網なら大丈夫か…

そんな事を考えながら、ウィンドウでアイテムとコルを約束した分渡した。

 

「…先払いでいいのカ?」

 

「いい」

 

「……ソウカ」

 

そしてアルゴに頼み、解散した。

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

街についてクエスト報告が終わり、お金が増えたので武器強化していると

パリィィィィンッ!

 

「えっ?」

 

ガラスを割るかのような音を立てて、プレイヤー初の鍛冶屋に強化を頼んでた愛剣を見ると折れていた。

すると

 

「すみません!!すみません!!!本当に…すみません!!!」

 

鍛冶屋は頭を石畳みの道で何回もぶつけながら土下座を繰り返した。

なんか申し訳ないが

 

「ああ、大丈夫大丈夫、すぐに元に戻るから」

 

「えっ?」

 

そう言ってスキルウィンドウを操作し、スキルの『クイックチェンジ』を選んだ。

『クイックチェンジ』は手に入れたばかりでちゃんと理解してないが、武器を失った時に役に立つとキリトが言ってたからな。

そう思いながら、鍛冶屋が折った愛剣を出現させた。

 

「ほら、大丈夫だろ?」

 

「………」

 

その鍛冶屋は口を開けながら、唖然としていた。

なぜ、そうなっているのかは全くわからなかったが、とりあえず

 

「まぁ、これがあるから何回か強化してくれ。

あっ、さっきと一緒でクイックネス+2を頼む」

 

「……わかりました」

 

そう言って剣を渡し、鍛冶屋はそれを受けって甲高い音を立てながら剣を打った。

 

「…成功しました」

 

「ありがとう、助かったよ」

 

そして暗くなっていたので、近くの宿に入り、自分の部屋に行くとメッセージが届いた。

内容は

第一層のフィールドであなたと出会った場所に今から来てください。

エルより

 

「?」

 

こんな時間になんの用だ……?

そう思いながら、第一層のフィールドに向かった。

するとそこには

 

「っ!!」

 

エルがいた。

モンスターと戦っていたので、HPバーを見ると、すでに黄色だった。

しかし、狼の噛みつきが腕をかすめ、赤色に変わった。

 

「エル!下がれ!」

 

「……」

 

そして、エルが下がった後にソードスキルを発動し、狼は結晶のかけらとなって消えた。

 

「エル、こんな時間に呼び出してなにかあったのか?」

 

「はい……」

 

すると彼女は少し間を開けて

 

「……わたし、陽菜サンの事が好きです」

 

「!?」

 

突然の事でビックリした。

そして次に彼女が言った言葉で驚きが疑問に変わった。

 

「……陽菜サンは、もし目の前で大切な人達が人質に取られたらどうしますか?」

 

「?…どういう事だ…?」

 

「……陽菜サンはいい人です。

ですから、わたしが陽菜サンの周りによる虫を排除しないと…でも、わたしでは、力が足りない、知恵を与える事しか……。

この前の男どもは使えるけど知恵がない、だからほんの少し知恵を与えたというのに、わたしの本命を無視した。

その上陽菜サンを勝手に殺すという目的……」

 

それを聞いているうちにエルが言ってる事を理解した。

 

「なるほど……依頼する必要はなかったな。

…お前はアイツらを使って友希那をさらわせ、何か取引する手はずだったが、それを俺に邪魔された。

……俺が来る事くらいわかってただろ」

 

「ええ、ここで陽菜サンと出会い、演技をし、その後に色々調べ、あなたが牢獄に送る結晶を買っているのを見て、その後に男どもと出会った。

だからアイツらを使って、成功すれば虫は手に入り、失敗すればあなたに結晶アイテムを使わせる事ができ、この後の計画にも障害にならないという事を考えた」

 

「…エル…少し話しすぎた…」

 

俺が剣の矛先をエルに向けるとエルは不敵な笑みを浮かべ

 

「あらあら、陽菜サンはか弱い女性にそんな事をするんですか?

ただあの虫を殺されかけただけで」

 

即座に間合いを詰め、体にひねりを入れ最大速度でエルを斬りつけた。

斬りつければ、エルのHPバーは間違いなく吹っ飛ぶだろう。

だから、寸止めで済ませるつもりだった。

だが、それは『当たれば』の話であった。

ドスッ

次の瞬間、そんな鈍い音とともに俺は後ろに飛ばされた。

俺は宙で回転して着地した。

そして前を見ると

 

「っ!!?」

 

岩陰に隠れていたのか。

そこには複数の男がいて、片手剣に刀、斧、細剣、槍、大剣など、それぞれ違う武器を持っていた。

そして左上のHPバーが3割ほど持っていかれた。

……敵のレベルはそれなりに高いって事なのか……?

そう思いながら剣を握ると刀を持った男が一瞬で間合いを詰めてきた。

 

「……くっ……!?」

 

ギリギリの所でガードは間に合い、HPは少ししか減らなかったが、黄色に変化した。

そして、刀使いはもう次の一撃を入れようとし、それに構えると

 

「……陽菜サンじゃ、彼らには敵わないよ。

だってレベルは同等だとしても、彼らの装備は今の階層で作れる最高級の物だから」

 

「!」

 

「それに、彼らの戦闘技術は今の最前線に立つ攻略組にも引けを取らないよ」

 

「よっ……と!」

 

そして、刀使いを引き離した。

 

「なるほどな…」

 

…今の戦闘でわかった。

HPバーが一気に減ったのは槍使いに隙を見せてしまいクリティカルをくらったから、刀をガードした時に少ししか減らなかったのはレベルが俺よりも低いから。

でも、それを装備で補っている、それに戦闘技術は確かに最前線に立っている奴らと同等かそれ以上だな。

そこで俺は

 

「……確かに、装備は最高級だが…レベルと装備が見合ってないな」

 

「…さすが陽菜サンですね。

では、こういうのはどうでしょうか?」

 

彼女がそう言うと、刀持ちと槍持ちがソードスキルを発動させながら、襲いかかってきた。

 

「!」

 

片手剣ソードスキル『バーチカルアーク』で槍のソードスキルを隣からきていた刀に当て弾けさせ、次の第二撃目を相手に打ち込んだが

 

「オラァ!!!」

 

大きな声とともに俺の剣は大剣によって腕ごと上に持っていかれた。

 

「っ!!」

 

「ちっ、弟が負けて牢獄に行ったと聞いたから、ちったぁ期待してたが…こんなもんか」

 

弟……あの大剣使いか。

兄弟そろって仲のいい事で…

 

「…あの3人組もそうだったけど。

お前らこそ、3人がかりでたった1人を倒せないとか、どんだけ弱いんだよ」

 

言ってみると、大剣使いは、大剣を持っているとは思えないほどの速さで距離を詰めてきて、それに反応しスキルウィンドウを開くと

 

「やめなさい!」

 

その声とともに、大剣はピタリと止まり、引き下がった。

 

「……陽菜サンもお戯れはそこまでにしてください。

それに彼達には、あなたとは次に会うまで戦わせたくありません」

 

「……次に会うまでにあの子達を狙うつもりだろ…」

 

「いいえ…少し気分が変わりました。

明後日にこの場所で、彼らと戦い勝てばあなたの関係者には手を出しません。

……時間は朝の9時に…では」

 

「っ!待て!!」

 

するとエルの隣にいた片手剣を持った男が結晶アイテムを取り出し、声は聞こえないが口は動いていた。

そして、エルと男達は光を覆い、転移した。

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

そして翌日、外が騒がしかった。

ここの宿はそこらの宿と違って1番安い宿だから、隣からの音や外からの音が聞こえてくる。

気になり、外に出てみると

 

「……マジか…」

 

そこにいたのはPastel*Palettesだった。

パスパレも来てたのか。

そう思って聞いていると

 

「今日は朝早くからライブを見に来てくれてありがとうございました!」

 

そう言ってそれに集まっていたファン達が解散していき、景色がよく見えるようになった。

だから

 

「あーっ!」

 

見つかった。

朝から終わったな…

そんな事を考えていると

 

「陽菜くんだっ!」

 

「えっ!?陽菜くんいるの!?」

 

「でも、陽菜はたしか海外に行ってたはずじゃ……」

 

「でもあれ!あのこっちを見てメンドくさそうなオーラ出してるの!絶対陽菜くんだよ!!」

 

あれ?そこなの?俺を判断するところ。

それにメンドくさいのは日菜だけ…

いやそんな事どうでもいいよ。

どうしよう…逃げたら次に会った時、なんで逃げたの?とか聞かれたら面倒だ。

ていうか、どちらにせよ面倒だ。

すると

 

「ほらー!やっぱり陽菜くんだったよ彩ちゃん!」

 

「ほ、ホントに…陽菜くんだった……」

 

「は、半年ぶりだな。

元気にしてた……な」

 

「ええ、陽菜も元気にしてたみたいね」

 

「どこを見て言ってんだ……

それで、なんでこんな所でライブを?」

 

すると彩が

 

「えっとね…このゲームが始まってから、みんな元気がなくなったのは知ってるよね…。

だから、私たちとポピパのみんなやハロハピのみんなで」

 

「えっ、ちょ!ちょっと待ってくれ!

ハロハピは知ってるけど、ポピパもいるのか!?」

 

「えっ、う、うん……それでこの前、下の階層で出会って、みんなで元気がなくなった人達に元気を与えよう、って香澄ちゃんとこころちゃんが言い出して、それで…」

 

「あぁ……」

 

まさかポピパもいるとは……

とりあえず、この子達に聞いてみるか。

 

「なぁ、もしかしてフィールドとかダンジョンとかで戦ったりしてるのか?」

 

「ううん、ハロハピのみんな以外はしてないよ。

私たちじゃ、攻略組って呼ばれてる人達の邪魔になっちゃうかもしれないから…」

 

「でも、『演奏スキル』で助けられるんじゃ……」

 

「それがね、圏内の中でも効果がつくらしいんだ、効果はランダムらしいけど…頑張ってるんだ!」

 

圏内でも効果がつくだと!?

そんな事が……

 

「なら……Roseliaも圏内で『演奏スキル』を使わせて……いや、でも目的地に着くまで時間が……」

 

そして自分の口から声が漏れている事に気付いた。

すると

 

「えっ!!おねーちゃんもきてるの!?」

 

「あっ……」

 

しまった。

そう思った時には遅く日菜が腕にくっついていた。

 

「ねぇ〜、連れてってよ!お願いっ!」

 

「日菜が腕にしがみつくのやめたらな。

……?」

 

なんか目の前にうずうずしてる子がいる……

そう思った瞬間

 

「ハルナさんっ!!!」

 

「ちょっ!!?」

 

「はい!離れたよ!」

 

「おまっ!?」

 

ガンッ!!

ドタンッ!!!

 

大きな音とともに俺は後ろ向きで倒れた。

そして、目の前に紫色のウィンドウが表示され、そこには『破壊不能オブジェクト』と書かれていた。

そんな事知ってるよ…

そう思いながら

 

「イヴ……自分がアイドルって事を忘れずにな」

 

「はいっ!」

 

返事はいいんだよなぁ…

すると千聖が倒れた俺を覗き込むように

 

「あの……そろそろ起きた方がいいんじゃないかしら。

それと場所も変えましょう」

 

周りを見ると人が集まってきた。

衣装を着てないとはいえ、さすがに有名人だからさっきの集まってたファン達はすぐに気付くだろう。

とりあえずファン達が多く集まって来ない内に

 

「カフェに行くか」

 

「カフェってあるんですか!?」

 

「あるよ。第二層だけ」

 

「フヘヘ、千聖さん!楽しみですねっ!」

 

「うん……それはそうだけど、麻弥ちゃん。

…その笑い方、やめた方がいいわよ…」

 

なんか懐かしいな、こういうの向こうにいた時にも見た気がする。

 

「それじゃ向かうか。

…イヴはいい加減離れてくれ」

 

「じゃあ陽菜くんがイヴちゃんを抱っこしていったら?」

 

別に持てないわけじゃない。

俺の筋力パラメーターだったらいけるだろうけど…

 

「……もしそんな所をイヴのファン達に見つかってみろ。

普通に殺されるわ。

てことで、イヴはそろそろ離れようか」

 

「はいっ!」

 

今度は離れてくれた。

そしてカフェに向かった。

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

カフェに着き、安定の蘭、店裏に逃げる。

そして

 

「蘭ちゃん可愛いかったなぁ…」

 

「彩、ちゃんと前見て歩かないとぶつかるぞ」

 

「はーい!」

 

「なんで日菜が返事するんだ……」

 

すると

 

「あれ?陽菜とヒナ!?それにみんなも!」

 

「リサちー!

てことはー…あっ!おねーちゃんっ!!」

 

日菜はそう言い紗夜に抱きつきに行った。

 

「日菜!?」

 

そこにはRoseliaが集まっていた。

そして1つ思い出した。

 

「あっ………」

 

「………」

 

友希那がこちらを見ている。

いや、怒りの視線をこちらに向けている。

 

「…如月、ちょっと来なさい」

 

「は、はい!!」

 

そして付いて行き、友希那に怒られた。

めっちゃ……怒られた。

そして、説教が終わり、戻ると

 

「は、陽兄ぃが…げっそりしてる」

 

「陽菜さん……大丈夫、ですか……?」

 

「あ、ああ……なんとか…」

 

すると

 

「ゆ、友希那、何言ったの?」

 

「別に…。

如月は約束の意味を理解してないみたいだったから、教えたまでよ」

 

「で、でも友希那、あれはだな……」

 

「如月、今度からあなた1人でクエストを受ける事を禁止するわ」

 

「なん…だと…!?」

 

「約束を破った罰として禁止よ」

 

「うっ…!」

 

そんな会話をしていると麻弥が

 

「陽菜さんってクエストを受けるんですか?」

 

「一応これでも攻略組だからな。

今は休んでるけど…」

 

「ええ!!」

 

「陽菜、どっちの攻略組に入ってたの?」

 

その千聖の質問が気になり

 

「俺は基本1人だけど……。

どっちの、ってどういう事だ?」

 

それを聞いてリサが

 

「陽菜知らないの?

前はディアベルさんがパーティのリーダーをやってたでしょ?

だけど、第一層をクリアした後に辞めちゃったから、今は2つに分かれてるんだ…」

 

「なるほど…」

 

そういえばあの時、ディアベルは攻略組を抜けるって言ってたな。

じゃあ今は誰が…

 

「それで、その2つのパーティのリーダーは誰なんだ?」

 

「えーっと、確か……アインクラッド解放隊っていう方がキバオウさんで、ドラゴンナイツの方がリンドさんっいってディアベルさんに似てるらしいよ」

 

「よりにもよってなんであの2人をリーダーに……」

 

「?陽兄ぃ、どうしてダメなの?」

 

「えっとな、あこ。

キバオウの方はみんなをやる気にする事ができるけど、視野が狭すぎる。

それで、リンドの方は形だけディアベルに似ていて、自意識過剰だ。

第一層攻略の時にも、キバオウとリンドはディアベルに従っていたけど、リーダーになるにはもうちょっと周りを見てほしい」

 

「「「「「………」」」」」

 

この場にいる全員が沈黙した。

 

「……言い過ぎたか……?」

 

すると意外と別の回答が返ってきた。

 

「……陽菜さん……やっぱり、周りのこと……よく、見てますね」

 

「うんっ!やっぱり陽兄ぃはすごいよっ!

あこ、なんにも見てなかったもんっ!」

 

「さすが!陽菜サンは武士の心得があります!」

 

「そ、そうか。

ていうか武士の心得ってなんだ……」

 

しばらくしてからみんなでフィールドに出たが、みんなが陽菜抜きで倒してくると言ってRoseliaとパスパレのメンバーは行ってしまった。

するとアルゴからメッセージが届いた。

この前頼んだ依頼の事だった。

その内容は

 

陽坊、気をつけろヨ。

奴ら、思った以上に厄介だダ。

とりあえず、今ある情報を渡しておク。

 

アイツらは日に日に巨大化していたが今は止まってるが、裏で活躍する事が増えてきてるギルドになってル。

裏で活躍するってとこは察してクレ。

 

それで、人数が増えている事は大して問題ないが、黒幕の周りに付いている護衛のような奴らがいル。

 

そいつらは厄介な事に装備が現時点で、最高級の防具と武器なんダ。

 

それとそいつらのプレイヤーネームとレベルを教えル。

 

大剣使いはオウガ

レベル38

 

刀使いはムラマサ

レベル30

 

片手剣使いはアーサー

レベル40

 

槍使いはサイン

レベル32

 

斧使いはバアル

レベル31

 

細剣使いはドクロ

レベル34

 

短剣使いはマーキュリー

レベル33

 

これが黒幕の護衛の全員ダ、有名だからすぐに名前を出せタ。

名前はこれだが、戦闘能力はほぼトップクラスだ。

彼らが攻略組だったら、今頃は、もっと上に行けただろうニ…

 

追伸

 

女の子を10人も持ってどうするつもりかナ〜?

 

「はぁ!?」

 

急いで看破(リピール)を使い、周りを見た。

しかし、さすが鼠というか何というか、全く見つからない。

すると

 

「ここダヨ、ここ、ここ」

 

声だけが聞こえ、他は何も見えない。

 

「どこだ?」

 

「ここだってバ」

 

そう言って芝生に座ってた俺の頭に腕を乗せて現れた。

 

「……鼠はさすがに破れないか」

 

「ニャはは、オレっちのハイディングを破ろうなんてレベル15早いヨ」

 

「まぁ、ちょうどいい所に、そのまま聞いてくれ」

 

「ウン?」

 

「昨日、中ボスを倒した後に黒幕に呼び出されたんだ。

それであっちが話し始めて正体がわかったから攻撃を仕掛けたが……あっさり返り討ちにあったよ」

 

「へぇ…陽坊が……面白いジャナイカ」

 

「どこがだ。

油断したとはいえ、一瞬で黄色ゲージまで持ってかれたぞ」

 

「ん?チョットマテ、それじゃオレっちの情報は……」

 

「ああ、その時戦ったから大体わかってた。

すまんすまん」

 

「オイオイ、5000コルとレアアイテムじゃ割に合わないゾ…」

 

「まぁまぁ、相手のレベルは助かった。

また頼むよ」

 

「オー、常連さんなら仕方ないナ」

 

「そうか……。

……じゃあ早速、アルゴに最悪な依頼をしたい。

依頼内容は……」

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「……ソウカ……わかっタ。

……じゃあ、帰るゾ、陽坊の知り合いに会うと面倒な事になるだろウ?」

 

「そうだな、じゃあまた」

 

「ああ、またナ」

 

そう言われ、目の前にポップしたモンスターを相手しようとすると

 

「ゲッ!?」

 

後ろからそんな声が聞こえ見てみると

 

「げっ……」

 

そこにはリサと彩、他のみんなもいた。

 

「おーい!陽菜〜☆いっぱい素材手に入ったよ〜♪

…って!?その人誰!?」

 

「陽菜くんの知り合い?」

 

するとアルゴが小声で

 

「お、オイ!どーすんダ!」

 

「と、とりあえず明日のボス戦の話をしてたって言って誤魔化そう…!」

 

「オ、オウ!」

 

そんな話をしていると

 

「おーい、陽菜?

どうしたの?」

 

「いやいや!どうもしてない!

ただ明日のボス戦の話をしてただけだ」

 

「ボス戦って確か明日の朝10時からだったよね?」

 

「そ、そうなんだ。

だから、情報屋のアルゴに明日のボスの事を聞いてたんだよ」

 

すると燐子とイヴが

 

「「?ジョーホーヤって…何ですか……?」」

 

それを聞いてアルゴは

 

「ンー……。

文字通りサ、あらゆる情報を集メ、対価の応じて提供シ、公利に適えば拡散するシ、場合によっては秘匿すル。

ちなみに今の情報、10コルだヨ」

 

すると彩とあこが

 

「「お金取るの!?」」

 

「当たり前だロ…。

…にしても、陽坊の知り合いはみんな有名人ばかりだナ」

 

「……!!た、確かに…今気づいた」

 

「…今世紀一番注目を浴びているプロ顔負けの本格派バンド『Roselia』とアイドルとバンドを組み合わせた『Pastel*Palettes』……カ」

 

「?どうかしたか?」

 

「イヤァ、陽坊は誰と付き合ってるのかなぁっテ」

 

「……この子達に殴られるぞ…」

 

『殴らない!』

 

「「オ、オウ…」」

 

「……そ、そういえば明日のボスの攻撃パターンで話があるんだロ?」

 

「ああ、話してくれ。

ほい」

 

そう言って2000コル渡した。

 

「フム………確かに受け取った」

 

すると

 

「…今のが取り引き…」

 

「まぁ、そう言う事だ。

燐子も覚えておくといいぞ。

それで?ボスの攻撃パターンは?」

 

「アー…ベータでは雑魚牛男のトーラスの攻撃パターンと一緒ダ。

ソードスキルもその延長線上を前提にしていいだろウ。

ただデバフ攻撃のブレスがあるんだガ、それを二重で食らうのは避けてくれ。

スタンが二重掛けで確実に麻痺になる。

ベータでそうなったプレイヤーは確実にやられた……」

 

「……なぁ、ずっと疑問に思ってたんだが」

 

「?ナンダ?」

 

「第一層のボスの名前に『君主』ってあったのに、どうして第二層のボスの名前が『将軍』に格下げされてるんだ?」

 

「!……ちょっと調べてくル」

 

そう言ってどこかに行こうとしたので

 

「ちょっと待て、その情報料は俺が払うから」

 

そう言って1万コル渡した。

 

「……察してくれ」

 

「……わかってるヨ」

 

そう言ってアルゴはどこかに行った。

すると

 

「陽菜くん、私達もそのボス戦ってのに出てもいいかな?」

 

「え?いやいや、彩達の目標はどこにいった。

それにレベルだってどう考えても足りんだろ」

 

「でも…私、みんなの役にたちたい!」

 

「っ!いや、でもだな…」

 

否定しようとしたが、なぜか否定できなかった。

それを否定したら、何もかもを否定してしまうと思ったから。

すると

 

「如月、私達の『演奏スキル』は効果はあっても、一曲終われば数分は使えなくなる。

だから、その間にお互いの時間を稼いで『演奏スキル』を使えば第一層の時みたいにはならないわ」

 

「!…そうか、『演奏スキル』のスイッチ…考えた事もなかったな。

でも、これなら…いける」

 

「!いいの!?」

 

「いい。

でも、今の彩達のレベルは?」

 

『……1』

 

「…よし、じゃあやる事は決まったな」

 

「あの…陽菜?

まさかとは思うけど……」

 

千聖が嫌な気を感じとったのがわかり、俺は

 

「今からレベリングをしてもらう!」

 

「如月さんの…」

 

「レベリング…」

 

紗夜と友希那がそう言い、イヴが

 

「?どうしたんですか?」

 

その質問にリサが

 

「あー…えっと、陽菜のレベル上げって…。

なんというか……鬼なんだ…」

 

「鬼、ですか?」

 

「うん…アタシも一度してもらってすぐにレベルは上がったんだけど……上げ方が、ね……。

ま、まぁ、とりあえず頑張れ♪」

 

それを聞いて

 

「?何言ってんだ、この場にいる全員にしてもらうぞ」

 

『えっ…』

 

「じゃあ今から第一層のフィールド行って」

 

『行って?』

 

「俺流のレベリングをしてもらう!」

 

そうして、3時間のレベリングが始まった。




OKNIRSHUKISMS
訳(お気に入り紹介します)

ブラジロ様 岬サナ様 プリン大福様 テスアクエリポカ様 夜刀様超燃え萌え隊様 ヒロキチ様 月季様 たうそ きさまや様 ー咲良様 勇気ブレイブ様 貧弱様 ユダキ様 天駆けるほっしー様 田中さん様

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