退屈な日々を忘れたい俺がなぜバンドの手伝いをしているんだ...... 作:haru亜
50円玉でお願いします、もう財布の中10円だらけですよ…
(後悔ポイント:1)
「イヴ!」
「はいっ!」
そう合図して振り下ろされた2つの大剣をイヴと共に渾身のソードスキルで弾いた。
それと同時にみんなが隙だらけのボスを複数回斬りつけ、穿った。
それぞれ全力の攻撃だが、ボスHPは残り4割残っていた。
「っ…!」
後もうちょっと…
そう思っていると演奏が鳴り止んだ。
すると背後から
「行っくわよー!!」
その声が聞こえると同時にボスの心臓部を複数の光が突き刺した。
!…こころ達か、ていう事は…
その予測をするより速く、赤い閃光がボスの翼を8つのうち、3つを斬り落とし、HPバーが残り2割になった。
すると
「陽菜さん!ボスの羽、根元にある宝石を砕いたら簡単に落とせるよ!」
「わかった!
アフロはみんなと一緒にボスの攻撃をしばらく持ち堪えてくれ!」
『了解!』
ボスの翼は後5つ…今『敗者』は使えない…
だとしたら、一気に落とす…だな
そしてボスの背後に周り黒い翼に狙いを定めて、宝石を削り取り、ボスが大きく揺らいだ後、翼が残り4つになった所で、ソードスキル『ホリゾンタルスクエア』を発動した。
「っ!」
左からの水平斬りを翼の根元にある黒い宝石を真っ二つに斬り、続けて同じように2、3撃目を撃ち込み、最後に上段斬りで翼を全て落とし終わった。
……そろそろか
ボスのHPバーを見るとジワジワと確実に減っていくのが見えた。
そしてついに
「陽菜くんっ!!」
ボスのHPバーが3本になった事を日菜が教えてくれた。
「全員下がれ!!」
合図を出すと全員が安全圏まで下がりに行った。
それと同時に透き通るような、だけど、心に刻まれる歌声が聞こえてきた。
地面から浮いてくる光の粒子に触れ、パラメータがアップしたのを確認する。
「…これでこの階層もクリアかな…」
その声に反応してか、ボスがこちらを振り向きざまに2つの大剣を交差して斜めに振り下ろして来た。
「イレギュラースキル『敗者』発動」
そして轟音が鳴り響き、ボスの大剣は刀身にヒビが入り砕け散った。
「…まぁ、成功って事で…」
「ハルナさん!」
「!イヴ離れてろ!」
「いえ!私もたたか」
「ダメだ!
今からがむしゃらに攻撃するから、周りに気を使ってる暇なんてない!
下がれ!」
「っ!……わかり、ました!」
そう言って戻ってくれた。
「…巻き添え食らうのだけは、避けてもらわないと…なっ!」
ボスの周りの空中に黒い魔法陣が複数描かれ、その中から鎖がこちらに向かって伸びて来た。
そして、それを意識が追いつく程度のスピードで避けながら
ソードスキル修正開始
ソードスキル『ヴォーパルストライク』修正対象
ソードスキル『フラッシング・ペネトレイター』重ねて修正対象
プレイヤーその場固定、片モーション光線、片モーション突き
「…修正完了…」
そう呟き、鎖をつたって光の尾を引きながら閃光の速さでボスの頭上にまで上り詰めた。
そして剣を黄緑に発光させて、真下に突き刺すように光線を放った。
「っ!」
速度的にはあの2つを組み合わせた速度だが…細過ぎて使えないか…
剣から放たれた光線は、ボスの体に小さな丸を開けた程度だった。
しかし、ボスのHPバーは3本目の7割まで削れた。
「……時間ないし、手早く済ませよう」
転落しながらそんな事を呟き、ソードスキルの修正を行った。
「修正開始」
『ノヴァ・アセンション』修正対象
『スターバースト・ストリーム』重ねて修正対象
そうしていると大剣を紙一重で避け地面に突き刺さった。
「…修正完了」
そしてブーツから火花を散らして、ボスの前に立ち、構えた。
「…行くぞルシファー」
[グアアアアアアアアアアア!!!!]
すると名前を呼ばれて怒ったようにボスは大剣を両手で持ち、黒く発光させた。
ソードスキルが使えるのか…
そう理解した瞬間、一気に地を駆けると同時に大剣から複数のレーザーが飛んで来た。
しかし、限界までの敏捷値で走ったスピードには追いつかず、心臓部を剣の根元まで突き刺された。
「解放」
そう発すると、ボスの中から26もある光の剣先が突き出た。
そしてボスのHPがぐんぐんと減っていき、2本目に突入、半分、ラスト1本、7割、イエローゾーン、レッドゾーンと急速に止まる事なく進んで行った。
しかしボスのHPは残り1割程で残った。
「!」
しまっ…!
そう思うと同時に、硬直が入り、体術スキルが発動出来ずにいると、俺の身長の2倍はあるボスの殴り攻撃が容赦なく俺の身体を吹き飛ばし、壁にぶつかって瓦礫が崩れた。
「ガハッ…!!」
すると左上のHPバーが減ったかと思ったが、1割も削られていなかった。
「っ!?」
……そうか!友希那のスキル…!
「助かった…」
瓦礫を退けてから、つい全力で地を蹴ってしまった。
刹那でボスの身体を紫の一線が貫き、ボスが悲鳴をあげて結晶のかけらと変わった。
その瞬間、ブツンッと意識が途切れた。
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「……うぅ」
眼が覚めると、そこには見慣れた天井と左手が握られてる感覚があった。
見てみると
「…あこ?」
「すぅ…すぅ…」
ベッドの近くに椅子があり、そこに座ってあこは寝ていた。
………あ、そうか…
俺…飛ばし過ぎて意識飛んだのか…
脳の処理が追いつかないのが原因じゃろうな、と前にカーディナルに言われたのを思い出した。
すると
「…陽兄ぃ…?」
「おはよう。
あこ、よく眠ってたな」
「良かった!陽兄ぃ目が覚めた!」
そう言うとあこは飛びついて来た。
「そんなに眠ってたのか?」
「ううん。
ボス戦が終わってから、陽兄ぃが倒れちゃったからすぐに帰って来たんだよっ!」
「そ、そうか…」
「陽兄ぃ、大丈夫?」
「大丈夫だよあこ。
手握ってくれてありがとな」
そう言って軽くあこの頭を撫でた。
「えへへ。
りんりんも一緒にどう?って、誘ったんだけど、なんか顔真っ赤にしてどっか行っちゃったんだ」
「あはは…燐子は男性が苦手だからなぁ」
「でも、りんりん何回か、陽兄ぃの手を握ろうと頑張ってたんだけど…やっぱり顔真っ赤にしちゃって…」
「まぁ、無理して直す必要は無いからな。
……もうちょっとであの世界にも帰れるな」
「うんっ!」
「100層のボスについては、俺が出来るだけ事前情報を渡すから」
「陽兄ぃボス見た事あるの?」
「ヒースクリフと戦った時にな。
ちょっと見たくらいだけど、今までのどのモンスターよりもでかい、超巨大モンスターだ」
「それって、どれくらいでかいの?」
「う〜ん……20メートルくらいかな?」
「ええ!?
あこ達、そんなのに勝てるの?」
「勝てる。
俺が力の使い方を間違えない事と、みんなが一緒に戦ってくれる事。それさえ出来れば、勝てる」
「でも、陽兄ぃのスキルと友希那さんのスキルを合わせたら、陽兄ぃまた倒れちゃうよ…」
「大丈夫。
今回は調子に乗り過ぎてああなっただけだから、次はちゃんとスピード調整するよ」
「ほんと?」
「ああ、約束する」
「うんっ!」
すると扉が開いて誰か入ってきた。
「あっ、陽菜さん!起きてるー!」
「…誰?」
「ええ!?」
「ひーちゃんだよ陽兄ぃ!」
「えっ?」
そう言われてよく見てみるとひまりだった。
「あっ、本当だ」
「あっ、本当だ、じゃないですよっ!
陽菜さんが心配で見に来たのに、この扱い…」
「ご、ごめん!
ひまりって髪結んでないと全く違うから、わからなかったんだ」
「そうですか?」
「確かにっ!ひーちゃん髪下ろしてるとわかんない!」
「うぅ…あこちゃん…」
「で、でもでもっ!そっちのひーちゃんも似合ってるよ!
ねっ、陽兄ぃ!」
「えっ…!?う、うん可愛いと思うぞ」
「か、可愛いだなそんな…!」
「うんっ!ひーちゃん可愛い!」
「も、もうっ!あこちゃんったら!」
「満更でもなさそうだな、ひまり」
「だ、だって〜…」
「まぁ、とりあえず、次のボス戦の話をみんなでしないとな」
「それなら、みんな帰ってからすぐに話し合って、今もまだ下で話してるよ!」
「早いな…まぁ、クリアが見えて来たから急ぐ気持ちはわかるけど…」
そのままだと、危険だからなぁ…
そう思ってベッドから降りた。
「とりあえず、下に降りるか」
そして、下に降りていった。
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一階 リビング
下に降りるとソファーに座りながら、何かしていた。
「だから!!
なんで湊さんが1人で歌うんですか!?
いつも通り、演奏隊は2組のバンドでいいじゃないですか!」
「演奏隊は1組でいいわ。
私が歌スキルを使って、危険な状態になった時に私のスキルを使えばいいでしょう?」
「…確かに友希那ちゃん1人でも周るかも知れないけど。
それは、あなたが自分のバンドを信じていない、と言っているようなものよ」
「いいえ、信じているわ。
だから、リサ達を前線に出して、ちょっとでも攻略の効率を高めているの。
それに歌スキルや演奏スキルは、終わっても後30秒は効果が続くわ。
その間に、お互いの歌と演奏で埋める。
これが出来れば問題ないわ」
「っ!だからって!」
「…仲良いな、君達」
『!!』
するとつぐみが
「は、陽菜さん!
目が覚めたんですね!」
「ああ。
まぁ、最後のボス戦についてだろうけど……喧嘩とは…」
「「「喧嘩なんてしてない(わ)!」」」
「まぁまぁ、落ち着け3人とも。
焦っても友希那のスキルが使えるのは後3日もあるんだぞ」
「…それもそうですけど、陽菜さんは湊さんが1人で歌う事に異論はないんですか?」
「ある。
でも、友希那が言ってる事にも一理ある」
「一理って…そんなのどこに」
「危険な状態になったら『歌姫』を使うって所まではいい。
でも、それならRoseliaと他のバンドが交代で演奏やって、それで、危険な状態になったら友希那はソロでスキル発動すればいいだろ。
それじゃ、ダメなのか?」
「ダメよ。
…私のスキルを使っている最中にあなたのスキルを使えば、如月の意識がまた飛ぶわ…」
「……そうかも知れないけど、今回はいつも通りにやる方がいい。
そっちの方が俺も効果によっては動きやすい」
「確かに、あなたのスキルは100層クリアに必ず必要になるわ。
でも、さっきのボス戦で、あなたは"奇跡的に"ボスを倒せたから良かった。
でも、後少し与えるダメージが足りなかったら、死んでいたわよ」
言ってる事に関してはぐうの音も出ないけど…
やっぱり……不器用だな…
「……わかったよ」
「そう」
「!陽菜さん!?」
「陽菜?」
「まぁ…確かにそっちの方が、戦力的にもリサ達を前線に出した方がいいだろう。
後、次のボスについて話しておく」
「さっきから陽菜は何を言っているのかしら…。
76層以降もボスの姿をボス戦前に確認できなかったのよ?」
「ああ。
でも、俺は別だ。
一度、75層でヒースクリフと俺が転移したの覚えてるか?」
「……ええ」
「その転移して戦った場所が、第100層紅玉宮だ。
それでその時、紅玉宮に20メートルくらいのボスモンスターがいたんだ」
「に、20メートル…」
「…今まで戦ってきたどのモンスターよりもでかいな、きっと」
「つぐちん、おねーちゃん!大丈夫だよっ!
陽兄ぃが大丈夫って言ってたもんっ!」
「!はは、そうだな!
あこの言う通りだ」
そう言って巴はあこの頭を撫で、どこか悲しい目をしていた。
「……自分で言った事だから、俺は攻略組を誰一人として死なせずにこのゲームをクリアするつもりだぞ、巴」
「!…敵わないなぁ、陽菜さんには」
やっぱり、あこの心配してたか…
「…話を戻すけど、ボスの武装は槍と両刃剣、どちらも足からボスの胸辺りまでの長さがある。
ボスは女神みたいな見た目で、6つの尖った羽があるが、その先端に宝石が埋め込まれてる。
おそらく、レーザー系か、ブラスター系のどちらか。
または防御型の何かか。
後は、特殊攻撃だな。
今までの絶望させるような感じで行くと……ボスのHP全回復とか」
その場が沈黙に静まり返った。
すると
「HP全回復は、可能性としてはゼロじゃないけど…」
「あったら絶望的だね〜」
「ああ、絶望的だ。
回復系統の相手は俺の天敵だからな。
『敗者』の時間切れがあり得る」
「じゃあ、もし仮にそういう回復系統の相手だったらどうするの?」
「その時はゴリ押しで行く。
それに、俺が一度見てるから、茅場がラスボスをいじくってる可能性もある。
だとしたら、最悪だぁ……」
「自分で言って落ち込まないでくださいよ…」
「……あの、陽菜さん……」
「?どうした?」
「…本当のラスボスが……茅場さんだったら……その超巨大モンスターを……倒してから現れたのでしょうか……?」
「ああ、俺も戦う前に聞いたら『これは前菜みたいな物だよ』とか茅場が言ってたからな」
「ぜ、前菜……。
という事は……弱いんでしょうか…?」
「……いや、逆だ。
茅場はキリトを勇者と言っていた。
茅場のユニークスキルからして、一対一で戦うつもりだった…。
つまり…」
「あそこで……攻略組を全滅させる程の……ボスを配置してる……ですか…?」
「まぁ、そうなるな」
すると香澄が
「お、お腹空いたよ〜」
「あはは☆そろそろ晩ご飯作ろっか♪
沙綾、手伝ってくれる?」
「はい!いいですよ。
ちょうど作りたい物あったんです」
そう言って2人はキッチンに行った。
それを見て
「じゃあ、俺はちょっと練習してくる」
そう言ってから玄関に向かい、外に出ようとすると
「スキルの練習に行くの?」
「ああ、第一層の主街区でやってくる。
あそこなら、俺1人でも出来るからな。
ご飯には間に合う」
「そう…。
なら、ちゃんと帰ってくるのよ」
「わかってるよ。
……それと、さっきのアレ」
「アレ?」
「……リサ達を前線に出して、俺の負担を減らそうとしてくれてありがとな」
「っ!!」
「それに、友希那が演奏隊を1組だけにしたかったのは、ランダムで出る敏捷値アップの効果を出来るだけ避ける為だろ?」
「……」
友希那は目を逸らした。
「さっきの情報、攻略組全員に伝えてくれ…行ってくる」
そう言って家を出た。
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第一層
このソードスキル修正は想像力と閃きが必要だ。
どんな形で穿つか、斬るか、はたまた両方か…。
そんな思考を巡らせながら1人で転移門の横にある石段に座って考えていた。
「…『敗者』発動」
とりあえず、99層で失敗したアレやってみるか
そう思いながら立ち上がり
「ソードスキル修正開始」
『ヴォーパルストライク』修正対象
『フラッシングペネトレイター』重ねて修正対象
プレイヤーその場固定、全モーション光線
ここまで行き、修正を中断した。
「……これを広範囲に、そしてより長く」
……脳の処理が追いつかなくなるかも知れないけど…
「修正再開。
『旋車』重ねて修正対象」
追加『旋車』の斬撃を前方広範囲、斬りから突きに修正
「…修正完了!」
…ギリギリだった…頭痛い…
「まぁ…これで3つが限界って事がわかったな。
後はこのオリジナルを…」
どこに放とうか…
ここは薄暗く、動くのは街灯の光と、ボロボロになったチラシ紙が風で飛ばされているだけだった。
すると
[グルルルル…]
「ん?」
そこにいたのは、1匹の狼だった。
「レベル3か。
…悪いけど、試させてもらうぞ」
そして右手が輝くと同時に、宙を突いた。
すると切っ先から宙に波紋が描かれて、それは広がり、剣がカタカタと揺れ出した。
「っ!ぐ…!!」
両手で柄を握って、次第に激しくなる剣を抑えた。
両手で掴むと普通、ソードスキルがキャンセルされるが、『敗者』はソードスキルキャンセル無効という前提が埋め込まれるから、両手で掴んでも平気になる。
「っ!?」
すると、剣の先に風が集まるようにまとわりつき、揺れが止まったと同時に、剣を中心として回転し始めた。
「うわぁっ!?」
剣の柄を握っていたので、そのまま急速に一回転した。
そして、止まると同時に目が回り倒れ込んだ。
「うっ……」
今、確かに剣から光線出てたよな……
モンスターもいないし、多分成功だ…
後は…
「これをどう、修正するか…だな」
そして、しばらく色々なオリジナルソードスキルを考えていった。
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友希那 side
5日後 ボス戦当日 ボス部屋前
「……」
「友希那ちゃんっ♪こんにちは」
「アスナ、こんにちは。
どうしたの?」
「ちょっとボス戦前に声かけようと思って」
「そう。
…他の攻略組のレベルは大丈夫なの?」
「ええ、みんなかなりの腕前で、レベルも140ちょいぐらいはあるかな。
友希那ちゃん達のレベルはどう?」
「私は168よ。
私達はそれぞれでレベリングしているから、他は知らないわ」
「ほんとっ!?じゃあ、私達お揃いだねっ。
キリト君には全然届かなかったけど…お互い、頑張ろうねっ!」
「ええ、そうね」
そう返すとアスナは笑顔でキリトの方へ走っていった。
「……」
…そういえば、如月はレベルどれくらいなのかしら…
ふとそう思い、如月に聞いてみると
「俺は178だけど…それがどうかしたか?」
やっぱり、この人おかしいわ……
普段の生活からアレだけ、ダラけまくっているのに…
レベルが176もあるなんて……
不正でもしてるのかしら?
「…不正でもしてるのかしら?」
「してないからな?」
思わず声に出してしまった。
「…とにかく、最後だからといって、無理無茶はしないで。
わかった?」
「しませんよ…。
早く帰りたいからな」
「そう」
そう返すとアスナの呼びかけが聞こえて、ボス戦前の話が始まり、ついにボス戦が始まろうとしていると横から
「なぁ陽菜。
この100層ボスって、どんなアイテム落とすんだろうな」
「確かに、それ俺も気になってた。
武器系かな」
「もしかしたら、見た事もないスキルかも知れないぞ」
「いや、もしかしたら、意外性を狙って美味い食べ物かもな」
「美味い食べ物か…。
ラグーラビットより美味しいのかなぁ」
「!ラグーラビット食べた事あるのか?」
「ああ。
その時、アスナにシチュー作ってもらったんだよ。
これが美味くてさぁ」
「っ!シチュー…だと…。
……俺も食べたかったな…」
「あはは、そういえば、陽菜はシチューが好きだったな。
アレ、若干鶏肉に似てたから、向こうでも食べられるんじゃないか?」
「じゃあ、向こうに帰ったら、まずは鶏肉のシチューかな」
この2人…食べ物にしか興味ないのかしら…
「2人とも。
ボス戦だから、気を引き締めてちょうだい」
「「は、はい!」」
「如月、スキルを使う時はちゃんと言うのよ?」
「う、うーむ……。
とりあえず、中に入ろうか」
「如月?」
「わ、わかった…」
この人が無茶する前に少しでも…負担を…
……いえ、これ以上はやめましょう…
そう思いながら、中に入って行った。
友希那 side out
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
天井から差し込む光で部屋全体が見え、その中に1つ、歪な物がそびえ立っていた。
ボスの神々しい姿が見え、HPバーと黄色カーソル、名前が同時に表示された。
《アン・インカーナイト・オブ・ザ・ラディウス》…
HPバーは…
「10本…か…」
「で、でけぇ…陽菜、オメェの情報通りなら、勝てるか?」
最後まで悪趣味なバンダナを付けたクラインが刀を肩に乗せながら聞いてきた。
「ああ。
でも、第一層の時みたいに情報を鵜呑みにするなよ?」
「わかってるよ!
行くぞ!」
「ああ!
友希那、早速使うぞ!」
「えっ…!?」
「『敗者』発動!」
ズバンッ!!という音と共に身体に纏う群青色の光の尾を引きながら、ボスの元へと駆けていった。
次でラストかな?└(՞ةڼ◔)」
シュガー8901様 寝眠様
怪盗N様 カナヘビ様
エロ本様 ダイキ・リハヴァイン提督様
十六夜ユウスケ様
お二人ともありがとうございますヽ(´▽`)/
では!また次の話か、感想で( ´ ▽ ` )
じゃあの!