退屈な日々を忘れたい俺がなぜバンドの手伝いをしているんだ...... 作:haru亜
翌日
昨日、病室にいた謎のオーラが溢れ出る金髪の髪の子が
『とにかく、あなたは明日学校に来ること。
色んな人に話しかけられても、学校に着く事を優先しなさい。
わかった?』
と言われたので
「……っ」
あの女の子に言われた通り学校に向かってるけど…
「怖い…」
周りの人がさっきからチラチラとこちらを見てくるので、気持ちがどんどん恐怖に満たされていった。
すると
「陽菜っ☆おはよー♪」
「っ!?」
目の前にはギャルっぽい子と銀髪の子がいた。
「?どうしたの如月?」
声をかけられたが、昨日の女の子に言われた事を思い出し
「学校……優先……」
「?何を言ってい」
「すみません!」
「えっ!?」
「えっ!?ちょ、陽菜!?」
急いで学校へと向かった。
そして学校に入り、教室を探した。
あれ?教室どこ?こっち?
「あれ?陽菜さん!?
どうしたの?ここ1年の階だけど…」
黒髪ショートカットの子に話しかけられた。
1年……僕は2-Bの教室だ…!
「し、失礼しました!」
「なんで敬語!?」
そして上の階に走って行き、2年のフロアに来た。
「はぁ……はぁ……」
ダメだ……体力が…
そう思ったが、すぐに自分の教室に入って席を確認してから、座って机にうつ伏せ状態になった。
「…はぁ……疲れた」
呟くと同時に背中を叩かれた。
ビックリして起き上がると
「陽菜くん♪おっはよー!」
「お、おはようございます…」
「あはは☆
陽菜くんが敬語って、なんかおっかしい!」
そう言いながら、その人は後ろの席に座った。
「そ、そうですか?
ええと……」
「?どうしたの?」
「あなたの名前を聞こうと。
なんて呼べばいいのかわからないので」
「あはは☆
そんなの自由に呼べばいいじゃん♪」
笑顔で答えられた。
「わかりました。
では、氷川さん、と呼ばせてもらいます。
氷川、であってますか?」
「うん!合ってるよっ♪
それじゃあ…あたしは…いつも通りでいっか♪」
そして先生が入ってきて、そのまま授業が始まった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
昼休み
教室が落ち着かず、校舎を歩き回ると良い場所を見つけた。
「良かった…人がいなくて…」
1人で呟いてから座り込み校舎にもたれかかって、サンドウィッチを食べようとすると
「やっぱり…ここにいたのね」
「っ!!
あ、あなたは…確か今朝の」
そこには灰色がかった綺麗な銀髪に、魅力的な黄金色の瞳、そして黒色の蝶の髪飾りをして、片手には可愛らしい猫模様の弁当包みに包まれた弁当を持っていた。
その子は右に座り、弁当を食べ始めた。
そしてこちらも同じく食べ始めた。
その間の沈黙が気まずかったのか、意外とすぐに食べ終わった。
すると
「……あなた、本当に何も覚えてないの?」
「!…はい。
自分の名前とかは覚えてるんですが、それ以外は何も…」
「そう……」
少女はどこか悲しそうな表情を浮かべていた。
「…あの、僕はあなたと会った事が、今日の朝以外ありますか?」
「…本当に…忘れてしまっているのね…」
「えっ?」
すると少女は首を振りながら
「いえ、何でもないわ…。
……その…学校は、どう?」
突然の質問に驚いたが、すぐに
「まだ…あまり馴染めてはいません…。
ですが、氷川さんが色々と教えてくれるので、助かっています」
「氷川さん?
それは、妹の方かしら?」
「氷川 日菜さんだったと思います」
「妹の方ね。
一応教えておくわ。
その子には、姉がいるの…名前は氷川 紗夜。
私が組んでいるバンドで、ギターを弾いているの」
「バンド…。
……っ!」
突如頭がズキズキと痛み出し、頭を少し抑えた。
「!如月…!?」
「っ…。
だ、大丈夫です。
ただちょっと頭痛がしただけですから…」
「本当に大丈夫…?」
「大丈夫です。
それよりも、バンド、とは何ですか?」
「…明日。
放課後にそのバンド練習があるから、あなたも来る?」
「良いんですか?」
「いいわよ。
少し前まで…あなたが私達の練習に来るのは、当たり前だったけど…」
「…すみません、何か思い出そうとすると頭が痛くなってしまうんです…」
「別に、すぐに思い出さなくていいわ。
だからといって、思い出そうとしないのはダメよ。
あなた、約束も忘れているみたいだから…」
「……約束…」
「?どうしたの?」
不思議とこの子を見ていると何か思い出しそうで思い出せない。
記憶にノイズのような物が走り、よく見えなかった。
すると記憶のどこかで、少女がこちらに話しかけて、周りを見た僕がいた。
ここは…どこだろう……?
どこかの学校の……校舎…裏…?
またノイズが入り、少女が目の前で名前を…
「ゆ…き、な…?」
そう呟いている事に、気づくのに数秒かかった。
「!あなた…思い出したの?」
「…いえ、まだ…。
でも、確か…前にもこうやって、校舎裏であなたに話しかけられて…それから……何か広間のような所で何かした後、あなたに名前を教えてもらった感じがするんですよ……」
「結構…断片的ね」
「これでも…断片的ですか…」
「ええ。
……そういえば
白鷺さんから、今のあなたは」
何か言いかけたその瞬間
「あー!陽菜くんいたー!!」
「!氷川さん。
どうかしましたか?」
「陽菜くんが教室にいなかったから、迷子になったのかなぁ、って。
心配したんだけど、友希那ちゃんと一緒にいたんだっ♪」
そう言いながら氷川さんは左に座った。
「すみません。
教室はなんか怖いので…」
「そーかな?
あたしはフツーだけど」
「なぜか、氷川さんといる時だけ周りに見られるんですよね…」
「日菜。
あなたはアイドルなのだから、少しは周りに気をつけないと…」
「まぁまぁいいじゃんっ♪
陽菜くんの記憶喪失はみんな知ってるんだしっ」
それを聞いて
「…あのー」
「?どーしたの?」
「僕は前まで、どんな人でしたか?」
「どんな人……んー…」「どんな人……そうね…」
そ、そこまで悩むんですか…
「今の陽菜くんとは違って、敬語なんか使わなかったよ?」
「えっ」
「そうね。
それに、日菜の事を『氷川さん』なんて呼ばなかったわ」
「えっ…」
記憶が無くなる前って…失礼ばかりかけてたんじゃ……
恐ろしいながらも、そう考えていると
「…それで、私の事はなんて呼ぶの?」
「えっ!?」
「あなた、私の名前は思い出したんでしょう?」
「ええまぁ…」
すると
「本当!?陽菜くん思い出したの!?」
元気な声が左耳から右耳に通り抜けた。
「ええ。
まだ、断片的にしか…思い出せませんが…」
「それって、友希那ちゃんだけ?」
「…他にも…いた気はするんですが、湊さんだけですね」
不意にそう呼んでいた。
すると
「……」
湊さん、と呼んだ子は顔が少し暗くなった気がした。
「う〜んそっかー…。
あたしの事はまだ思い出してない…か…。
ちょっと残念だなぁ…」
水色の髪の少女が落ち込んだ様子になったと思った瞬間
「…あの、氷川さ」
「そうだっ!!
陽菜くんにあたし達の音楽を聴いてもらおうよ♪
友希那ちゃんもいいよね!」
急に立ち上がって、少女はそう言った。
「!?…日菜?
この人は、明日うちのバンドで」
「今日のセッション!
陽菜くんについてきてもらおうよっ!」
「…!
待って日菜!今日のセッションの組み合わせは」
「よーしっ!それじゃあ今日の放課後、CiRCLEで!
あっ、みんなに伝えてくるねー!」
そう言って氷川さんは走っていった。
今……何か言おうとしてたよね……
「あの…湊さん…。
CiRCLEとは、どこにあるんですか?」
すると湊さんはため息をついた後
「放課後になったら連れて行くわ…」
「わ、わかりました…」
「後…」
すると何か言いかけたが、やめて
「いえ。
やっぱり何でもないわ」
「?わかりました。
とりあえず、今日の放課後ですね」
「ええ。
…そろそろ教室に戻るわよ」
「はい」
そして連れられるがまま、教室へ戻った。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
放課後
「ふわぁ…」
あくびをすると
「行くわよ」
すぐ隣から声が聞こえ、ビックリした。
「!はい!」
そして湊さんについて行くと、カフェが見えた。
あ…ここ、なんか雰囲気良さそう…
そう思っていると、CiRCLEと書かれた看板が見えた。
アレかな…?
するとどうやらそこだったらしく、そのまま中に入っていった。
そして、湊さんが女性の方に話しかけた後『ついてきて』と言われ、ついて行くと、湊さんが扉の前で立ち止まった。
「…今日のメンバーはとても大変だから、くれぐれも制御に徹するのよ」
「えっ?」
ただ一言だけ言われた。
そして、中に入った。
「お、お邪魔しま」
と同時に目の前が真っ暗になり、強い衝撃が来た。
そして耳元で
「陽菜!もう元気になったのね!
あたしも嬉しいわ!」
これまた綺麗な金髪の子が抱きついてきた。
「うぐっ…!?
あの…あなたは…誰ですか?」
「?おかしな喋り方ね。
美咲、陽菜はどうしたの?」
金髪の子が誰かに聞くと
「いやいや、こころ早く離れて。
陽菜さんは今、あたし達の記憶が無いんだから」
そう言いながら、黒のキャップ帽をした女の子が金髪の子の手を掴み、体から離した。
「そうなの?」
「そうなの、って…。
さっき白鷺先輩から聞いたでしょ。
ていうか、あんまりそういう事したら、陽菜さんの身体に負担がかかるから」
「それは大変ね!
それじゃあ、お医者さんを呼んで、あたし達の事を思い出してもらいましょう!」
「いや…だから…」
なんか……すごい人達だ…
大丈夫かなぁ…
「あの、今日は皆さんの演奏を聴きに来たんですけど…」
しかし、騒がしい中その声が聞こえる事もなく、どうしようか迷っていると
「静かにしてください!!」
『っ!!』
ビックリした…
そう思って声の方を向くと、氷川さんに似て水色で長い髪を持っている子がいた。
「皆さん。
今日はいつも通りにセッションをしてください。
如月さんが来たからといって、あまり羽目を外し過ぎないでくれると助かります。
それと、あまり如月さんに迷惑をかけないでください。
いいですね?」
『はい』
おお…すごい、一瞬でまとまった
そう感心していると
「全く…先が思いやられます。
どうして如月さんが、このメンバーにしたのかわかりませんね…」
えっ……これ決めたの僕?
するとそう呟くように言った子に湊さんが
「きっと、意味があるのよ。
私もまだわからないけれど…」
「そうだとは思いますが…。
如月さんは記憶を無くしてしまいましたから、聞きたい事も聞けませんね」
「そうね。
でも、ここで立ち止まって進んでいなかったら記憶が戻った時に、あの人怒るわよ、確実に」
「…そうですね。
私達は、少しでも早く前に進んで、遅れた分を取り戻さないといけませんから」
「ええ。
だからこそ、今は私達に出来る事をしましょう」
あの2人……良いコンビだなぁ…
「…あの子もどこかで見たような感じがするんだけど……」
先程の子を見てからそう思ったが
気のせい…かな…
そして、スタジオでは3つの異なる音が交互に鳴り響いた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
練習後
「んー!今日はおねーちゃんと一緒で楽しかったな♪
また一緒にやろーよ!」
「…如月さんの書いた組み合わせの紙に載っていればね」
「ホント!?やったぁ!
あっ、陽菜くん!書いてなかったら許さないからね?」
全員の名前を覚えていると、突然後ろから話しかけられた。
「えっ!?何の事ですか?」
「あはは☆陽菜くんにはナイショっ♪」
「今僕の名前呼んでましたよね!?」
「気にしない気にしない!
それより、今日の演奏どうだった?楽しかった?」
「皆さん、良い音でした。
それぞれ違う音が聞けて、皆さんも違う見方が出来たと思います」
そう言うと氷川さんの後ろにいた、氷川さんのお姉さんが
「!…なるほど…。
記憶は失っても、考えは変わらないんですね」
「?」
「んー?おねーちゃんどういう事?」
隣にいた氷川さんもわからなかったらしい。
すると
「今日のセッションが、どうしてあの3バンドだったのか。
それは、如月さんが記憶喪失になる前に、私達が楽しいと思えるように組んだ1つなんでしょう」
「へぇ、さすが陽菜くん!
そこまで考えてるんだっ♪」
キラキラした目でこちらを見てきたが
「いやいや、僕にはわかりませんよ」
「やっぱり記憶ないからなー。
あっ!じゃあじゃあ!
今日の演奏、どのバンドが一番良かった!?」
その瞬間、周りの人達が立ち止まり、静かになった。
「あの…なんで皆さん歩かないんですか?」
そう聞くとパスパレのメンバーが
「ハルナさんがどのバンドが好きなのか…。
確かにそれは気になりますっ!」
「そうね。
陽菜がどのバンドの演奏が、1番心に響いたのか。
私も気になるわ」
そして、もう一つのハロハピの方は
「はぐみも気になるっ!!」
「まぁ、あたしもちょっと気になる…かな」
すると、右袖をくいくいと引っ張られた。
「陽兄ぃはRoseliaだよね!」
「…如月。
正直に答えなさい」
「?別に良いですよ」
『……』
そ、そんなに気になるんですか…
「…1番心に残ったのは、やっぱり…」
『やっぱり?』
「Roseliaですね」
と答えたら、何か場の雰囲気が壊れた気がした。
すると
「うぅ…やっぱり陽菜くんはRoselia一色かぁ…」
「たとえ記憶が無くなってもそこは変わらない、という事なんでしょう。
なんだか陽菜さんらしいですね!」
「記憶が無くなってもなお、その想いは受け継がれる…。
ああ、儚い…!」
「いや死んでないから」
「あはは…」
1人、微笑を浮かべていると電話がかかってきた。
「?もしも」
「陽君!!!
こんな夜遅くまでどこにいるの!!?
お母さん心配したんだからね!!!
って、あれ?陽君?おーい」
その声は確かに聞こえているが、すぐには返せなかった。
なぜなら、耳を押さえてうずくまっているからだ。
「うぐ……耳が……」
「だ、大丈夫陽兄ぃ?」
「だ、大丈夫…。
母さん、僕はもう帰るから…」
「1人で帰ってこれる?
大丈夫?お母さんはそれが心配だよぉ…」
「大丈夫です。
見た感じ、学校に行く時の道と同じくらいですから」
「本当に?じゃあ怪我一つ無く帰ってくるのよ?」
「はい、わかりました」
「ああ、でもやっぱり心ぱ」
ブツ
「?なんで陽兄ぃ切っちゃったの?」
「体が勝手に…。
とりあえず、僕は帰ります。
皆さんさようなら」
そう言って帰ろうとすると
「あっ!待って陽菜くん!
近くまで送って行くよ!」
「大丈夫ですよ。
丸山さんは皆さんと一緒に」
すると言葉を遮って
「私、陽菜くんの隣の家なんだ。
だから、途中まで一緒に」
するとまた遮って
「ダメよ彩ちゃん。
前にスキャンダルがあったでしょう?」
「あっ…」
「…だから、送って行くなら、もう1人連れて行きなさい」
「じゃあ、あたしがついて行く!」
「!日菜!?」
「大丈夫だよおねーちゃん!
彩ちゃんの家からちょっと歩くだけだし」
「…迷惑はかけないように」
「うんっ♪ありがとおねーちゃん!」
「!ありがとう!」
「あはは☆いーっていーって。
陽菜くんの家、知りたいもんっ♪」
「あっ…」
そこで丸山さんは何か思い出したように、ゆっくりとこちらを見て、ごめんと謝った。
「?」
なんで謝られたんだろう……
そして、みんなと別れてそのまま帰っていると
「あっ、ありました」
「えっ!?どこどこ!?」
氷川さんが肩に手を置き、顔を近づけてすごい食い気味で聞いてきた。
「え、ええと…アレです」
そう言って指差した。
すると
「へぇ〜、ここが陽菜くんの家かぁ…。
うんっ♪バッチリ覚えた!」
ゾワッとした。
今のセリフに何も問題ないと思うが、何故か体が拒絶反応を起こした。
…なんだろう今の…
そう思いながらも家に戻った。
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