退屈な日々を忘れたい俺がなぜバンドの手伝いをしているんだ...... 作:haru亜
朝起きて、学校に行く準備をし終わり、扉を開けると
「あっ!陽菜っ♪おはよー!」
「お、おはようございます……陽菜さん…」
そこには、今井さんと白金さんがいた。
『おはようございます』と返してそのまま一緒に学校へ向かった。
下駄箱で靴を履き替えていると少し気になり
「そういえば、どうして待っていたんですか?」
「陽菜の家、ヒナが昨日教えてくれてさ☆
ちょっと歩くだけだし、寄って行こっかな〜って。
そしたら燐子と会ってさ、途中までついてきてもらったんだ〜♪」
(氷川さん…)
「もしかして…迷惑…でしたか…?」
「!いえ。
そんな事は無いですよ。
周りの目もあまり気にならなくなりましたから」
すると白金さんは少し明るくなってから
「良かった…」
白金さんはそう呟いた後
「あっ…!
今井さん…陽菜さんに……あの事は話さなくて…いいんですか?」
「あの事?」
すると何か思い出したように
「あっ!そうそう!
陽菜にも一応言っておくんだけど…。
後、4日しか無いんだ…」
「?何がですか?」
「第2回のガルパ」
「?なんですか、その『がるぱ』というのは…」
わからなかったので聞き返すと、2人の顔が暗くなった気がした。
「やっぱり……覚えてませんか……」
「う〜ん…どうしよっかなぁ…。
陽菜が覚えてないって事は、本番前の手伝いとかは陽菜無理そうだからなぁ…」
(が、ガルパって……そんなに大変なんですか…)
「で、でも……陽菜さんにも……出来る事はあります…!
……あると思います……」
(なんで言い換えたんですか…)
そう思ったが、大して気にならなかったので
「まぁ…あまり僕の事は気にしないでください」
そう言っているうちに教室に着いた。
すると
「陽菜さん……あまり、無理はしないでくださいね…」
白金さんのその言葉の意味がわからず、聞こうとすると今井さんが
「陽菜は記憶が無くなる前って、みんなに黙って色々やっちゃってたからね。
だから、きっと燐子はその心配をしてるんだよ♪」
「そうなんですか?」
そう聞くと、白金さんはコクン、と頷いた。
「大丈夫ですよ。
まだ、やる事決まってませんから。
それと、心配もかけないようにしますね」
「はい…!」
「じゃあ、またね陽菜♪」
「はい」
そして、いつも通りの席に座っていると
「如月」
「?湊さん。
どうしました?」
「…いえ。
記憶が戻ったかどうか確認しに来ただけよ。
その様子では、まだのようね」
「すみません…。
昨日の演奏で何か思い出せそうだったんですが…。
やっぱり、何も思い出せなくて…」
「……そう。
あまり、無理はしないように。
わかった?」
「は、はい」
(みんなに言われるなぁ…)
と思っていると、湊さんは自分の席へ戻っていった。
「……思い……出せそうなんだけどなぁ……」
すると教室の後ろの扉から氷川さんが走ってきて
「陽菜くんっ♪」
「なんでしょうか?」
「あのねあのね!
おねーちゃんが朝起こしてくれて、朝ごはんまで用意してくれたんだっ!」
「ご飯はいつも氷川さんのお姉さんが?」
「ううん、違うよ。
今日からうちの親、新婚旅行に行ってるから、しばらく家におねーちゃんと2人きりなんだっ♪」
「それは良かったです。
これでお姉さんと一緒にいる時間が増えましたね」
「うんっ♪
でもなぁ…」
「?どうしたんですか?」
「朝からおねーちゃんに抱きついたら怒られるんだ…」
「あはは…」
(それは怒られますよ…氷川さん…)
そしていつもと同じ時間を過ごした。
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昼休み
今日は誰も来なかったので、1人で食べていた。
「ふわぁ……」
食べ終わると眠たくなってきた。
少しウトウトしながらも、時間を確認した。
「……後少しだけ…」
時間がある事を理解した瞬間に眠気が襲いかかってきた。
なので、暖かい太陽の光が当たる芝生の上で寝転び、そのまま眠りに落ちた。
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リサ side
「「……」」
目の前の光景を見て、友希那と一緒に言葉を失ってしまった。
「……えーっと…これは、どうなってるんだろ…」
「わからないわ…」
校舎裏には、制服を毛布の代わりに被して気持ち良さそうに寝てる陽菜がいた。
「おーい陽菜ー?」
横顔を覗きながら耳に向けて小さく呼びかけても、起きる様子はなかった。
「う〜ん、どうしよっか」
「どうするも何も、無理矢理起こすしかないでしょう」
そう言って友希那は陽菜を起こそうとした。
「あっ、待って友希那!」
焦って起こそうとした友希那の手を止めた。
「!どうしたの?」
「や、やっぱり急に起こすのはかわいそうじゃん?」
「…それはそうかも知れないけど…」
友希那は何か言いそうだったけど、それを押し切るように
「そ、それにほら!
陽菜、猫みたいに気持ち良さそうに寝てるじゃんっ♪」
「…猫…」
(あ、食いついた)
「そうね…。
起こすのはかわいそうね。
少し、そっとしておいてあげましょう」
「うん♪
友希那は猫が好きだもんね」
「……普通よ」
(友希那、相変わらずわかりやすいな〜☆
猫が好きならそういえばいいのに…
でも、そういう素直じゃない所も可愛いしなぁ♪)
「?さっきから何をニヤニヤしてるの?」
「ううん、なんでもないよ〜☆」
「?変なリサ」
そして陽菜を起こさないように壁に、もたれかかり座った。
「あっ、昨日ヒナからメールで陽菜の家教えてもらったんだけど、友希那の所にも届いた?」
「ええ、届いたわよ。
…きっと記憶が戻った時に如月は驚くでしょうね」
少し笑みを浮かべて友希那はそう言った。
「あはは☆
なんか言い方が変かも知れないけど、陽菜の事をちょっと知れて良かったなぁ…」
「?どうして?」
「だって陽菜が昔の事話したのって、バンド以外なかったじゃん?
だから、こういう事でも近くに感じる気がしてさ」
「そういうことね。
でも、如月はもしかしたら遠くにいるのではなく、案外私達のすぐ側にいるかも知れないわよ」
「えっ?」
「いつも練習の合間に休憩を入れている時、如月はリサ達の楽器のメンテをしていたでしょう?」
「あっ…!」
そう言われて、陽菜がいつも休憩時間に楽器を貸してくれ、と言っていた事を思い出していると
「それに、如月も紗夜に怒られてる時があったでしょう?」
「あはは☆
…確かに、陽菜って身近にいるのかもね♪」
「ええ」
(…いつも楽器のメンテを自分からやってくれてるとはいえ、任せてたから、アタシにはそれが『当たり前』になっちゃってたんだ…)
それに気づかせてくれた幼馴染を見ているとある事を思い出した。
「…そういえばさ。
陽菜はアタシ達をFUTURE WORLD FES,で優勝させて笑顔にする。
って言ってたけど、フェスって優勝形式じゃないよね?」
「ええ。
でも、フェスでの『優勝』という意味は"史上最高の成果を出す"という意味よ。
如月はフェスに出た事があるから、ついそう言ってしまったのね」
「そうなんだ。
でも、アタシ達っていつも笑ってるのに、なんで『笑顔にする』って言ったんだろう?」
「いつも、では無いけれど。
如月が考える事は大体わかるけど、それはわからないわね」
「それに、陽菜はどうしてそこまでしてしてくれるんだろ。
アタシ達が優勝しても、陽菜が得する事なんてないのに…」
「それは、如月の記憶が戻った時に聞きましょう」
「…うんっ♪そうだね☆
あ、でも、今の陽菜ってすごい正直な子になってるんでしょ?」
「白鷺さんがそう言ってたわ。
なんでも、今までの記憶が無い分、心が綺麗になっているらしいわよ」
「へぇ〜♪また色々聞こっと☆」
「楽しそうね」
すると
「……ん……あれ…?
2人とも……どうしたんですか…?」
寝ぼけているのか、目がちゃんと開いてない。
「あはは☆もー陽菜ってば。
こんな所で寝てたら風邪引いちゃうよっ♪」
「早く教室に戻るわよ」
「えっ…と、はい」
そして、そのまま教室に戻った。
リサ side out
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まりな side
「あ、まりな、ちょっとだけ来てくれるかい?」
ポスターの入ったダンボールを運んでいると後ろからオーナーの声がした。
「は、はい!
今行きます!」
近くの机にダンボールを置いて、オーナーの所へ行くと
「4日後のライブイベントだけど…」
「?」
「SPACEのライブハウスでやる事になったから、そこんとこはよろしく」
「わか…ええ!?」
「まぁ元気な声。
向こうのオーナー、私の幼馴染だからね。
とりあえず、共同イベントって事になったから、参加者にも伝えておいてくれ」
(伝えるなら、早いほうがいいよね
てことは…)
「陽菜くんに言っておかないと…」
独り言のつもりだっだが、オーナーはそれを聞いて
「はるな?
…もしかして、如月陽菜の事かい?」
「!オーナー、陽菜くんの事ご存知なんですか?」
「へぇ…アイツが来るとなると、向こうのオーナーとは仲良くやってくれそうだ」
(あっ…このにやけ顔は何か企んでそうな顔だ…)
「陽菜くんとは知り合いなんですか?」
「まぁね。
アイツは、あの第3回FUTURE WORLD FES,に出たんだよ」
「フェスの…第3回……。
って、ええ!?
え…待ってください……それじゃあ…陽菜くんって…7年前の……」
「ああ。
アイツに影響されて、バンドを始めた者もいる。
その中には、アイツと同じようにFUTURE WORLD FES,の優勝を目指している者もいるだろうね。
アイツはそんな事一欠片も興味ないだろうから、変わった事も知らないだろうけど…」
「!すごい…」
(身近にそんな凄い人がいたなんて…!)
「は、陽菜くんにサインって貰えるでしょうか…?」
少し図々しい感じをしながらも聞くと
「無理だね。
アイツ、サインは一度も書いた事が無いんだよ。
もし『如月陽菜のサイン』がこの世界に一つでもあったのなら、それを巡ってファン達での戦争が起こるぐらいさ」
「そ、そんな大袈裟な…!」
するとオーナーは真剣な表情をして
「大袈裟なんかじゃないよ。
アイツはあのフェス以降、一度も歌わなかった。
なんで歌わなくなったのか、ファンの誰も知らないけどね。
それに、如月陽菜以外の者達はファンによく関わっていたけど、如月陽菜の姿はライブでしか見られなかった。
だから、ファンと一度も会ったことが無いアイツのサインは、とても珍しいんだ」
「そうなんですね…。
…もしかしたら、陽菜くんは戦争になる事を避けて、サインを書かなかったのかも知れませんね」
そう言うとオーナーは何か思い出して呆れたように
「ああ…これは直接聞いたんだけどね…。
アイツがサインを書かない理由はね…」
「理由は…?」
「ただ単に、めんどくさいから、だそうだ」
「………えっ…?」
(めんどくさい……え?)
まりな side out
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「くしゅん…!!」
風邪かなぁ、なんて思いながら湊さんと帰っていると
「昼間、あんな所で寝てるからよ」
「眠たかったんです…」
「……」
「…どうしたんですか?」
「いえ…どうして私と帰りたい、だなんて言ったの?」
そう。
教室で湊さんに向かって確かにそう言ったのは覚えている。
なぜなら
「それは、湊さんといると何か思い出せそうだからです」
「…そう」
「…?」
「それで、何か思い出した事はあるの?」
「いえ、ぜんぜ」
「いえ?
別に今日はセッションもRoseliaの練習も無い。
だけど、私はそんな曖昧な考えで引っ張って来られたの?」
「…あの…怒ってますか?」
「別に怒ってないわよ」
(お、怒ってる……
でも、どこで怒らせたんだろ…)
「え、ええと……湊さん?」
「……」
「あの、怒らせたならすみません」
「……」
「こ、今度一つだけお願い聞きますから、どうか許してください…」
「…その言葉、信じていいのね?」
「は、はい!」
すると湊さんは少し微笑んでから
「そう。
なら、何を頼むか考えておくわ」
「あまりキツイのは無しにしてくださいね」
「1つだけ、聞く約束でしょう」
すると何か届いたようで湊さんは携帯を取り出して
「…4日後にあるライブイベント、別の場所でやるみたいよ」
「どこでやるんですか?」
「SPACEという所ね。
私達も一度グリグリと一緒にライブをした事があるわ」
「へぇ、凄いんですか?
そのグリグリ、という方達は」
「悪くない、良い音よ」
そう話し込んでいると家に着いた。
「そういえば、如月の家はここだったわね」
「湊さんも知ってるんですか…」
「もうみんなにあなたの家の場所、出回ってるわよ。
さすが日菜ね」
「氷川さん…」
「あなたの家。
あの学校の生徒がよく通る場所にあるから、朝みたいにリサ達以外が来る可能性もあるわね」
「えっ…」
「とりあえず頑張りなさい。
それとさっきの約束も、どこかにメモしておきなさい。
あなた、忘れっぽいから」
「はい。
それでは、さようなら」
「ええ。
さようなら」
そして湊さんは帰って行った。
家に入ってから携帯のメモ帳に約束を書いた。
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夜になり、する事も終わったので寝ようとすると
「?もしもし?」
「陽菜くん陽菜くん!」
「氷川さん?どうしたんですか?」
「あのねあのね!
おねーちゃんが明日の休みに一緒に出かけてくれるって♪」
「おめでとうございます」
「うんっ♪ありがと!
あっ、おねーちゃん戻ってくるから切るね♪」
ブツ
「えっ?それだけなんですか?」
通話が通じていないのに独り言を言った後、そのままベッドで寝た。
世界の社長様
Tuzura様
まいるど改二様 通行人K様 田中誠司様
護衛しかしない様 クソワロ太鼓様 シュガー8901様
寝眠様 怪盗N様 カナヘビ様
エロ本様 ダイキ・リハヴァイン提督様 十六夜ユウスケ様
ありがとうございます♪( ´▽`)
それと、投稿期間が長くなってしまい申し訳ありません。
オマケ
○餅さんの動画を最初の頃と今のを見比べてみると…
ああ…昔の温厚な○餅さんは一体どこに……
ってなりますね
└(՞ةڼ◔)」