退屈な日々を忘れたい俺がなぜバンドの手伝いをしているんだ...... 作:haru亜
ヾ(๑╹◡╹)ノ"
今年はガチャ、いいの当たるといいな(遠い目
待ち合わせ場所にて。
暇の潰し方を考えていると黒のリムジンがやってきた。
(あの紋章……弦巻家か……)
そう思うとちょうど手前で止まり、黒服の人に開けてもらって中に入った。
すると
「いらっしゃい陽菜!」
抱きついて、もてなしたのはこころだった。
「はぁ…」
(こればっかりはどうにもならんか…)
ため息を吐くと共に中を見ると
「ん?麻弥か」
「こんばんは。
今日はジブンもついて行く事になったんすよ!」
「そうか。
日菜もそうだけど、アイドルがこんな時間まで起きてて大丈夫か?」
そう言いながら、こころを剥がしてソファに座った。
「あたしは大丈夫!」
「ジブンも演劇部の小道具作りで、たまに夜更かししていますから」
「演劇部…?」
そんなのあったっけ?
と疑問に思い、麻弥に聞くと
「ええっ!?
演劇部知らないんすか!?」
たいそう驚いたみたいで
「知らん」
「ほ、ほら!アレですよ。
薫さんが所属してる部で、女の子が何人も部室の外で待ち伏せしてる。
見たことありませんか?」
「あー…」
(あの1階にある部室か…。
やたらめったら人が集まってると思ったら…)
「なるほど。
あの第1準備室のところにある」
「そうそう!それです!
最近じゃ、あんまり使ってないんです。
それでも、なぜか集まる人が多いみたいで…」
「謎だな…」
すると車が止まり、こころの別荘についたのかと思ったが、ドアが開いて誰か入ってきた。
そしてその誰かとは
「やっほー!みんな!
あっ!陽菜だぁ!」
「あら?あなたもいたのね」
香澄と千聖だった。
「日菜に誘われてな。
てか、2人が来るとは思わなかった」
「明日は仕事がオフなの。
だから、たまにはこういうのも悪くないと思っただけよ」
「明日学校だぞ」
「遅刻しなければいい話でしょう? 」
「……それもそうだな」
そう言って隣で驚いた様子で冷や汗を流す香澄を見ていると
「あなたこそ。
明日学校なのに、来てよかったの?」
そう言いながら千聖は1席分空けて、隣に座った。
「?なんで?」
「いつも授業中、大抵は寝てる。
って日菜ちゃんから聞いてるわよ」
「なん……だと……!?」
すると
「まぁまぁ、2人とも。
こっちに来て日菜さん達が作ったゲームでもしませんか?」
「「ゲーム?」」
「はい。
このボードゲーム、楽しいですよ」
そして麻弥の前にあるのは、人生ゲームだった。
すると
「わー!何それすっごく楽しそう!
私もやるー!」
香澄も入って行った事なので、とりあえず参戦した。
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数分後
別荘に着くまであと少しらしい。
そして人生ゲームは、というと
「ちょっと待て…」
「んー?
どうしたの?」
日菜が自分の駒を進めながら相づちをうった。
「この人生ゲームに罰ゲームという機能そのものが、失われてる件について」
『……』
すると千聖は手に持った紙を見て
「…確かに色々とおかしいと思うわ。
このお金も、本物…よね?」
「そうだろうな…」
こころは不思議そうな顔をして
「?ゲームにはお金を使うでしょう?」
「いや、ボードゲームに関して本物使うヤツはそうそういない。
てか、このゲームに付いてる偽札あったはずだろ」
そう言ってボードゲームの周りを見たが
「無い…」
(なんで無いんだ…)
なんて思っているとまたもや、こころは不思議そうな顔をして
「?偽のお金が無いなら、本物を使えばいいじゃない!」
「マリーアントワネット発言やめぃ」
「やったぁ!一番乗りー!」
気づいたら日菜がゴールしていた。
「なっ…」
と同時に車が停まった。
するとドアが開き、黒服の人が
「皆様、別荘に着きました」
と言うことなので、ゲーム中断して別荘へ移動。
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別荘
中に入って、2階にある部屋でゆっくり過ごしていた。
「はぁ……」
(静かな環境って、こういう事だろうなぁ…)
そう思ってから部屋に飾ってある時計を見ると、見る時間まで30分ほど時間があった。
「……暇だし、ちょい早めに見るか…」
そして少し着込んでから、外に出てみると夜空に見えたのは、満天の星空だった。
「ほぉ…」
(これはなかなか…)
見上げていると疲れる事に気付いたので、芝生に寝転んだ。
(学校の芝生といい勝負してる…)
寝心地バツグンの芝生であった。
とはいえ、寝ていては星が見えないので、しっかりと見ていた。
「なんか……宇宙にいるみたいだなぁ…」
そして少し目をつぶり
(風も、空気も、音もある。
なんというか…孤独感がある。
でも、この孤独感は嫌いじゃない)
「まぁ…安心出来る存在がいるから。
っていうのが、答えなんだろ…」
「黄昏るのは構わないけれど、あまり1人で出歩かない事ね」
「んぁ?なんだ、千聖か」
そう言うと千聖は座りながら
「なんだ、とは失礼ね。
たまたまベランダに出たら、寝転ぶあなたの寂しそうな姿が見えたから来てあげたの」
「はぁ、なるほど。
いつも通り、優しいのか優しくないのかわからんな…」
「至って普通の対応をしているの。
それより、こんな時間から見て風邪を引いても知らないわよ」
今の状態でそれを言うのか…。
なんて言いかけたが
「…まぁ、こうしてみればわかる。
なんか落ち着くぞ」
「?落ち着かなかったの?」
「いや、心が安らぐ、って意味だ。
ほれ、やってみな」
軽く勧めると千聖は何を疑っているのか、芝生をぱっぱと振り払ってから寝転んだ。
「……」
「……?」
やけに静かなので横目に千聖を見ると、夜空を見つめていた。
どこか、切なそうな表情で
(アイドルでも、そんな顔するんだなぁ…)
そう思ってから星空に目を戻すと
「…なんだか、私達の住む世界って、大きな箱に閉じ込められたみたいに小さく感じるわ…」
「…珍しいな。
千聖が非現実的な事を言うのは」
「…そうね。
今のは忘れて」
「忘れんよ。
どんな意味があるのか気になるからな」
「……もし、この世界が本当にそうだとしたら。
私の努力をした事、外の世界では、それ自体が小さく見えるのかしら。
って考えてただけよ」
「…人の努力なんて人それぞれだろ」
「えっ?」
「自分がどう努力したかなんて、それを決めるのはいつだって自分のモノサシだからな。
他人が決めるのは評価だけだ。
ほら、今だって気を遣った事に、俺は『努力』した」
唖然としていた千聖は、すぐさま明らかに呆れた表情に変えて
「それ、努力とは言い難いんじゃないかしら?
だって、気を遣うのにそれほど心身を労してないでしょう?」
「まぁな。
心身労して、気遣いなんてしてたら、身が持たん」
「そうね。
……なら、あなたは私の事をどう『評価』しているのかしら?」
「そうだなぁ…。
なぜか俺に冷たくて、その上、若干の腹黒さがある」
ちょっと言い切った感じで言ってみると
「…そういう事を言うのは、このお口?」
「ま、待て待て!
ちょいふざけた面もあったが待て!
人の話は最後まで聞け」
「…何かしら」
「…コレらはあるけど。
でも、それと同時に俺個人としては、千聖を高評価してる」
「高…評価?」
「ああ。
ベースだベース」
「?」
「かなり前にあったCiRCLEでのライブイベント。
あの時、千聖のベースの精度がかなり上がってた」
「あの時の…!」
「前に一度、事務所で見た時の千聖の演奏とは思えなかったくらい」
「…まさか…あなた、その時の音を覚えていたの?」
「当たり前だ。
せっかく他のバンドの練習に来たんだからな。
…まぁ結局、何が言いたいのかと言うと…」
「?」
「千聖は現実を受け入れて人一倍努力した。
それは誰にでも出来ることじゃない。
たとえ、外の世界があったとしても、な。
俺はちゃんと見てたから」
とりあえず、言いたい事を言ったのだが、隣から返事がない。
「?千聖?」
隣を見ると、千聖は背中を向けていた。
少し気になり起き上がってから
「?どうした?
寒くなったなら、部屋に戻った方が」
「そんな訳ないじゃない。
こっちを見ないで…」
「?意味が」
すると
「はーるーなーくーん!!」
「げっ…」
「げっとぉ!」
日菜が飛びついてきた。
しかし、第一勢力の俺は座っていた。
なので、第二勢力に抵抗できずに倒された。
「あはは!」
「あはは、じゃねぇ。
てか、時間じゃないのになんで来たんだ?」
「んー…星が見たくなったから?」
「俺に聞かれてもな…。
他のみんなは?」
「みんななら、もうすぐ来ると思うよっ。
それで、千聖ちゃんとなんの話してたの?」
「いや別に…」
すると千聖が起き上がり、助けを求めようとすると
「たった今、その人が口説こうとしてきたの」
「「なっ!?」」
まさかの第三勢力、現る。
そして
「どーいう事陽菜くん!!?」
ガクガクと襟を掴んで揺らす日菜。
「ゆ、揺らすな…。
てか、どーしたもこーしたも、口説こうとしてねぇ!」
「あら?
『俺はお前を見ていた発言』したのは、どこの誰かしら?」
「ん?」
千聖が言った言葉を自分の脳内で検索すると
『俺はちゃんと見てたから』
という言葉が引っかかった。
「えっ…ん、んん!?
あれ!?そういう感じで捉えちゃったの!?」
「言ったの陽菜くん!?」
「いや…酷似した事は言った気がする…。
それでも、アブッ!?」
「言ったんだ言ったんだ!!」
「だからっ……首をっ……揺らすなっ……って」
ガクガクと揺らされていると
「やったあ!私いっちばーん!」
「私も1番よ香澄!」
香澄とこころ到着。
そしてその後ろにも
「み、みなさん待ってくださーい!」
麻弥の声が遠くから聞こえる。
するとこころが
「あら?
日菜はどうして陽菜の襟元を掴んでいるの?」
「陽菜くんが千聖ちゃんを口説こうとしたの!」
「してねぇって!」
そう言ったのだが
「?陽菜は千聖の事が好きなの?」
「おい待て…もう一度言うが、口説こうとした覚えはない!」
「千聖の事はどう思ってるの?」
「ごく普通。
あ、でも、ちょい腹黒な所が」
ぐにゃっ
「痛いです踏まないでください千聖さん…」
「あら、ごめんなさい。
大きな石があると思って」
「と言いつつ、頭踏むのは…。
って、え何!?大きな石があったら踏んじゃ」
ぐにゃっ
「すみません…」
すると千聖は笑みを含めて
「ふふ。
わかればいいのよ、わかれば」
「千聖ちゃんらしいやっ♪」
「ああ…。
まるでハートの女お」
「まだ何か?」
「う、ううん、いえ、まったく無いです」
なんて事をしていると麻弥が来たので、とりあえず星を見た。
途中、香澄がギターで演奏し始めたり、こころが即興で歌ったり、とあった。
それでも、それなりに楽しい夜だった。
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麻弥 side
帰る時間が来てしまったので、帰る支度をしていると扉をノックされた。
「はい、今出ます!」
そして扉を開けるとそこにいたのは
「あれ?千聖さん。
どうかしましたか?」
そう尋ねると、少し気難しそうにして
「麻弥ちゃん。
悪いのだけど、ちょっと手伝って欲しいの」
「?わかりました」
そして千聖さんの部屋まで付いて行き、中に入ると
「麻弥ちゃん、アレをどうにかして欲しいの」
「アレ?」
千聖さんの指す先には、窓があり、その下には
「あっ、虫…ですか」
「えぇ…。
どうにか出来るかしら?」
(そういえば、千聖さんって、すごく虫が苦手なんでしたっけ…)
「はい、わかりました!」
引き受けてから、少しだけ時間はかかったけど、窓を開けて虫を逃した。
「ふぅ…これで大丈夫ですよ千聖さん」
「ありがとう麻弥ちゃん」
安心した様子の千聖さんを見て少し気づいた事があった。
「?この部屋って陽菜さんの隣ですよね?」
「え、ええ…そうね」
「どうして陽菜さんに頼まなかったんですか?」
「そ、それだけは絶対にイヤよ!
絶対からかってくるに決まってるでしょう…」
「えぇ…陽菜さんに限ってそんな事は…」
無い、とは言い切れなかった。
(ごめんなさい陽菜さん…。
むしろ一瞬、あるかも、って思っちゃいました…)
そう思ってると千聖さんが
「?どうかしたの麻弥ちゃん?」
「いえ、なんでもありません。
それより、早く荷物持っていきましょう」
「ええ、そうね」
(あれ…?気のせい…ですかね)
どことなく千聖さんが吹っ切れた様子だった。
アニメが放送されて、作者はとても満足です!
急な話
今後の予定としては、RAISE A SUILENも入れると思います。
実はRASが発表されてから、入れようと考えていました。
なんだか、作者の周りにも
『RAS、後から出てきたけど、好き』
や
『RASはあまり気に入らない』
など
賛否両論もありますが、作者は気にしません d( ̄  ̄)
RASを入れるのは、大分後になるとは思いますがね!
そして投稿遅くなり、すみませんでした。
m(_ _)m
では!