【SAO+PSO2】ソードアートオンライン【パラレルダイヴファンタジア】 作:ポメラニマン
「でもね、そう簡単に信じるわけにはいかないの。貴方たちが犯人って可能性もまだ捨てきれない。だから、私は貴方たちを監視させて貰う事にする。貴方たちが不審な動きを見せなければ、私からプレイヤーに情報を漏らすことはしないって約束する」
伝えるか迷っていたのか、秋雨は自身の最大の妥協ラインを隠す様にお願いをするが、引っかかる物言いにクラリスクレイスは食い下がった。
「プレイヤーだけじゃ困るな」
それでは困ると、秋雨も食い下がるが両者ここはどうしても譲る事は出来ない。
「あのさ、仕事で来てるってことは外で事件起きた時に何とか出来るだけの力はあんの?」
「………どうかな」
「それだけの力があるなら、寧ろ今のこの状況を説明して貰えると助かる。外の事は俺たちじゃどうしようも出来ない。ただ、下手すりゃ反感くらって怒られると俺は思う。だから、その上司に会わせてくれねーかな?」
「それは無理よ。報告は私からする」
「って事は、何かの重役とかー。国のお偉いさんだったりする?そしたら、ログアウトしたら今日の事全部報告しといて貰えると助かる。そんで、事件は明日起こる可能性が高いって事も念入りに伝えといて欲しい」
「確証はあるの?」
「いや、無い。ただ、あんたらもイベントが怪しいと見て来てんだろ?俺らに犯人が乗ってくれりゃ、明日イベントは開催されるだろーな。そうなりゃ、もうどうしたって明日は厳重注意する以外ねーだろ」
どの道、菊岡に報告する事は確定事項である。
しかし、ログアウトする間の彼らの行動を見逃す訳にもいかない。
「わかった、伝えさせて貰うことにする。でも、私は貴方たちから目を離す訳にもいかないから、一緒に行動させて貰うことにする」
「ああ、俺らもお前から目を離す訳にはいかねーし」
お互いは妥協点に落ち着いたらしく、その後取るべき行動を模索し始める。
「一度戻っても良いのだが、外とやらの世界を救える力があるのならば、後は釣り上げると同時に私達は戻り、貴様らは外とやらに戻り対処する。しかし、それ程の力があればの話だがな」
「上司にどうにか出来ない事なら、どの道他の誰にもどうすることは出来ない」
戻ってシャオに報告すべきか。
しかし、結局やるべき事は変わらず自分達はいつでも即座に帰ることが出来る。
見た所、この世界には何の脅威も感じない。
戦闘能力だけで考えれば、船ごと全員吹き飛ばす事も可能だろう。
ただ、自分達の命は恐らく一つしかない。
「明日、ヒー坊と〈you〉には真っ先に戦って貰う。それ以外に私達は参加しない。娘は外に情報を与え、外とココから監視。ニャウはヒー坊達の側にいろ。異常が見られなければ、すぐ様撤退する。釣り上げても即撤退だ」
ヒートは自分に向けられる視線に気がついていた。
しかし、闘争心や活気とは違う意味合いを含んだそれを直視する事は出来ず居留守をした。
「ニャウ、ピンポイントにこの場所へ戻る事は可能か?」
「当然ニャウ」
「であれば、私達は一度報告に戻る。娘はその光景をしっかりと見ておれ。直ぐに戻る」
「ログイン後のスタート地点がこの部屋じゃないこと考えっと、俺はここで待機しとく」
「私、それだと困るんだけど。報告とかしたいし」
「それじゃ、開催場所の報告は俺がしとく。集合時間に拾うから、遅刻すんなよ」
「出来れば帰還後の皆の情報もまとめたいところだな。今日中には戻ってきて欲しい」
各自は解散後、各々成せる事を行動しそれを持ち帰った。
情報整理と作戦会議、時折談笑する声は一日中鳴り止まず、「you」のマイルームに灯った明かりは消える事なくやんわりと暖かく輝き続けた。
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