【SAO+PSO2】ソードアートオンライン【パラレルダイヴファンタジア】 作:ポメラニマン
衝突は音を喰らい暴風を吐き出した。
瞬間的に襲い来る風の暴力を乗り切ると、はち切れんばかりの満腹は溜め込んだ音を盛大に吐き出し爆発音に飲まれる。
根性でやり過ごし見上げると、拮抗して押し合う異なる色の火球が二つ。
やや押され気味の暖色を雄叫びは必死に堪え押し返す。
ーーーまだ、足りないのか
徐々に暖色を飲み込む黒は、僅かな侵食を確認すると八重歯を剥き出し笑い狂う。
「やべぇ、押されてる!俺らも何か出来れば…」
考える時間など無い。
日没は刻一刻と迫っている。
見上げる一同は攻撃を続けるが、無駄な足掻きと知らしめる様に着弾を前に粉と化す。
「貴様ら、全員ヒートの後ろに集まれ!テクニック(魔法)が使える者は私の元へ集まれ!」
クラリスクレイスの号令は勝算を匂わせ皆に喝を入れる。
直ぐ様大移動をし終わる頃、火球は半分を飲み込まれようとしていた。
「今から私らでお前らを吹き飛ばす!着弾次第ヒートの背を押し出せ!着地次第再びそれを繰り返す!」
やれる事があるならばと、一同は雄叫びを上げるが一番槍を誰がやるかと視線は四方八方を彷徨くばかり。
「時間がねぇ!飛ばしてくれ!」
小さな鉄腕は両刃で背を覆い隠すと、上空の太陽を見つめ踏ん張り開始を促す。
「死ぬ気でぶつかれぇぇぇぇ」
両刃を激しい爆風が押し上げると、人間ロケットは凄まじい勢いでヒート目掛けて滑空する。
瞬く間に着弾点へと辿り着くと、鉄腕はヒートにしがみつき声を上げる。
「ここ目掛けて飛べぇぇぇぇ」
衝撃の緩衝材をかって出た小さな背中に、一同は奮い立ち次々に爆風に乗り飛び立つ。
「押せぇぇぇぇ!!!」
押しては落下しを繰り返すプレイヤーの弾丸は、徐々に太陽を押し込み狂気を震え上がらせる。
緩衝材の背中は徐々に剥き出し、生命線である体力も徐々にその値を下げ悲鳴を上げる。
鉄腕は焦りを晴らす様に、雄叫びを上げて全てを鼓舞する。
せめぎ合いの中、衝撃に耐え兼ねた黒炎は接する面からパラパラと音を立て剥がれ落ちて行く。
その光景に目を剝き出す狂人を、爆風は感じたことの無い不思議な空間に飛ばしていた。
ーーーあ、私死ぬんだ……
「押し切れぇぇぇぇ!!!」
限界を迎えた黒炎は、甲高い破裂音を吐き出し盛大に砕け散ると、勢いを殺されていた火球は解放され迫り来る。
ーーーなにこれ…こわい?こわい……怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い!!!
狂気により眠っていた感情は、死ぬ間際という荒治療によって留まることを知らず溢れ出す。
ーーー怖いよ、お母さん
ーーーお母さん……って誰だっけ
ーーーあれ?私って、誰だっけ
太陽が標的を撃ち抜こうとした瞬間、ヒートは見た。
混乱し、助けを求める声を
無表情の頬を伝う涙を
目の前の狂人は、もう人間じゃないか
「馬鹿野朗がぁぁぁぁぁ」
主の雄叫びに応える創世の獅子は太陽を破裂させ、光熱を盛大に撒き散らし世界に光が蘇る。
明るく照らされる世界を感じると、背を押していた者達は役目を果たしたと尻餅をつく様に崩れ落ちる。
見上げた空では、赤髪の獅子と元狂人は捨て身でぶつかり、揃って落下しているところだった。
戦いはまだ終わっていないと、気を張る俺たちを余所にヒートはゆっくりと歩みを進めた。
狂人はその狂気を失い、無気力にヘタレ混んでシクシクと泣いていた。
辿り着いたヒートを見上げ、「どうして?」と尋ねる質問の回答を聞くと、俺たちは戦いが終わった事を実感し、溜まっていた恐怖心を盛大に吐き出す様に勝ち鬨を上げた。
「どうして…殺さなかったの」
「俺の目指す太陽は、一つ足りとも取りこぼしはしなかった!」
差し伸べられた手を取ると少女は泣きじゃくり、泣く位ならするなよなと「六」は下手くそに照れを隠した。
前回のワンピースに続き、死ぬ気の弾丸と言えばリボーン。
学校で絵描いてる子とかいたな、懐かしい。
何か久々に観たくなってきた。
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