【SAO+PSO2】ソードアートオンライン【パラレルダイヴファンタジア】   作:ポメラニマン

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第4章「ここであって、ここではない」

 

 

〈SAOイベント〉の告知映像により盛り上がりを見せているVRMMORPG、〈ファンタシースターオンラインパラレル略称PSOP〉

このイベントは、〈PSOP〉をプレイしない人々からも密かに注目される程のものであった。

しかし、その認知度は知らぬ間にその次元さえも飛び越えていた。

ここは、先程の場所とよく似た並行世界。

〈プレイヤーが存在しないこと〉が選択された〈PSOP〉の世界であった。

 

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360℃をぐるっと一周文字で埋め尽くした立体的な液晶大画面を、新しい文字の集合体が目まぐるしく走り抜ける。その真下には複数の立体モニターが展開されており、同じ様に秒速で「展開されては閉じ」を繰り返す。

〈アークスシップ〉の一画、艦橋のコントロールルームでは、ありとあらゆる情報達が大運動会を開いていた。

 

今ここでは「演算」が行われている。

 

数字で、ある集合の要素間に一定の法則を適用して、他の要素を作りだす操作を指している。

「観測した現在の状態に基づいた演算によって起こり得る未来を知る」

宇宙全体を観測する程の力は「彼」にはないものの、〈アークスシップ〉はこの演算能力によって維持している。

「彼」の死は、〈アークスシップ〉全機能停止をも意味しており、〈オラクル〉にとって「彼」は心臓だった。

 

青が知的な、今風のセミロングの前髪を指でチョンと視界から払いのけると、「彼」は「演算」を終えたのか、ふぅと一息つき座っている椅子の背もたれに全体重を投げ出した。

その容姿や仕草から、人間のそれを連想させるが「彼」は人ではない。かといって、感情のない演算機というわけでもない。素人が一口に「彼」、「シャオ」のことを理解できるはずもなく、その殆どが「感情を宿したオーバーテクノロジー」という見解に落ち着いている。

 

「これは、困ったな…」

 

背もたれにのし掛かり、今も記録を続ける情報の奔流を見上げ小さく弱音を吐いた。

これは、一般人が気まぐれに弱音を吐く程度の事では比べるのもおこがましい。

 

〈オラクル〉における心臓、「シャオ」のこの弱音は、この世界に危機が迫っていることを予言していた。

 

虚空を片手でサッと撫でると、電子色のコンソールが可視化され、シャオは通信司令部へと回線を繋げる。

 

「あっシャオだけど、うん…緊急の召集をお願いしたいんだ」

 

〈アークスシップ〉の心臓ともいえる重要な存在であるが、その態度や口調思考に奢りはなかった。

人でなくてもその言葉にはしっかりと感情がこもっており、その中性的な美声は「親しみやすさ」や「安心感」を感じさるものであった。

そんな「彼」だからこそ、〈オラクル〉に住まう人々は安心して今日を過ごせるのだ。

 

神妙な声色への変化は、事の重大さを表現するためにそれ以外を必要としない。

オペレーターもそれを察すると姿勢を正し、身構えた。

 

 

「〈六芒均衡〉メンバー全員を、すぐここに呼んで欲しい」

 

 




祝、設定が固まってきました!
かなり長くなりそうです!

読んでいただいて、感謝です!!!
また来ていただけると、とても励みになります!

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