休日はいつも昼まで寝ている。今日もそんな日の一つだ。
スマホで時間を確認すると12時過ぎ。もうちょっと寝よう。
「せんぱ~い。モカちゃんが起こしに来ましたよ~」
「ん、え?」
ん、ちょっと待って何でいるの?
目を閉じて二度寝使用とした瞬間、意外な人物に睡眠を邪魔される。
「モカってうちの住所知ってたっけ?」
「蘭に教えてもらいました~、後から蘭も来るそうです~」
「ええ・・・」
それにしても我が家のセキュリティ緩くないか?それに後から蘭も来るとなるともう寝れなさそうだ・・・。
「モカ、来てくれて悪いけど、俺は寝るよ。おやすみ」
「あ、待ってくださいよ~」
逃げるように布団を顔までかける。
が、それを阻止しようとしたモカが布団の上に乗っかってきた。
「ちょ、モカ。苦しい・・・」
「離しませんよ~」
「そもそも何の用事でうちに来たんだよ」
「なんか唐突に会いたくなったんですよ~。先輩成分が不足してたので、補充しに来ました~」
休日に会いに来たって、そんな彼女みたいな・・・。
「そっか。ならもう十分補充できただろ、避けてくれ」
「まだ全然ですよ~、先輩も顔を隠さないで見せてください~」
「眠いんだよ・・・」
顔の半分だけ布団から出すと、目の前にモカの顔が。目が合った途端に顔を近づけてくる。
「せんぱ~い」
「暑い・・・」
布団の上からモカにぎゅっと密着され、身動きが取れないけど嫌ではない。
「むむ、まだ足りないです」
「時間かかるな」
「違います、容量が多いんですよ~。そうですね、モカちゃんも一緒に布団の中に入ったら足りるかもです~」
「ごめん、それは無理だっ!」
今度ことはと布団を掴むが、モカに手首を掴まれて動かせない。モカってこんなに力強いのか!?
「ふっふっふ、そうはいきませんよ。てりゃー!」
掴んでいた手首を離した瞬間、モカは素早く移動して布団の横から侵入してきた。
「なにっ!?」
「横がガラ空きですよ~」
「わ、入ってくるなっ」
「お断りします~、えいっ」
布団の中でモカと体を密着させる。モカが入ってきたせいで凄い温いし、胸とか当たってる・・・。
「あ~、先輩いい匂いです。これならたっぷり充電できます~」
もしこのタイミングで蘭が来たら俺はどうなるだろうか、凄い怒られるかもしれない。でも蘭とモカも幼馴染らしいしそこをうまく取り持ってくれれば怒られずに済むかも・・・・・。
なんで怒られる前提なんだ、その前に未然に防がないと!
「なんか眠くなってきました~、このまま寝ちゃいそうです~」
「ちょ、それは不味いって。蘭が来たら・・・!」
「その時は蘭も誘えばいいんですよ~、3人で寝ればもっと気持ち良いですよ~?」
「えっ、それは・・・」
「いつもなら直ぐに断るのに、先輩ためらってますね~?」
だって、蘭とモカと一緒に寝る(健全な意味で)ことができるなんて、俺得!・・・じゃなくて嬉しすぎる。
考えている間にもモカの体温が加わって温かくなり、なんだか眠くなってきた。
「やば、眠い・・・」
「先輩寝そうですね~、一緒に寝ちゃいましょう~」
「・・・・・」
返事をするのも億劫になっきて、瞼を閉じようとしては開けるのを繰り返していたがそれもこの眠さの前では無意味と思い、ゆっくりと目を閉じて再度開けるのを諦めた。
もし蘭が来たら・・・。まあ、その時はその時ってことで、なるようになるだろう。
モカの頭に手を置いて、彼女を抱き枕にするようにしながら眠りについた。