彼は週1で精神解体やってます。大体週末にやってるので週明けは気分スッキリ・・・どうでもいいですが。
では、本編をどうぞ。
「・・・雁夜。精神解体の呪文を教えてやろうか?」
「ああ、あの一回自我バラバラにしてストレス除去して再構築ってアレか・・・いやいい。呪文は知ってるしやっぱり好きじゃねえんだあれ」
そうか。と頷いて切嗣は雁夜を見る。
「お疲れ様」
お~うと返す雁夜の体勢はというと、倒れ込むようにベッドに突っ伏していると言う形。
<一夏ぁ!>
「篠ノ之だ」
「箒かあ・・・そりゃキレるわ」
<な、な、何で俺が!?ていうか前にもこんな事があった気がおわあ!>
<女子を連れ込み、あろうことか破廉恥極まりない行為をしおって・・・恥を知れ!>
「うわヒド。一夏今羞恥心で一杯だぞ」
雁夜が漏らすと同時に金属同士がぶつかる音がする。どうやら楯無が何かで箒の刀を受け止めた音らしい。
片がついたんだろうと思った雁夜は壁を強くノックすると
「こっち丸聞こえ」
と叫んだのだった。
「あ、ところで切嗣、おまえ呼びたい人とかいる?」
「いや、いないが・・・おまえはいるのか?」
ああ。と頷いた雁夜が思い浮かべるのは二人の人物。
「妹弟子とそのお兄さん。こないだ鈴と仲良くなってたから呼んであげたいと思ってさ」
「でも招待は一人につき一人。だから僕の招待券を使わせて欲しいというわけだ」
「ダメか?」
いや。と切嗣は頭を振って否定する。
「いいよ。僕もちょっと妹弟子ってどんな子か気になってたから」
「あんがとよ」
・・・・・
それからしばらくがすぎた。
「ありゃ?いっちーが死体になってるじゃん。ぎゃはは。食べていい?」
「・・・いいわけねえだろ出夢」
髪と腕が異様に長いのが特徴のお隣さん、1024号室在住の3組クラス代表匂宮出夢のあまりにもあんまりな台詞に一夏は力なく返す。
「一夏、お疲れ様」
「おー・・・シャルか・・・」
「お茶飲む?ご飯食べられないなら、せめてそれだけでも」
「おう・・・サンキュ・・・」
衰弱死しそうな一夏の様子に切嗣が苦笑を一つ漏らす。
「ハハ・・・それで一夏、今日はいつもみたいに朝から大騒ぎなんて事なかったけど、会長はどうしたんだ?」
シャルロットが持ってきてくれたお茶を一口すすって答える一夏に曰く生徒会の仕事らしい。
「そーそー。書類がちょお溜まってるんだよね~」
「む、本音か」
ラウラが底にいた眠そうな顔を認識すると一夏は一言
「おう生徒会書記、会長を手伝うべきじゃないか?」
と訊いてみる。
「私はね~、いると仕事が増えるからね~。邪魔にならないようにしてるのだよね~」
「生徒会ってそれでいいの?」
呟く声は鈴の物。
ちなみにそののほほんさんが持っているのはお茶漬け。鮭の切り身がでんっ。とのっている。自己主張が強くて美味そうだと思いながら雁夜は味噌汁をすすった。
「えへへ、お茶漬けは番茶派?緑茶派?思い切って紅茶派?私はウーロン茶派~」
「いや誰も訊いてないし」
幸せそうにどんぶりの中身をかき混ぜるのほほんさんにツッコむ雁夜。ちなみに雁夜はお茶漬けのりに入ってる緑のアレ派。
「なんとこれに~」
「これに?」
一夏が丁寧にノッてやるとのほほんさんはさらなる混沌を具現するアイテムを取り出す。
「卵を入れます」
「「間延びしてない!?」」
雁夜&鈴のダブルツッコミ。それと同時に本当に卵を割り入れる。
「ぐりぐりぐ~り~」
のほほんさんが幸せそうにかき混ぜるねばねばした若干黄色っぽくて、でも茶色とオレンジがあって、そんなカオスなどんぶりから、心なしか「食いでがありそうだ」という十位な声が聞こえた気がするが多分気のせいだと思う。
「食べまーす。じゅるじゅるじゅる・・・」
「わあ!音立てずに食べろよ!」
「えー。むりっぽ~。ずぞぞっていくのが通なんだよ~」
「いやそりゃ蕎麦だ」
「じゃあ努力します~。ちゅるちゅるちゅる・・・」
一夏の顔が心なしか青くなっている気がする。
「あれ?いっちーお疲れ?」
「ああ・・・なんかカオス丼を見てたら余計疲れた。部屋帰るわ」
後ろからの総勢5人分の合掌を受けて部屋に戻った一夏がドアを開けると
「お帰りなさい。ご飯にします?お風呂にします?それともわ・た・し?」
ドアを開けて2秒で裸エプロン先輩。
「っだあああああああああああああああああああ!」
断末魔をあげて膝から倒れ込む一夏なのだった。
・・・・・
「ってことで一夏が死体だからオレがかわりに現場監督をすることになったわけだが」
と、ここでいったん言葉を切って教室中を見回す雁夜。
日付は学園祭前日。
「飾り付け班!」
「準備完了!」
教室はいつものわりに無機質な雰囲気から一転した華やかなムード。壁に掛かったダーツボードがちょっと自己主張している。
「シャルロット!」
「衣装、借りてきたよ!執事服も二種類あるよ!」
そう言って掲げた紙袋からはビニールに包まれた黒いジャケットが覗いている。
「ティーセット!」
「抜かりありませんわ!」
ティーセットは全てセシリアが用意した高級な物。茶葉からカップ、ソーサーに至るまで高校生の所持金で買える代物ではない。
「食材班!」
「いつでも開店できます!」
よおし!と雁夜が快哉を放つと教室から一斉に歓声が上がる。
「ちっと待ってな・・・よっ・・・こら・・・しょっ。と」
いったん教室から出た雁夜が次に持ってきたのは箱一杯の缶ジュース。
「いいか!一人一本だからな!後全部同じオレンジジュースな!」
いいながら切嗣を駆り出して二人でジュースを配る。このさい切嗣に手渡されてラウラがはにかんでいたことはいうまでもない。曰くちょっとだけ手が触れあったとか。
やがて全員に配り終わると雁夜は一夏を引き摺って教室の中央に立った。
「みんなよく頑張った!どこぞの生徒会長に振り回されて
教室からわき上がる拍手。生徒だけではなく山田先生もだ。
「さて、みんなにジュースは行き渡ったな?先生達もボ○は行ってますか?」
「ああ」
「だいじょうぶですよ」
うんうんと頷いた雁夜。一夏に顔を寄せると
「ほら、乾杯の音頭!」
と一夏を促す。これまでかわりに引っ張ってきたが最後はやはりクラス代表にという考えだろう。
「あ・・・ああ・・・まあなんとか頑張ってみる・・・」
ふらつきながらもどうにかこうにか立ち上がった一夏が頑張って声を張る。
「じゃあみんな!一年一組、ご奉仕喫茶の完成を祝って、乾杯!」
かんぱーい!
というわけで人食い出夢にゲストで来ていただきました。ちなみに食べていい?はガチな方です。・・・書いてて背筋が凍った・・・。
初心者狩りされて台パンする夢を見る今日この頃ですが、風邪をひかないように気をつけたいと思います。
では、次回act19 執事と護衛とメイドさんでお会いしましょう。
ちゃおちゃおー。