・・・としか書きようがない・・・話題もない・・・ただ、苦手ながらも頑張ってちょっとしたいちゃついてるシーンを作ってみました。
「いらっしゃいませ、お嬢様。案内させて頂きますので、どうぞこちらへ」
学園祭当日。ご奉仕喫茶は予想を超えに超えた大盛況である。
「箒は3番テーブルにオレンジジュース、切嗣は2番、一夏は1番でゲームの要望だからそっちへまわってくれ」
矢継ぎ早に指示を出しながら自身もコーヒーを運ぶ雁夜。
と、そこにクラスのしっかり者こと鷹月さんからオーダーが入る。
「間桐君、4番でご褒美セット」
「あんまり気がすすまねえが、ま、しゃあないか」
空のトレーをもって厨房テーブルへ。出されたアイスティーと冷やしたポッキーを乗せたトレーをかわりに持って4番へ。
「お待たせいたしました。執事にご褒美セットでございます」
ちょっと見覚えのあるチャイナドレスの女子に声をかける。鈴かな?と思っていたらやっぱり鈴だった。
「あ、雁夜・・・」
「失礼します」
「へ?」
鈴と差し向かいで腰掛ける雁夜。何で座るのか訊かれた雁夜は丁寧な言葉遣いで答える。
「ご説明させて頂きます」
「お、おー。よきにはからえばいいわよ?」
「……なあ、普通に喋っていいか?」
「ん。いいわよ?」
おお。と少しだけ声を漏らして雁夜は続ける。
「コイツは、アレだ。執事にポッキーを食わせるセットだ」
「・・・金取ってお菓子食べさせるって・・・これ、誰が許可したのよ?」
「しらん。メニュー班が勝手に通してた・・・」
へえ。と言いながら鈴は顔を赤くしながらポッキーを一本手に取る。
「じゃ、食べさせたげるから口開けなさい」
「おう」
「じゃ、あらためて。あーん」
「むぐ。むぐ、むぐ・・・んん。ありがと」
「な、なんてことないわよ・・・それより、食べさせてあげたんだからアタシにも食べさせてよ」
OK。といって雁夜もポッキーを一本手に取る。
「んじゃ、口開けな。あーん」
「あ、あーん・・・はむっ」
ぽりこりとポッキーを食べる姿が可愛くて、顔をちょっとだけ赤くする雁夜。
「シニョンとか赤いドレスとか似合ってるな」
「むぎゅぅ!?」
瞬時に雁夜より顔が赤くなる鈴。
「にっ、似合ってる?ほ、ホントに?」
「おう、可愛いぜ」
と、ポッキーを食べさせあいながら喋っているとそこに勢いよく滑り込んでくる影。
「はーい!新聞部でーす!話題の美形執事3人組を取材に来ましたー」
「あ、黛先輩・・・うわ。気付けば一夏のところに会長が」
「ほんとだ。たっちゃんだ。メイド服も似合うねー」
いいながら一夏と楯無を呼んでツーショットを撮りまくる黛先輩。
「じゃあ他の子とも撮るから。他の子達呼んできて?」
箒達を呼びに行く一夏を見送って黛先輩が二人に向き直る。
「じゃあ学内唯一の仲良しカップルのお二人!」
「「はい!?」」
呼称にびっくりして二人の体が跳ね上がる。
「折角だから間桐君は好きな女の子と撮ってあげるよ」
「あざっす。じゃあ鈴、折角言ってくれてるんだからいっしょに撮ろうぜ」
「う、うん」
二人並んでポージング。雁夜が鈴に指導しながら構えをとる。
「っと・・・腰がこうで、脚はこう・・・あ、親指で姿勢固めて?ああ、そうそう。で、手がこんな形で、腕の角度がこう・・・うしOK!」
綺麗に揃った二人左右対称の構えだった。
・・・・・
「しかしだな、切嗣。私は同年代の男子とツーショットなどしたことがないのだが、どうすればいい?」
「そうだな・・・じゃあ僕は執事兼ボディガードと言う役柄だから・・・これかな?」
そう言って切嗣は腰背部からモデルガンを一丁投げる。条件反射でそれをつかみ取って構えるラウラ。その銃が顔の横を通り抜けるように移動。お互いの背後に迫る何かを狙い撃つような立ち位置に来たタイミングで黛先輩がシャッターを切った。
「すごいねー、カッコイイの撮れたよ!」
「そうですか・・・後、出来れば個人的になんですけど、普通にツーショットのヤツも今度撮って下さいね」
「切嗣!?いきなり何を!?」
「ちょっと雁夜を見習ってアプローチしてみることにした」
・・・・・
それからしばらくして、切嗣を店番に雁夜と一夏は休憩に出ていた。
「ちょっといいですか?」
「はい?」
階段の踊り場で二人に声をかけられた。
「失礼、私はこういう者です」
そう言って名刺を差し出してきたのはスーツの女性。名刺には巻紙礼子とある。IS装備の開発企業の渉外担当だともある。
「『白式』も『円卓』も好き嫌い激しいですから。多分オレらの機体にアンタらの装備は合わないと思いますんで」
雁夜がにべもなく言い放ち、さっさと立ち去る。
「あ、すいません、俺も人を待たせてるので・・・失礼します!」
慌ててさっさと歩いて行く雁夜を追いかける一夏。
それを見送った巻紙が舌打ちを一つすると、階段を降りてくる一人の男が目に留まった。
「いやあ、この学校結構容姿のレベル高いですねえ、可愛い子いっぱいいますし、和磨君あたりひょっととしたら年齢的に惚れちゃうかも知れませんねえ」
そう言って巻紙に近付いてきた男の服装は黒のスーツ。被った帽子も同じく黒。緑の前髪を軽くはねのけた男は巻紙の横をすり抜けながらいさめるような口調で何か言葉を落とすと、そのまま階段を降りていった。
「ちっ。言われなくても分かってンだよ、狭間」
写真のところですが、後の3人と一夏は原作通りのやりとりをしています。
現在act.ex2 挿話、来客の喜劇を本編と同時進行で執筆中です。本編の方は大丈夫ですが、挿話の方は気長に待って下さると幸いです。
では次回、act20 緑の毒蛇でお会いしましょう。
ちゃおちゃおー。