何かこれくらいやりそうだと思いましたので・・・
では、本編をどうぞ。
「皆さん、先日の学園祭ではお疲れ様でした。それでは投票結果の発表に移りたいのですが、衛宮切嗣が射撃部を創設する旨を申し出、生徒会がこれを受理したことにより強制入部は織斑一夏のみとなります」
巧く切り抜けたな・・・と思いながら雁夜が一体どうなったのだろうと、野次馬根性全開で続きを待つ。
「一位は、生徒会主催の観客参加型劇、『シンデレラ』!よって織斑一夏を生徒会長権限で生徒会に強制参加させることとなりました!」
えええええ!?と言う声がホールを震わせた。
楯無会長に曰く・・・
「劇の参加条件は『生徒会に投票すること』よ。でも、私達は別に参加を強制したわけではないのだから、立派に民意と言えるわね」
(それもう色々シンデレラじゃない・・・)
雁夜の頬を嫌な汗が伝う。
有間兄妹から聞いたシンデレラはと言うと
1 シンデレラが強い
2 王子(一夏)の争奪戦。まるで聖杯を求める
3 王冠が電流仕掛け。外そうとすると王子が感電
4 シンデレラがいっぱい、
いっそ清々しいぐらいの原作ブレイク。シンデレラとは別物だと思えば結構面白い、王子様を巡っての争いが何だか修羅場みたいで初めのうちはアレもアリだと思う(志貴談)
何かみんなこわかった。おひめさまというよりよくにまみれたもうじゃだったよ・・・っていうか、ポニーテールの人刀もってたし、きんぱつのお姉ちゃんはたて持ってたし、ライフルとかとんできたし、もうホラーだったよ(都古談)
結論。もはや別物。
後で箒に聞いたところでは一夏の王冠を手に入れた者には一夏と同居する権利が与えられたらしかった。雁夜が楯無のあまりのフリーダム振りに頭を抱えたのもある意味当然のことだろう。おかげで原作にはない殺伐とした雰囲気の作品に仕上がったらしいが。
それはそれとしてブーイング対策も万全、安定の会長である。
「はい、落ち着いて。生徒会メンバーになった織斑一夏君は、適宜各部活動に派遣します。男子なので大会参加は無理ですが、マネージャーや庶務をやらせてあげてください。それらの申請書は生徒会に提出するようにお願いします」
雁夜の横で一夏のウゲッ!と言う声が聞こえた。
しかしこの方法、どうやら一夏以外には好評なようで
「ま、まあ、それなら・・・」
「し、仕方ないわね。納得してあげましょうか」
「ウチの部活動勝ち目なかったし、これはタナボタね!」
と言った声がちらほらと聞こえ、次にアピール合戦が始まる。
「じゃあまずはサッカー部に来て貰わないと!」
(うん、まあサッカーはわりに人気のスポーツだからなあ・・・)
「何言ってんのよ、ラクロス部の方が先なんだから!」
(オイ待て、誰がそう決めた?それ決めるの生徒会だろ?)
「料理部もいますよ~」
(自己主張薄いなオイ、料理も薄味なのか?ヘルシーで良さそうだ)
「はい!はいはい!茶道部ここです!」
(茶道部騒がしい茶道部!和の心どこ行った!?侘びも寂びもありゃしねえ!)
「剣道部は、まあ二番に来てくれればいいですよ?」
(何故に疑問系?)
「柔道部!寝技、あるよ!」
(オイイイイ!女子が寝技とか言うんじゃねえ!アンタの貞操観念大丈夫か!?)
以上、一夏の意志を無視した各部のアピールと雁夜の心の中での感想である。
「それでは、特に問題も無さそうなので、織斑一夏君は生徒会に所属、移行は私の指示に従って貰います」
「・・・ってちょっと!俺の意思は!?」
諦めろ。と雁夜は言う。
「もうお前の意思が介在しないから」
「グハッ・・・トドメささった・・・ガクッ」
・・・・・
「てめえ!どういう事だよ!」
「……」
とある高級マンションの最上階で巻紙と名乗った女性・・・オータムが少女に詰め寄っていた。
「なんとか言え!このガキが!」
「……」
少女を壁に叩き付け、続いてオータムが腰から引き抜いたナイフは、しかしその前にチェーンを引っ張って飛来するナイフに弾かれた。見ればそこには右手にナイフ、左手にゆで卵という取り合わせの狭間がいた。普段被っている帽子は今は壁に掛かっており、緑色の髪をさらりと流している。
「るせエよゴミが。今回失敗したのは明らかにてめえの落ち度だろ-が。
もふもふとゆで卵を貪りながら狭間は低い声音で言う。
「だから貴女はゴミなんですよ。良いですか?そもそも貴女はあの織斑一夏を嬲ることを楽しんでいましたね?その結果生徒会長・・・学園最強の操縦者とあの『衛宮切嗣』の二人が来ることを赦してしまった・・・馬鹿ですか?さっさと殺して、腕を落とすなり手首をもぐなりなんなりしてあのガントレットだけ持ってくりゃよかったんですよ」
もぎゅん。と、半分ほど残っていたゆで卵を丸呑みにする狭間はまさしく蛇のようで、これまで何ら表情に変化がなかった少女の顔にわずかな嫌悪の表情を浮かばせる。
「さて、エムさん、『サイレント・ゼフィルス』は奪って間もない機体だから整備に回しておくようにと、先程スコールさんが言ってましたよ」
「・・・わかった」
「ではまたの機会に」
軽く一礼してエムを見送る狭間。
「貴女にもスコールさんから伝言です。疲れただろうから髪を洗ってやると言ってましたよ?」
そう言って狭間自身も部屋から出て行く。
間桐雁夜という楽しそうな玩具を見つけた狭間は、喉の奥にこびりついたような笑いをこぼした。
さて、セシリアで帝様ネタに走りたいと思う今日この頃でございます。
ううむ・・・続きが難しい・・・あ、でも!『正義への贄』の二次移行の目処が立ちましたんで、報告を。頑張ってたどり着くぜ!
では次回、act22 暗躍でお会いしましょう。
ちゃおちゃおー。