IS/stay scape   作:昆布さん

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はいえ~、原作で言う6巻冒頭ですね。
最近目覚まし時計が蚊の鳴くような声になってしまっていつもJRに乗り遅れそうになります・・・ウチ、一時間に一本の連絡悪いところなのに・・・


キャノンボール・ファスト編
act22 暗躍


警報音が鳴り響く中を一振りのナイフが閃いた。

「ぎゃあっ・・・!」

「ぐわっ・・・」

血臭に塗れるいがらっぽいその場所を歩きながらスーツの男はひとりごちる。

「うんうん、エムさんも巧くやってるみたいですねえ。それじゃあこちらもお仕事しますか・・・おっと」

金属の壁に囲まれた通路。壁を蹴って大きく横に跳躍するとさっきまで狭間がいたところを銃弾が薙いでいく。

「ほう。さすがは米軍が誇る『存在しない基地』の常駐部隊、いやはや行動が速い」

感心したような声を上げるもその声には揶揄するような色が多分に含まれており、実際にその表情は細い眼を更に細めたニヤニヤ笑いのままだ。

そしてそれが通路の影から現れた男達の顔つきを険しくさせる。

「止まれ!さもなくば」

「遅いですよっと」

右手のチェーン付きナイフを投擲しながら瞬時に距離を詰め、左手のナイフを閃かせる。

帽子のしたでニヤリと笑う口元を視認したと思った男の脳は左目ごとナイフで串刺しにされていた。

「はい、しゅーりょーっと。おやぁ?参りましたねえ」

目的の部屋までやってきた狭間は、しかし目標のものを見つけられずに眉をひそめた。

「アメリカ製第三世代機『ファング・クエイク』ですか・・・タッチの差であっちに行っちゃったみたいですねえ・・・もしもし?」

気楽な調子でカメラの死角をつき、無線機を取り出して走る。

<あら、どうしたの?連絡はまだ先の筈よ>

「ちょっぴり予想外でしたよ。既にこっちの目標は稼働してましたし、この震動・・・ッとぉ!危ない危ない。あちらさんと戦ってるんじゃないですかね?ちょっとばかしこのまま帰るのもシャクなんで、爆弾仕掛けますからエムさんを撤退させていただきますよ」

<ええ、それじゃあ無事に脱出できたら指定ポイントまで行って。オータムが待ってるわ>

「はいはい」

言いながら狭間の手は通った場所にまんべんなく粘土状の爆弾を仕掛けていく。

そして疾駆する狭間の視界が明るく広がった。

「脱出成功っと・・・あっちは・・・」

同行者が侵入に使ったゲートの方に視線をやると、そちらから青い影が飛び出してきた。

「成功のようですね。ってオイ、何ご丁寧に追跡させてんだよ?バカか?」

狭間が奪取する手はずとなっていた機体に追いすがられる『サイレント・ゼフィルス』とエムに対して眉間にしわを寄せる狭間。だが見ている内に追跡を振り切って空へと消えていく相方。

「じゃあこちらも退散するとしますか」

密かに基地の周りを囲む密林に姿を消す狭間。

そしてその数秒後、基地全体を激しく鳴動させる爆発が起きた。

 

・・・・・

 

「ああ、そういやお前の誕生日って今月の二七日だったよな」

夕食時、いつものように10人掛けのテーブルを陣取っての談笑しているときにそれとなく雁夜は呟いてみた。

食べているのはいつもの鰻玉丼。もふもふと鰻を租借する雁夜の前で椅子を蹴立てて立ち上がる音が二つ。

「えっ!?一夏の誕生日って今月なの!?」

シャルロットに詰め寄られて軽くたじろぎながら一夏は頷く。

「お、おう、日曜だけど・・・とりあえず落ち着けよ」

「う、うん」

一応シャルロットは椅子の上に戻るがセシリアの方は席に着く前に

「そういう大切なことはもっと早く言って欲しかったですわ」

と呟いて一睨みする。

「ん、ああ、すまん」

「とにかく、二七日の日曜日ですわね」

セシリアは懐から白い手帳を取り出し、該当する日付にぐりぐりと赤で二重丸を付ける。

む?と呟いてラウラは一夏とのつきあいの古い4人を一瞥した。

「しかし何故今まで黙っていたのだ?」

尋ねられて箒が固まり、雁夜がああ、そのことかと呟く。

「ラウラはそうじゃないけどよ、シャルとセシリアにしてみれば一夏の誕生日は自分で聞き出すのがスジかつ醍醐味だと思うんだよ」

「右に同じね」

「同右」

麻婆の載ったレンゲををぱくんと咥えた鈴とイチゴ牛乳を一口飲んで一息ついた切嗣である。

「で、箒はどうなんだ?」

「きっ、聞かれなかったから答えなかっただけだ!」

「ぎゃはは、篠っちそれ完全言い訳じゃん」

今日はいっしょに食事中である出夢である。ちなみにメニューは焼き肉定食二人前。

「とにかく!九月二七日!一夏さん、予定は開けておいて下さいな!」

「あ、ああ。じゃあさ、中学ん時の友達が祝ってくれるんで俺ん家集まるけどさ、みんなも来るか?」

「もっ、もちろん!何時から?」

「『キャノンボール・ファスト』があるから4時頃からだ」

切嗣が言うのはISによる高速レースのことだ。市のアリーナを借り切って行われるそれは本来の国際大会ではなく学校行事兼地域行事となっており、通常二年生からの出場となるが、今年は一年に専用機持ちが多く、その実力も高いことから全校生徒の参加となっているという。

と、一夏がそれについて疑問を口にした。

「そういや明日から実習『キャノンボール・ファスト』向けになるらしいけど、アレって何するんだろうな」

「基本高速機動用パッケージのインストールだが、僕達4人には存在しないからな。この場合エネルギー分配の調整と、あとは急ごしらえのスラスター増設だろうな」

それからしばらく『キャノンボール・ファスト』についての話が続くが、その間切嗣の思考は深く海へと潜っていた。

古くは50年以上前から存在する組織、『亡国機業(ファントム・タスク)』。

それが学祭の織に襲撃してきた組織だったという。

国家に寄らず、思想を持たず、どんな民族にも宗教にも還らない。目的、存在理由、規模、全てが不明瞭。

ラウラはそれを幽霊と形容した。

基本的に運営方針を決定する幹部会と、スペシャリスト揃いの狭間達実働部隊に分けられ、近年の主な標的はISだということが分かっている。

そして先日一夏は『白式』を剥離剤(リムーバー)と呼ばれる兵器によって奪われかけたそうだが、その剥離剤は存在しないとされている物であり、イコール最高レベルの国家機密だということだ。

今のところ手元にある情報はこの程度。思考をまとめるには少々どころかかなりの情報不足。考えても仕方がないと思考を打ち切ったところで切嗣の口から小さな欠伸が漏れる。

「ん・・・眠いから僕は先に部屋に戻るよ」

「おう、オレもうちょっとだべってから戻るわ」

「ああ、わかった。じゃあみんな、おやすみ」




オレ・・・受検終わったらゲーセンいくんだ・・・P4U2楽しみですねー。Xrdも楽しみだし・・・まだいつ稼働開始かはどっちも分かんないけど。いや、ロボロボしたポチョムキンとか格ゲーで野球するテレッテとか、楽しみで仕方ないッス!・・・まだ大学受験あるけど。
では次回、act23 もっと速く!もっと先へ!でお会いしましょう。
ちゃおちゃおー。
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