IS/stay scape   作:昆布さん

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感想見せていただきましたが・・・
麻婆人気がすげええええ!!なんか狭間ともう1人が霞みそうな気がしてならない・・・
では、本編をどうぞ。


act31 無人機襲来

「――――」

早朝。

秋の冷たい空気を吸い、ゆっくりと吐く。

魔力が充実していくのを感じる。

目の前には虫籠が一つ。中には昨日までの間に捕まえてきた虫達がいる。

もう繰り返さない(変われ、我が僕)

そして籠を開け放つと、中からは虫ではなく、使い魔としての蟲が現れ、敷地内の要所要所に散っていく。

「・・・結界の布設か?」

「・・・ああ」

アンテナとしての蟲を放ち、探知結界で侵入者を察知する。

今回雁夜が使ったのはそういう類の結界だ。

起点はあちこちに存在し、潰れたところから即座にカバーに入る。侵入が分かればとりうる方法なぞいくらでもあると言わんばかりのこの結界は、しかし生徒達を巻き込まないように探知能力のみを付与した若干消極的な結界なのである。

「ま、とりあえず最低限のことはやったし、メシ行くか」

「そうだな」

続きは後で。と言うことにして、雁夜は切嗣を促し、食堂へ向かった。

 

・・・・・

 

「それでは、開会の挨拶を更識楯無生徒会長からして頂きます」

虚先輩がスタンドマイクから下がる。

そんな様子を列の中から見て雁夜は少しだけずっこけた。

「どうした?」

「いや、見てみろよ。のほほんさんが・・・」

「・・・くっ・・・起き上がりこぼしみたいだ・・・クスクス」

「っつーかおまえでもそう言う笑い方するのな」

それなりに長いつきあいで初めて切嗣がクスクスと笑うところを見て、わずかに目を丸くする雁夜。

「どうも、皆さん。今日は専用機持ちのタッグマッチトーナメントですが、試合内容は生徒の皆さんにとってとても勉強になると思います。しっかりと見ていて下さい」

いやにあっさりとした楯無の挨拶に拍子抜けする二人。しかし次の瞬間。

「まあ、それはそれとして!」

「・・・(-_-)」

「やっぱり終わらなかった!」

楯無の手元にはいつもの代弁扇子があり、それが開かれると、『博徒』の文字が見えた。

「今日は生徒全員に楽しんで貰うために、生徒会である企画を考えました。名付けて『優勝ペア予想応援・食券争奪戦』!」

「「はあ!?」」

「ってそれ賭けじゃないですか!」

開いた口がふさがらない。わりと前のほうにいた二人の目の前で一夏が楯無に食ってかかった。しかし楯無は涼しい顔。

「織斑副会長、安心しなさい」

「え?」

「根回しは既に終わっているから♪」

花が咲いたような笑みで不穏な単語を口走る会長に言われ、教師陣を見る副会長。

「誰も反対してねえ!」

千冬が頭を抱えているのが唯一の救いだったと後に雁夜は語る。

「それに賭けじゃありません。あくまで応援です。自分の食券を使ってそのレベルを示すだけです。そして見事優勝ペアを当てたら配当されるだけです」

「要約すると賭けじゃないですか!」

ガッデム!とでも言わんばかりに頭を抱える一夏。

なんとなく雁夜は切嗣に訊いてみた。

「なあ、幻聴かも知れないけど、一応聞くぜ。楯無さん、食券って言ってないか?」

「ああ、言ってるな。それがどうした?」

「・・・食券じゃなくて馬券に聞こえてきた」

二人の周囲に立ちこめる微妙な空気。そしてそれを切り裂く楯無の声。

「では、対戦表を発表します!」

と、楯無の後ろに投影されるディスプレイ。

「・・・雁夜、ここで君には敗退して貰う」

「ハッ、抜かせよ」

一夏簪ペアVS箒楯無ペアと並んだ試合。

<間桐雁夜&凰鈴音VS衛宮切嗣&ラウラ・ボーデヴィッヒ>

 

・・・・・

 

「雁夜」

「言うな」

「凄いクジ運ですわね」

グサッ!と言葉の槍が突き刺さる。廊下にいるのは間桐夫婦と欧州金髪コンビことセシリア&シャルロットペア。だ。

第3アリーナへ向かう途中でかけられたそんな言葉に、雁夜はがっくりとうなだれた。分かりやすく言うならorzと言う奴だ。

「そういやおみくじは毎年凶ね」

「言わないでくれ!」

頭を抱えて悶絶する雁夜。と、そんな4人に白木が駆け寄ってきた。

「みんなー!オッズ貰ってきたよー!」

「お?ちょっと見せてくれるか?」

どれどれ。と覗き込む雁夜。

「んっと・・・ああ、やっぱ楯無さんだからなあ・・・さすがに一番人気だよなあ。ところで岸波、これ誰から貰ったんだ?」

「ああ、黛先輩に貰ったの。間桐君にわたせってさ」

良い先輩だね。と言う台詞を受け流してオッズをむしり取る。

「一夏、最下位だな。ある意味順当なところだけど・・・楯無チームの次が先輩チームで・・・切嗣達とオレらが同列、セシリアとシャルロットが次に付けて、一夏達が最下位と」

読み終わったそれをたたんで白木に返す。

「ま、頑張ってひっくり返すっきゃないわね」

と、勝ち気な笑みを浮かべる鈴に雁夜も一つ頷くと

「下克上ってのも面白そうだしな」

と、不敵に唇をつり上げる。

「燃えてますわね・・・」

「うん、ある意味僕らより純粋かも・・・」

『自分と組まなかったことを一夏に後悔させる』という強烈な目的意識を持った二人よりも『相方より強くなる』を掲げる雁夜のほうが明らかに純粋だと、二人がそう呟き、白木が

「おお、燃えてるねー」

と面白そうに雁夜を見ていた。そして、立ち話もこれ位にしよう。と、雁夜が足を進めようとしたときだ。

(異物探知!数、6!オレ達を狙ってピンポイントで降りてきてるってか?)

結界から流れ込む情報。それを完全に租借して、飲み込もうとした瞬間。

『鉄の少女』がそこにいた。




元ネタのテルミさんのアニメ版、なんか影濃すぎねえ?と思う今日この頃。ニューとかラムダはあんま変わってないっぽいですけど。ハザマの作画は良いんだけどねえ・・・
では次回、act32 英雄/正義のヒーローでお会いしましょう。
ちゃおちゃおー。
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