IS/stay scape   作:昆布さん

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前回の投稿は滅茶苦茶眠かったです・・・
いや、伊勢神宮に年越し参りに行っておりまして、帰り着いたのが日付が変わってからと・・・で、風呂入って寝る前に投稿しました。今回からはまっとうな時間に投稿したいぜ・・・
では、本編をどうぞ。


電脳ダイブ編
act34 システム・ハック


「はー。何かかったるいわねえ」

「え?いないのは雁夜じゃなくて一夏だよ?」

「いーのよ。雁夜と二人で一夏をいじるのが楽しいんだから」

そういうものかな。と、シャルロットは心の中で納得する。

合同授業の後の、資料片付けの帰り道のことだ。

「しっかし、当分ISが使えないっていうのはやばいわね。一応パーソナルロックモードにしてあるから、盗まれないし、盗まれても使えないけど・・・問題は、このモードの時は操縦者緊急保護がいつもより遅い事よね」

「まあ、それは仕方ないよ。分解した銃を保管してるようなものだし」

「んー。まあ、それなりに訓練受けてるから、ちょっとやそっとじゃやられないけどさぁ。それに、いつもより時間かかるってだけだし」

「でも、そのせいで今は専用機持ち全員が二人以上で行動するように言われてるけど」

「学園に残ってるので一人なのってカリギリコンビと二年の楯無さんだけよね・・・もっとも、あいつらはコンビ組んでることが多いけどね・・・あと一夏」

「ん~・・・早く帰ってこないかなあ・・・あ、雁夜だ」

いつの間にやら二人の進行方向に雁夜がいた。右手にパックのジュース、左手に飲みさしの缶コーヒーを持っている雁夜は、やはり鈴の為にジュースを買いに行っていたらしい。

「ほら、オレンジジュース」

「ありがと。ホント、雁夜って気が効くわね」

ジュースを飲みながら褒める鈴に止してくれよと苦笑して、雁夜も缶コーヒーに口を付ける。その時だ。

一瞬で視界がブラックアウトする。

「いや、違うな。停電な上に防護シャッターも降りてやがる」

そこかしこから聞こえるザワザワという声。先程まで雁夜と鈴の様子を見てキャーキャー言っていた生徒達が当惑の声を上げ始めたのだ。

「・・・二秒経ったな。鈴、シャルロット」

「ええ、分かってるわよ・・・非常灯がついてないわね」

「それに非常用電源にも切り替わらないし、何かあったみたいだね」

どれ、調べるか。と言って雁夜は学園中に張り巡らせた探知結界の内、ごくごく一部、自分の周囲の部分に意識を繋いだ。

「俺についてきな。二人とも離れるなよ」

雁夜の言葉に二人が頷いた。と。

<ラウラだ。シャルロット、無事か?>

<鈴さん?今どこですの?>

ISのプライベート・チャンネルがラウラとセシリアの声を届ける。それぞれに返答する二人の側で、雁夜も切嗣からの通信を受け取っていた。

<結界は大丈夫か?>

「大丈夫だ・・・ほころびは一つもないし接続も良好。文句なしだ。とりあえず今は自分の周りと外周部分に接続を・・・」

と、雁夜がそこまで行ったとき、割り込み回線が千冬の声を届けた。

<専用機持ちは全員地下のオペレーションルームへ集合。今からマップを転送する。防壁に遮られた場合、破壊を許可するので、迅速に行動しろ>

その声が全てを物語る。

「・・・っち。まァた厄介事かよ」

うんざりしたように、雁夜は白髪を掻いた。

 

・・・・・

 

「電脳ダイブ、ねえ?大丈夫なのか?それ」

今回、何らかの方法で外部からハッキングを受けている学園。ソフト面での攻撃を打破するために、ISのコアネットワークを使用、鈴、ラウラ、箒、セシリア、シャルロットの5人が意識を電脳空間へと転送して、事に当たるというのが今回の作戦だった。ちなみに簪はその際のバックアップに当たる。

「まあ、織斑先生が危険性がないって言うんだからそうなんでしょうね。それより雁夜、絶対体、守ってよね」

「おう、ぜってえ護ってやるよ」

厳粛な面持ちでそう言うと、雁夜は鈴の手の甲に口づけ、それから元気よく送り出した。

「・・・つーか、切嗣、お前何も言わないのな」

「ラウラなら大丈夫だろう・・・多分な」

「多分・・・何だか不安ねえ」

その場に残されたのは説明してくれた千冬と山田先生、そしてカリギリコンビと楯無だ。

「さて、お前達には別の任務を与える。」

「わーってますよ・・・こんな状況、見過ごす奴は単なるバカです」

その後やってくる苦労に備えて柔軟体操をしながらそう返答する雁夜。

「間桐の言うとおりだ。恐らく何者かがこの混乱に乗じて学内に侵入してくるだろう」

「つまり、僕らの仕事はその敵を迎撃、追い返すか捕獲するか・・・と言うことですね?」

次にそう言うのは『M19改』にマグナム弾を詰める切嗣。

「そうだ。今のあいつらは戦えない・・・すまないが、頼らせて貰うぞ」

「任されました」

最後におちゃらけナシで楯無が応じる。

「お前達には厳しい防衛戦になるな」

千冬のその言葉に、雁夜は仕上げとばかりに首をバキリと鳴らして応じる。

「カンケー無いね。オレのスタイルは寧ろ校舎みたいな狭いところでこそ活きる物・・・問題ない」

「同じく・・・身ひとつで戦闘機と戦うよりは楽な仕事だ」

切嗣が雁夜に続くと、楯無はだそうですよ。と前置きしてから

「生徒達がこう言っていますから・・・私は生徒会長。このような状況での戦い方も心得ていますし、何より生徒達の長ですから」

と続いた。

3対の瞳を見返してから、千冬は任せた。と言って3人を送り出した。




はい、というわけで擬似レン大暴走の話です。ちなみに『M19改』とは、ルパン三世で次元大介が使っている拳銃のモデルと噂されているものです。まことしやかにネット上で囁かれており、本来マグナム弾を撃つことができない仕様の拳銃を改造してコンバットマグナムを撃てるようにしたものだそうです。
では次回、act35 襲撃でお会いしましょう。
ちゃおちゃおー。
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