と、いうわけで、まずは雁夜&鈴VS狭間です。
まあそれはそれとして。狭間に専用機持たせるメリットって浮くことしかないんですよね・・・あとは狭間のファン心理を加速させる・・・かな?狭間はハザマのファンなのです。
では、本編をどうぞ。
「こンのおおおおっ!」
『衝撃砲』が唸りを上げて不可視の弾丸を叩き込む。狭間はそれをひらりと躱して蛇頭の鎖を射出し、『双天牙月』を弾き飛ばす。
「ふむ、実戦でも素晴らしいレスポンスですねえ。さすが最新鋭だ」
「ッ!?コイツ・・・何でISを!?」
足下をほんの少しだけ浮かせてにんまりと笑う狭間。浮遊する理由に思い至った鈴はその疑問を叩き付けた。
「いやぁ、ちょっと篠ノ之博士に興味を持たれちゃいましてねえ。私専用にこの『終わらない欲望』を作って下さったんですよ」
「・・・ヘッ。その武装は『蛇双・ウロボロス』・・・かァ?おまけに『
「おや、やっぱり分かります?」
「ったりめーだバカが。そのハザマに統一したワード、どっから見てもコスプレイヤーじゃねエか」
血の気の少ない顔でそう言いながら雁夜は傷に治癒の魔術を施す。
「さ、て、とだ。仕掛けるぞ、鈴」
「OK!いつでも良いわよ」
威勢のいい返答を聞くや、雁夜は一気にかけ出し、腕を振り下ろしながら『転輪する勝利の剣』を展開する。
「『ミズチ』!」
しかしそれを狭間はいとも容易く防いでみせる。
「おーおー、味な真似してくれんじゃねえの・・・これで終わりじゃ、無いですよねえ?」
「ったりめーだバーロー」
ぐ。と身をかがめて、黒いエネルギーの蛇を押し切るべく腕に力を込める。
その刹那。
「げぁっ!?」
狭間の顔面を激しい衝撃が襲った。たまらず仰け反って体勢を崩す男に、『ミズチ』を押し切って斬撃が迫る。
が、しかし敵はその程度では終わらない。
「『ウロボロス』!」
仰け反ったままで二つ同時に『ウロボロス』を展開、雁夜がたまらず回避したそこをクロスするように鎖が通り過ぎる。
「あぶねえあぶねえ。野郎の後ろから嬢ちゃんが攻撃とはまた、以心伝心ってか?え?見せつけてくれちゃってまあクソガキどもが」
荒っぽい口調のままに、狭間の体が滑るように迫ってくる。
「ヤッホー、元気~?ってかァ?あのクソウサギみてえに眠らせてやんよ!」
「しまっ・・・!」
嘲るような顔が懐に見え、距離をとろうとする雁夜だが、それより早く狭間の足が腹に突き刺さった。
「大蛇武鎌葬!」
「げふっ・・・!」
続けて顎を蹴り上げられる。吹っ飛んだ雁夜を更に追い打ちの踵落としが襲い、地面に叩き付けた。
「オラよ!」
叩き付けた勢いのままに踏みにじるような蹴りが一撃。たまらず雁夜の口から苦痛の声が漏れる。
「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァ!」
狭間はそのままの勢いで雁夜の体を何度も何度も踏みつける。
踏みつける。踏みつける踏みつける。踏みつけて踏みつけて踏みつけて踏みつけて踏みつけて踏みつけて踏みつけて踏みつけて踏みつけて踏みつけて踏みつけて踏みつけて踏みつけて踏みつけて踏みつけて踏みつけて踏みつけて踏みつけて踏みつけて踏みつけて踏みつけて踏みつけて踏みつけて踏みつけて踏みつけて踏みつけて踏みつけてとにかく踏んで踏んで踏んづけまくる。
「いい加減にしなさいよ!」
「ハッ!いい加減ウゼエんだよメスガキィ!」
たまらず発射された最大出力の衝撃砲を、しかし狭間は狂的な笑いを顔にへばりつかせて軽くあしらう。
『ウロボロス』が衝撃砲を受け止めて続けざま鈴に迫り、ギリギリで防御したが腕の装甲が砕け、衝撃で鈴の体は後ろに吹っ飛ぶ。
「・・・て・・・めえ・・・!」
咄嗟に全身から魔力を放出して狭間を吹っ飛ばすと、雁夜は鈴のフォローに入る。
「大丈夫か?」
「ええ、なんとかね。右腕の装甲が使い物にならないけど、それで済んだってとこかしらね」
「おいおい、二人だけで密談かよォ?妬かせるじゃねエかよ、俺にも聞こえるように会話しろや!」
言うや狭間の体が再び目前に現れ、今度は二人一ぺんに薙ぐような『ウロボロス』の攻撃を受ける。
「咬竜烈渦斬!」
立て続けに叩き付けられる『ウロボロス』と『ミズチ』。
「ヒャッハァーッ!」
とどめの一撃を受けた鈴はダウン、雁夜も少なくないダメージを受ける。
「鈴・・・クソ、テメエ・・・」
「おー?何?怒っちゃった?怒っちゃった?いやーごめんね怒らせちゃって。これ仕事だし、俺強いからさァ」
余裕たっぷりの態度を崩さない狭間に、雁夜は腹をくくる。どのみちこの状況、これで勝てなければ勝ち目はない。
「単一仕様能力・・・『霊格憑依』・・・発動」
雁夜の目の前に現れる青と黒の二枚のカード。そしてそれを両手で挟み込むように配置すると・・・
「バサークセイバー!」
同時に潰した!
<筋力A+ 耐久A+ 敏捷性EX 狂化on>
とたん、雁夜の体にかかる凄まじい負荷。一歩踏み込むだけでそれなりに離れたところにいる狭間の懐にいる。
「なあ!?」
「ふんっ!」
一撃。まさにそうとしか言いようがない。受け止めるために呼び出した6重の『ミズチ』越しに狭間の体を大きく撥ね飛ばした。
「ぐう・・・テメエ・・・」
(あと30秒持つか持たないか・・・か。ならもう時間はない、ここで決める!)
力を込めると脚が痛んだ。/だからなんだ。
骨が軋んで全身が悲鳴を上げる。/知ったことか。
膝が笑いそうだ。/笑いたければ勝手に笑え
五感の殆どが痛みで占められる。/関係ない。
だけど。/とにかく。
この拳で狭間をぶん殴る!
「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!!!!!!!!!!!!!」
軋み音を上げて稼働する雁夜の肉体。さすがの狭間もこの鬼気迫る様子にはたじろいだ。慌てたように『ミズチ』と『ウロボロス』をよりあわせた巨大な蛇を織り上げる。
「せっ!千魂冥烙ッ!!!!!」
しかしそれを雁夜は展開したセンサーマスクだけで防ぎきってみせる。
そして次の瞬間には。
「ぶっ飛び失せろ!」
「げおぁっ・・・!ク・・・ソ・・・があ・・・」
体内の空気を全て吐き出すような声が狭間の喉から漏れ、そして崩れ落ちた。
「・・・よし、狭間討伐完了。大丈夫か?鈴」
「ええ、大丈夫・・・」
ドォンッ!
学園中を震撼させる衝撃が鈴の体を跳ね上げる。
「え?ちょっ・・・まっ・・・」
「っと危ない!」
すかさず筋肉痛の腕で鈴を抱き留めたとき、セシリアからの連絡が入った。
「こちら雁夜だ。どうした?」
落ち着き払った声の雁夜にセシリアは慌てふためいて叫んだ。
<お、織斑先生が危ないのです!>
「んだとォ!?」
「嘘、千冬さんが!?」
今回は『EXTRAC.C.C』から。 力を込めると脚が痛んだ。/だからなんだ。のくだりです。
次の中ボス戦は一夏&箒VSマドカです。
では次回、act42 SILENTでお会いしましょう。
ちゃおちゃおー。