(完結)灰色の騎士リィン・オズボーン   作:ライアン

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Q 例えば貴方が権力者だったとして軍隊でも勝てない“最強無敵”の存在とやらを放置しますか?
A まず無理です。金や地位に女と言った、あらゆるしがらみを総動員して懐柔にかかります。


狂い哭け お前の末路は“英雄”だ

「……なるほど、つまりは貴方がアルティナをこちら側に送り込んだ貴族連合の内通者だったというわけですか、ルーファス卿」

 

 現れた人物を前にしてリィン・オズボーンに去来した思い、それは動揺ではなくある種の“納得”であった。

 

「ふふふ、あまり動揺していないところを見るとどうやらそれなりに予想していたという事かな?」

 

 そんな言葉を告げながら、かつてとは比較にならない風格を纏うようになったリィンの姿をルーファスは推し量るように見つめる。

 

「別段、そう難しい話ではありませんよ。

 アルティナの齎した情報は貴族連合の中枢に位置するものでなければ知りえないような内容だった。

 そしてこの内戦中、自分の進む道は余りにも開けすぎていた。

 決定的だったのはカレル離宮の攻略を行った時です。

 この戦いの趨勢を決定づけたのはあそこだった。皇帝陛下の御身こそ、この内戦の行方を決定づけるものであり、こちら側がその救出を狙う事など少々頭の働くものであれば、誰とて予想するものでしょう。

 にも関わらず、その警備は余りにも手温過ぎた。それこそ、とても本気で護ろうとは思えない位に。内応者が貴族連合の中枢、それも単なるお飾りではなく、実際の戦略方針や戦力配置に関与できるような立場にいる事は明らかです。

 そしてオーレリア将軍とウォレス将軍といった実戦部隊を束ねる将校がこちら側に通じている等というのは有り得ない。ーーーそもそもあの彼らがこちらに通じていたというのならそれこそ西部の時点でこちらに寝返っていれば、この内戦はその時点で終わっていましたしね」

 

 故に実働部隊を掌握しているような将軍はこの時点で対象から外れる。

 

「そうなってくれば残る対象は戦略に関与できる大貴族、それでいて自分自身が自由に動かせるような実働部隊を掌握していないような人物となってきます。

 この時点で現在当主の地位にあるような人物たちもまた対象から外れます。」

 

 当初は穏健派として知られるフェルナン・ハイアームズ辺りがそうした形で強硬派を追い落として、貴族連合内の主導権を握ろうとしているのかとも思ったが、すぐさまそれはないという結論に至った。

 もしもフェルナン・ハイアームズがそうした密約を正規軍側と交わしていたのならば、それこそ西部戦線は絶好の機会だったからだ。ログナー候に引き続き、ハイアームズ候が貴族連合よりの離脱を表明すれば、その時点で貴族連合は瓦解していた。

 ウォレス将軍は将兵からの信頼の厚い名将だが、それでも彼はあくまでサザーランド領邦軍最高司令官代理という立場で、ハイアームズ候より軍権を預かっている身に過ぎない。ハイアームズ候直々に命じられてしまえば、彼には選択肢は無くなるのだ。

 

「後は単純な消去法です。貴族連合の戦略に関与できるような立場にあり、自分自身には自由に動かせる実働部隊を持っておらず、さらにはまず内応する事はないだろうと貴族連合内からも思われているような高位の貴族。

 それに一番該当するのが貴方だったというだけのことですよ、貴族連合総参謀ルーファス・アルバレア殿」

 

「ふふふ、いやはや全く以て素晴らしい。確かに与えられた情報を先入観を排して精査すれば、君の言うとおりだ。

 だが人間誰しもこの先入観というものに縛られるものでね。貴族連合内で盤石な立場を有しており、なおかつ次期アルバレア公である私にそのような事をする動機など無いと考えて、真実に至れないものなのさ。

 流石は“理”に至っただけの事はある。数ヶ月前にはまだ巣立つ前のひな鳥だったいうのに、この短期間でこれほどの人物になるとは。全く以て大したものだ」

 

 心の底より送られるルーファスの賛辞に対してもリィンはなんら感銘を受けない。

 本来であれば感謝して称賛して然るべきなのかもしれないが、それでも心の底にある不信感が目の前の男に対して拭えないのだ。

 人を操る事など余りにも容易いとでも言わんばかりの、その態度が。まるで人をゲームの駒か何かとして扱うようなその様が。

 

「別段そう大した事じゃありませんよ。わかっている事、読めている事それ自体に大した価値などない。重要なのは、わかった上でそれにどう対処出来るかどうかです。ーーーその点、貴方の筋書きは完璧と言っていいものでした。この上ない位に」

 

 だが、個人的感情とは別にその働きは正当に評価しなければならない。

 そしてルーファス・アルバレアは貴族連合にとっては憎むべき裏切り者であろうが、正規軍にとってはこの内戦最大の功労者と呼んでも過言ではない働きを為した。

 故に、リィン・オズボーンがルーファス・アルバレアに食ってかかる理由などは、論理的に考えれば有りはしないのだ。

 

「私とてそう大したものではないさ。当初の私の描いた筋書きでは、帝国の“英雄”《灰色の騎士》が悪の大貴族カイエン公の走狗《蒼の騎士》を討ち果たし、見事皇太子殿下を救出するとそういう結末になっていたのだからね。

 《蒼の騎士》を生かしたまま味方に引き入れる事も、カイエン公が紅き終焉の魔王を復活させる事も想定外だったとも。

 ーーーだが、これはコレで悪くない。内戦で死闘を繰り広げた灰色の騎士と蒼の騎士が、学友同士であった君たちがそうして和解したというのは内戦は終わったのだと知らしめるにはこの上ないだろう。

 それに、最大の腹心である蒼の騎士にさえも見放されたカイエン公の愚かさを喧伝する、いい材料にもなるしね」

 

 微笑を浮かべたまま、そう脚本家はアドリブによって自分の結末を塗り替えた主演を称賛する。

 自分が想定していた結末とは違ったが、これはこれで悪くはないと。

 

「……それでわざわざ、こうしてその内容を告げに来たのは一体如何なる理由によるものですか?

 父が死んだ今、代わりに私に忠誠を誓ってくれるとでも?」

 

 ルーファス・アルバレアは間違いなく優秀だ。

 味方に引き入れる事が出来れば、間違いなく“理想”に向けて一気に近づく事が出来るだろう。

 なればこそ、もしもそちらにその気があれば、こちらは受け入れてやるぞと。

 不敵な笑みと共に告げられたその不遜なる言葉にルーファスは一瞬虚を突かれたような顔を浮かべ……

 

「フフフ……ハハハ……アーハハハハハハハハハハハハ」

 

 次の瞬間、この男にしては珍しい事に愉快そうに笑う。

 それは常に浮かべている優美な微笑とは異なる、心からのものであった。

 

「いや、失敬。別段君の発言、それ自体を嘲弄したつもりはないので誤解しないで欲しい。

 そして提案の件だが、中々に魅力的なものだが生憎断らせて貰おう。

 何故ならば、私が忠誠を誓った我らが偉大なる父。鉄血宰相ギリアス・オズボーン閣下は生きているのだから」

 

「何……?それはどういう……」

 

 ルーファスの言葉の真意、それを問いただそうとしたその瞬間であった。

 

こういう事だよ(・・・・・・・)、中佐」

 

 聞き覚えのある、余りにも聞き覚えのある覇気に満ち溢れた言葉。

 その堂々たる姿には、溢れんばかりの覇気がみなぎり、脆弱さなど欠片も見受けられない。

 クロウ・アームブラストによって撃たれ、殺されたはずの男、鉄血宰相ギリアス・オズボーンがその姿を現したのだ。

 

「・・・・・・・・・・・・」

 

 どういう事だ、そんな疑問がリィンの心を埋め尽くす。

 父は、確かに自分の目前でその心臓を撃ち貫かれていたはずだ。

 そして一切の鼓動が止まっていた事も、他ならぬ自分自身が確認したのだ。

 だからこそ、その姿を目にした瞬間にリィンの心を満たすのは喜びよりも疑念であった。

 何故生きているのか(・・・・・・・・・)と。

 

 誰もがあまりの衝撃に動き出す事が出来ない。

 宰相の両脇を固めている彼の腹心たる《氷の乙女》と《かかし男》の様子にもどこか動揺が見られるその様子は、彼らもまたその生存を知らされていなかった事を示す光景であった。

 そんな中、その男はどこまでも悠然とした様子で呆然とした表情を浮かべる、オリビエの下へと歩み寄っていき

 

「この度は私の不明によって皇太子殿下の御身を危険に晒した事、そしてオリヴァルト殿下の御手を煩わせる事となった事を心よりお詫び申し上げます。そして、どうかご安心(・・・)を。

 これより先は臣めが全霊を以て、この内戦を終わらせ、早急にこの国に秩序を取り戻すため粉骨砕身働かせて頂く事を約束させて頂きます。どうか、両殿下に於かれましてはご家族と共に安らかな時間を送っていただければと思います」

 

 言外に貴方の役割はこれで終わりだと告げる宰相のその言葉にオリビエはその表情を強張らせ

 

「無事で何よりだった……と言いたいところだが、一つ聞きたい。貴方はこの内戦中何をしていた?

 貴方は父上より信認を受けた、この国の宰相だ。無事だったというのならば、直ぐにでもその姿を現してこの内戦を終わらせるべく尽力する義務があったはずだ」

 

「殿下のお怒りはご尤も。この非常時に眠りこけていたなど、皇帝陛下より信認を受け宰相を務める身としては申し開きようもない許されざる失態です。職を辞す事も考えましたが、しかし我が愛する帝国のこの惨状を思えば、たとえ恥知らずとの誹りを受けようとも、その働きによって挽回する事こそが私の為すべきであると考えた次第です」

 

「殿下……宰相閣下が目を覚まさられたのはつい先程なのです。

 あの凶弾により、宰相閣下は重傷を負われました。何とか一命は取りとめたものの、意識は取り戻されず昏睡状態にあったのです。本来であれば安静になさればならぬところを、それでもその身に宿る愛国心と皇室への忠誠心を支えに此処に来られたのです。その思い、どうか汲んで頂くわけにはいかぬでしょうか?」

 

 オリビエの問いに対してギリアスとルーファスが答えるのはそんな白々しい内容。

 凶弾に倒れた日からオズボーンは昏睡状態にあって身動きできなかったのだと、そんなほとんどの人間からは動けなかったのも仕方がないと思われるような完璧な理由だ。

 そう言われてしまえば、オリビエとしてはそれ以上追求する術はない。何かを隠しているとはわかりながらも、押し黙る他なかった。

 

 そしてそんな言葉を聞いてリィンの脳裏に過るのは「嘘だ」という疑念だ。

 動揺していた事は認めよう、しかし、父の負った傷は完全な致命傷だった。

 何故ならば心臓の鼓動が完全に止まっていたのだから。生きているはずがないのだ、人間であれば(・・・・・・)

 瞬間、リィンの頭に浮かんだのは心臓を貫かれたにも関わらず平然と起き上がった“魔人”の姿。

 ーーーまさか、今の父は。そう思考を巡らせたところでふと、父を殺したはずだった親友の姿が気になり、視線をやれば。突き刺さったダブルブレード、それを抜き放ち手に携えていて……

 

「ギリアス・オズボーン!!!」

 

 殺したはずの怨敵、それを目にした瞬間クロウ・アームブラストは憎悪を再び身に纏い、それに突貫する。

 理性は告げる。お前は必死に親友が用意してくれたせっかくのお膳立てを台無しにするのかと。

 そう、頭では理解している。しかし、理性で止まるというのならば、そもそも復讐など人は行わないのだ。

 過去に別れを告げて親友達と共に生きていくと誓った。

 だが、それは過去を清算できたと思っていたからこそ。

 激情が心を満たして、身体を突き動かす。

 そうして心臓を打ち貫かれて死ななかったというのならば、今度は首をはねおとしてやるぞと振るったその全霊の一撃は……

 

 甲高い金属音が鳴り響く。

 ダブルブレードの一撃は怨敵へと届く事無く守護の剣によって防がれる。

 そこに居るのは、それ以上は許さないと告げる双剣を構えた親友の姿で……

 

「退けよ……リィン」

 

「そうはいかない。この方はこの国の宰相であり、俺はエレボニアの軍人だ。

 みすみす、その身を害するところを座して眺める事など出来ん」

 

 告げられた軍人としてのその鋼鉄の宣誓を前にクロウは自分の心が急激に冷めていくのを感じた。

 ああ、結局はこうなるのだと。

 自分は鉄血を許す事が出来ないし、そしてこいつはそんな鉄血の息子なのだと。

 所詮自分達は相容れぬ者同士で、先程まで見ていたのは所詮叶わぬ泡沫の夢だったのだと。

 再び、その心を憎悪と諦観が覆っていき……

 

「そうかよ、なら「何よりも!」」

 

 てめぇを倒すまでだと告げようとした言葉を大きな言葉が遮り、剣の先を見ればそこには顔を悲痛で歪める親友の姿があって……

 

「何よりも……この人は俺の父で、お前は俺の親友だろう。

 また俺に親友が父を殺す光景を見ろというのか!俺はもう、あんな光景二度と見たくないんだよ!

 頼むクロウ……俺はお前を討ちたくない……討たせないでくれ」

 

 震えながら告げられたのは命令ではない、心からの懇願。

 プライドも何もかも投げ捨ててのその親友の懇願を聞いた瞬間、憎しみに支配されていたクロウの頭は急速に冷えていき……

 

「………クソッタレがぁ!!!」

 

 怨敵の思惑通りだとわかっていながらも、その親友からの頼みを断る事は情の鎖によって絡め取られたクロウにはもはや出来なかった。

 そして、そんな若人二人の友情を見た怪物は笑みを浮かべて

 

「良いのかね、クロウ・アームブラスト。君の祖父の仇は今、目の前に居るぞ。

 その剣でこの私の首を刎ね飛ばしたかろう」

 

 自分を憎みたければ憎むが良い、自分はそれらを総て飲み干そうと告げる鋼の意志を前にしてクロウは……

 

「……黙ってろよ。こちとらそうしたいけど、そう出来ない事情があるんだよ」

 

「ふふふ、ずいぶんと嫌われたものだ。まあ清廉潔白とは到底言えぬ身故覚悟の上だがね。

 だが、私に憎しみを向ける君のその手は果たして綺麗なままかね?」

 

「……極刑だろうと何だろうと好きにしろよ。こちとらそんな事は覚悟の上だ」

 

 親友との約束を破る事、それに思うところはあるがそれでも、これは譲れない。

 親友のために戦うならば良いと思った。恥知らずとの誹りをかつての同志から受ける事になろうとも。

 だが、流石に怨敵の走狗になるなどクロウ・アームブラストはごめん被る。

 文字通り、そんな事をする位ならば死んだほうがマシだと。

 

「ふふ、潔い事だが本当にそれで良いのかね。

 自らの罪を、解放戦線リーダーとしての罪を償うという本当の意味を君は理解しているのかな?」

 

 自分が死ぬこと程度で済むと本当に思っているのかと無知な若者を嘲るギリアスのその発言にクロウが訝しがると

 

「アルフォンス・バルツァー、サザーランド州ヘルネ村出身」

 

 ルーファス・アルバレアが次々と読み上げていくのは人名と出身地、そして現在の所在。

 それを聞いていく内にクロウの表情が見る見る内に変わっていき

 

「以上58名が帝国解放戦線のかつての構成員だ。

 主だった幹部が公的にはザクセン鉄鋼山にて壊滅していた事になっていたため、取るに足らぬと放置していたが帝国解放戦線のリーダーがもしも逃げ延びていたとするのならば、当然その残党も摘発せねばなるまいな。

 君次第だ、クロウ・アームブラスト。解放戦線リーダーとしての意地を貫くために君に付き従ったかつての同志を纏めて道連れにするか、それとも《蒼の騎士》として帝国に尽力することで己が罪を雪ぐか。

 重ねて言うが、挙げた58名の処遇などこちらにとっては些事だ。貴族連合の英雄《蒼の騎士》を引き込めるメリットに比べればな」

 

 憎悪と視線によって人が殺せるなら、間違いなくギリアス・オズボーンはこの場で絶命しただろう、そう思えるような視線がクロウ・アームブラストから放たれる。

 

「クロウ……心中を察するなどと言う事は出来ん。だが……頼む」

 

 

 固く握りしめた掌からは血が流れ落ち……凄まじいまでの葛藤の末に親友とした約束が最後の後押しとなり……

 

「それで良い。胸を張るが良い、クロウ・アームブラスト。

 君は正しい(・・・)選択をしたのだ」

 

「黙ってろ。俺はてめぇの飼い犬になるわけじゃねぇ。あくまでダチとの約束を護るためだ」

 

「ふふ、別段一向に構わんよ。端から私は君に忠誠だのと言ったものを期待するつもりはない。

 結果さえ出してくれるのならば、文句はないのだから」

 

 此処に勝敗は決した。

 “友情”という鎖によって縛られたクロウ・アームブラストではかつてのように総てをかなぐり捨てた漆黒の弾丸になることは出来ず。

 鋼鉄の進撃を阻む事は出来ない。

 

 そうして“蒼の騎士”という望外の駒を手に入れる事に成功したギリアス・オズボーンは此度の内戦に於ける最大の功労者へと視線を向けて

 

「ふふふ、改めて久しいなリィン。我が愛しき息子よ」

 

 愛しいと告げながらもそこに愛情を感じないのは、リィンの邪推なのだろうか。

 

「此度の件でのお前の活躍は聞いている。本当に良くやってくれた。

 全く以て見事だった。これはついに私もお前に満点(・・)を与えざるを得ないだろうな」

 

 どこまでも上機嫌にギリアス・オズボーンはリィン・オズボーンの活躍を寿ぐ。

 

「今後ともこの至らぬ父を支えて欲しい。我が子ども達の筆頭よ

 さしあたって、お前にはルーファス卿と協力してのクロスベルの併合と共和国の撃退を一任する。

 祖国を護るため、その守護の剣を存分に振るってくれたまえ」

 

 ずっと夢見ていたはずだった。

 父にお前は自慢の息子だとかつてのように褒められる事を。

 力を貸して欲しいとそう助けを求められるような一人前の存在になれる日を。

 

「……それが我が祖国のためであり、帝国政府の決定ならば。

 我ら軍人は政府よりの要請に応えるべく、全霊を尽くすのみです」

 

 だというのに、何故今の自分の心はこんなにも凍てついているのだろうか。

 夢が叶った瞬間というのは幸福に満ちているもののはずだというのに。

 

 かくして灰色の騎士は帝国の“英雄”となる。

 夢見る子どもで居られた時代に別れを告げて……




本編と関係があるようで関係のない小ネタ

ギリアス「君が戦わないのは勝手だ。しかし、そうなった場合、誰が代わりに戦うと思う?」
クロウ「…」
ギリアス「リィンだ。リィンは私が原因で、君に負い目を感じているはずだ。
   だから君がやらなければ、自分から手を挙げるだろう。
   しかし、今のリィンでは共和国には勝てな」
クロウ「いや、勝てるだろ」
ギリアス「…」
クロウ「勝てるだろ。
    理に至った上に第三形態になった騎神乗り回す今のアイツに誰が勝てんだよ」
マクバーン:逃した魚が期待通りに大きくなってくれてワックワクしている顔
アリアンロード:愛しのドライケルスの後継がどれほどのものか試してやろうといきり立つ小姑の顔
シャーリィ:目をキラキラ輝かせて恍惚としながら、お腹の傷を愛おしそうになぞっている顔

ヴィータ姐さんが気配遮断していますが、クロウがパッパに斬りかかった時に生じた隙に離脱しております。
ある種長い付き合いだった相棒への最期の義理通しでもあったわけですね。

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