状況が理解できないまま電車に揺られ時が過ぎる
霧影 悠生
「…何を言っているんだ?さっきまで、海に–––––」
海にいたのに、そう言いかけた所で突然ノイズが入り記憶が途絶えた
『ホテル:霧影 悠生』
霧影 悠生
「夢…」
目が覚めたら自分はホテルのベッドにいた。
さっきまで居たはずの白金先輩やあこの姿は一切なかった、きっと夢だったのだろう。
–––––今のは本当に夢だったのか?疑問点はいくつかあった。
「一度も出ていない」とはどういう事か、何故あのセカイになのか、 そもそもあのセカイは何なのか。
だが今はそのような事を考える余裕はなかった。
霧影 悠生
「さっきの俺は一体…」
自分の形をした自分ではない何かの意識を共有していたような、そのような感覚だった。
何者かに体の自由を奪われていたのか、それともアレは自分自身であったのか…
以前桐条さんに聞いた事があった。
『別世界にはシャドウという我々の敵が存在する。鳴上君達は自分自身の影の様な者も居たと言っていた。警戒を怠るなよ』
霧影 悠生
「–––––つまりアレが本当の、自分の内側って事なのか?」
頭の中でまとまらずにただ混乱していく
霧影 悠生
「本当の…自分」
それにあの場所は…?
列車の中のようだった…
霧影 悠生
「あんな場所、俺は–––––」
『ここが、駅?』
『りんりん、ここなんだろう…?』
『これが噂の…?』
霧影 悠生
「ぐっ…」
フラッシュバックに耐えきれず体勢を崩してしまう
霧影 悠生
「いや、俺は知っている…あの列車を知っている」
いつ?どこで?浮かんだ疑問に脳は返答出来ない。
ただ、自分の中の本能が叫んでいる。
霧影 悠生
「–––––何かがおかしい」
今は、そう言わざるを得なかった。
『???:宇田川 あこ』
ー数分前
霧影 悠生
「あこ、こっちだ!」
宇田川 あこ
「もう、限界っ!」
間一髪のところで霧影さんに飛びつく
雨宮 蓮
「大丈夫か!」
霧影 悠生
「こっちは問題ない」
後ろを追って来た怪物はもう倒されていた
宇田川 あこ
「っ…恐かったよぉぉぉぉぉ!!!!!」
霧影さんのワイシャツが涙と鼻水でぐしゃぐしゃになる
それでもワイシャツの事なんて気にせずにあこの頭を優しく包み込んで泣き止むまで頭を撫でてくれた
霧影さんはやっぱり優しい
雨宮 蓮
「やはり電源はつかない…か」
霧影 悠生
「来た道を戻るしかないか…」
またあの道を引き返すの…?
そう言いかけたがぐっと堪える
霧影 悠生
「あこ、歩けるか?」
宇田川 あこ
「う、うん、大丈夫、次来たらあこのこう…なんかすごい魔術でどーん、ばーんってしちゃうもんね!」
霧影 悠生
「ん、そっか、それじゃあ問題ないな」
見え透いた痩せ我慢に優しい笑みが返させる
…うう、ちょっと恥ずかしいな
雨宮 蓮
「…行くぞ!」
悠生・あこ
「おう!」
PERSONA CROSS
はい、ぽんぽん更新してますが少し時間下さい()
課題が終わってないんです()