雷刃がデスゲームでボクTUEEEする物語(仮) 作:蒼天の翼
はてさて、これからどんな障害が2人の前に現れるのやら。
「ちょっと待て!まだ互いの名前を教えただけだろ!?どうして一緒に行動するか決まってるんだ!」
それは貴方が厄介過ぎる巻き込まれ体質だからです。
「そんな………」
路地裏から近くの飲食店へと場所を移した2人。
道中、第一層ではまず見かけない服装・容姿のレヴィがジロジロと珍しげに見られたのは言うまでも無いが…当の本人は気にするどころか、むしろ周りの景色が珍しいものであるかのようにキョロキョロしている。
「それで…レヴィ、だったか?あんな所で何してたんだ?」
店内に入ってもキョロキョロしているレヴィへ、キリトが問いかける。
問いかけられたレヴィは真面目な顔で言う。
「あのね、王様とシュテるんを探しに飛んで行こうと思ったんだけど、何度やっても飛べないんだ。
きっと心配してるから、早く帰らなくちゃなんないのに!」
「飛ぶ?」
「うん!ビューンとひとっ飛び!!」
「転移結晶の事か?」
「違うよ!ビューンだよ、ビューン!!」
言わなくても分かるだろうが、キリトは頭を抱えた。
いや、こんなことで諦めてはいけない。そもそもさっきの状況からこの水色に話が通じるかは怪しかったじゃないか。
「質問を変えよう。
その、王様とシュテるん?」
「シュテるんって言っちゃだめ!それはボクだけの呼び方!!
他の人ははシュテル、って呼んでるの!」
そんなマイルール知らんがな。とは言えない。
「だからその…王様とシュテルの容姿を教えてくれれば、俺が一緒に捜そうかと思ってさ。君みたいな子が1人でフィールドに出たら危ないし」
ようやく本題に入れた様子。
水色の少女がどんな人物なのか知っている諸君は『心配なんて要らないだろう』とお考えだろうが、今そこにいるキリト君はそんな事分かるはずもない。純粋に、その優しさから、レヴィの事を心配しているのである。何せ見た目だけなら10歳そこらの可愛らしい少女が、このデスゲームの中で1人で居るのだから。
話を聞いていれば保護者?友達?ともはぐれたようだし、同年齢の友達であれば、やはり捜して会わせて始まりの街にでもとどめさせてあげたい。この一層なら、道を選べば割かし安全に護衛出来るだろう。
……とまあキリトがこんな事を考えていると、レヴィはみるみる目を輝かせた。
「一緒に捜してくれるの?」
「ああ」
やったあ!と凄く嬉しそうにしているのを見ると、やはり1人は寂しかったのだなと思える。
「あのね、王様の見た目はーグウゥゥー…お腹空いちゃった」
「食べながら聞こうか」
そう言って、NPCの店員を呼んだ。
ーーーーーー
「ボク、参上!」
場所は変わりフィールドへ。
飲食店で目一杯食べたレヴィ。気合充分。
え?王様とシュテルの容姿?
キリトは聞いてるからいいんです。気になる人は『リリカルなのは マテリアル娘。』でググってください。(宣伝じゃないよ)
さっきの街で聞き込みをしてみたが、そんな子達は知らないねぇ、と言われ続けたレヴィとキリト。
はぐれた(レヴィから迷子になった?)2人も同じように少女だと聞き、早く捜してあげなければと不安になるキリトとは反対に、だだっ広い草原にテンション急上昇中のレヴィ。
「なあレヴィ、2人とはぐれて心配じゃないのか?」
「心配だけど…2人ともボクと同じくらい強いから、敵が来たって大丈夫!」
「そうか…」
出会って数時間でこの疲れよう。出来るなら、早くこの件から手を引きたいと思うキリト。
だがしかし、運命とは時に残酷なもの。この関係がもっとずっと続くとは、誰も思いもしないのだった。