祝! なのはDetonation公開!
もう一言、熱い!
控えめに言って最の高でしたね。
とりあえずレヴィが可愛いし
シュテるんは天使だし
王様は王様だし
ユーリはかわいそうだけど健気だし
フェイトちゃんはフェイトちゃん! 好き! 抱いて! って感じだし
はやてと夜天の守護騎士はあ~良いぞ~って感じだし
もうなのはさんがさん付けするしかないくらい素敵でかっこよくて辛くて美しくて最高is最高なんですよね。
そんな熱いリビドーを吐き出したくて書きました。
マテリアルズがエルトリアに行った後のちょっとした小話。
タグにはついてましたけど、今回はノンシリアスなドタバタギャグ回ですので、キャラ崩壊注意です。
「ビビッと来た!」
時はレヴィ達がエルトリアへと渡ってから大分月日がたったある日、唐突にレヴィが叫びだした。
「なんだいきなり」
「どうしました、レヴィ」
唐突に叫びだしたレヴィに側にいたディアーチェとシュテルが様子を聞く。
叫び声があまりにも大きかったためか、少々離れていたアミタやキリエ、ユーリも様子を伺い近づいてきている。
そんな他の人の様子など気にせずディアーチェに向かって語り始める。
「ねえシュテるんに王様。ボクたちにはトリニティドライブっていう奥の手がある訳じゃん」
「うむ、まぁそうだな」
「でも奥の手っていう割にはそこまで強くないと思うんだよ」
「ふむ。まぁそうだな」
「レヴィが気ままに戦って私と王がサポートした方が戦いやすいですからね」
「そうだよねー。でもね、それじゃあダメだと思うんだ!」
シュテルの言葉に同意しつつ、なにやらレヴィは何かに燃えているらしく、現状を強く否定する。
「奥の手が!
そんなの最強フォームのない平成ライダー、ロボットが合体しない戦隊ヒーロー、スーパーサイヤ人にならないドラゴンボールだよ。片手落ちなんだよ!」
「お、おう。そうだな」
熱意が溢れてしょうがないのか、段々と語気が荒くなっていくレヴィ。
その熱意に圧され、ディアーチェはちょっと引いていた。
「なぁシュテル。今日はレヴィの幼児退行が酷くないか?」
「そうですね。フェイトと離れて張り詰めていた糸が緩んだのか、
「えぇ……」
シュテルとディアーチェがそんな会話をしていることには気付かず、レヴィは語る。
「そもそもね、ボクたちは4人揃って永遠結晶エグザミアのはずなのに奥の手が“トリニティ”ドライブってのが良くない。
いや、我らが
ともかく、ボクたちはユーリを含めて紫天のマテリアル。4人揃って永遠結晶エグザミアなわけだよ。ならユーリも一緒じゃなきゃ嘘じゃん? ボクらは家族なんだから一つになるべきなんだよ!」
「ん゛っ」
長々と語るレヴィの言葉にディアーチェは辟易し始めていたが、シュテルはレヴィの何かが琴線に触れたらしく謎のうめき声を上げる。
「どうしたシュテル」
「大丈夫? シュテるん」
不可思議なうめき声を上げたシュテルに隣のディアーチェはともかく、語っていたレヴィも語りを止めシュテルを心配する。
「だ、大丈夫です。少し衝撃的なことがありましたので」
そう言うシュテルはなぜかエルトリア独自の記録版をどこからともなく取り出すと、レヴィに詰め寄る。
「すみませんレヴィ。今の部分もう一回言って貰っても良いですか?」
「えっと、そもそもね、ボクたち──」
「いえ、もっと後です」
なにやら語りのリテイクを求めたと思ったらやたらと注文をつけるシュテル。注文の多い星光の殲滅者である。
「ボクたちはユーリも含めて──」
「もう少し後です」
「ならユーリは──」
「惜しい! もうちょっと!」
「ボクらは家族なんだから一つになるべきなんだよ」
「そうです! もっと大きな声で!」
「ボクらは家族なんだから!」
「はい!」
「一つになるべきなんだよ!」
「はい! そこを私に要求して!!」
「一つになろう!! シュテるん!!」
「シュテルも最近キャラぶれ激しいと思うなー。我」
そんなやり取りを端から見ていたディアーチェのキャラぶれ激しい一言であった。
「とりあえずまぁ、レヴィはあとで私と一つになる(意味深)として、実際どういったものをレヴィは考えているのですか」
「うんとねー。まずはユーリも含めた4人みんなでユニゾンするでしょー。んで、ハードの部分はボクが担当して、OSが王様でー、CPUがシュテるんで、ユーリは電源と外付けユニット的な感じかな」
「うーん、わかりそうでわからんな!」
「電源? ……と外付けユニットですか??」
シュテルの要件ヒアリングによって導き出されたレヴィの出した要件は、PCパーツに喩えられ、わかる人にはわかる程度のニュアンスしか含んでおらず、レヴィの記憶をトレースしてるシュテルとディアーチェはともかく、そういうのが一切ないユーリは頭の上にはてなマークを浮かべていた。
「ふむ。レヴィの言いたいことを噛み砕きますと、実際に4人でユニゾンした際のハード、つまり実躯体のベースは最も頑丈で力強いレヴィが担当する、マテリアル─Lの素体を使うということでしょう。そしてその身体を扱うOS──統率者としてディアーチェの意識が。実際の思考としては最も思考が早くマルチタスクに長けた理のマテリアルである私。最後に戦闘で扱う魔力源、そして外部兵装として魄翼の管制をユーリが。ということですよね」
「うん。大体そんな感じ」
レヴィによって翻訳された内容によってディアーチェもユーリも想像できたのか、得心が言ったようにうなづいている。
「流石我らが参謀」
「レヴィの言いたい事を良く理解していますね」
ディアーチェとユーリの誉め言葉に、シュテルは得意げに胸を反らせる。
「えぇ、レヴィの一番の理解者はフェイトではない! このシュテルだ! という奴ですね」
胸を反らした状態で腕を突き上げ自身を指さしながら言うシュテルの発言にレヴィも「流石シュテるん、そこに痺れる憧れる~」と、喝采する。
そんな小劇場がその後、数日起きに繰り返されることとなる。
「そもそもユーリからボクらに魔力供給ってできるの?」
「できなくはないですが……」
「今のところ効率は悪いな、普通にマジカルトランスファーを行っているだけであるしな」
「それだとなんだかなー」
「ふむ、奥の手といわず平時でもユーリから高効率で魔力供給が受けれれば色々やれることが広がるな。考えてみるか」
ディアーチェがユーリの無限の魔力について考えたり──────。
「じゃじゃーん、見てみて!」
「どうしたのレヴィ。あら……絵、かしら?」
「うん。4身合体エグザミアの時のボク達のデザイン画!」
「あら、上手じゃないですか」
「そうねぇ、でも服装がよくないとキリエちゃんは思うなー」
「うーん、服飾はボクよくわからないんだよね」
「うふっふ、お姉さんに任せないな」
キリエとアミタと一緒にお絵描きしたり─────。
「そういえばユーリの魄翼って変形できないの?」
「変形ですか……。そういう機能は先の戦いでオミットして、防御力特化にしてしまいましたから……」
「ボクのうけた
「えぇ(困惑)。お願いですからレヴィ、もっと人間が理解できる言語で喋ってください……」
ユーリの魄翼改造計画を立てたり─────。
「名前を募集する!」
「また唐突な」
「なんの名前ですか?」
「ボクが4身合体エグザミアって仮称してる奥の手の奴だよ」
「あれ仮称だったんだ」
「私は結構好きですけどね、4身合体エグザミア! なんか、胸がたぎりますよね」
「ふむ、単純にエグザミアドライブとかではダメなのでしょうか」
「やだ! もっとカッコいいのが良い! 聖王モードとか、雷神モードみたいな!」
「とりあえず漢字使っとけば良いのではないか?」
「そういえばレヴィの魔法名って基本漢字なんですよね」
「カッコいいからね!」
「うーむ、
「うーん、いい線いってるけど王様色が強すぎるから保留!」
「
「紫天と四をかけてていいけどもう一捻り欲しい! 保留!」
「スーパーグレートデリシャス大車輪山嵐」
「それはボールとラケットを使った格闘技の技だからダメ!」
「超究極完全体・エグザミア」
「おっきな虫を連想するからヤダ!」
みんなで名前大喜利をしたり─────。
――――そんなこんなでそれはなんとかそれっぽい体裁を整えることができた。
そこに居るのは、長身の女性。
170㎝台の長身は、同様に銀髪に水色や茶色、金色といったカラフルなメッシュの入った長髪を風に流している。
背には3対6枚の魔力で生成された翼。羽根先が緋色、背が水色で中間が黒。トリニティドライブと同様の配色の翼が6枚。
自身の身体を覆うように4枚のシールド状の硬質な翼─魄翼─と、2本の鋼で形作られた巨腕が浮いている。
女性本人は、というと。
左腕は重厚な腕甲に覆われ、それとは対照的に右腕は袖なしにグローブというアシンメトリー。
脚部は要所要所はプロテクターで覆われているが、関節部などは動きやすさを重視し軽装である。
長いロングスカート状の腰布は、前側が豪快に開いており、前たれのように前側だけが長いワンピースの裾が大事な部分を隠している。
そんな人物は腕を組み、空中に浮かんでいた。
「ふむ、で。我が動かすのか、この身体。んん、なかなか不思議な感触だな自分から他人の声が聞こえるのは」
声色はレヴィに似ているが、レヴィよりドスが聞いており、口調は完全にディアーチェのもの。
そんな声で喋ったディアーチェに内側から返答が聞こえる。
『とりあえずそれで行こう!』
『私達は基本的に各々の判断で魔法を使ったりする感じで』
『私はとりあえず皆への魔力供給と、魄翼を邪魔にならないように動かす事に専念します!』
と、そんな感じで別に意識の統一などは図らず、とりあえず合体してみました。といった体の仮組状態が今のディアーチェである。
「ふむ、とりあえず、軽く動いてみる――――」
そういってディアーチェが身体に力を込めた瞬間、その姿が消える。
「かぁっ!!!???」
大きな音を立てて、先ほどまで
急に受けた衝撃と、一瞬で変わった景色にディアーチェは一体何が起こったのか理解できていなかった。
『あちゃー、王様もっと最初は軽くで良いんだよー』
「軽く動いたぞ我! くそ、とりあえず」
レヴィの指摘に言い訳しつつ体勢を整えるため、腕を地面につける。
ドゥン
腹の底に響く轟音が響きわたり、鳥は飛び立ち衝撃は大地を揺らし―――─。
「はぁ!?」
ディアーチェが手をついた地面は
『だから王様、そんな本気でやらなくても――』
「たわけ! 誰が起き上がるのに本気を出すか! 我は力なんぞ込めていないぞ! なんだこの躯体は!? 出力が出鱈目過ぎるわ!」
『えー、おかしいなぁ、カタログスペック上はボクの躯体とほとんど変わらないはずなんだけどなぁ。変身魔法もただの変身魔法で強化魔法の要素は入ってないはずだし』
「なぁ!? レヴィ貴様常日頃からこんな出力を制御していたのか!?」
マテリアル─Lの躯体。それを始めて操るディアーチェは、その出力の違いに驚愕していた。
あまりにも違い過ぎる。反応が良すぎる。
今まで軽自動車を使っていたドライバーがいきなりスポーツカーに乗ったようなもの。ハンドリングもアクセルの踏み方も、何もかもの勝手が違う。
それがマテリアル─L、それが
「くっ、一先ず拠点に帰る!」
『しょうがないなー、もっと調整が必要かなぁ』
残念がるレヴィの言葉を無視してディアーチェは
『あ、王――』
シュテルはそのことに気づいたが、もう遅い。
「ぬわぁぁあああああぁぁ」
高速で地上が離れていく、雲が視界の横を高速で通過する。
「――――――っ」
そしてディアーチェが勢いを止めるように意識したところで、なんとか身体の上昇は止まる。
『わぁ、星がきれいですね』
ユーリの呑気な声が恨めしい。
『こう見るとエルトリアも結構緑化が進んでるね』
『えぇ、達成感を感じますね』
レヴィとシュテルの会話が恨めしい。
そう、さっき迄昼だったのにあたりは暗く、前方には広大な星々の輝きが数多と見え、後方には緑色の部分が増えてきたエルトリアの
――これが、
ディアーチェはそんなことを思いながら現実逃避していた。
気付いたら宇宙にいた。
成層圏も超え、熱圏すらも超えた。星の引力が働かない広大な無重力空間、宇宙。
「もう我やだーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!」
そんなディアーチェの悲痛な叫び声は、空気がないためその声は
はい。ってなわけでマテリアルズの小話。
レヴィたちはエルトリアではこんな感じでわいわいしながら過ごしてます。
それと、なのはDetonationについての感想を活動報告に書きなぐりました。
ネタバレMAXの自重なしで熱い思いをぶつけただけの感想文ですが、興味のある方はぜひ。
是非なのはDetonationの「ここ好き!」ポイントを語ってください。