サブタイトルを書くのを忘れて投稿してしまいました。
申し訳ありませんm(_ _)m
眠たすぎて忘れておりました(^_^;)
(書き終えたのが午前3時台でした)
「ふぅ~……お、もうこんな時間か。暁も帰ってきてる時間だろうし、戻るか」
学院内をランダムで5周のランニングを終え、寮へ戻る途中で
「お、あれは。おーい!七海ー!」
マイエンジェルの後ろ姿を発見し、駆け足で近づく。
「……ねぇ、瑞樹君」
「何?」
「あんな風に呼ばれたら恥ずかしいんだけど……」
「ははは、ゴメンゴメン。寮に戻る途中で七海の姿が見えたからついな」
「まったくもう……今度から気をつけてよ。それで瑞樹君は何してたの?」
合流した時に白い目で見られたが、なんとか機嫌を直してくれたみたいだ。
「俺はランニング(セキュリティチェック)だな。七海は?」
「私は校内を散歩してた。まだどこに何があるか分からなかったから」
「なるほど。確かにそうだな。俺も今度散策してみるか」
七海と今日の出来事を話していると
「ねぇ、あれって暁君じゃない?」
「ん?ほんとだ。あいつこんな所でつったって何やってんだ?例のブツを取りに行ったんじゃなかったのか?」
「とりあえず、話を聞いてみようよ。おーい、暁くーん!」
ピクッと反応した暁は俺と七海の姿を見て我に返ったのか
「瑞樹……七海……」
「どした?」
「何か考え事?それか悩み?話くらいなら聞くよ?」
「……そうか七海だ」
『???』
「七海!」
「は、はい!」
バシッと両手を七海の両肩に乗せズズッと迫る暁。え?何?妹に欲情でもしたの?
「お前の力を貸して欲しい」
「さ、暁君が素直に私に頼るなんて珍しいね」
「七海しか出気ない事なんだ」
「私にしか……」
「俺の失敗の尻拭いを頼んで悪いが……お前にしか出来ない事なんだ。頼む」
「し……仕方ないなぁ。暁君がそこまで言うなら、力を貸してあげるのもやぶさかではないよ」
七海も暁に頼まれて嬉しそうだ。うん、可愛い。
で、こいつは一体何をやらかしたんだ?
「それでそれで?私に何をしてほしいの?」
「悪いんだが……」
暁が七海に頼んだ内容は……
「暁君のバカ、アホー……転入初日から、こんなことするなんて……勘違いされた。絶対に勘違いされたよー……てか、そもそもどうやってあんなきわどい場所にシールを貼ったの!?」
暁が七海に頼んだ内容は、式部先輩の素肌に貼り付けたメモリー繊維のシールの回収だった。
別に回収だけならいいんだが、暁のやつが特殊能力“ラッキースケベ”を発動して式部先輩の鼠蹊部……左太ももの付け根に近い内側に貼り付けやがったので七海が先輩を風呂に誘い、回収すると言う役目を背負いミッションを成功させたのだが、場所が場所だっただけに周りの女子たちにソッチだと勘違いされたかもとヘコんでいる最中だ。
「まぁ、暁の魔法カード“ラッキースケベ”と罠カード“兄からのお願い”が発動して七海のLPが0になったのは可哀そうだと思うが、七海も鼠蹊部がどこか分からなかったとは、お兄ちゃん悲しいぞ。もう少し勉強しような」
「はぁ~い……」
「うんうん。暁もラキスケの発動はしかたないが、妹を困らせるなよ?」
「うっ……以後気をつけます……」
「おう。と言うことで気持ちを切り替えてさっさと忍び込みますか!」
ぬっきあし、さっしあし、しっのびあし♪をしながら警備員とカメラを避けつつ中庭を抜け、校舎前の茂みへ。
茂みに隠れつつ七海が校舎のセキュリティーシステムをいじり、切り替えたのを確認してから七海を抱き上げ、校舎へ近づき、パルクールの様に先行して登って行った暁の後を追い、暁が開けた窓から校舎の中へ。
侵入後、すぐさま目的の部屋の前まで移動する。
部屋の前に着き、中を確認するため聴力をアストラルで強化し、扉に耳を当てるが誰もいないようだ。
なので回収したシートを七海にセンサーにかざさせる。
反応がないので引き返そうとした時、カチャリと開錠の音が聞こえたのでドアノブを回すと抵抗なくドアが開いた。
中に人がいないのは確認済みなので中へ入り、3人が入ったのを確認後ドアを閉じて鍵もしめ、ドアに耳を当て、廊下側を確認。物音はしない。
窓側は暁が確認。人影はないみたいだ。
気付かれてはなさそうだ。侵入成功。
七海はホッとした表情をしていたが、すぐに表情を切り替えAIMSへのアクセスを開始した。
「……」
「……」
「……」
「……まだか?」
「うーん……もう少し。えっと検索する方法は……ああ、有った。で、認識阻害だっけ?」
「ああ。何人いる?」
「えっとね……社会人が1人、学生が1人。両方とも男の人だよ」
「情報出せるか?出来れば顔も」
「うん、写真も登録されてるから。はい、これ」
そう言って七海がタブレットを渡してくる。
それを暁と一緒に覗き込む。
1人は小野静国。化学工業系の会社で、アストラル研究に携わっている研究者。やや肉付きの良い体をしている。顔立ちは、大きい体に似合ったややいかつい印象。
もう1人は菅英人。橘花学院1年。やせすぎの体格でメガネをかけている。見るからに気弱と言った印象。
「よし。覚えた」
「んじゃ、てっしゅー」
「了解!最後にお掃除しとかないとね」
七海が端末の操作を続けた時だった。
突然、校舎の外でアラームが鳴り響いた。
『警報っ!?』
「えっ、ウソ!?なんで!?そんなはず―――なにかミスった!?」
暁は窓から外を、俺はドアに耳を当て廊下の様子を確認。
こちら側は何も聞こえないので窓の方を見ると暁がジェスチャーで校舎とは反対の方へ移動してると教えてくれた。
「どどどどうしよう、どうしよう……何かの罠?トロイの木馬!?」
人間不思議なもので、自分よりあわててる人を見ると落ち着くんだなぁと思ったが
「ちょっと落ち着け」
「あいたっ!?」
七海のおでこにデコピン
「暁、外の様子は?」
「校舎には誰も入ってきてないな。別の所へ向かった」
「なら、俺達じゃない。七海は慌てず、落ち着いて痕跡を消すこと。暁は外を頼む。姿は消してけよ」
「う、うん。分かった」
「了解」
七海はタブレット操作を再開。暁はステルス機能で姿を消した後、部屋の窓から飛び出し外へ。
暁が飛び出したのを確認してからすぐさま窓を閉め、鍵をかける。
「そっちはどうだ?」
「うーん……あと少し……出来た!」
「よし、さっさとずらかるぞ」
「了解」
念のためステルス機能をONにして、ドアを開ける前に耳を当て物音が無いかを確認。
何も音はしなかったので部屋を出て、侵入した窓から外へ出る。
外へ出たあと、七海をお姫さま抱っこしてカメラ、センサーを避けながら寮の七海の部屋へと送り届けたあと暁の救援へ。
救援に駆け付けたが全て片付いた後だったのか暁がステルス機能を解いて三司さんに姿を見せていた。
「お疲れさん」
「ああ。瑞樹か」
「えっ……瑞樹君?姿が見えないけど……」
あ、やべっ!って顔してるけどもう遅い。声かけたのは俺だけど、名前出すなよな暁……まぁ、放置するのも面倒だから姿を見せるか。
俺もステルス機能を解いて姿を見せる。
「瑞樹君?何?なんなの?何がどうなってるの?」
「あとで説明する。今はそれより胸の傷だ!早く止血しないと!」
「何!?三司さん。男性の俺が女性に対してこんなこと言うのはなんだが、手当てするから傷を見せてくれ!」
「ちょっと待って!ストップ!大丈夫!怪我なんてないから!」
「そんなはずないだろう!斬られたのをはっきり見たんだから!」
「素人判断は良くないぞ!せめて応急処置を!まぁ、女性が男に肌を見せるのが嫌なのは分かるが」
それでも必死になって暁を止めようとして、後ろに下がる三司さん。
けど暁はそれを無視して、胸元を抑える腕を無理矢理引きはがした。
あれ?へんだな。暁の慌てようだと結構深くまで切られているはずなのに出血が無い?
ふと自分の足元を見ると何かが落ちていた。
それを拾うと柔らかかった。モミモミ。なんだか触ってるとクセになるな。あれ?これってもしかして……
「パッド?」
「えっ?」
「―――ッ!」
三司さんを見ると切り裂かれたブラジャーの下、あらわになった胸はシリコン製のブラジャーによって盛られている。
二重で持ってたのか……
「ぁぅっ、ぁぅっ、ぁっぁっぁっ―――」
声になってねーな。まぁ、同性でも知ってはいけないものを俺と暁が知ってしまったのだ。
あ、やべ。今にも泣きだしそうだ
「えーっと、まず落ち着こう。な?」
「わ、悪かった!三司さんが怪我をしたと思って慌てたが……か、勘違いだったんだな……」
「最初からそう言ったじゃない!なのにっ、なのにそれを無理矢理ひん剥いてっ!……なんでこんな、辱めを……ぅぁぁぁ……」
「いやだって、パッドのおかげで助かったなんて、想像してなくて」
それは俺も考えたがそれは言っちゃダ……
「ビキッ!」
いや~!変な音が聞こえる~!
「それで怪我をせずに済んだんだから、感謝すべきなのかもしれないが」
お前は良かれと思って言ってるかもだけど、それ逆こう……
「――ブチンッ」
ほら~!
「言うに事欠いて……パッドのおかげで助かった……?胸が偽物で良かった……?バカにして……バカにして……ぐぬぅ~~~……ッッ」
「ちょっ!そこまで言ってない!?」
「誰が恥部・タイラー!2人ともぶっ殺してやるぅ!!」
「誰もそんなこと言ってねぇ!」
「俺は関係ねぇ!」
俺かんけーないよね?てか、そろそろ移動しないと誰か来るべ。
「こっちから叫び声が!」
「大丈夫ですか、三司さん!」
ほら来た。さて、ここからさっさと逃げないとな~。
でも、三司さんが暁にマシンガンの様に色々聞いてるしなぁ。どうしよっか?
「アナタ達は一体何者なの?」
まぁ、裏の者です。なんて言えねえよなぁ……
「俺は……」
お!暁。何か良い案でもあるのか?
「俺はっ!君を守るためにここに来たっ!」
『はぁっ!?』
何言ってやがりますかこの愚弟は……