気になるあの娘は真面目でムッツリな寮長   作:ノブやん

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第2話 自己紹介

「ふぁ~……もう朝か……あっちい……早く起きよ」

 

朝も早よから真夏の日差しが部屋の中まで降りそそいでいる。今日も暑くなりそうだなぁと思いながらTシャツ、短パンに着替え1階の洗面所へ行き、洗面台で顔を洗い、歯を磨き、居間へ行くとそこには

 

「おはよう七海。今日も朝食ありがとさん」

 

「あ、おはよう瑞樹君。暁君起こしてくるから先にご飯食べちゃってもいいよ」

 

この可愛い娘さんは、在原七海。料理屋掃除などの家事は何でもござれのカワイイ義妹だ。

 

「あれ、暁と今日用事でもあるの?」

 

「ううん。補習なんだって」

 

「それはまぁ……ご愁傷様と言うか自業自得だな」

 

「そうなんだよねー……はぁ、起こしに行ってくるね」

 

「いってらー」

 

暁を起こしに行った七海を見送りながらご飯を食べる。さすが七海、ウマイなぁ……うーん、料理結構自信あるんだけどこの味が出せないんだよなぁ……

食べ終わった食器を流しへ持っていき、食器を洗う。そのあとに日課であるランニングへ行くために玄関へ。

玄関で靴ひもを結んでいると

 

「おふぁよー瑞樹」

 

「おはよう暁。妹に起こしてもらうとか。いい歳こいて」

 

「いやー……ちょっと朝方まで報告書を書いてたんだよ」

 

「それは知ってるが、それとこれとは話が別だ」

 

「ですよねー……今度から気をつけるよ……」

 

「それは七海に言ってやれ。じゃあ俺はランニングに行ってくるよ」

 

しがみつき動物彫刻を両手両足、腰まわりにつける。1体50㎏計250㎏。ちなみに両手に猫、両足に犬、腰まわりはリスの彫刻がしがみついている。

 

「よくそんなものつけて走れるよな」

 

「別にお前だって重りつけてランニングしてるだろ?」

 

「いや……重さが全然違うんだが……それより、行かなくていいのか?」

 

「おっとそうだった。いってきまーす」

 

「いってらー」

 

そういえば自己紹介がまだだったな。

俺の名前は在原瑞樹。趣味は料理と野球観戦(主にテレビ観戦)。家族は義父、義弟の暁、義妹の七海の4人家族。

あと、なんで義理なのかと言うと、親父が仕事中に赤ん坊だった俺を拾ってくれたんだよね。5歳くらいまでは親父が色んな人の力を借りて育ててくれたんだが、そのころから忙しくなっちゃったらしく俺は親父の知り合いでご近所さんの梁山泊って道場に預けられたんだ。そこは武術の道場だから必然的に武術を習い始めたんだ。

でさ、ここの道場の人たちってみんな達人って呼ばれててさ、いずれもその世界では超がつくほどの有名人で梁山泊の長老の

『無敵超人』の風林寺隼人

『ケンカ100段』の逆鬼至緒

『哲学する柔術家』の岬越寺秋雨

『あらゆる中国拳法の達人』の馬剣星

『裏ムエタイの死神』のアパチャイ・ホパチャイ

『剣と兵器の申し子』の香坂しぐれ

長老の孫娘で『風を斬る羽』の風林寺美羽

そして、俺の兄弟子でもある『史上最強の弟子』白浜兼一さん

 

武術家には「弟子級」「妙手」「達人級」の三階層に分類されてて、

「弟子級」は武術を始めた初心者から常人以上の実力を持っている者まで幅が広く、

「妙手」は弟子以上達人未満の強さに達した者で、

「達人」はその道を極め、完全な領域へと達した武術家のことを言うんだ。

ちなみに自分は達人になったばっかりで、兼一さんはまだ妙手なんだけどあと少しで達人の域に達するんだ。

ああ、それと、特A級の達人ってものがあってね、さっき紹介した美羽さん以外の人は全員、特A級なんだ。自分は達人の中でもペーペーなんだよ。

ところで今日はどのコースを回ろっかなぁ……あ、あれは

 

「おはようございます!岬越寺師匠!兼一さん!」

 

「ああ、瑞樹君。おはよう」

 

「おはよう瑞樹」

 

走っている兼一さんと兼一さんが引っ張ってるタイヤの上に座ってる岬越寺師匠に挨拶をする。

 

「自分もご一緒していいですか?」

 

「ボクはかまわないよ」

 

「私もかまわんよ」

 

「ありがとうございます!」

 

「ウォーミングアップもすんでるみたいだし今から街の外周を10周するけどやるかい?」

 

「はい!」

 

「なら、勝負にでもしようか。買った方には私からのプレゼントだ。では位置について、よーい……スタート!」

 

「うおおおおおおっ!」

 

「弟弟子には絶対負けん!」

 

勝負の結果は……

 

「ぷはー、負けたー!」

 

「さ、さすがに弟弟子に負けるわけにはいかないからね…はぁ…はぁ」

 

「2人ともお疲れ様。ほら、水分補給しなさい。あと、勝った兼一君にはご褒美の棒アイスだ」

 

「「ありがとうございます」」

 

「ゴクゴク……ぷはー!このために生きてるよな!体に染み渡る!」

 

「この時期には必需品だね。アイスもうまうま」

 

「瑞樹君。これ掘ったの君だろ?また腕を上げたじゃないか」

 

「マジっすか!いやー岬越寺師匠に褒められるなんて!」

 

自信作のしがみつき動物彫刻を褒められるとテンションあがるわー!ちなみに、梁山泊に預けられている時に岬越寺師匠に色々教わったんだ。料理は美羽さん。

 

「瑞樹君はこのあとどうするんだい?一緒にやっていくかい?」

 

「そうですねー……ん?すみませんちょっと失礼します……なになに買い物付き合って…か。すみません妹からの呼び出しがかかりました」

 

「それは仕方ないねぇ」

 

「じゃあね瑞樹。七海ちゃんによろしく言っといて」

 

「はい!では失礼します!」

 

さて、妹様からの呼び出しなんでさっさと戻りますかね。

ダッシュ!ダーッシュ!ダッシュ!

 

「はぁ……はぁ……ただいま…はぁ…かえりました……」

 

「だ、大丈夫?そんなに急いで帰ってこなくても良かったのに……はい、お水」

 

「はぁはぁ……ありがとう……ゴクゴク…はぁ……生き返った……まぁ、いつも家事全般やってもらってるからな。これくらいはしなきゃなシャワー浴びてきていい?」

 

「あ、うん。えへへ、ありがとう瑞樹君」

 

「兄妹なんだから遠慮なんかするな。それに……」

 

「それに?」

 

「シスコンなめんな」

 

「うわー、さすがにそれはないわー……」

 

白い目で見てくる七海

 

「それはさすがにヒドくない!?」

 

と漫才(誰も見てない)をやったあと、シャワーを浴びて、半そでのポロシャツとジーパンに着替え、部屋に財布とスマホを取りに行って、七海と一緒に家を出て、商店街へ

 

「今日の晩御飯は何にするの?」

 

「んー、まだ決めてないんだよねー……瑞樹君は何か食べたいものある?」

 

「んー、今の所無いなぁ……スーパー行って食材みたら、何か思い浮かぶかも……」

 

「そうだね。スーパー行ってから決めよっか」

 

七海と一緒に駄弁りながら歩いていると

 

「あっ、暁君」

 

「ん?本当だ。暁じゃん」

 

「七海?瑞樹も?どうした、こんなところで?」

 

「夕飯のお買いもの」

 

「お買い物の荷物持ち」

 

「暁君は?ちゃんと補習受けた?」

 

「起こしてくれた妹の優しさを無駄にせず、ちゃんと受けたよ」

 

「よろしい。あ、暁君は今晩食べたいものってある?」

 

「何でもいいよ」

 

「そういうのが一番困るんですけどー」

 

「うーん……じゃあ……チキン南蛮」

 

「チキン南蛮かー……いいね!」

 

「甘酢?タルタル?」

 

「「両方で!」」

 

「了解」

 

チキン南蛮かー。久しぶりだなぁ。甘酢がしみた衣と鶏肉にタルタルがよく合うんだよなー……やっべ、早くもヨダレが……

 

「ほら!早く買いに行こうぜ!」

 

「そうだな!チキン南蛮の甘酢を想像したら俺も早く食べたくなっちまった!」

 

「まったくもぅ……子供だなぁ……ん?ちょっと待って、着信が……」

 

「着信?」

 

「まさか……」

 

「“お仕事”だって」

 

 




七海や千咲ちゃんが「えへへ」って笑った時の口の形が可愛いなって思う。

目を(><)にした時も可愛いよね!
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