気になるあの娘は真面目でムッツリな寮長   作:ノブやん

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第4話 生徒会長登場と自己紹介

「ふぃ~、着いた着いた……」

 

「ここが鷲逗研究都市か……」

 

「私たちが転校する橘花学院って、どうやって行くの?」

 

「ライトレールってやつに乗って、橘花学院前って駅で降りれば、目と鼻の先らしい」

 

「「ライトレール?」」

 

俺と七海が同じタイミングで首を傾げる

 

「今待ってる路面電車のこと。動力源はアストラルなんだってさ。」

 

アストラルで動いてるから電線とか無いんだなと考えていると、ライトレールがやってきたので乗り込んだ。車内では暁と七海がしゃべっているのを右から左に聞き流してボーっと外の景色を眺めていた。

しばらくすると、橘花学院前駅に着いたので電車を降りて、駅を出た。

少し歩くと

 

「ここが橘花学院か」

 

「きれいな建物だね」

 

「設立されて間もないからな」

 

「敷地が広そう……ちゃんと道を覚えられるかな?」

 

「大丈夫大丈夫。心配すんなって」

 

「でもでも……はぁぁ……ドキドキしてきた。今日から新生活……知らない人だらけ……オヴェ……」

 

「大丈夫かー?ほら、背中さすってやるよ。さすさす……」

 

「うぅ……ありがとう……瑞樹君……」

 

「……」

 

「おーい、守衛さんが不審者を見るがごとく見つめてるぞー」

 

「と言ってもなぁ……どうやって入るんだ?連絡取ってもらえるか聞いて……」

 

「あの……」

 

「はい?」

 

背後からかけられた声に振り返ると1人の女の子が笑顔を浮かべていた

 

「こんにちは。急に声をかけてしまってごめんなさい。もしかして、在原瑞樹君と在原暁君と在原七海さんでしょうか?」

 

「はっ、はいっ!あ、在原七海です」

 

「在原瑞樹です」

 

「在原暁です」

 

「人違いじゃなくてよかった。初めまして!私は……」

 

「三司あやせさん……」

 

「え?どこかでお会いしたことがありましたか?」

 

「いや、ネットの動画で見たことがあってさ。それで名前知ってんだよ」

 

「あ、はい。そうです……」

 

「ああ、そうだったんですね。ありがとうございます」

 

「そんなに有名なの?」

 

「アストラル使いの中では一番かも」

 

「もしかして芸能人?」

 

「あはは、まさか。全然違いますよ」

 

「あ、でも、テレビに出てましたよね?ネットでも『可愛すぎるアストラル使い』って……」

 

「そっ、その話はやめてくさいーっ!アレ、ものすごく恥ずかしかったんですよ~」

 

ワタワタと慌てて両手を振る三司さん。うん、確かに可愛い。やや小柄だが、それとは対照的に胸は程よく大きくて、可愛さと色気のギャップが彼女の魅力をアップしている……が、なんか違和感を感じるのは気のせいか?

んー?と首をひねっていると

 

「どうしたの?瑞樹君?」

 

「んー……なんか違和感みたいなものを感じるんだが……」

 

「違和感……ですか?」

 

「んー……やっぱり、気のせいか。ゴメンゴメン」

 

「い、いえお気になさらずに……あっ!そういえば自己紹介がまだでしたね。改めまして、私は『三司あやせ』といいます。ここ橘花学院の生徒会長で、3人の案内を頼まれ迎えに来ました。ようこそ、橘花学院へ!」

 

眩しいくらいの微笑みを、俺達に向けてくる三司さん。

 

「ではまず、理事長の所に案内するように言われてるんですが……3人の荷物はそれだけですか?」

 

俺と暁はショルダーバック、七海はトートバックが今の俺達の荷物だ。

 

「ああ。荷物はほとんど送ってあるんで、寮の方に届いてると思うよ」

 

「そうですか。このまま向かっても?」

 

「大丈夫です」

 

「それでは、こちらへ。この3人は転入生です。今から理事長の所に案内するところです」

 

「わかりました」

 

「今日からお世話になります」

 

「「なります」」

 

「ああ。しっかりな」

 

守衛さんに挨拶して三司さんに続く。今のやり取りなんか、ムショに入る囚人のような……まぁ、気にしないでおこう

三司さんの後について歩いていると分かれ道まできた。

 

「あっちの道は寮につながっています。歩いて3分くらいでしょうか。今は校舎へ向かいますから、こっちの道を通ります」

 

校舎へ着き、中へ入る。名かは思ったより綺麗で、七海も驚いていた。理事長室へ向かう間、暁と三司さんのやり取りを聞いていると、1学年にクラスは4つで、1クラス30人ちょっと。全体では382人で、その内アストラル使いは100人ほど。他の人たちは能力を持っていないらしい。

なぜ、この人たちが学院に入っているかと言うと、この研究都市に仕事を持つ人の子供や、アストラルの研究に興味がある子たちが入学しているらしい。

 

「あと、在原君たちは私と同じクラスになりますから、宜しくお願いします」

 

「いや、こちらこそよろしく」

 

「ああ。よろしく」

 

「在原さんも。学年は違いますが、何か困ったことがあれば、いつでも相談して下さい」

 

「あ、はい!ありがとうございます」

 

「……私なにか怖がらせるようなことしました?」

 

「人見知りで緊張しているだけです。怖がってるとか、嫌ったりしてるわけじゃないですから」

 

「同じ苗字だと分かりづらいから七海って呼んでやってくれ」

 

「み、瑞樹君!?勝手になにを!?」

 

「これから宜しくお願いしますね、七海さん」

 

「よっ……よろしくお願いします、三司先輩」

 

「可愛い!真っ赤になった!私のことも、あやせと呼んでください」

 

「あ、いえ、でも、その……」

 

「あやせですよ、あ・や・せ」

 

「よろしくお願いします……あやせ先輩……」

 

「はい」

 

「ふむ。可愛い妹のもっと可愛い姿が見れたところで、三司さんにも俺達のことも名前で呼んでもらおうかな」

 

「えっ!ちょ、瑞樹!おま!」

 

「だって、在原君だとどっちか分からんぞ」

 

「う……確かにそうだが……」

 

「ささ、三司さん。名前で呼んでみて下さい」

 

「えーっと……じゃあ、まずは……瑞樹君」

 

「おう」

 

「暁君」

 

「うっ……は、はい……」

 

「うんうん。よし、じゃあ、理事長室に向かおうぜ」

 

「あ、はい。こちらです」

 

 




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