気になるあの娘は真面目でムッツリな寮長   作:ノブやん

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第7話 寮長と男の娘登場!

「やっと終わったな~」

 

「なんかすげー疲れた……」

 

「あはは……」

 

式部先輩のおもちゃにされた暁はすごく疲れた顔をしており、その顔を見た七海は苦笑していた。

 

「まだ荷物の整理が待ってるぞー」

 

「えぇ……」

 

そんなことを話している内に寮に着いた。

ここの寮は全部で4つあり、俺達3人は同じ寮に入れるらしい。打ち合わせが楽でいいわーと思っていたが

 

「そういえば俺らはどこの寮なんだ?」

 

「あ、そういえば……」

 

「聞くの忘れてたね……」

 

3人でうーんと悩んでいると俺らの横を通って寮へ向かっていくボーイッシュな女の子が。あの娘に聞いてみるか。

 

「あ、すみません」

 

「ん?どうしたんだい?」

 

声をかけると立ち止まってくれたので

 

「えっと、俺達3人、今日ここに転入してきたんだけど、何番寮か聞くの忘れちゃってさ……」

 

「ああ、君達が今日からボク達の寮に入ってくる転入生なんだね。寮まで案内するよ」

 

「ありがとう。助かるよ」

 

案内されたのは第3寮と書かれたプレートがある寮だった。

 

「寮長の子を呼んでくるからちょっと待てって」

 

そう言って探しに行ってしまった女の子。仕方ないので待っている間、暁たちと話していたら

 

「あやー遅くなってゴメンね。二条院さん、この子たちが転入生だよ」

 

「初めまして。ここの寮で寮長をしている二条院羽月だ。よろしく」

 

「そういえば自己紹介してなかったね。ボクは周防恭平。よろしく!」

 

「「「……えっ?」」」

 

ボーイッシュな女の子が男の名前を名乗ったために固まる俺達

 

「えーっと……男だったの?」

 

「失礼しちゃうな。ボクのどこをどう見たら女の子に見えるのさ」

 

そう言って頬を膨らませる周防はとても可愛らしく、女の子にしか見えなかったが

 

「いや…すまん。まさか男の”娘”だったとは思わなかったから」

 

「ボクだって立派な男なんだからね!……ん?子?」

 

「気にするな。改めてよろしく。俺は在原瑞樹だ」

 

そう言って二条院さんと周防に握手していく。てか、周防の手、女の子並に柔らかかったんだけど……

 

「俺は在原暁だ。よろしく」

 

「い、妹の在原七海です。よろしくお願いします」

 

暁と七海も握手をしていくが周防と握手するとスゲー驚いた顔をしていた。

 

「自己紹介も済んだことだし、この寮の案内をしていこう」

 

そう言ってさっそく寮の案内をしてくれる二条院さん。

ロビー、食堂、浴場、ランドリールームの場所、朝食、夕食時に点呼を取ること、門限が19時半であることを説明してくれた。

 

「これでひと通りは説明したな。では次に君たちの部屋だが、瑞樹君が319号室、暁君が318号室、七海君が418号室だ。で、これが鍵だ」

 

渡されたのは平べったいキーホルダーの様な形をしたカードキーだった。部屋のほかにも教室の鍵もこれで開けれるらしい。まぁ、そんな早くから教室に行くことも無いので関係ないと思うが。

 

「部屋まで案内しようと思うのだが……周防、男子の方を任せてしまってもいいか?」

 

「うん。OKだよ。なら2人とも早速行こうか。付いてきて」

 

そう言った周防の後に付いていく俺達。周防としゃべりながら部屋に向かったためすぐに部屋の前までたどり着いた。

 

「319号室はここだよ。隣が318号室で、その隣の317号室がボクの部屋だよ。早速中に入ろうよ!」

 

「ああ、そうだな」

 

そう返事をして鍵を取出しセンサーにかざすと、カチャリと音がしたので扉を開けて中へ入る。

 

「荷物もちゃんと届いてるみたいだね」

 

「おお!結構広いな!」

 

「確かに」

 

部屋は1人だと結構余らすくらい広かった

 

「ここがトイレで、こっちは洗面台……冷蔵庫に電子レンジまで!」

 

「はぁ~、至れり尽くせりだな」

 

「その上、しっかりした造りで下手なマンションよりも防音対策がされてるから、階下を気にしなくてもいいよ。ドタバタ騒いでたら流石に二条院さんに怒られるけどね」

 

「それは流石に誰だって怒るだろ。でも彼女、真面目でしっかりしてそうな雰囲気だったしな」

 

「確か……由緒正しき家柄で父親も警察官とかじゃなかったかな?」

 

「ふーん、父親は警察官なんだ。……ん?そういえばどこかで聞いたことある名前だなぁ」

 

「ん?なになに?二条院さんのことが気になるの?」

 

「そうなのか?瑞樹?」

 

「いや、確かに可愛いと思うがな。ちょっと聞いたことある名前だなぁと思ってな」

 

「「ふーん」」

 

「なんだよ2人してニヤニヤして」

 

「「別に~」」

 

まったくなんなんだ2人して……あと、覗き対策もバッチリらしい。

もしかして能力の無効化とか出来るのかな?と思い聞いてみたら、透視とかの対策であって無効化ではないらしい。

 

「さてと、荷物でも片付けるか。暁も自分の部屋に行った方がいいぞ」

 

「そうだな。恭平、部屋の造りって同じなのか?」

 

「うん同じだよ。瑞樹手伝おうか?」

 

「いや、大した量じゃないから大丈夫」

 

「暁は?」

 

「俺の方も一緒だ」

 

「そっか、じゃあ夕食の時間になったら呼びに来るよ。今から外に出るけど、20分くらいで戻るから」

 

「ちなみにどこに行くんだ?」

 

「コンビニ。夜食の買い出しさ」

 

「あー、だったら俺も付いてくわ。暁は?」

 

「俺はパス。ちょっと疲れた…」

 

「分かった。ついでだから何か買ってくるか?」

 

「うーん……特には」

 

「カップめんとかは買い置きしてた方が良いよ。セキュリティが厳しいからね。敷地の中と外の行き来なんて難しいと思うよ」

 

「それならカップめんを3、4個くらい頼む」

 

「了解。周防、案内してくれ」

 

「了解!行こうか!」

 

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