間が空いて申し訳ないです m(__)m
リアルがアレで実際余裕ないですが、気分転換にポチポチ
今回はマミさん視点
円さんが私の家を拠点にして数日が経ち、良く分かった。
彼女の生活習慣は、はっきり言って、おかしい。
朝、私が起きる頃に、やっと魔女退治から帰ってくる。
私が支度する間にシャワーを浴びて、朝食。
一緒に家を出て、途中で別れる。
日中は魔女の活動も少ないけれど、潜伏場所の当たりを付けるくらいできる、らしい。
放課後、鹿目さんや美樹さんと私の家に集まる時に、一時的に帰宅。
お茶会の中で、見滝原で魔女が巣食うポイントの連絡。
彼女が教えてくれたポイントは、今のところ全て当たりだった。
曰く、探すのは得意だ、と。
そう語る時は、いつもの無表情だったけれど、少しだけ上機嫌に見えた気がする。
私達が魔法少女体験コースに出る時に、彼女も自分の魔女退治に出発する。
鹿目さんと美樹さんを連れて行くことには難色を示していた(ように見えた)けれど、黙認してくれたらしい。
そして、朝まで魔女と連戦し、大量のグリーフシードを持ち帰る。
改めて言う。
生活サイクルがおかしい。
と言うか、寝てないし、朝食しかまともに食べてないし。
「いえ、日中に探索する際、喫茶店などで昼食後の休憩を兼ねて仮眠しているわ。
周囲の魔力を『嗅ぐ』だけなら、寝ながらできるから」
土曜日、朝食を済ませて出ていこうとする円さんを呼び止め、聞いてみた答え。
その返答に、思わず溜め息を吐いた。
「食事はともかく、それは睡眠とは呼ばないわよ」
「むぅ」
「むぅ、じゃないわ。
夕食は?」
「ん? 夕方の定時連絡で」
「あれはお茶会。紅茶とケーキだけじゃない」
「充分よ」
「不十分よ」
ダメだ。根本的に、自分を大切にする、って思想が抜け落ちてる。
彼女にとって、食事や睡眠は、コンディション調整でしかない。
体調を崩さない限り大丈夫、とか思ってそう。無頓着にもほどがある。
どんな生活してきたのか、つい聞きそうになり、飲み込んだ。
彼女の過去で私が知っているのは、出会った日に語られたことだけ。
魔法少女だったお姉さんが亡くなり、「魔女を倒す」ために魔法少女になったこと。
そしてそれ以来、幾つもの街を渡り歩いていること。
これだけだけれど、それでも、普通の生活ではなかった印象を受ける。
確信はない。しかし、踏み入るべき話題じゃない。
いつかは話し合うことかもしれないけれど、それがいつなら良いのか、私には、分からない。
「……ああ、暁美が来たわね、タイミングが良い。それに、予想外の客も居る」
ふと、円さんが玄関の方へ顔を向ける。
なんというか、家族が帰宅した大型犬みたい。特に狩猟犬。
魔力を感じ取ることを『嗅ぐ』と表現していたし、いっそう犬っぽい。
「そう言えば、狩りの時に会った魔法少女について話していなかったわね。……って、巴? 聞いているの?」
白毛のアフガン・ハウンドとかどうかしら? 似合いそう。
「………巴、インターホンが鳴っているわよ。巴? 聞こえていないの?」
それにしても、円さんの魔力感知能力は、凄まじく鋭い。
本人は、魔法に頼らない攻撃で不意を突かれることもある、とは言っていたけれど、便利には違いない。
だからこそ、頼りすぎない、という戒めに、魔力に頼らない攻撃について語っていたのだろうか。
今後のためにも、彼女の体験談について聞いておくのも、良いかもしれない。
今回の背後霊
「…………カナメの、得意分野を褒められた時の、ドヤ顔、萌え……。
は……っ! 今、わたし成仏しかけたわ! あぶなっ!!
いやー、でも、カナメの体調管理を気遣ってくれる娘が居て本当によかったー。
もー、そーなのよー、この子ったら昔っから、私は大丈夫だ、ばっかりでー。
あ、何か今のわたしって、姉っぽくない? むしろお母さん?
カナメはわたしの娘! そして妹! 嫁にするのは将来のお相手に譲ってやろう!」