僕は迷宮の妖精。転生したら魔王認定されました!   作:茶々丸

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妖精は世界を知る

「それではこの世界について教えていきますが、私はこう見えて元女神。つまりこの世界が出来る前から存在していたすっごーい存在なのです。そんな私が専属教師とは・・・ラビィったら幸せ者ですね!」

 

女教師の格好をしているこの駄目神ユフィのドヤ顔が非常にうざい件について。

 

「もうそんな事言って!いいですか?この世界、ガーディンにはですね?もう既に知っていると思いますがスキルと呼ばれる、地球の日本という国で盛んなゲームみたいなシステムだと思って貰えれば分かりやすいと思いますが、そういうモノが実在しています」

「世界に名前があるの?」

「えぇ、神が無意味に世界を作るなんていうのは基本的にありません。特にこちらの神はまだまだその存在がしっかりと認識されておりますし、そんないたずらに自分が面倒を見なくてはいけないモノを生み出すとか正直めんどくさいです・・・」

「神が怠惰とかいいの?」

「邪神ですから」

「邪神を免罪符にするなよ・・・」

「いいんです。それよりも次の説明にいきますよ?」

「はーい!」

「いいお返事ですねラビィ!先生感激ですよ!」

「うん。鼻血は拭けよこぇーよ」

 

閑話休題

 

「とまぁ、気を取り直して次いきますよ!次!!」

「あっはい」

「このスキルというのは、効果に関しては神の持つ権能の超簡易版という認識してくれればいいですね。スキル自体というのはその人物を象る一つのピースであり、その人物の象徴とも言えるモノ。魂の一部でもあるのでその人物の持つ才能、技能、願い、在り方でもあるのです。そういった不定形の無色透明な概念を捉えやすくしたのがスキルです・・・つまり自分にあった超能力とでも思っておけばいいんです!」

「なるほど!最後のは分かったよ!でもユニークスキルとかワールドスキルみたいなのはどうなの?」

「それは簡単ですよ。ただのスキルは努力で手に入ります。ユニークスキルは才能と努力で手に入ります。ワールドスキルはバグなのです」

「バグなの?!」

「えぇ、性能がっていう意味ですがね」

「強いって事?」

「先程、スキルとは神の権能の超簡易版と言いましたがワールドスキルは魂に定着した特性。モノによっては権能すらも超えうる。世界に影響を及ぼすのが最小単位という壊れ性能のバグです。とはいえそれを持っていても覚醒させたりしなきゃ意味がないモノですがね・・・」

「おーう」

「まぁ、私が名付けた訳ですし?ワールドスキルに覚醒しても不思議じゃないですよね!」

「そだねー」

「何故かつめたい!」

 

つまり、なんかすっごい能力を手に入れたって事か。

しかも迷宮創造とかすっごい秘密基地作れそうだし魔獣創造はドラゴンとか作れちゃうかも!

なんかテンションあがってきた!!

 

「ねぇねぇ!スキルの練習したい!」

「むむ?!私の授業に早速飽きましたか!でもその前に魔力等の説明が先ですよ!そうでないと危ないですからね」

「わかった!」

「良い子ですね。では魔力の説明ですが・・・質量を持たない血液だとでも考えて下さい!」

「・・・つまり」

「空になれば倒れます。最悪死にます」

「こわっ!!」

「だから魔力制御は大切なのです。私としてはスキルよりも先にこちらを確認しておきたいですね」

「うん。頑張ってやってみる!」

 

流石にもう一度死ぬのは嫌過ぎる。

血液かぁ。血液は大事だよね!ないと死んじゃうからね!

魔力制御をマスターしてスキルを早く試すんだから、頑張るぞー!!

 

「やる気十分な所を申し訳ないですが説明はまだ終わってませんよ?」

「はうっ!」

 

そうでしたぁぁぁ!!

いやでもさ超能力だよ?!テンション上がるじゃんか!!

仕方ないのだ!!

 

「ふふ、仕方ないですね。一気に世界について教えても仕方ないですし魔力制御の練習を先にやってみますか?」

「いいの?!やる!やりたい!!」

「分かりました!では、へーんしんっ!!」

 

ユフィ は かがやいた。

ユフィ は 女教官 に 進化した。

 

「スパルタ教官です!ビシビシいきますよ!!」

 

なにこれぇ?


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