サンジって七武海クラスの強さあるよね?
「待てゴラああ!!」
サンジは空を飛びながらそう叫んだ。
「え!?あいつさっきの!てか空飛んでる!??」
そしてそう答えたのはサンジの前を走るサンジと同じ髪色をした少女フェルト
サンジは空中を蹴りながら空を飛び、屋根の上を風のように颯爽と駆け抜けるフェルト。
世にも不思議な鬼ごっこがルグニカ王国で人知れず行われていた。
「おいお前!!俺から盗んだもんを返せ!!」
「やだね!!盗られた方がマヌケなのさ!!」
「こんのガキィィィィ!!」
サンジは怒りを顔に出しながらフェルトを追いかける。風切り音が聞こえるほどの速度で二人は駆け抜けている。
時々街を行く人々が空を見上げてサンジとフェルトを指差すが二人は追いかけっこに夢中で全く気付かない。
しかし仲間の中では随一の機動力を誇るサンジが中々フェルトに追いつけずにいる。これには少しばかりサンジは驚くが逆に対抗心に火をつける結果となった。
「(おもしれえ!俺から逃げきれると思うなよ!!)」
サンジは少し本気を出したのか今まで追いつけずにいたサンジが徐々にフェルトとの距離を詰め始める。
「ええ!?」
それに気づいたフェルトは声を上げながら必死に自分もスピードを上げるが、それでも尚距離を詰められ続ける。
今のスピードがフェルトの限界みたいだ。
「おらおらどうした?お前のスピードはそんなもんか?」
フェルトとの距離が1mまで近づいた時サンジはポケットに両手を入れながら追いかけている。完全にフェルトを挑発している。
「クソおお!!あたしについてくるとか何者だよ兄ちゃん!!!」
逃げながらサンジに質問するフェルト。
「ただの料理人だ」
「料理人がこんな事出来るかああ!!」
後ろを振り返りツッコミを入れてくるフェルト。
「おい止まれ!!」
自分の方を向いてきたフェルトにサンジは咄嗟にそう叫んだ。そしてフェルトも危険を感じとったのかすぐに前を向く。
「うわあああ!!」
サンジの視界から一瞬だけフェルトの姿が消えた。
フェルトが走っていたのは並ぶ住宅の屋上。家から家へと飛び移り移動していたのだ。だがその家はずっと並んでいるものだろうか?答えは否。
フェルトはサンジの方に気を取られて続く家が無い事に気づくのが遅れ、龍車が何匹も走る大通りへと落ちていった。
ーーーマズい!!
このまま落ちたら地面に追突するだけでなく大通りの真ん中に落ちれば走ってくる龍車に引かれ大怪我は免れない事態になる。
サンジはさらに速度を上げてフェルトに近づき受け止めようと両手を伸ばす。そして、
ーーー掴んだ!。
サンジは上手くフェルトの肩を掴む事に成功し、再びサンジはフェルトを抱えながら上空へと上がっていく。
「もう大丈夫だ。素直に俺か盗ったものを返、」
「ふんっ!!」
「ホデュうううううう!!!」」
サンジの情けない声が響き渡る。サンジはフェルトを抱えていた手を離してフェルトはそのまま地面へと落下していく。
「悪いな兄ちゃん!強く生きろよ!」
そしてフェルトは上手く地面に着地してどこかへ逃げてしまった。
一方サンジは落下途中だった。男の大事な部分を両手で抑えながら。
「あ、あんのガキ・・男の象徴であるアレを蹴りやがった・・・」
サンジはフェルトを助けた。しかしフェルトはサンジに捕まった。
そう思ったのだろう。サンジに抱えられた直後フェルトはサンジのアソコを思いっきり蹴り上げ脱出したのだ。
「覚えとけよ・・・・クソガキ!」
痛みと怒りを混同させながら地面に向けて落下するサンジ。
「え?うわああ!!」
なんという不運か。いや、それはサンジがこの世界に来た時からなのだが。
ちょうどサンジが落下する場所に一台の龍車が通り、サンジはその龍が引いていた荷台の中に落ちていく。
ボスッ!!
サンジの上半身はその荷台を覆っていた布に突き刺さり下半身だけが外部に晒されるという周りから見たら不思議でしょうがないといった感じになった。
そしてサンジを乗せたその龍車はそのままどこかへと走って行った。
ローとゾロってどっち強いと思う?