Reゼロから始める黒足のサンジ   作:ランホーク

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深夜のテンションで書いた。




天と地

 

「一体ここはどこだ・・?」

 

先ほどの龍車が行き交う街の中心ではなくサンジはとある屋敷にへとやってきていた。

 

「この龍車の荷は第一倉庫へそれは第二倉庫へ運べ!」

 

「「はっ!!」」

 

ガラガラと荷台を引く音が聞こえサンジは自分が乗って来た龍車の影に隠れ身を顰める。

 

ちなみに乗って来たというと語弊があり正確に言えばサンジは知らずの内に龍車の荷台に誤って入ってしまい強制的にここへ運ばれてきたという表現の方が正しい。

 

そしてサンジは気配を殺しながら今いる場所がどこかを確認する。

 

「えれーデカい屋敷だな。貴族の屋敷か何かか?」

 

サンジが見たのはそれはもうデカい屋敷。左右対称に揃えられた庭と屋敷は屋敷の主の性格をよく表している。おそらくこの屋敷の主は曲がった事が嫌いな人物なのだろうとサンジは勝手に思う。

 

「でもでかすぎねーか?」

 

サンジは屋敷のデカさに引く。庭の広さは余裕でサニー号が収まる広さ。いやガレオン船もすっぽりと収まる広さ。そして屋敷自体はサニー号の数倍のデカさで持ち主の力がそのまま屋敷に反映している。

 

「おい。お前。」

 

「ん?」

 

サンジは屋敷を見るのに夢中になり、この屋敷の兵らしき者に見つかってしまった。

 

「貴様。この屋敷の者ではないな。見た所クルシュ様に仕える兵でもない。」

 

警備兵と思われる男を無視してサンジはタバコを取り出し火をつけようとするが、

 

「あ、クソッ!ライターはあのガキに取られたんだった。」

 

ライターが無いためタバコが吸えずにサンジはストレスが溜まっていく。

 

「聞いてるのか貴様!!一体何者だ!!」

 

頰肉(ジュー)シュート!!」

 

「べブッ!!!」

 

サンジはイライラの所為か必殺技級の威力を誇る技を使いサンジに絡んできた警備兵の頬を蹴り吹き飛ばした。そして勢いよく吹き飛んだ警備兵はこの屋敷を囲んでいる塀に激突した。

 

「何事だ!!」

 

「やべえ~」

 

サンジが蹴りを放った時に鳴り響いた衝撃音。そしてサンジに蹴り飛ばされた警備兵が壁との衝突した時発生した衝突音。これが小さい音の訳がない。

 

屋敷の敷地内に響いた二つの音を聞いた他の警備兵がサンジの元にやってくるのはそう遠くない未来であった。

 

しかしサンジはこれ以上騒ぎを起こさないようにと物陰から物陰へと移動して警備兵には見つからずに移動する。

 

「ふい~。ここがどこだか以前にこの世界が何なのかも知らないのにこれ以上面倒起こしてたまるか」

 

サンジはそんな愚痴を溢しながら屋敷の裏側に周り裏口がないかと探す。

 

「いや別にそんな事しなくていんだ。空飛んでここから出ちまえばいいんだ。」

 

タバコを吸えなくてイライラしていた為かサンジはそんな簡単な事に気づかないでいた。これでこの世界にタバコがなかったら本当に死活問題だとサンジは鳥肌を立たせる。

 

「待て。侵入者よ」

 

「ん?」

 

いざ飛び立とうという時にサンジに話しかける声が一つ。

 

サンジに声を掛けたのは老人だった。

 

歳は50は超えてそうな初老といった感じの男性。綺麗な執事服に身を包み右手には剣を持ち構えずにいる。

 

顔には皺がたくさんあり髪も全て白髪になっているが不思議とどこか若々しい印象も見受ける。そして佇まいから呼吸の一つまで無駄がなくサンジは自然と目の前にいる老人を警戒する。

 

「この屋敷に一体なんの用があって来たのか聞かせてもらおう。」

 

「あー悪いんだが俺急いでるんだ。勝手に敷地内に入ったのは悪かったよ。だから、」

 

「はあっ!!」

 

「おっと」

 

サンジの言葉を遮って初老の男はサンジに攻撃を仕掛けた。はじめに仕掛けた攻撃はシンプルな剣の突き。

 

サンジの胸目がけて放った突きだがサンジはまるで来るのがわかっていたかのように上半身を最小限横にズラしてあっさりと躱す。

 

「ほう。」

 

自分の攻撃を躱されたが意外だったのか初老の男は声に出して驚く。

 

「おいおい。話してる途中での攻撃はねーだろ」

 

サンジは両手をポケットに突っこみながら男に言う。

 

「はあああああっ!!!」

 

そして男はサンジに追撃する。それは斬撃による連続攻撃。この初老の男、腕はかなりのもので常人にはその剣筋どころか剣自体を見る事もままならないだろう。それはこの男の剣捌きがあまりにも早すぎるからだ。サンジはもしこいつが元の世界で懸賞金に掛けられるなら3000万は行くだろうと男の剣を躱しながらそう予想する。

 

しかし、

 

 

「くっ!!」

 

「おらどうした?掠りもしねーぞ?」

 

サンジは笑いながら男の剣戟を全て躱す。

 

確かにこの男は強い。サンジもそれは認める。剣技だけなら仲間のガイコツであるブルックといい勝負をするだろう。おそらくこの男ではブルックには勝てないが。

 

つまりその程度なのだ。力の差は天と地の差であり初老の男がサンジに勝てる可能性は一分たりとも無かったのだ。

 

 

切肉(スライス)シュート!!!」

 

「なにっ!!」

 

飽きて来たのかサンジは男が振り回していた剣を蹴り上げる。そして無防備になった男にサンジは、

 

腹肉(フランシェ)シュート!!!」

 

「ぐおあぁぁっ!!!!」

 

男の腹に強烈な一撃をお見舞いして吹き飛ばし、男はそのまま屋敷を囲っている塀へとぶつかった。

 

ドゴオォォンッ!!

 

そんな音が辺り一帯に響き渡りそれを聞いた者達が続々と集まってくるのをサンジは一早く感づく。

 

「一服できないのが不満だな」

 

サンジは裏口の扉を見つけられなかったので塀を破壊して外に出るのだった。

 

 







バギーって強いよね?
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