短めです。
「迷ったな」
見知らぬ屋敷で初老の男を倒したサンジはフェルトを探していた。もちろん目的は盗られた物を取り返すのだ。金はともかくタバコの火をつける為にサンジはライターだけは必ず取り戻すと心に決めていた。
「しっかしどこだここは?さっきとはまた違う場所だな。」
一体どこまで運ばれたのか。サンジはまた見知らぬ場所に一人いる。
この辺の地形に疎いとかそんな次元ではなく、この世界そのものを知らないのだ。
今いる場所の把握などサンジにできるわけなかった。
「(取り合えず貧民街の盗品蔵に行くか)」
サンジはまず貧民街に行くことを決めて歩き出す。
「(しかし一体あれは何だったんだ・・・?あれは絶対に夢なんかじゃなかったはずだ。痛みもあったし自覚もある。俺は盗品蔵にいた誰かに腹を切られた・・・そして俺は一度・・・・)」
ーーーー死んだんだ。
サンジは盗品蔵にいった時の事を思い出していた。
「(だけど俺は今こうして生きている。これも夢なんかじゃなく現実だ。それに時間も戻っている。・・・・いやちょっと待てよ?あの時俺は死んだ。そして生き返った・・これは正確には生き返ったんじゃなくて時間が戻っただけ。殺される前は当然生きているから・・・・。生きている時間に巻き戻った・・・・)」
顎に手を当てて考えるサンジ。そして、
「(これは明らかに悪魔の実の能力なんかじゃない。飽く迄も予想だが、この死んで時間が撒き戻る能力・・・呪いと表現したほうが正しいかもな。この呪いは俺がいた世界の奴の仕業じゃなく、こちらの世界の者が俺をこの世界に連れて来て、この呪いを掛けた。そう考えれば納得できる部分もある)」
段々と事の繋がりを見つけて脳が理解を進める。
「(しかし何故違う世界の俺をわざわざこの世界に連れて来た?理由は何だ?目的は何だ?誰の仕業だ?)」
しかし分かった事が増えると同時に謎も増えていく。完全に解と謎のイタチごっことなっていた。
「(まあいいや。この呪い・・・死んで時間が戻るこの呪い。)」
ーーーー死に戻り。
「とでも名付けておこう。まあこれでブルックの気持ちも少しは理解出来たしな。それに、」
サンジは突然走り出し顔付きを変えた。
「(この呪いは一度きりかもしれない。次死んだらもう俺はそのままかもしれない。いやそれ以前に人間一度死んだら終わりなんだ。本来俺はもうこうして生きてはいないんだ。)」
さらに走る速度を上げるサンジ。
「(俺はもう絶対に死なねえ。そして必ず生きて、)」
「仲間の元へ帰るんだ!」
これから1000UAいったら次話投稿にします。