サンジの新技。二つ目思いついた
「案外でけーな」
サンジは盗品蔵に来ていた。前の時と違う事と言えば、まず時間帯。前にあのサテラと名乗った銀髪美少女と来た時は街灯も無い夜であった。故に暗く何も見えない状態であった。しかし今はまだ空に太陽が昇っている。それほどの灯りがあれば盗品蔵の全体像を見るのには十分であった。
他にも違う事と言えばそのサテラがいない事。そしてサンジの持ち物に金とライターが消えている事。
そしてこれからこの盗品蔵で何が起きるかサンジは知っているという事。
「行くか。」
そしてサンジは盗品蔵の扉を叩く。
「おい。誰かいるか!」
ドンドンドンドン。
返事はない。
「おい!!誰かいるなら開けてくれ!!」
ドンドン。返事はない。
そしてついに、
「開けろって言ってんだろ!!こっちはしばらくケムリ吸ってねーからイライラしてんだ!!開けねーと蹴り破るぞ!!」
イライラが爆発したサンジは扉の前で怒鳴り散らした。
ちなみにサンジはライターを失くしてから2時間は経っている。
つまりサンジは2時間もタバコを吸っていなのだ。ヘビースモーカーであるサンジにとっては苦痛以外の何物でもない
「うるさいわい!!晩酌をしていたというのに邪魔しよって」
「あ・・・」
そしてついに扉が開けられて出て来たのは前の時間でこの場所に来た時サンジが見た老人であった。違う所を言えばこちらは生きているという事。ちなみに結構デカい。背が高いのもあるが巨大という表現が一番しっくり来る。サンジはこの老人を見て思い出したのは仲間の船大工のフランキーだった。それくらいに体がデカい老人だった。
「なんじゃお主?」
「お前がロム爺か?」
「そうじゃが?」
ーーー間に合った。
サンジは自然と笑みを浮かべた。
この老人が生きているという事はまだサンジを殺した女は来ていないという事と同時にサテラと名乗った銀髪美少女もまだ来ていないという事。
「なんじゃお主。いきなり笑い出して気持ちが悪いぞ」
普段のサンジなら怒る発言だがサテラと名乗った銀髪美少女の無事が確認できた事により少し上機嫌となっていた。
「いや、なんでもない。悪いんだが爺さん。あんたに聞きたい事があるんだ」
「ワシにか?構わんぞ。でも立ち話はなんじゃから中に入れ」
サンジはロム爺に言われるがままに中に入り盗品蔵の内装を自身の目で確かめた。
ーーー前と同じだ・・・・それに・・・。
サンジはカウンター席があるのを確認した。
「ブッハアア・・そんでワシに聞きたい事とはなんじゃ?」
ロム爺はジョッキに入った酒を豪快に飲みながらサンジに聞く。酒の匂いが蔵の中に広まりサンジの鼻腔をくすぐる。
「ああ。爺さん。フェルトって子を知ってるか?」
「む?なんじゃお主フェルトの知り合いか?」
フェルトの名前を出した途端に酒を飲むのやめてサンジを見つめるロム爺。それにサンジは激しい不快感を覚えた。
「知り合いって程じゃないが。」
濁すサンジにロム爺がにやける。
「待て。当ててやろう。お主フェルトに何か盗られたな?」
図星を突かれて驚くサンジにロム爺は盛大に笑って見せた。
「ふっはっはっは!!やはりそうか。」
「笑うんじゃねえジジイ!!この盗品蔵にフェルトって子が通ってるってのを耳に挟んだから来たんだ。盗った物を返してもらおうと思ってな」
「残念じゃがそれは諦めることだ。盗られた方が悪いからの。取り返したくば金を積んで取りかえすことじゃな。」
グビグビと酒を飲むロム爺にサンジはストレスを溜めていく。
「じゃあいい。おい爺さん。何か火をつける道具とかないか?」
「火じゃと?」
「ああ。俺はフェルトに火をつける道具を盗られたんだ。あと金もな。まあ金は俺も盗った物だから別に返してもらわなくてもいい。」
「お主・・・人の事は言えぬな」
ロム爺はサンジの発言に引く。しかしそれ以上に今サンジが思っている事はとにかくタバコを吸いたい。それだけだった。しかしライターがない以上吸うことは出来ない。ただ火さえあればいいのだ。だからタバコを吸えればライターは最悪取り返さなくてもいいとサンジは考えている。
「そうだ。おい爺さん。ここに飾ってあるナイフ貸してくれないか?」
サンジは壁に飾ってあった盗品と思われる包丁位の大きさのナイフを手に取り聞く。
「別に構わないが一体何に使うつもりじゃ?」
「ちょっとな。」
そしてそのままサンジはナイフを手に持ち盗品蔵から外に出た。
サンジ に「あれ」を使わせてみます。