Reゼロから始める黒足のサンジ   作:ランホーク

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メラメラの能力って結構いろんな人使えるよね。


尻餅

「お主何をやっておるのじゃ」

 

「見りゃわかるだろ。火起こしんてんだよ」

 

「火じゃと?」

 

サンジは蔵の前で火を起こそうと地面に胡坐を掻きながら木の板に木の棒を擦り合わせていた。

 

「もう少し先っぽを削ったほうがいいか」

 

ロム爺から借りたナイフで棒の先端を削る。

 

「しかし何故火など起こす必要があるんじゃ?」

 

「うるせーなジジイ。こっちにはいろいろ理由があるんだよ」

 

タバコが吸えずにイライラするサンジはロム爺に八つ当たりする。しかし一向に火が付く気配もない。

 

「だああ!!クソッ!ライターがねえとこんなにも不憫なのかよ」

 

火をつけるのを諦めて持っていた木の棒を投げて不満を爆発させる。

 

「ほらよ爺さん。このナイフ返すぜ。」

 

借りたナイフをそのままロム爺に投げて渡すサンジ。そしてそれを上手くキャッチするロム爺。

 

「お主!!刃物を投げるものがあるか!!」

 

「あーわりーわりー。俺今イライラしてんだ。ちょっと黙ってろ」

 

サンジのキレた顔に威圧されたのか図体のでかいロム爺が何も言えなくなる。

 

そしてサンジは盗品蔵の壁に立ちながら寄りかかり空を見上げる。

 

「(もうすぐ日が暮れるな・・・そろそろサテラちゃん・・・いやエミリアちゃんか。来てもいい時間帯なんだけどな)」

 

その時、

 

 

「ロム爺?外でなにしてんだ?」

 

ロム爺とサンジはその声に同時に反応して顔を上げる。

 

「おおフェルト。来たか」

 

ロム爺がその声の主の名前を呼ぶ。そこにいたのはサンジがずっと(今日だけ)探し求めていた人物である金髪美少女のフェルトだった。

 

「やっときたか。」

 

「げ!兄ちゃん!!」

 

フェルトはサンジを見てあからさまに嫌そうな顔をする。女好きのサンジに取っては子供と言っても異性であるフェルトにそんな反応をされれば少し凹むが、今はそんな事よりもなさなければならない事がある。

 

「おい。俺から盗った物を返せ!!」

 

「ったく兄ちゃんもしつけーなあ。返して欲しければ金だしな。」

 

長い時間タバコを吸えずに限界が来たのかサンジには珍しく、

 

「いい加減にしろテメえ!!人から盗ったものを金で返せだ!?ふざけんな!!こっちはタバコが吸えずにイライラの限界を超えてんだよ!!わかったらさっさとライターを返せ!!」

 

女に対してキレたのだ。これが相手がフェルトではなく、もっと綺麗な大人の女性だったら怒りが爆発する事もなかったのだが生憎フェルトは色気ゼロのガキ。それだけならまだ子供に優しいサンジは怒りを爆発させることもなかっただろう。しかし自分の物を盗んだとならば話ば別。さすがに蹴りはしないが大声で怒鳴るくらいはしてしまうのだ。

 

「な、なんだよ兄ちゃん・・・言っとくけどそんくらいじゃあたしはビビんねーからな!!」

 

怒鳴られた瞬間ビクッとなったくせにそんな強気を言うフェルト。さすがは貧民街で生きてきただけはある。

 

そしてサンジは、何も言わずに右足を垂直に上げる。見事なⅠ字バランス。

 

ドゴオォォォォンッ!!!!

 

という。まるで隕石でも落下したのかというほどの爆発音が貧民街全域に鳴り響いた。

 

「「・・・・・」」

 

その発信源の最も近くにいたロム爺とフェルトはモロにその爆音を体全体に受けて肉体的なダメージこそないが驚きのあまり放心状態となり二人共その場にペタリと尻餅をついた。

 

そしてその音の中心となるのはサンジ。

 

サンジは振り上げた足をただ地面に叩きつけただけ。

 

しかしそれだけでサンジが足を叩きつけた地面は直径8m深さは1mはありそうなクレーターが出来ていた。

 

「フェルトちゃん。俺のライター返してくれるか?」

 

今度はいつも女性に対応するような優しい声でサンジはフェルトに聞く。

 

「は、はい・・・・」

 

素直にサンジから奪ったライターをポケットから出して手渡すフェルト。

 

シュボッ。

 

「ふうう・・・・久しぶりのタバコはうめーや。」

 

 

口から煙を吐きながらサンジは久しぶりのタバコの味を楽しむのだった。

 




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