Reゼロから始める黒足のサンジ   作:ランホーク

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この作品投稿してから結構経ちますね。


炸裂

「なんだよ!!そんなものであたしがビビるとでも思ってんのか!!やっちまえロム爺!!」

 

「いや人頼りかよ!!」

 

サンジのツッコミがフェルトに炸裂。しかしロム爺は黙ったまま仮サテラを見る。

 

「むうう・・・ただの魔法使い相手ならワシも引いたりはせんがこの相手はまずい」

 

「なんだよロム爺!!やる前から負け認めんのかよ!!」

 

フェルトが何か言ってるがロム爺はそれを無視。そして、

 

「お嬢ちゃん。あんたエルフじゃろ?」

 

ロム爺が聞く。そして仮サテラは一瞬の沈黙。その次に溜息を吐いて答えた。

 

「正確には違う。私がエルフなのは半分だけだから」

 

ーーー本当にエルフなのか・・・しかもハーフエルフ。

 

あの店主の言っていた通り仮サテラの正体は人間ではなくエルフ。しかもハーフエルフだった。

 

確かに人間離れした美貌に微妙に自分とは違う耳の形。サンジは今になって仮サテラの特徴に気づく。

 

「ハーフエルフ!?しかも銀髪・・・まさか!!」

 

「他人の空似よ!!私だって迷惑してるんだから!!」

 

サンジには理解できないやり取りが行われて頭を傾げる。

 

 

「さては兄ちゃん。あたしを嵌めたな!!」

 

「え?」

 

急に振られて気の抜けた声を出すサンジ。

 

「魔道具返せって言ってたけど本当はこっちが本来の目的なんだな!!」

 

サンジはマイペースにタバコを吸いながら仮サテラとフェルトを交互に見る。

 

「え?どういうこと?貴方達仲間じゃないの?」

 

「違うぜお嬢さん。俺もあんたと同じでこのガキに大事な物を盗まれてな。そんで取返しに来たんだ」

 

「そうだったんだ・・・ねえあなた。そこの人の大事な物はもう返してあげたの?」

 

「ま、まあな・・・」

 

フェルトはサンジの威嚇を思い出しのか額に汗を掻く。

 

「じゃあ私のも返してよ!!」

 

「嫌だね!!これはもうあたしのだ!!返して欲しければ金出す事だな!!」

 

フェルトと仮サテラが言いあってる間にサンジは気付いた。

 

ーーーやっぱり優しい子なんだな。

 

仮サテラの胸に飾られた白い花を見てサンジは心の中でそう思い小さな笑みを浮かべた。

 

「なんだよ兄ちゃん!!何笑ってんだよ!!」

 

「いや。なんでもないさ。それよりも・・・・」

 

 

その次の瞬間。剣と剣が交わる時のような金属音が盗品蔵に鳴り響いた。あまりの大きさにこの場にいる『5人』の内3人が反射的に耳を塞いだ。あと一匹も。

 

 

「あら?防がれちゃったわね」

 

「やっとテメーの面を拝めたぜ。」

 

「え!!?何?」

 

それが行われていたのは仮サテラの真後ろだった。

 

サテラは急いでその場を離れて振り返る。

 

そこではサンジと見知らぬ女が鍔ぜり会っていた。

 

サンジは右足を顔の所まで上げて脛の部分で女は手に持つデカめのナイフで鍔ぜり会う。

 

そしてサンジはそのまま右足に力を加えて女の体を吹き飛ばす。

 

「貴方すごい力だわ。私が押し負けるなんて」

 

そこにいたのは美女だった。分類するなら年上のお姉さん系美女。サンジは改めてその女を見ると一瞬で目をハートにした。

 

仲間の考古学者。ロビンくらいの歳だろう。

 

黒い髪は三つ編みにされて一本に。垂れ目の優しそう顔をしているがそれに似合わず物騒なククリ刀を手に持っている。服は胸から腹を大胆に出した露出した物で背中には黒いマントをしている。

 

サンジはその服装を見て叫びながらクルクルと回っている。

 

「何してんだ兄ちゃん・・・」

 

「えっと・・・どうしたの?」

 

「お主・・・・」

 

「あら?一体この人はどうしたのかしら?」

 

当然この場にいる物達は戸惑った。しかし

 

「女性とは思えない程の殺気だな。」

 

女の放つ異常な殺気を感じ取りサンジは目を通常の物へと戻し動きも止める。

 

「今のが何の動きかわからなかったけれど、仕切り直しといきましょう。」

 

女は器用にナイフを回しながらそう言う。

 

「ねえあなた・・・さっきは私を助けてくれたの?」

 

仮サテラが後ろから聞いてくる。そしてサンジは振り返らず答える。

 

「まあな。それとこいつは俺が相手する。君はそこで髪に隠れているネズミに守ってもらいな」

 

「え!」

 

サンジのそう言われて仮サテラは声を出して驚いた。

 

「すごいね君。僕の存在に気づくなんて」

 

サンジは仮サテラの髪から出て来たネズミ。パックの言葉を無視する。

 

「精霊・・・精霊ね。まだ精霊の腸は見た事がないの」

 

粘りとした笑みを浮かべる目の前の美女。サンジはタバコの灰を落として再び口に加える。

 

「おいあんた。一体どういうつもりだ」

 

いきなり言葉を発したのはフェルトだった。

 

「え?どういうつもりって?ここにいる人達も皆殺しにするつもりよ?」

 

至極当然といった感じで女はフェルトに返す。仮サテラは目に力を籠め、フェルトは歯を噛みしめてロム爺はどこから持ってきたのか巨大な棍棒を手に持ちサンジは口から煙を吐く。

 

「なんでだよ!!」

 

「当然でしょ?こんなに人を連れて来られたら商談なんてとてもとても。貴方は仕事を全うできなかった。所詮は貧民街の子供ね。仕事一つまともにできないなんて」

 

女にボロクソ言われてフェルトは泣きそうな面持ちになる。

 

「おい」

 

「あら?なにかしらお兄さん?」

 

サンジは新しいタバコに火をつけて女に声を掛けた。

 

「テメーは俺が今まで見て来たレディーの中でも最低なクソ野郎だ」

 

「先ほどまで私の体を見て興奮していた人とは思えない発言ね」

 

「うるせーよ。簡単に人の命を取ろうとする奴にも言われたくないな」

 

 

サンジには珍しく美女に対して怒りを向ける。

 

「まあいいわ。さあ一緒に楽しみましょう」

 

女は剣を構えて腰を落とす。それに対してサンジは何も構えずにマイペースにタバコを吸う。

 

 

「腸狩り。エルザ・グランヒルテ」

 

「サンジ」

 

サンジは名乗るのと同時に咥えていたタバコを床に落とす。

 

 

そしてタバコが地面についた瞬間。

 

 

「来な」

 

「楽しませてちょうだいね!」

 

 

腸狩りエルザ・グランヒルテVS黒足のサンジ

 

 




一章もそろそろ終わるな…
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