「来な」
「精々楽しませて頂戴ねぇ!」
黒足のサンジVS腸狩りのエルザ。
初めに仕掛けたのはエルザだった。
エルザはサンジに向かい一直線に走りだして、
「ん?」
「ふふ」
サンジの射程距離ギリギリの距離でサンジを中心にグルグルと高速で回り始める。
そして徐々に近づきながらサンジの背後から背中に斬りかかるがサンジはそれを上体を前方に逸らし躱す。
「あら?良い反応ね」
そしてサンジは振り返りエルザと向かい合う。そしてそのままエルザはサンジ向けて連続の剣戟を繰り出す。
「楽しいわぁ!」
エルザは笑いながらそんな事を言うがサンジは目を瞑りながらエルザの攻撃を躱し続ける。
ガキィィンッ!!
「この程度か?」
サンジは足で刃を受けながらエルザに聞く。
「すげー兄ちゃん・・・」
「足で刃を受けるとは・・・・あやつの足は鉄でできておるのか?」
「すごい・・・・」
その戦いを観戦するフェルト、ロム爺、仮サテラが各々の感想を述べる。
「くっ!!」
サンジはそのままナイフを受けた足に力を籠めてエルザを体ごと吹き飛ばす。力に関してはサンジに軍配が上がるようだ。
「すごい力だわぁ。ってあら?」
エルザは数メートル吹き飛ばされた後サンジの姿を見ようと前を向くがそこには誰もいなかった。
「上か!」
エルザはそう口にして上を見上げる。
そこには空中で壁と水平に180度開脚して横回転をするサンジの姿があった。
「
エルザは一早く気づき回避を始める。
「!!!」
サンジの攻撃はエルザには当たらず床を直撃。その衝撃で盗品蔵の床に大穴が開いた。
そしてエルザは警戒したのか必要以上の距離をサンジから取る。
「さすがに今のを食らったら私でも死んでたかもしれないわぁ」
エルザは粘りとした笑みを浮かべながらサンジに言う。
「あわわわ・・・」
「ここまでとは・・・・」
「一体何者なのあの人・・・」
「すごいね。もしかしたらあの子『剣聖』クラスに強いんじゃないかな?」
フェルトは驚きのあまり震え、ロム爺は目を最大にまで見開きながら驚き、仮サテラも同様に驚き、パックは冷静にサンジの強さを評価する。
「降参するつもりはないのか?」
「え?」
サンジはタバコに火を付けながらエルザに聞く。
「それは一体どういうことかしら?」
「俺とあんたとの力の差は今のでわかったはずだ。あんたでは俺には決して勝てない。だから素直にこの場から消えろ。」
煙を吐き出しながらサンジはエルザに言う。
「それは無理な相談だわぁ。私はもう貴方との戦いで体が火照ってるのよ。このまま不完全燃焼で帰ったらこの昂りを抑える為に」
エルザは自身の唇を紅い舌でペロりと舐めながら、
「腸を沢山切り開いちゃうかも」
エルザの言葉にフェルトは背中にゾクりとした感覚を覚える。
「クズが」
「否定はしないわ」
その言葉と同時にエルザは再びサンジに襲い掛かる。
「はあっ!!」
ギィィンッ!
サンジの足とエルザのナイフが交わり金属音がこの盗品蔵に反響する。
そしてその反響は連続する。
「ははは!!貴方の足は一体どうなってるのかしら?」
エルザは笑いながら何度も斬りかかるがサンジはそれを全て足で受ける。
「
サンジはエルザのナイフだけを蹴り上げる。エルザのナイフはエルザの手から離れ天井に突き刺さる。
「やるわねぇ」
ビリビリと痺れる自身の手を抑えながらサンジを称賛する、そして、
「今度は俺の番だ」
サンジは短くなったタバコを床に落として踏みつける
「いいわよ。ダンスというのは互いに調和して初めて楽しめるものよ」
「じゃあ遠慮なく」
そして遂にサンジは本格的に攻撃を仕掛けた。
「
サンジの蹴りがエルザの顔面に迫るが、
「へえ。よく躱したな」
エルザは難なくサンジの蹴りを躱した。
「(躱した・・・?)」
エルザは隠していた予備のナイフを取り出して構える。
「ふうう・・・さあ続きを楽しもうぜ。お嬢さん」