Reゼロから始める黒足のサンジ   作:ランホーク

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投稿かなり遅れて本当にすいません。 




語彙力

傲岸不遜にただ一つ。蒼天の空に唯一つ。

 

存在するのは太陽と呼ばれる火の玉。

 

それが巨大な館の巨大な庭に立つ二人の男を見下ろす。

 

「サーンジクン。私の我ーがままに付き合ってくれてあ~りがとう。こーれが終わったら君には何かダバコとは別のお礼をしないとねえ~」

 

道化の化粧をした長身の男が発する言葉はある男に向けられる。

 

「勝ってにここに泊まったお詫びだ。戦う理由については聞かないでおいてやるよ」

 

金髪・長身・グルグルの眉毛。

 

そして口に咥えたタバコ。

 

特徴を上げるなら真っ先にその四つが出てくるであろう。

 

海賊。黒足のサンジが自身の視線の先に立つ道化の男に返す。

 

 

「ロズワールと戦うなんて無茶だよ。」

 

エミリアはロズワールとサンジから遠く離れた場所にレムとラムと一緒に立っていた。

 

「でもサンジなら大丈夫じゃないかな?あの子の力の底はボクでも量りしれないし。」

 

エミリアの肩に座りながらそんな事を言うパックにエミリアは黙り込む。

 

「ロズワール様と試合形式と言えど戦いを受けるなんて命知らずにも程があるわねレム」

 

「そうですね姉さま。いくら腸狩りを退いたとしても王国最高位の称号を持つロズワール様に勝てるはずがありません。」

 

綺麗に横並びで立っている双子のメイド姉妹はサンジを子バカにするが心優しいエミリアがそれを黙って見過ごす事はなかった。

 

「確かにロズワールは強いけどサンジも、ものすごーく強いのよ!!」

 

「エミリア様。あのお客様を擁護するのはいい事なのですがもう少し語彙力を増やした方がいいですよ。まるで物心が付いたばかりの子供と会話している気分になります」

 

レムに思わぬ毒を吐かれてショックを受けるエミリア。肩に座っていたパックも『僕もそう思うよ』と追い打ちを掛けられてエミリアのライフはすでにゼロだった。

 

エミリアがショックを受けている傍らロズワールが持つ屋敷。通称『ロズワール邸』の庭で向かい合う現当主のロズワールとサンジは戦う際に気を付けるべきこと。注意事項やルールなどを決めていた。

 

「ルールはとーても簡単さ

 

ルール。その一 互いにどんな手を使ってもよい。

ルール。その二 この私の屋敷の敷地内から出ない事。

ルール。その三 互いに全力を出す事。

 

以上このみっ~つを守ってくれればな~んでもしていい~よ」

 

ルールを言うたびに自身の手の指を親指から順に折り曲げるロズワールに対しサンジは右手の人差し指と中指を使い咥えていたタバコを持ち、

 

「俺からも一つ注意事項がある。観戦しているエミリアちゃんやラムちゃんレムちゃんに絶対被害を及ばさないようにしろ」

 

「ん~もちろんさ。じゃあはじめようか」

 

ロズワールは身に着けていた上着の懐に手を忍ばせて何かを弄る。

 

「開始の合図は平等に。わーたしのこの手に持つコインを今から君と私の立つ平行線の中心地に落とす。それが地面についた瞬間から初めという事でいいかい?」

 

ロズワールはこの国の金貨を親指と人差し指で摘まむようにしてサンジに見せる。

 

「好きにしろ」

 

サンジは素っ気ない返事をする。しかしロズワールは全く気にせず事を進めた。

 

「じゃあはじめるよ」

 

 

ロズワールは親指で金貨を弾く。すると弾かれた金貨は放物線を描き回転しながらサンジとロズワールの立つ平行線の中心地に向かっていく。

 

 

 

「ふうぅ・・」

 

 

タバコの煙を吐きながらサンジは金貨が地面に落ちて音を奏でるのを待つ。

 

 

 

「は、はじまるわ・・」

 

エミリアは鼓動を速めながらサンジと同じくコインが落ちるの待つ。

 

 

「ロズワール様が勝つ」

 

「右に同じく」

 

 

ラムとレムは平常運転。無表情でいたが自身の主の勝利を疑わない。

 

 

 

「んっふう~・・」

 

 

ロズワールは笑みを浮かべて、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

チャリンッ。。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




 
ワノ国編 面白いですなー

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