可愛い子は少しドジの方が萌えますよね
ーーーー目の前に天使がいた。
「えっと・・・あなたは・・?」
風によって揺られた鈴が奏でる音のような声。
一本一本が光の反射で輝く長くて綺麗な銀髪。
「あの・・・・聞いてますか・・・?」
理知的な紫紺な瞳。
柔らかな面差しには艶と幼さが同居しており、どことなく感じさせる高貴さ。
身長はサンジより頭一つ分低く、160cmほどで白を基調とした服は銀髪と相まって美しさを増す。
まさに美少女という名の天使だった。
「おおおお♥♥♥♥♥!!!」
一瞬にして眼の形を♥にして目の前銀髪美少女を凝視していた。
「え!な、なに!!?」
当然銀髪の美少女はそんなサンジを見て戸惑いだす。
「ひっぐ・・うええええええん!!」
「「あ!」」
突然その二人の隣にいた迷子になっていた黄緑髪の女の子が鳴きだしてしまった。流石のサンジも慌てたのか体の向きを銀髪の美少女ではなく迷子の女の子の方に向けた。
「待って泣かないで!!いい子だから!!」
「えええええええええん!!!」
すかさず銀髪の美少女が慰めにかかるが効果なし。
「ど、どうしよう!!これじゃまるで私達がこの子をイジメたように見えちゃう!」
あわあわと口を抑えながら銀髪の美少女は狼狽えだす。
「あ、えーとこんな時は・・・えっとどうすんだ!?」
サンジも子供の扱いは慣れてないのか銀髪の美少女と同様に慌てだす。
「な、なあ譲ちゃん!!小遣いあげるから泣き止んでくれ!」
サンジはチンピラから奪った金を出して女の子に渡そうとするが
「びえええええ!!!」
効果無し。そして周囲にいた人達がどんどん女の子の泣き声を聞き集まって来た。
「おい!お前ら何やってるんだ!!」
「「ええ!!」」
そして遂に衛兵のようなものが数人やってきてサンジと銀髪の美少女を取り囲む。
「ち、違うんです!!私達この子が泣いてたから助けてあげようと・・・」
慌てて銀髪の美少女が衛兵たちに言い訳するが、
「言い訳は詰所で聞く!!我らと同行願おう」
「そ、そんな!!」
絶望した顔をする銀髪美少女。足が小鹿のように震えている。そして泣いている女の子も状況がわからず泣きながらオロオロしている。
ーーーーしょうがねえ!!。
「二人とも!俺にしっかり掴まってな!!ちょっと飛ぶぜ!!」
「え!?」
「え・・?」
サンジは銀髪の美少女と泣いている黄緑髪の女の子を!!両脇に抱えて、
「
「きゃ、きゃああ!!」
「すごーい!!」
空を飛んでその場から逃げた。
「なに!!」
「すげー!!」
「あの人空飛んでる!!」
「逃げすな!!追え!!追え!!」
そしてその場にいた衛兵たちは地上からサンジを追い、野次馬となっていた人達は飛んでいくサンジの後ろ姿を見ていた。