花妖怪の君と過ごした最高の日々   作:『向日葵』

14 / 32
第二章~花妖怪の君と過ごす数々の日々~
遂に始まる新章予告


少年はいつも独りだった。

 

少年が望んだわけではない。

 

少年は望まなくしてなったのだ。独りに。これからもずっとこのままなのだろう......そう諦めていた少年に、転機が訪れた。同居人が出来たのだ。自分を拒絶せずに、受け止めてくれる同居人が。

 

少年は救われた。

 

少年は満足だった。

 

そんな少年に、またもや転機が訪れる。はたしてその転機は、少年に何をもたらすのか。

 

 

―――

 

 

 

 

「お久しぶりですね、レン君......」

 

「......え?まさ、か......?」

 

『幼なじみ』との予期せぬ再開。自分で傷付けてしまった『幼なじみ』と出会った時、少年は一体どうするのだろうか?それは、他でもない少年自身が決めること。

 

 

 

 

「......静か、ね」

 

返事は帰ってこない。初めて覚える「寂しさ」という感情に、花妖怪は不安を抱いてしまう。それは良しきも悪しきも、花妖怪が少年のことを気にかけているという確かな証でもあった。

 

 

 

 

「さぁ行きますよレン君!ヒャッハー!」

「君ってそんなキャラだったっけ!?ねぇ教えて!?」

「............」

 

少し性格が変わってしまった『幼なじみ』に少年は戸惑うものの、満更という訳でもなかった。そんな二人を見て、面白くないと思ってしまう花妖怪。彼女のその気持ちは、一体何の感情から来るものなのだろうか。

 

 

 

「幽香さん!なんでそんなに早苗に当たるのさ!」

「うるさいわね!貴方には関係ないでしょ!?」

 

すれ違う二人。このままではいけないと思っていても、止まらない二人の心。ちょっとした歪みは、やがて大きなヒビとなってしまう。

 

 

 

 

「一体僕は......どうしたいんだ......?」

 

少年は迷う。自分は一体何をどうしたいのか。何をどうやりたいのか。だがしかし、その選択肢を少年が選ぶには、少年はあまりにも若すぎた。

 

 

 

 

「こんな所でしょぼくれちゃって。どうしたんだい、少年!」

 

「......誰?」

 

未だに答えを導き出せないままの少年の前に現れたのは、とある大学のオカルト倶楽部に所属する学生、宇佐見蓮子。彼女の言葉は、少年に何をもたらすのか......。

 

 

「蓮花......。貴方に、言っておかなければいけないことがあるのよ」

「......うん。聞くよ、幽香さん」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さぁ物語を始めよう。

 

望まない力を手に入れたせいで、独りになってしまった少年と。

 

誰からも理解されず恐れられ、独りになってしまった花妖怪の。

 

笑いあり涙ありの、この恋物語を......。

 

 

 

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。