花妖怪の君と過ごした最高の日々   作:『向日葵』

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第三章~花妖怪の君が悩んだ日々~
続いた新章予告


『あなたは……幽香さんは、レン君のことが、好きなんですね』

 

 

この一言により、目に映る景色が変わった花妖怪。何気ないはずの彼との会話も、何気ない彼とのやりとりも、いつもと同じはずなのにどこか違う。そんな違和感を感じながらも、花妖怪はこの一言について深く考えることになる。

 

 

ーーー

 

 

「幽香さん、どうかしたの?顔が赤いけど」

 

「ーーーちょ、ちかっ……!?」

 

普段ならば、気にもしない距離。しかし早苗の一言によっていつもより彼のことを意識してしまっている彼女は、まさに恋する乙女のようであった。

 

 

 

「あーもう。なんなのよ、この気持ちは……」

 

「ふふ。困っているようね、幽香」

 

気持ちの整理が追いつかずイライラしていた時、花妖怪たる彼女の友人こと、八雲紫が姿を現す。彼女が花妖怪に与えた助言とは、一体なんなのだろうか。

 

 

 

「幽香さんって、やっぱり可愛いよね。綺麗だし」

 

「ーーーなっ!?」

 

前にそう言われたときはこんなに照れることはなかったのに、と、困惑してしまう花妖怪。だが、その顔はまんざらでもないといった風に感じる。この日から花妖怪は、昔彼が買ってくれた白いワンピースを、気に入って着るようにしたのであった。

 

 

 

「私、負けませんから!勝負ですよ、幽香さん!」

 

「え?なんの勝負なの?」

 

「あなたは黙ってなさい……!」

 

未だに自分の気持ちはハッキリしないが、彼女、東風谷早苗にだけは、何故か蓮花ぐるみのことで負けたくはなかった。彼女たちは、女の戦いを繰り広げる。それに巻き込まれことになる、運のない蓮花。

 

 

 

「幽香さん!また遊びましょうね!」

 

「幽香さん。帰ろっか?」

 

「……ええ、そうね」

 

花妖怪は思ってもいなかった。かつてはいつも一人だったのが、今では隣に彼と、その幼なじみがいる。不器用な彼女のことをわかっている早苗と蓮花だからこそ、幽香の隣に立つことができるのだ。

 

 

 

「大丈夫、幽香さん?」

 

「……ふ、ふん」

 

また、これだ。と、蓮花が見せる彼特有の笑顔を見る度に、心が暖かくなっていくのを感じる幽香。そんな彼の笑顔を見ながら、幽香は今一度自分の気持ちに整理をつけてみる。

 

 

 

 

「……私は」

 

一人だったが故に、周りのことなど考えなくてよかった花妖怪は。

 

しかし、一人でなくなったが故に、初めて周りのことを考えることになる。

 

彼女は、無事に自分の本当の気持ちを知ることができるのだろうか。幾多の困難が彼女の前に立ち塞がるが、彼女はそれらを乗り越えていけるのだろうか。

 

主人公、幼なじみ、友人に助けられながら、花妖怪は前を進む。それがどんなに険しい道だろうと、彼の笑顔を思い出して、彼女は前に進み続ける。

 

 

これは、不器用だけど本当は優しい、そんな花妖怪の恋物語。

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