私の楽しいホグワーツ   作:まりも28

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組分け開始!


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「クリア・アヴァロン!!」

 

マクゴナガル先生が私の名前を呼ぶのはあっという間のことだった。

まぁ、アヴァロンのAだからね。

呼ばれて前に出るのは良いんだけど、何が問題って、ね。

ひそひそ「小さい」「同い年?」とか聞こえるのがね、もう本当に覚えてろっていうか。

とんがり帽子様のある壇上に立てば嫌でも目立つし、下に居る例の奴らとは極力目が合わないよう、深く深く帽子を被る。

深く被り過ぎて目の前真っ暗だし、ちょっと埃っぽいけど、顔が奴らに覚えられるよりは全然マシだもんね。

 

「おや。・・・・ふーむ?

これはまたずいぶんと風変わりなお嬢さんだ」

 

「よろしくお願いしまっす!」

 

「ふむ、これは難しい!

君は大切な者の為ならどの様な手段を用いても目的を遂げる狡猾さを持っている!スリザリンであれば生涯の友を得るだろう!

更には、君は学びや知識を得ることにとても貪欲だ!レイブンクローであれば最高峰の知慧を得るだろう!

 

さぁ!お嬢さん、どちらがよろしいかね?」

 

「ハッフルパフ一択で!」

 

「・・・・」

 

「・・・・」

 

「スリザリンかレイブンクロー「ハッフルパフで!」

 

「あー、お嬢さん。確かにハッフルパフも素晴らしい寮だ。だが、「ハッフルパフ」」

 

「・・・・・」

 

「ハッフルパフ」

 

「・・・理由を聞いておこうか」

 

「スリザリンもレイブンクローも確かに素敵な寮です!それは私、わかってるつもりです」

 

「ふむ、その心に偽りはないようだね」

 

「もちろん!しかしですよ!ツンデレ寮もクーデレ寮も二次元ならそれはそれは素晴らしいですが、現実的に自分が過ごすとなると話は別になるんですよ!」

 

「・・・む?」

 

「スリザリン!これは選民思想を強く持つ寮ですね。魔法族の中でも純血を尊び半純血やマグル出身者を尽く毛嫌いします。その反面、純血同士の結束がとても強く身内に甘い集団の典型です。まさにツンデレ!萌えポイントです!

スリザリンの寮の子達は純血家庭で育っているので、貴族的な高貴さもある子が殆ど。学年が上がるに連れて洗練されていく優雅さや高貴さ、貴族的であるが故の詰めの甘さから生まれるたまのうっかりさなどもとても萌えるポイントですよね!

見た目も綺麗系が多いですよね。いいです!」

 

「・・・つんでれ?」

 

「次にレイブンクロー!こちらは知識を尊ぶが故に知識を持たぬ者にとても冷たい!スリザリンとは違い持たない者には分け隔てなく興味の欠片すら見いださない!持つ者と持たない者への温度差はまさにクーデレ!攻略心が萌えますよね!

知識を求めるストイックさ、興味のあることにしか熱意がないせいで全体的に野暮ったいところのある子が多く、ミステリアスな雰囲気!一部の方々に大人気必須です!実は美人とかネタ多そうだよね!」

 

「・・・くーでれ?」

 

「どちらもとてもとても素晴らしく萌える寮ですよね、わかります!」

 

「あー、ならば何故?」

 

「二次元ではなく、現実ですから。」

 

「すまない、少し意味が」

 

「どちらも当事者になるのは辛い寮ということですよ。

スリザリンになるにはそもそも私が純マグル産であるということが大きなネックとなります。

スリザリンで友人作ろうと思ってもお前マグルじゃねぇか!で門前払いですし、うまく仲良くなれても純マグル産と仲良ししてやがるぜ!みたいな感じで相手に迷惑かけちゃうじゃないですか。あと、部屋が地下なのはちょっと。

レイブンクローはそもそも頭良くないといけないし、エリート共通の身内内での蹴落とし合いが盛んではないですか?教科書隠されるとか?まぁ私的には構わないのですが、これから7年暮らす寮がそんな殺伐としてるのはちょっと。あと、部屋に行くまでに高い階段上りたくないですし、クイズ解けないし。

 

この2つの寮は遠くから眺めて萌えてるのが絶対に楽しいですよ!各寮で普通に友達作ればいいだけですし」

 

「な、なるほど?」

 

「グリフィンドールはそもそも論外です。麗しのマクゴナガル先生はかなりの魅力ですが、そこは個人的に攻めて行こうと思ってます!正統派は正統派で魅力を感じますが、子供的で傲慢な雰囲気を持つ子も多いですし、そういうのはぶん殴りたくなるので、グリフィンドールに配属されたら、粛清して回ることになっちゃうじゃないですか!」

 

「・・・正統派・・粛清?」

 

「それに比べてハッフルパフは4つの寮の中でも癒し系の最たる寮です!すべてを穏やかに受け入れる包容力!苦労を苦労と思わず取り組む勤勉さ!常に真っ直ぐ向き合う実直さ!ふんわり癒し系はまさに人生の清涼剤!世界の財産!そんなハッフルパフで私は癒されたい!寮丸ごと暖かい!いいよね!ハッフルパフ!!最近の乙女ゲー主人公だらけの素敵な寮!」

 

「・・・・」

 

「私の熱意!わかっていただけましたか!?

わかっていただけないなら!」

 

「あー、クリア・アヴァロン」

 

「はい!」

 

「ハッフルパフ!!!」

 

「よっしゃああああ!!!」

 

勝ち取った!父さん!母さん!私、勝ったよ!

寮選び!多分ハッフルパフ適性ほとんど無いんだろうなぁとは思ってた!でも!でも!私の溢れる熱意が頑固一徹の組分け職人の帽子さんに届いたよ!

びば!ほぐわーつ!

私!楽しんでるよ!

 

 

 

 

 

 

 




ざわざわ
「組分け、困難者?」
「あれ、困難っていうの??」
「なんなんだ、あいつは」
「あいつ、今自分で決めてなかったか?」
「はは、すごいな」
「ぼ、僕はどこに行くんだろう」
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