昨夜は色々あった訳ですが、なんの関係もなく朝は来るわけで。
「ふわあ~~ぁ」
あぁ、眠い。
昨日はわくわくして寝付けなくて、更には計画を実現可能とか何も考えずにアイデアだけ考えて寝付けなくて。
幼いマイボディに夜更かしは厳禁だったのに、ついうっかりと明け方までそわそわしてしまった。
しかし、イギリスでも美味しい朝食、しかもホグワーツの朝食を逃す愚を犯す訳にもいかない。
眠気の取れない顔に冷水を被って肩甲骨まである少しうねってる黒髪を少しだけ整えて、ローブを頭から被ればさぁ、完璧である。
「いよっし!バッチリ!」
「あらぁ、クリアちゃんすごいわぁ。とっても早いのね」
「私たちより遅くに起きたのに一番早く身支度終わってるのはとっても早いで済ませていいものなの?」
「いやぁ~だってまだ10代になったばっかだしさぁ。
それに、シャーリーやエヴァみたいに美少女でもないからそこまで気にしてないしねぇ」
「うふふ、クリアちゃんもとっても可愛いと思うわぁ」
「そうゆう問題?あなた達、会話噛み合ってる?」
「まぁまぁ、せっかく早めに起きれたんだし!
朝ごはん早く食べて、早めに教室に向かおうよ!
昨日先輩方に聞いた限りだと、教室へ向かうのも大変だって話だよ?」
「あ~、あの変な時間割のせいじゃなくて?」
「うん、全く別の問題」
「えっ、あれ以上におかしなことがまだあるの?」
「うん」
「・・・・・」
「・・・・・」
「早く食べて移動しましょ」
「異議なーし」
「あらあら?二人の時間割、どこか間違ってたの?」
やっぱりあの時間割になんの疑問も持っていないシャーリーを横目で見つつ広間で朝ごはんをかっこむ。
イギリスの朝食って、かなり早く食べれるの重視。腹持ちも気にするけど、基本は早く食べてのんびり紅茶がいいよ。
ついでに周りの同級生に時間割の読み方と今日の時間割、ついでに初日の一年生の大半を遅刻にさせるヤバい階段の話をすればみんな顔色を失くしつつ、朝ごはんをかっこみ始めた。
中には是非とも一緒に行かせてくれないかと鬼気迫る勢いの生徒が居たり、教えてくれてありがとうと涙を浮かべる集団も居たり。
先輩の中には早めに来れる子達は教室まで案内してあげると言ってくださる方も居たり。
我がハッフルパフ寮の助け合い精神に朝からほっこりとした気分で紅茶をすする私である。
うん、今日もうまし。
「ほら!クリア!お婆ちゃんみたいに紅茶飲んでないで行くわよ!」
「わ、わかったって!」
「ふふふ、みんな仲良しねぇ」
「シャーリーも笑ってないで早くする!」
「はぁい」
エヴァって世話焼きさんだよなぁ。
テキパキと周りの子達にも声をかけて遅れてる子の世話をして。
将来はきつめ美人の姉さん女房かぁ。
わ~私が嫁に欲しい。是非とも欲しい。
「ねぇ?エヴァちゃーん」
「なに?」
「嫁に来ない?」
「行かない」
「だよねー」
あっさりとフラれてしまった。まぁ、頷かれても困る訳ですが。
朝からぞろぞろとハッフルパフ大移動に他寮から奇異の目で見られてるけど、気にしない。
ハッフルパフの先輩方は頑張ってとか間に合うようにねとか優しく声をかけてくれるし、優しげな笑顔で手を振ってくれる。
一年生軍団もはにかみながら手を振り返すし、なにこの幸せ空間。朝から癒され過ぎでしょ。
「あぁ、今日1日これだけで頑張れる気がするよ」
「あら、クリアちゃん。そんなに朝ごはん美味しかったの?」
「クリア、簡単ねぇ。まぁ、いいことだとは思うわよ?」
「ぐぅっ!二人とも可愛すぎかよ!!」
「突然なに!?」
「あらぁ、ありがとう」
ああ!ホントに組分け帽子に全力で逆らってハッフルパフになったかいがあった!
我が楽園はここにあったんだ!
「毎年新入生に声かけるタイミングを迷うよね」
「わかる」
「急に話し掛けたら怖がっちゃう子も居るし」
「そしてハッフルパフ生の大半が遅刻して得点が下がるんだよね」
「今年は全員間に合いそうで良かったねぇ」
「そこまで寮杯気にしてる訳じゃないけど、減点は喜べないもんね」
「「「よかったよかった」」」
「おい!お前らも急いで食べろよ!遅刻するぞ!」
「「「はっ!!!」」」
「テッドは今年も安定のハッフルパフのママだね」
「そだなー」