「私はクリア・アヴァロンです!
イギリスの一般家庭の一人っ子!両親共にマグルのマグル生まれです!
杖腕は右で、相棒の杖はナナカマド杖のナナさんです!
ホグワーツでは楽しい毎日をみんなと送っていきたいと考えてます!どうぞよろしく!」
ぺこりと頭を下げると柔らかな拍手に迎えられ、私の自己紹介は終わり。
次の人が教室の前に・・・・・・。
どうしてこうなった?
まぁ、どうしたもこうしたも。
不憫な者を見る目をした上級生に連れられて、無事に『闇の魔術に対する防衛術』の教室に着いた我らハッフルパフ一年生。
授業開始までそわそわドキドキと待っていたのに、待てど暮らせど教師が来ない。
そうこうしてる間に授業開始の鐘が鳴るのに教師が来ない。
ざわざわとするハッフルパフ一同。
周りには聞けそうな人が一人も居ない。
することもない。
しょうがないので、自己紹介をして待ってようか!と半ばやけで提案した案が見事可決。
嘘だろ!?
なんて思いながらもABC順で自己紹介を初め自分の番を終わらせた所である。
「ねぇ、エヴァ?」
「なに?」
「先生が初日からボイコットする授業ってなんぞ?」
「私が知るわけないでしょ・・・」
隣の席のエヴァちゃんは疲れた様に机に肘付いて自己紹介を眺めてる。
時折羊皮紙に自己紹介とかを書き留めてるみたいで真面目だなぁとか感心してしまう。
私はハッフルパフの天使達のことを脳味噌に刷り込み中だから大丈夫なんだがね!特技の全力使用である。
あ、あの子も可愛い。
「不思議よねぇ」
「シャーリー、それは不思議ですませちゃいかんヤツです」
「でも、みんなのことちゃんと知れて私、嬉しいわぁ」
「うぐぅっ」
私を挟んで隣に座るシャーリーはふんわかした笑顔で可愛いこと言っててまじ天使。
私と一緒で記憶派なのかニコニコと自己紹介を見つめている。
周りの子もシャーリーの言葉にうんうんと頷いてる辺り同意見なんだろうが、みんな天使かな?
「でもさぁ、自己紹介だけじゃ授業の意味全くないよねぇ」
「だからって、何も出来ないでしょ?
先生が居ないし、初日だから課題があるわけでもないんだし、教科書読んでるくらいしか出来ないわ」
「いやぁー。初日の初の授業でコレってなんなの?
まじ私の期待と夢を返して欲しいんですけど!?」
「私に怒られてもしょうがないじゃない!!」
「え!?シャーリーに怒れって?エヴァ!それは無理じゃないかな!?」
「そういう意味じゃないっての!」
「あらぁ?わたくしはクリアちゃんに怒られてしまうのかしらぁ?」
「滅相もございません!!」
「シャーリー!このバカの相手、いちいちしてたら付け上がるわよ!」
「なんて言ってても相手にしてくれるエヴァが好き!」
「黙りなさい!!」
「うふふ、エヴァちゃんったら照れてるわぁ」
「可愛い、エヴァまじ尊い・・・」
「いいから黙ってなさい!自己紹介、聞こえなくなっちゃうでしょ!」
エヴァったら、尊いなぁ。
「ふへへ、って、エヴァ?そこスペル間違ってるよ?」
「え・・・・っ」
「ほら、そこ。Eじゃなくて、Iでしょ?
もー、うっかりさん」
「~~~~~~っ!!!」
「あの、エヴァ?」
「あ、あんたが横で騒ぐからでしょう!」
「ひぇっ!ごめんて、そんなに怒んなくても」
「もうっ!大人しくしててよね!」
「は、はーい?」
怒りながらも急いで書き直してるエヴァはどこか必死さが漂う様子だ。
スペルちょっと間違ったくらいでそこまで必死になれるって・・・・エヴァって、本当に真面目さんだなぁ。
でも、魔法って、スペル一字で命取りっていうし、私も見習わなきゃなぁ。
あ、あの子は将来イケメンかな?
ハッフルパフは優しげな雰囲気の子が多いから将来が楽しみだよなぁ。
悪戯仕掛人のリーマスも幼さがあるけど、優しげな雰囲気のイケメンだったし。
眼鏡と駄犬はよく覚えてないけど、薬学教授もまだ暗いというか、大人しめ?理知的な雰囲気の美少年だったし、流石に二次元、みんな綺麗なんだよなぁ。薬学教授は将来的に不幸が続いて逆に色気が出てるし、どうやってもイケメンしか居ない。
そういえば、ピーター・ペティグリューはまだ見たことないけど、これからの学園生活で必ず悪戯仕掛人として活動するんだろうし、早めにしめてトラウマ的要素を残しておくべきか。
ふ、私のちんちくりん度が辛い。両親割りと顔整ってはいるんだけど、流石に主役級には勝てる気すらしない。
それ考えるとエヴァとシャーリーって本当に破格の麗しさだよね!
・・・悪戯仕掛人が目立ってきたら、兄弟のピーブズにでもどんな様子か聞いておこうかなぁ。
(・・・・言わなくちゃ、ダメよねぇ)
(別に。スペルミスくらい、みんなしてるわよ、大丈夫、大丈夫、なんだから)
(あぁ、みんな尊い)